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小笠原二三男君 これは、まるきり私の
精神とは違う。さつきから再三申上げている
通り、昨日の
決議しようとしたことは、
政府が
国会を尊重するというのであるならば、
都合をつけて二十日まで、今出ろ明日出ろではない、三日間の
スケジユールをやり繰りして、この間に出られるようにすべきであるという
精神だ
つた。そうして又先ほど
緒方副
総理の
お話では、
都合がつくなら、つかんならでなくて、これは出られるように
努力をしなければならない。そのためには
スケジユールは無論変更される。そういうふうに
考え方というものは当
委員会の
考え方に
政府も近ずいておるわけなんです。
而も、率直に申しますと、さつきからの
緒方副
総理の
答弁でもわかるように、昨晩、
官房長官がどなたと相談したか知らんが、副
総理を入れないで、二十日までの
スケジユールにおいては駄目だということを
検討の上結論を得られたのは、それは
検討をして結論を得られたのでなくて、駄目だという断わりを頭に入れておいて
検討されたものなんだ。それが
緒方さんおつしやるように
理由になるかどうかわからんが、昨夕の各会派を呼んだ会合において、
趣旨徹底が欠けたということや、本日も午前来の各種の動きから
考え直して来たというのが真相なんです。だから、
考え直して来たという段は、二十一日以降だけを
考え直して来たということはおかしいのであ
つて、
考え直したとなれば、本日以降の全
スケジユールについて、それは
考え直さるべきなんです。従
つて当
委員会としては、二十日までに
出席すべきであるというこの筋と
精神は今の段階でも生きておる。だから
政府に対しては、そうならないかということを再三……、どうせ出そうと御
努力になるならば、
スケジユールを見てもそういう差繰りができるのではないか、できないというなら、その
理由を明らかにしてもらいたい。ところが
緒方副
総理は、タツチしていないから、その二十日までの分はわからんと、こう言うのです。ところがタツチされた
官房長官のほうは、お断わりを頭に入れておいて、ただお断わりしてよこしただけです。このことは、昨夕の
官房長官の御
答弁でも明らかなんです。
ですから私は、今の
緒方副
総理の
答弁の範囲であれば、少くとも最後の日の二十日の日に、時間を差繰
つて御
出席願える
事情というものは出て来るという見込を捨てないのです。それは駄目だという
理由を聞けば、私もいさぎよくこの
動議として留保されておることは引つ込めもし、そうして
委員長が期待しておるようにスムーズな
運営を次回
考えてみるようにする。ところが、
答弁できる材料をたまたま副
総理はお持合せがないとおつしやるのですから、この点についてはやはり時間を与えられて、そうして
官房長官と協議もせられてお返事をするということになるか、或いはここへ
官房長官に
おいで願つて、そうして
質疑もし、協議せられてもよいと、けれ
ども、二十日の日に出るものやら出ないものやらわからんで
委員会を開いて、今日は駄目だと言われて、ああそうでございますか、駄目ですか、じやあ次回ですね、ということでは、やはり
委員会としては、予定が立たない。だから
考慮をせられ、
検討し直されるならば、それだけ速かな時間の間に結論を得られて御返事を頂けるならばいいと思います。
緒方副
総理は私の申上げることが無理であるという点をお感じなら、率直に無理だということをおつしや
つて頂きたい。私はそれが筋だと思います。