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1954-05-22 第19回国会 参議院 議院運営委員会 第66号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年五月二十二日(土曜日)    午前十一時九分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     寺尾  豊君    理事            松岡 平市君            藤田  進君            寺本 広作君    委員            石井  桂君            石村 幸作君            井上 清一君            剱木 亨弘君            榊原  亨君            横川 信夫君            赤木 正雄君            戸叶  武君            鈴木  一君   —————————————    議長      河井 彌八君   —————————————   政府委員    農林政務次官  平野 三郎君   事務局側    事 務 総 長 芥川  治君    参     事    (事務次長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (記録部長)  丹羽 寒月君    参     事    (警務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (庶務部長)  渡辺  猛君   説明員    食糧庁総務部長 新沢  寧君   —————————————   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○国会法第三十九条但書規定による  国会議決を決めるの件(米価審議  会委員)   —————————————
  2. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 会議を開きます。  常任委員辞任及び補欠に関する件。
  3. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 日本社会党第二控室より、水産委員山田節男君、電通委員片岡文重君が辞任せられ、水産委員片岡文重君、電通委員山田節男君を後任として指名せられたいという申出がございます。
  4. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決します。   —————————————
  6. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 米価審議会委員任命につき本院の議決を求めるの件。
  7. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 今回衆議院議員足鹿覺今井耕川俣清音佐藤洋之助綱島正興松山義雄、及び参議院議員梶原茂嘉の諸氏を米価審議会委員政府において任命いたしたく国会議決を求めるため、国会法第三十九条但書規定により本件を提出いたした次第であります。  実は本件に関しましては、各党幹事長人選方お願いいたしまして、各党推薦によりまして提出いたした次第であります。これは昨年度までは六名ということになつてつたのでありまするが、但し昨年度におきましては、参議院緑風会におきましては特に学識経験者という意味におきまして、参議院議員任命をいたしたわけでございまするが、今回は特に一名を増員をいたしまして、昨年は片柳農林委員長学識経験者の資格におきまして任命をいたしておつたのでありまするが、今回は七名に増員をいたしまして、正式に緑風会の御推薦によりまして梶原茂嘉君を任命いたしたいと、こういうことでございまするので、何とぞ慎重御審議上速かに御議決お願いいたしたいと思うのであります。
  8. 藤田進

    藤田進君 質問いたしますが、一名殖やされただけですか。学識経験者一般の、国会議員でない人々の階層についても、相当の増員があつたのではないかとも思われるのですが、全然私素人でわかりませんが、総員何名が総員何名になつたのかということをお聞きしたい。
  9. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 実は法律によりましては、ただ食糧庁長官が必要なる人員任命すると、こういうことになつておるわけでございますが、従いまして、本年度米価審議会につきましては、何名にするかということは、まだ政府といたしましては正式に決定いたしておりませんのでございまするが、実は本年度は五名ばかり今までより増員をいたしたいと、こういう考えは持つておるわけでございますが、まだ人員並びに推薦すべき人物につきましては決定いたしておりません。  ただ国会議員につきましては、会期中に国会承認を得る必要がございまするので、取りあえず今まで六名でありましたものを七名に増員をいたしまして、この措置をとつておるわけでございます。
  10. 藤田進

