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1954-10-11 第19回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年十月十一日(月曜日)    午後零時十七分開会   —————————————   委員の異動 九月二十二日委員江田三郎辞任につ き、その補欠として藤田進君を議長に おいて指名した。 十月九日委員堂森芳夫辞任につき、 その補欠として田畑金光君を議長にお いて指名した。 本日委員具根登君及び大和与一君辞 任につき、その補欠として安部キミ子 君及び江田三郎君を議長において指名 した。   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     寺尾  豊君    理事            伊能繁次郎君            加賀山之雄君            藤田  進君            天田 勝正君            寺本 広作君    委員            石井  桂君            剱木 亨弘君            榊原  亨君            重政 庸徳君            高橋  衛君            松岡 平市君            横川 信夫君            上林 忠次君            小林 武治君            森田 義衞君            安部キミ子君            江田 三郎君           小笠原二三男君            田中  一君            田畑 金光君            千田  正君   —————————————    議長      河井 彌八君   —————————————   事務局側    事 務 総 長 芥川  治君    参     事    (事務次長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (警務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (庶務部長)  渡辺  猛君   —————————————   本日の会議に付した事件列国議会同盟会議派遣議員報告理事辞任及び補欠選任の件 ○庶務関係小委員補欠選任の件 ○国会法等改正に関する小委員補欠  選任の件 ○故衆議院名誉議員尾崎行雄君に対す  る弔意表明に関する件 ○本委員会運営に関する件   —————————————
  2. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) これより会議を開きます。  先だちまして誠に僭越でありますが、先般、私ども主として議運委員の者が、列国議会同盟会議出席いたしますために約四十五日間出張をいたしたわけでございます。出発に当りましても非常なる御配慮を賜わりましたし、又留守中には、当委員会が種々の問題についてしばしば会議が開かれましたが、それらにつきましても欠席をいたし、留守をいたしておりまして大変御迷惑をかけ一又いろいろとお世話を願つたことと思います。深く感謝を申上げます。  一同急なく、私が年長者であり、一番世話を焼かし、ときにはそこらをのこのこ歩いておつて自転車隊にひどい目に遭つたとか、或いは飛行機に乗りおくれかかつたとか、非常に御迷惑をかけたものでありますが、どうやら最後まで落伍はいたしませずに重責を果した、こういうことは、ひとえに皆さんの御声援の賜物と感謝を申上げております。藤田議員永井議員或いは楠見議員鹿島議員、又鹿島さんの奥さんも一緒に行かれましたが、いずれも途中非常に健康でありまして各地において非常なる活躍をされましたことは、私団長といたしまして非常に感激をいたしたわけであります。無事に帰つて参りまして、留守中その他非常に御配慮を頂きましたことを深く御礼申上げます。  誠に簡単でありますが、お礼の御挨拶を申上げます。
  3. 藤田進

    藤田進君 この機会を拝借いたしまして、簡単にお礼と御報告を申上げたいと考えております。  先ほど寺尾委員長から、種々お言葉がございましたが、同様、本参議院代表の一員といたしまして、ウイーンの列国議会同盟会議出席をいたしました。気候、風土、非常に違う状況下ではございましたが、一同と共に末席をけがして大過なくここに帰つて参りました。いろいろ感じましたこと等もございますが、又機会を得まして御報告申上げることといたしまして、要するに私のこの際、一言だけ申上げて見たいと思いますことは、若干の経費はかかつても、やはりより多くの議員が日本を離れて各地を目で見、耳で聞くことは非常に有意義なものだと、経費だけにこだわつていても進歩がないような気が私はいたしました。私なるが故にいたしたのかも知れませんが、今後も、四十数日の短期間ではございましたが、この経験を国政の一端にいたし得れば仕合せだと考えます。  皆さんの御協力と留守中大変御心配をかけましたことに対して、心から感謝申上げて、簡単でございますが、御報告に代えたいと思います。   —————————————
  4. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 理事補欠互選の件。  庶務関係小委員及び国会法等改正に関する小委員補欠選定の件。
  5. 宮坂完孝

    ○参事(宮坂完孝君) 自由党理事松岡平市君が辞任されまして、伊能繁次郎君が推薦されております。  社会党第四控室から、理事庶務関係小委員国会法等改正に関する小委員小笠原二三男君が辞任いたされまして、それぞれ藤田進君が推薦されております。
  6. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) さよう決定いたします。   —————————————
  8. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 故衆議院名誉議員尾崎行雄君に対する弔意表明に関する件。
  9. 芥川治

