○木下
源吾君 そこで先ほど
大倉君が聞いたが、八月に試験の結果、これはどうも毒が多いから、うまくない、
黄変米だろうか、
病変米だろうかにそういうことを言
つておるのに、それを十月に契約して
買つたというところに、どうもおかしなところがあるじやないか。本当に責任を持
つて、
農林省が責任があるならば、そのときに十分にそれは
考えなければいかん。最後には
自分の責任になるのですからな。これをどうしてそのときに迂闊にや
つたか。
それからもう
一つは一%というのは一体これは量で一%というのか、何かそういう点が明確ではないのですね。
黄変菌というものが米一升の中にどれほどあれば一%というのやら、これは甚だ不明確だと思うのだが、これは
草葉さんどうだろう。そういう点がもう少し明らかになれば、買
つて来た米を又はか
つてみて、
検査することは
民間にもできる。何かどうも皆の言
つているのは我々と同じような
素人めいた何で、これを
一つよく明確にしてもらいたいと思う。ただ私はこの際、いつもならば、余りこうじやないのだが、ビキニのまぐろは御承知のように、あなたのほうで
検査して、みんな海へ捨てるかどうかしている、実際はですよ。そういう時期ですから、それは
国民が神経が過敏にな
つている、これはいかんと思うのです。それで一方はビキニのまぐろについては何か
日本の人民を、
国民を試験台にしておるとか何とかいう文句が付くことになるものですから……。一方においては、華北米というようなものが、譲
つてや
つてもいいという米が買えないでおる。買うほうの米は今のそういう、そのほうは試験台になるというような、どうも
国民は非常にこんがらが
つた何を持
つている。ここを明確にする必要があるのです。ここは
決算委員会ですから、損得の問題が最後の問題ですけれ
ども、その前に、やはり我々はそういうことを
政府から聞いてはつきりしておく必要がある。話合いですから、今
農林大臣が言うようにいいものと混合、ぶち混ぜれば、毒の混入率が少くなるから食わさせてもいいという理窟も出て来るかも知れん。この点は安全な方法と言えば、そういうことになるかも知れん。さて、そのときにやはり向うから買
つて来た、毒は毒だけに
国民はやはり食
つてしまうわけですから、そういうごまかしみたいなことをやられたのでは、
国民は困るじやないかということも又起きて来るのです。ですからこれはもう少し答えるほうも、やはり統一して、この米は駄目だ、
配給しないのだ。で、まあ併しビキニのまぐろのようには廃棄してしまうということもできない。それまででもなかろうと思うから、これはこういうように処理して、この損害は止むを得ない、
一つ何してもらいたい。こういうようにしないと、いつまで経
つてもまずいのじやないか。殊に私はこの間
農林省の
研究所へ行
つて見ましたが、何もこの問題については、貯蔵というものに対する注意というものが払われておりません。菌は毒になるか。何ぼ食
つて何年経てば何になるかということは
研究は十分しておるようですが、実際はあなたのおつしやるありのままの姿で
国民が食うという、そういうものの
処置、
研究というものは非常になおざりだと私は見て来ておる。そういうように一方では、書類を持
つて来て机の上で
検査して、こいつはいけないというようなことでは、もう私は連絡も余りよくとれていないとこう思うのです。ですからこれはもう少し
研究して、ぴたつと
国民の安心のできるような
答弁を頂けるように一本で……。どうもそうでないというと、国損も又大きい。又そうして
国民の保健上もよくないという、二つながら
国民がしよわなければならんようなことが起きては困るとこういうふうに
考えます。先ほど来の
お話を聞いておると、
農林大臣としては買
つて来たこの大量のものを今みすみすおかしくしてしまうということも責任上うまくないという
考えもあるであろうし、又一方においては、これだけの
食糧の問題ですから、不足だから買
つて来ておる、これを埋めるというためには、いろいろ又政策上も難点があるというようなことも
考えておるのかもわからない。そういうことを一切抜きにして、ここでは
国民保健の上に、これはどうするのだという明確なものをそこに
出して、損得とかそういうものは別問題として、
一つこれを
出してもらいたいと、こう思うのですが、どうですか。