    藤田進君 そうすると、順序立てて御説明頂かなくてはなりませんが、これはたまたま会期中であるから、急ぎ手廻しをした。その他五名ばかり殖やしたいと思うが、これについては確定していないし、従つて他の人事についてもまだきめてない、こういうことですが、これは任期はいつになるのか、新旧の交替期、それから七名にせられて国会関係が一名殖えて、更に院外の学識経験者等五名殖やすということになれば、計六名殖えると思うのです。それで現在の米価審議会委員が年々若干の増減があつたかどうか、現在員が幾らか、これが今きまらないとしても、いつ頃増員をおきめになろうというのか、今増員せられようとするその理由はどうであるのか。そういう点をお聞かせ願いたい。
  11. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 実は、五名を増員と申上げましたが、昨年は片柳眞吉君を任命しておつたのであります。これは国会議員として正式に国会承認経ずし学識経験者として任命しているわけでございます。今回は正式に国会の御承認を求めて、緑風会から御推薦を頂いたわけでございます。従つてそういう意味で実質的に増員をいたしたいと考えておりますのは四名ということになるわけでございます。その理由は、米価の問題を決定いたしまするにつきましては、各県の知事のうちから、消費者代表、それから生産者代表、こういう意味において、主たる消費県からの知事一人、生産県から一人、あと二人は日本経済全般に関しまする学識経験者から二人ばかり任命いたしたい。こういう趣旨を持つているわけで、これが時期につきましては、御承認を頂きまするならば、速かに任命いたすようにいたしたい。こう考えておるわけてあります。
  12. 藤田進

    藤田進君 先ほど質問した洩れがあるわけでありますが、これはいつ任期交替、それから総員で何名、それから過去委員増減の歴史的なものを若干最近のだけでよろしいのですが……。
  13. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) これは、従来二十名でございましたわけで、今回五名を増員いたしまして、二十五名にいたしたいと思つております。任期につきましては一年というふうになつております。
  14. 藤田進

    藤田進君 それがいつ任期が来て、交替期がいつか、こういうことです。というのは、これがたまたま国会が開かれているから、早手廻し承認を求めて来ておるので、他の四名殖やすとか、そういうことについては相当将来になるような今お話があつたので……。
  15. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 実は昨年度の分につきましては、三月中に任期が切れたわけでございまして、今回本年度の分について任命の必要があるわけで御審議を煩すわけでございます。二月に切れたわけでございます。
  16. 藤田進

    藤田進君 二月に切れて、二月に新委員が昨年任命されて一年の任期ということになりますと、今年の二月に任期が切れて新らしくなるように思うのですが、そうですか。
  17. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) その通りでございます。
  18. 藤田進

    藤田進君 そうすれば今五月で、まだそう急いだことはないようなお話ですが、任期が切れておるが、次の任命者決定がないから勢い一年以上、少くとも現在一年三カ月、旧委員は、昨年任命せられた委員は、任期が一年のところ、次期委員のきまるまでということで一年、今のところ三カ月ということになつておるわけですか。
  19. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 実はこの米価審議会委員の使命というものは、主として米の問題をきめるわけでございますが、同時に麦価の問題をきめるわけでございまして、当面といたしましては、来月中に麦価の問題をやらなければならんわけでございまして、今回御了承を得まするならば、これが決定するわけでございますが、更にあと委員任命いたしまして、来月中に米価審議会を開きまして、麦の価格審議いたしたい。こういうことでございますので、丁度今御審議を願いますれば時期としては適当な時期になると思います。
  20. 藤田進

    藤田進君 私がお尋ねしているのはですね、任期、一年の任期ですが、現在の委員は、昨年の二月に切れると同時に任命したというふうに聞いている。そうすると、今年の二月ですでに任期は切れているはずなんですね。切れているのだが、ここにまだ任命されてもいないので、来月中くらいには任命したい。こうおつしやつているとすれば、現在の委員は、任期が、一年が一年三カ月、乃至四カ月ということになつているのでしようか、これは。
  21. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 現在のところは、欠員になつているわけでございまして、麦の価格決定する必要が、来月中には必要であると考えられておりますので、丁度現在御審議を願いまして、決定いたしますならば、これで丁度適当な時期に入る。こういうことでございます。
  22. 藤田進