    事務総長芥川治君) 只今委員長からお話がありました名誉議員尾崎行雄君が、十月六日逗子市において逝去されました。衆議院におきましては十月八日に議院運営委員会において、次の通り決定いたしております。  衆議院葬とすること。  葬儀委員長議長とし、同副委員長は副議長として、葬儀委員は各会派代表一名、参議院議長及び副議長内閣総理大臣臨時代理東京都知事、同議会議長逗子市長尾崎会代表三重県知事等とすること。  葬儀は十月十三日午後一時から二時半まで葬儀、午後二時半から三時半まで告別式をすること。  葬儀場築地西本願寺とする等を決定いたしております。  つきましては、本院といたしましては、幣原議長逝去の際に、やはり衆議院葬でありまして、衆議院葬に対しまして、本院として当時は本会議開会中でありましたので、弔詞を本会議で議決して贈呈いたしております。今回は閉会中でありますので、本委員会において弔詞を贈呈することを御決定願いたいと思います。  なお弔詞につきましては、議長に御一任願うことに、従来本会議で決定いたしておりましたが、これ又本委員会において御決定を願いたいのでありますが、弔詞案文を一応朗読いたします。  参議院は、帝国議会開設以来六十有余年の永きに亘り、衆議院に議席をもち、力を憲政のために尽され、その功績顕著なる衆議院名誉議員尾崎行雄君の長逝に対しまして、つつしんで哀悼の意を表し、うやうやしく弔詞をささげます。  以上でございます。
  10. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 只今事務総長が朗読いたしました弔詞について御審議を願います。
  11. 高橋衛

    高橋衛君 まあこれは一つ意見ですけれども、「力を憲政のために尽され、」というのは少し何か弱い気がするのですが、例えばその一生を憲政の発達のために捧げられ、その功績顕著なる、こういう書き方は如何ですか。
  12. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 議論をすれば幾らでもあるのですが、これは理事会等案文は下打合せをしているのなら、それを御決議願いたいと思いますが……。
  13. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 小笠原さんの今の御意見でありますが、一応この案文については、理事会でこれでよかろうというようなことになつております。勿論本委員会で御修正を賜わることは結構だとは思いますが、理事会では一応認めておりますが……。
  14. 高橋衛

    高橋衛君 別に固執はしません。
  15. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) では一応、これでお認めを頂いてよろしう。ございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) それでは原案通り決します。   —————————————
  17. 江田三郎

    江田三郎君 農林委員会関係で、北海道参つたのですが、北海道災害というものが、十五号台風で、洞爺丸と岩内の火事だけは大きくクローズ・アツプされておりますが、そのほかの災害が今まで余り表に出なかつた。ところが現地に行つて見ますと、冷害と併せてこういう災害を受けたものですから、例えば農作物の収穫というものは、全体を通じて、あらゆる農作物を通じて平均して三割に足らない。それから山の被害が、国有林だけで三千万石以上の風倒木がある。或いは小学校の校舎というものの恐らく半数以上は、屋根が吹き飛んでいる。こういう状態で、昨年の冷害のあと、こういう被害を受けているものですから、とても大変な打撃を受けておりまして、御承知のように北の国ですからして、その対策を早く立ててやらぬと、例えば救農土木とかその他の対策が立て得るとしましても、雪が降つてしまつてはどうにもならん。地方財政にいたしましたところで、急速に何か手を打たぬというと、地方財政動きがとれぬという状態になつております。これについては、現地のほうでは臨時国会要求をし、政府のほうでもそれに応えて、北海道災害対策と組織を緒方氏を長にして作つておられるようですが、これは私どもも、どうしてもこの問題については臨時国会を速かに召集しなければならないと思うのです。で、なお北海道だけでなしに、九州の地方、或いは四国、中国地方も、十五号台風その他前の台風で相当な打撃を受けておりますので、臨時国会を我々としては飽くまでも要求いたしますが、それについて政府のほうで、どういう見解を持つておられるのか。それをお聞きしたいと思いますので、次回の委員会に、緒方総理なり或いは官房長官なり御出席されるようにお取計らい願いたいと思います。
  18. 松岡平市

    松岡平市君 私は、必ずしも江田君の只今の副総理なり官房長官のここに出席を求められることに反対をする議論じやありませんが、大体私は、江田君の御出張は、農林委員会農林委員としておいでになつたことと思います。その問題については、農林委員会で十分私はそういう必要があるというようなことは、農林委員会できめられるべきものであつて、それを越えて直ちにここでやることまどうか、只今江田委員出張されて、今冒頭に言われたような印象を、江田君だけのということを育つちや大変失礼ですけれども、そういうことよりもやつぱり農林委員会で問題にせられたほうがより適当ではないかと私は考えます。
  19. 江田三郎

    江田三郎君 これは、たまたま私が現地へ行つて参りましたから、そういう現地被害状況がこうだということを申上げたのでして、この臨時国会要求については、すでに改進党のほうでも党として要求をされておりますし、私たちのほうも、本日これから緊急執行委員会を開きますが、緊急執行委員会では、臨時国会要求することに大体きまることが確定的になつているわけなんです。だから私が言つているのは、農林委員江田三郎として言つているのではなしに、社会党立場で言つておる。改進党でも、前以てそういうことをやつておられるわけです。だから恐らく各党でも同じようなことを考えておられると思う、自由党は別として。
  20. 松岡平市