    藤田進君 事務当局のかたでいいのですが、私は事務的にその部分をお尋ねすればいいわけで、余り政務次官お答えは、ぴんと来ない答弁をされているので、麦価をきめられようが、米価をきめられようが、そういう何をきめられる機関であるかということの質問じやなしに、その都度任命する委員じやなしに、委員任期は第四条で、「一年とし、これに欠員が生じた場合」には云々とこうなつているのです。これは只今のところ足鹿さん以下、かなり重任をせられる人が多いのです。それでこれの任期が、一体今ここで本院が議決したならば、いつから任命せられて、いつまでかというその時期を明らかに先ず私はしたいと、こう思うのです。
  23. 新沢寧

    説明員新沢寧君) 任命されましてから一年の任期でございます。で、只今政務次官が申上げました通り、二月二十八日現在、今までの、従来の委員のかたは全部任期満了いたしておりまして、現在は全員欠員中であります。今度新らしく任命いたしますと、その任命いたしました日から以後一年間任期があるわけでございます。
  24. 藤田進

    藤田進君 そうしますと、二月二十八日でしたか、二十二日でしたか。
  25. 新沢寧

    説明員新沢寧君) 前委員かたがたは二月二十八日に任期満了しております。
  26. 藤田進

    藤田進君 そうすると、二月二十八日に任期満了したのは全員ですか。
  27. 新沢寧

    説明員新沢寧君) 全員でございます。
  28. 藤田進

    藤田進君 そうすると現在米価審議会という、委員会というものは、事実上ない。構成員がないということになるわけですね。そうすると普通の委員会でしたら、次期委員がきまるまではそのまま引継いで業務をとるというのが多いのだが、この委員会に関する限り、政府任命しないと、事実上委員会は運営できないということになり、或いは国会議決しないならば、欠員のままにあるということになるわけですか。
  29. 新沢寧

    説明員新沢寧君) 先ほど政務次官も申したかと思いますが、この委員会は常務というわけでございませんので、米価をきめますとか、或いは麦価をきめますというときにお集まり頂きまして、御審議願うことになつておるわけでございます。そういう意味合いにおきまして、現在お話通り米価審議会を置きながら、委員全員欠員状態でございますが、時期といたしましては、麦価決定が来月早々に入りましてから始まりますので、今御議決を願いますれば、丁度そういう事務委員任命とが、丁度時期的に一致して参るということになるわけでございます。
  30. 藤田進

    藤田進君 それでは過去……、現在二十名、更にそれを二十五名ということになるのですが、従来この二十名で発足以来、昭和二十四年以来二十名なものか。五名くらいから逐次増員せられたのか。この点、わかればお尋ねします。お答え願います。
  31. 新沢寧

    説明員新沢寧君) 昭和二十四年から二十六年までは、これはまだ法令に基きませんで、まあ何と申しますか、政令に基かない機関としてございまして、その機関はつきり定員というようなものはございませんでした。それで二十六年から政令に基きまして、はつきり行政機関となりまして以降は、ずつと二十名の定員で参つております。
  32. 藤田進

    藤田進君 そうしますと、今度五名増員のうち、一名は梶原さん、あとは四名は、生産県消費県知事残り二名については学識経験者、こういう基準のようですが、残り二名の学識経験者というのは、今どういう人を考えられておりますか。
  33. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) それにつきましては、実は今までのこの委員が、主として生産者代表消費者代表、こういうことになつておるわけで、この学識経験者といたしまして、その中間的な人もおるわけでございますが、いま少しく日本経済全体の立場から、この米麦価の問題を御審議願うというかたが必要じやないか。こういう政府といたしまして考えを持つておりますので、日本経済の全体の立場から御審議を願うように、専門の知識のありまする学識経験者任命したい。こう思つておるわけであります。
  34. 藤田進

    藤田進君 だから具体的に、すでに国会方面もこのようにきめられているわけですから、その学識経験者についても、いろいろ検討なさつておられると思うのでありまするが、例えばどんな人ということは、今の段階では言えませんか。
  35. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 今のところまだ具体的に、誰彼ということまで考えておらないわけであります。
  36. 藤田進

    藤田進君 それでは政令三百五十四号は、二十五名に第二条をすでに改正済みですか。改正済みであるとすれば、いつ改正されたか。
  37. 新沢寧

    説明員新沢寧君) 二十九年の五月二十一日附で改正いたしております。
  38. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) ほかに御質疑はございませんか。
  39. 寺本廣作

    寺本広作君 二、三の点についてお伺いしたいと思います。事務当局からで結構でありますが、この米価審議会は、答申をなされる場合、多数決制をとられますか、どうですか。
  40. 新沢寧

    説明員新沢寧君) 議事規則といたしましては、多数決制でございます。
  41. 寺本廣作

    寺本広作君 新聞によりますと、政府米価決定の場合、生産者米価の場合、消費者米価の場合、いずれもそうである場合が多いようですが閣議決定を最近は先にやつて、この答申は事後になる場合があるように新聞記事で見ますが、事実はどうですか。
  42. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) そういうことはございません。
  43. 寺本廣作

    寺本広作君 どうですか。(「え、ない」と呼ぶ者あり、笑声、「平野君は知らないのだよ」と呼ぶ者あり)
  44. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 審議会の御意見尊重いたしまして、政府といたしましては決定するという建前になつておりますので、そういうことはまあ絶対にないわけでございます。
  45. 寺本廣作

    寺本広作君 建前は、只今政府側からおつしやる通りでありますが、事実は閣議決定を先にやつてあとでその答申が出て来る。そのために審議会が非常に揉んでいるというのが最近の実情じやないかと思いますが、別にそのことを責めようというつもりはございませんから、ありのまま一つお答えを頂きたいと思います。
  46. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) そういうことはございませんです。ないわけでございます。
  47. 藤田進

    藤田進君 これはどうも、昨年徹夜をやり、保利さんもとうとう蒲団を被つて寝ているところまで新聞に写真が出ておつた。あれほど揉めて、閣議が先に決定して予算の編成をやり、米価審議会には、その後において諮問したということで、これは一度だけではないのですが、併しあなたのその確信というものもあれですから、絶対にないという発言ですが、併しここで責任ある御答弁を頂く以上、責める責めないという問題は別問題としても、本案を審議する上に、どうも我々の記憶から言えば、ここにその確信は、再度確かめておきます。間違いございませんか。
  48. 鈴木一

    鈴木一君 関連して……。  二十八年度豊凶計数による追加払は、確かに今政務次官が言明されたと反対の形をとつてつたと思うのですが、その点如何ですか。
  49. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) これは勿論、諮問機関でございまするから、米価審議会答申通りにやるということはないわけでございまするけれども、併しながら政府といたしましては、この審議会の御意見を再大限度尊重してやつているわけでございまして、従いまして政府最終決定というものは、この諮問案が出てから決定をする。こういう建前になつているわけでございまして、政府の一応の意向といたしましては、審議会の御審議の過程におきまして、大体政府としての意見というものはございますけれども、最終的な決定というものはやはり審議会意見を見ましてから決定をする。こういう建前でございまして、従いまして審議会の御意見というものは、百パーセントにこれを尊重してやるというわけでございます。
  50. 寺本廣作

    寺本広作君 伺つているのは、実は、先ほどから藤田君の質問に対する回答を伺つておりましても、数の問題も食糧庁長官増員を然るべく按排されるようでありますし、それから議員のほかに入る人も、まだきまつていないということであります。運営は多数決でやるということになると、折角国会同意をして、議員をこの審議会に送り込んでも、その数やら、ほかからくる人とのかみ合せで、国会から院の同意を得て出て行かれる人たち意見というものが、あまり重きをなさんじやないかというふうなこと。もう一つは、今政府側から強く否定されますけれども、事実においては、政府の方針が先にきまつて米価審議会答申あとになるというようなことが、最近はしばしばあるように新聞に報道される。さような点からすると、この米価審議会構成の点からいつても、これが現実に運営されている姿から言つても、米価審議会にわざわざ国会同意を以て議員を送り込むほど権威のある審議会じやないのじやなかろうか。こういう疑問があるものですから、その点を伺つて見たわけです。以上であります。
  51. 鈴木一