    松岡平市君 いや、臨時国会召集要求ということについては、私は必ずしも議運を通じて要求することじやなくて、要求されるところは、議長を通じて政府要求されることはこれはもう自由である。それに対してどうするかということは又議長を通じて政府から要求者に回答があるべきだ。それをどうするというようなことについて必ずしも議運がタッチすべき性質のものじやない。議運というものは、国会が開かれてからこれをどう運営して行くかということが本来の使命である刀私はそういうふうに考えております。
  21. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは十二号或いは十五号の台風が起つて以来、洞爺丸事件につきましても本院としてはすでに見られるような措置とつたのでありますが、全体としてこの災害の問題については各会派とも関心を持つておることだと思います。そうして関係常任委員会は、それぞれ災害調査を実施しているわけでありますが、そこで結局、関係常任委員会がその報告を聞かれて問題点を把握せられた場合に、いろいろな措置をしようという動きが起つて来るかと思う。又会派としても、いろいろ考えが出て来るかと思う。そうなかつた場合に、これが今特別委員会を持つ必要もないし持てるものでもございませんが、常任委員会が個々に農林農林建設建設という角度でだけ問題を調査し、来たるべき臨時国会、或いは要請される最も速かな臨時国会等で、いろいろな措置をとるという場合にでも、ばらばらな状態が起れば、これは遺憾なことだと思います。  それで江田君の言うことは、我が会派としては、国会対策委員会或いは本日の中央執行委員会等で結論を出すと考えますが、そういう事態になつて来れば、議長或いは議院運営委員長なりが或る種の調整と申しては言葉が或いは誤解を招くかも知れませんが、或る種の各派交渉としての話合いをして、そうして災害調査或いは災害対策というものが院としては樹立される動きになるのじやないか、こう考えるわけです。その前提として時間等余裕を置いて政府意向を聞いておいて、関係大臣出席を待つて政府としてこの災害についてどういう把握をしているのか、議運としては一応見解を尋ねておき、又委員会或いは各会派意向というものの如何によつては、院としても閉会中のことでもあるから、どういう実質的な効果の上るような措置とつたらいいかという話合いに移るはずだと思う。その前提として、江田君は北海道から帰つた、その現に目に見たものが非常に深刻なものがあるので、情止むを得ず、ここでそういう意見会派として出すことを会派にも了解を得て発言をしているような次第であります。  だから確かに松岡君の言うように、臨時国会を早期に開けというようなことは、これは会派間の問題で、これは議運の直接の問題ではない。それはその通りです。けれども、これは党利党略を越えて洞爺丸その他の事件で、全体的な真相を把握することに欠けた過去の被害が、相当これは深刻なものがあるということが逐次判明して来ている今日においては、自由党さんのほうでも、いろいろな考慮を払われるだろうと思うのですな。それでその前提としてこういう措置を望みたいということなんです。私は附加えてもう一つ望むことは、議長或いは議院運営委員長等において、関係常任委員会調査せられたものの報告を聞いて、委員会がどういう意向でいるかという点も、議長或いは委員長において関係委員長からお聞きとり願つて、そうして委員会その他の運営が今後どうなつて行くのか、この考えも聴取しておいて頂きたい。この点も私として希望申上げる。
  22. 田畑金光

    田畑金光君 松岡さんの当初のお託の通り江田委員意見に必ずしも反対ではないのだというようなお話でありますが、私もその通り一つ自由党としてもこの問題についてはこだわらないで、先ほどの提案に賛成願いたいと思つております。各委員会が、それぞれこの災害に関しまして調査されておることは事実でありまして、当然その委員会においては、その委員会立場において災害に対する具体的な対策政府に対する施策の要望等がなされることと考えております。併しいずれにいたしましても、こういう大きな災害が起きましたし、或いは又洞爺丸のようなああいう悲惨な事件も起きておるのでありまして、これらの問題の解決は、やはり臨時国会を早急に開いて、国会を通じまして対策の樹立或いは責任の所在を明らかにすべきだと考えるわけであります。殊に閉会中のことでありますし、議院運営委員会臨時国会開会に対しまして政府当局の所信を伺うということは、これは当然の職責だとも考えるわけであります。従いまして幸いに近く議運は又持たねばならんことにもなつておりますので、この機会政府当局臨時国会に対する考え方をお尋ねする機会を持ちたいと考えております。  一つこの点は江田委員提案に対しまして全会一致で決定され参ることを望みます。
  23. 松岡平市

    松岡平市君 速記をとめて下さい。
  24. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をとめて。    〔速訂中止
  25. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) 速記をつけて下さい。  次回の本委員会は、明後十三日午前十一時より開きたいと思います。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 寺尾豊

    委員長寺尾豊君) なお同日は、副総理か又は官房長官出席を求めます。  本日は、これにて散会いたします。    午後零時五十分散会