    鈴木一君 今の問題に関連するわけでございますが、米価審議会の役割というものは、非常に大きいと思うのです。成るべく米価は安くというふうにきめたい場合もあるし、高くきめたいという場合もあると、こういうふうな機関がなければ、非常に簡単にどつちみちきめられるようなことになると思うのですが、こういうものがあるために、いろいろ問題の所在明らかになり、消費者立場も、農民の立場も、それぞれの立場から擁護されると思うのですが、折角こういう機関作つても、それを尊重しないというようなやり方では、最近の傾向としては、予算の枠に縛られて、政務次官の今言明されたと反対の事実があつたように私は記憶しております。ですからそういう点について、もう少し運用というものを、折角作つたのだから、あくまでも政務次官がおつしやるように、十分尊重する。勿論審議会答申通り決定するということは、いろいろな事情で不可能だと思うのですが、できたらば百パーセントでなくても、とにかくその線に沿うような尊重のしかたがほしいと思いますが、そういう点について、もう少し政府当局はつきりした意向を伺いたいと思います。
  52. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 政府といたしましては、米価審議会の御意見というものは、常に、大体満場一致できまることになつておる。今までの経緯を見ましても、それを最大限度尊重いたしましてやつて参ることになつているわけであります。
  53. 鈴木一

    鈴木一君 それはたしたかにその通りなんです。けれども、実際問題として答申もしないうちからきめてしまつて答申が何ら効果がないというようなきめ方があつたように思つているのですが、今までのことはともかく、今後本当に口先だけでなく、実際尊重するというような、そういう建前をとらなければ、徹夜をして、三日も四日も各界の代表者集つて議論をして、意見をきめても何にもならないという結果になるのじやないかと思うのですが、こはれ私の希望ですから、答弁は要りません。そういう線に沿うて一つつてもらいたいと思います。
  54. 戸叶武

    ○戸叶武君 審議会委員構成ですが、今度国会から一名増員されて七人ということになつている。五人までは、大体今までの人のようですけれども、国会関係だけでなく、大体審議会委員というのは、二十六年に政令で定められた以後、こういうふうな状態ですか。
  55. 新沢寧

    説明員新沢寧君) 二十六年以来の委員かたがたは、大半留任されております。途中ほんの一、二のかたが顔触れが変つておりますが、大半は同じかたがなつております。
  56. 戸叶武

    ○戸叶武君 それは今まで大体委員になつていた人だから、まあその人たちにやつてもらつて行こうというような、漫然たる基礎の上に立つての留任ですか。
  57. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) これは実は任命の都度、各政党幹事長のほうにお願いを申上げまして、各党の御推薦によつてきめているわけであります。
  58. 戸叶武

    ○戸叶武君 政党のほうはそうですが、政党外のほうはどうなつておりますか。
  59. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 政党外につきましては、やはりそれぞれ各階層代表者ということになりまするので、例えば主婦連合会といたしましては、主婦連合会会長とか副会長とか、主婦連合会に御連絡を申上げまして、この御推薦によつてやる。或いは農業協同組合代表者とか。こういうほうにお願いをしまして、やつているわけであります。
  60. 戸叶武

    ○戸叶武君 何かそこに、審議会というものが権威があるかのごとく、実際は権威を持つていないのは、何か官庁の従属機関のようなものに堕してしまい、而も政府は表面上審議会というものを飾り物にしながら、事実上においては閣議決定によつて審議会のほうの意見はそれほど大して尊重していない。一方審議会のほうにおいては、マンネリズムに陥つてしまつて、そうして審議会というものの権威を保つていないというような傾向があるのですが、そこの問題に対して審議会内部から、この状態審議会がいいとか悪いとか、こんな在り方でいいとかというような、内部的な検討は出て来ておりませんか。
  61. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) いろいろ御意見はございますが、政府といたしましては、審議会は極めて円満に進行いたしておるものと了解しております。
  62. 戸叶武

    ○戸叶武君 審議会内部においては、よどんだ水と同じことで大体マンネリズムに陥つて内部的な批判がないかも知れないけれども、世間から見れば、飾り物的な存在であつて、甚だ審議会権威が保たれていないというのであれば、国会のほうから議員を送つても、何か政府機関従属機関的な盲腸的存在と化した審議会、それほど軽視されている機関に、各党幹事長推薦によつて国会代表者を送り込むということが意義があるかどうかということが、各党の中にもおのずからこれは新しく批判が出て来ると思いますが、政府はそういうことに対して、今後審議会なら審議会答申というものを農林次官は非常に尊重してやつておると言つておりますが、事実上尊重していないということは誰も認めておるところなんですが、今後においては、今までのことは反省して、将来においては、政府意向は私もよくわかるのてありますが、将来においては、この審議会答申というものを必ず次官の言うように尊重して行きますか。
  63. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 従来も、米価審議会の御意見尊重して参つたつもりでございまするが、将来に亘りましても、従来の通り尊重を続けて参りたいと思つておるわけでございます。
  64. 戸叶武

    ○戸叶武君 政務次官発言は、極めて重要な発言で、従来の通り尊重して行くというのは、従来の通り余り尊重をしないという内容的な意味しか持たないのですが、そういう意味における尊重ということなら、非常に意味がないと思いますが、そのけじめをもつと明快に示して下さい。ほかの委員人たちにおいても従来においては尊重されないとの認定に立つて、あなた一人だけが、非常に政府尊重しておるというのですが、将来も今までのやり口のようないわゆる尊重を、尊重しないような行き方で行くのか。それとも本当に、名実とも審議会答申尊重して行くのか。非常にデリケートなようだけれども、その点をはつきり示してもらいたいと思います。
  65. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 米価審議会は、諮問機関でございますから、従いまして諮問を受けまして、政府考え方によつて決定するということでありまして、憲法に基きまする最高機関である国会の御意見というものとはおのずから違うものと考えておるのでございます。  従いまして政府といたしましては、米価審議会の御意見というものを最大限に従来も尊重いたして参つたわけでございます。将来に亘りましても、従来の方針通り、同じ方向で尊重の精神を保つて参りたいと、かように考えております。
  66. 戸叶武

    ○戸叶武君 諮問機関にもいろいろあるのでして、極く軽いところの諮問機関と、それから米価審議会のように相当ウェイトのかかつておる諮問機関もあり、而も国会から各党代表というような形において委員が出されておるところのこの審議会における答申というものが、今までのように軽視されるのでは、政党としても面目がないことで、そのような無権威審議会審議会もぴんからきりまであるが、そういう無権威審議会委員を送るということは果して意義があるかどうかということも問題になるのですが、最大級の尊重をすると言つておりますが、今までの実例からみると、余り尊重していないと思いますので、これ以上質疑しても仕方ないと思いますが、とに角今までのようなことをやるというならば、無用論が当然起ると思いますから、その点をよく政府のほうでは御配慮して、今後善処してもらいたいと思います。
  67. 鈴木一

    鈴木一君 これは平野さんを責めても仕様がないように思います。が、こういう審議会尊重するかどうかということは、内閣の性格にもよるかと思うのでありますが、特にその際、農林大臣の熱意とか、閣内におけるウエイトとか、或いは農政に対する熱意というようなものが、大きな影響があるのではないかと思います。そういう点で、今の大臣はぼやぼやしているので、米価審議会あたりも尊重されないということになるのですが、端的に言つて、どうも私どもは、農林委員会の農政問題に対する審議の結果から言つて、農林大臣は農政に対して、非常に冷淡というか、関心を持つていないという感じを受けるというところに問題があるのではないかと思いますが、私の感想ですから、平野さんから、そうだとか、そうでないと言つてもらわなくてもいいのですが……。
  68. 赤木正雄

    ○赤木正雄君 この中に参議院議員梶原君が出ておりますが、これはやはり学識経験者という面で、政府では推薦しているのでしようか。
  69. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) これは法律によりましては、ただ学識経験者という資格で、食糧庁長官任命するということになつておるわけでございます。昨年は従つて国会議員は、必ずしも任命する必要もないわけでございますが、特に政府といたしましては、国会議員の御活躍を願いたい。こういうことで、特に国会法に基きまして、国会承認を求めて、昨年度は六名のかたを御承認つたわけでありますが、但し昨年は今農林委員長をしておられる片柳君を学識経験者ということで、お選び願つたわけでございます。今年度はいろいろ各般の情勢を勘案いたしまして、正式にやはり国会の御承認を願うことが、至当である。こういうふうに考えましたので、六名を七名に増員をいたしまして、従つて今回七名を御承認を願う手続をとつたわけであります。その一名は、即ち参議院議員の片柳真吉君の代りと申しますか、緑風会から御推薦願う。こういう考えかたの下に、縁風会の石黒会長お願いを申上げまして、御推薦を願つたわけでございます。その結果、梶原茂嘉君を石黒さんから御推薦を頂きまして任命をする。こういう手続をとつたわけでございます。
  70. 赤木正雄

    ○赤木正雄君 今次官お話通りに、今までは片柳君が国会承認を得て、委員になつておりました。そういうふうに学識経験のある人は、特に国会議員であつても、国会承認を得るということになるわけですが、今政務次官のおつしやつたように、縁風会からということになりますと、やはりほかの会派からも、いろいろな意見があると思う。将来いろいろな誤解を生ずる原因を作りはしないか。若し政府学識経験者を選ぶ、そういう考えならば、やはり前のほうがよかつたのではないかと私は思う。むしろそれのほうが正しい行きかたで、今お話通り緑風会からと言われますと、非常に妙なことでありますから、将来いろいろお考えなつた方がいいと思いますが、その点を申上げておきます。
  71. 藤田進

    藤田進君 私がお尋ねせんとするところは、他の委員から殆んど聞いて頂きましたから、重複した部分についてはお尋ねいたしませんが、いずれにしても、本日は持ち帰つて会派の相談の上で、後日これを審議するということになると思いますから、その場合、会派で相談するに役立つだけの事情を明らかにしておきたいという趣旨ですが、先ほど赤木さんのほうから質問があつた点を、もう少し私は事情を今までの事態だけについても明らかにしておきたいと思いますが、どうも政務次官の御答弁は、率直に言いますと、非常に不勉強のように私は聞いていて思います。それだけの不勉強なら、結構ですが、我々尋ねたものに対する的確なお答えができかねるように思います。政令では五月二十一日改正せられて、二十五名の定員に変更があつて、爾余の分については伺つておりませんが、その二十五名の範囲で、「第一条に掲げる事項に関し学識経験のある者のうちから、食糧庁長官任命する。」こうなつておる。ところがその任命せられるについて各階層ある中に、特に国会議員国会議員の中で過去いろいろな申合せ等もあり、会派から代表的な人を選ぶ。こういうような一つの手段ですね、学識経験者というものの、その選び方としては、いろいろ階層に分けておやりになつているわけなんですよ。今度一名増員して七名になつて、この一名は曾つて片柳さんでしたが、たまたま参議院議員であつた。而も偶然にも緑風会の所属であつたというにすぎないので、一般的な学識経験者のカテゴリーから、これはお選びになつた。それが今度変つて、そういう考え方を変えて、学識経験者でまあ全員二十五名、そうなるはずなんですが、選び方の中で、今度は殊に参議院緑風会という、これを会派の中に一枚加えて、梶原さんがたまたま推薦されております。こういうことだと、こうおつしやつているように思うのですが、私は併し、赤木さんの質問に対する答弁は、そのいずれとも明確でないのです。学識経験者としてではなしに、緑風会という参議院の会派ですね、参議院には自由党という会派もございます。社会党もございます。御承知の通り。それで今度緑風会だけ、こういうまあ参議院の中からお選びになつたということであるならば、その事情を、もつと明確にして頂かないと、会円派でも問題になるこ思うのです。
  72. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 実は政府といたしましては、国会議員の御推薦を願うに当りましては、自由、改進、社会党両派、緑風会と、大体まあ五会派が、主なる政党であると、こういう考えを持つておりますので、そのほかにもいろいろございまするけれども、まあ何分にも数が制限がございますので、それで五会派から御推薦を願いたい。こういうことで五会派につきましてお願いを申上げておるわけでございます。幹事長人選方お願いしておるわけでございます。その点につきましては、従つて衆議院議員であると参議院議員であるとを決して問うていないわけでございます。各政党の御推薦によつてきめるわけでございます。たまたまこれは衆議院議員が大部分になつておるわけでございまするが、各党推薦によりましては、これが全部参議院議員になるということもあり得るわけでございまするが、政府といたしましては、各党推薦によつてきめた、こういうことでございますので、この点は御了承頂きたいと思います。
  73. 藤田進

    藤田進君 緑風会政党としての扱いをなさつたわけですか。政党ではないが、たまたま大会派であるということか。参議院にはいろいろな問題が出て、無所属なり、左右なりその他が別にクラブを作るということも考えとしてはあり得ると思うのです。御承知のように社会クラブというものができようかと話題に上つておるわけです。そうなると、政党ではないそのクラブ自体は、その場合には、かなりな人数にもなるわけで、将来に影響を及ぼすことですから、明確にして頂きたい。
  74. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) いろいろ御事情かございますことは承知いたしておりまするが、政府といたしましては、何分にも人員が五、六名という前提で行きますならば、自由党、改進党、社会党両派、緑風会、こういうふうに各党お願いをするのが適当と考えるわけでございます。
  75. 藤田進

    藤田進君 シンプルに申上げると、緑風会というのは、どういう基準でそういうことになるのですか。政党ではないですな。会派が大きい影響力があるという意味ですか、政府の施策に対して。
  76. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 私からそのお答えを申上げてどうかと思いますが、政治通念として考えておるわけでございます。
  77. 藤田進

    藤田進君 政治通念というのは、ちよつと……、あなたの通念かわかりませんが、どういうおつもりか。私、会派に帰つて、いろいろ今度は私が答弁しなければならん立場になりますから、こうだつたという、もう少し、通念だと言つて、そうかと、どうも了解が得られないように思うのですが。
  78. 平野三郎

    政府委員平野三郎君) 政府といたしましては、米価審議会委員任命につきましては、只今審議お願いいたしておりまする過程が適当と考えるわけでございます。
  79. 藤田進

    藤田進君 これ以上は、又機会を改めて聞くことにしましよう。今日はこういつた質問があるから、十分検討しておいて頂きたいと思います。  この書類を見ましてどうも今まで曾つてない杜撰な、履歴書だけ見てもその人の履歴が非常に簡素な人、複雑な人かあることは、よく承知しておりますが、併し或る程度役所とされては、フォームがあるはずですが、梶原さんのように詳しい人もあるし、てんでこれは体裁につけられたような、綱島さんあたりもそうですが、一々申上げませんでも。もう少し整理して下さい。
  80. 寺本廣作

    寺本広作君 速記をとめて懇談にして下さい。
  81. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それじや懇談にいたします。  速記をとめて下さい。    〔速記中止〕
  82. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて下さい。  本件に関しましては、只今藤田委員からの御意見が出ましたように、一応会派にお持ち帰りを願いまして、次回に御決定を願いたいと思います。  本日は、これにて散会いたします。    午前十一時五十七分散会