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1954-09-18 第19回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年九月十八日(土曜日)    午後二時五十八分開会   —————————————   委員の異動 本日委員千田正君及び田畑金光君辞任 につき、その補欠として鈴木一君及び 田中一君を議長において指名した。   —————————————  出席者は左の通り。    理事            松岡 平市君            加賀山之雄君           小笠原二三男君            天田 勝正君            寺本 広作君    委員            石井  桂君            井上 清一君            伊能繁次郎君            剱木 亨弘君            榊原  亨君            重政 庸徳君            高橋  衛君            横川 信夫君            森田 義衞君            阿具根 登君            江田 三郎君            大和 与一君            相馬 助治君            田中  一君            石川 清一君            鈴木  一君   —————————————    議長      河井 彌八君   —————————————   国務大臣    国 務 大 臣 緒方 竹虎君   事務局側    事 務 総 長 芥川  治君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (警務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (庶務部長)  渡辺  猛君   —————————————   本日の会議に付した事件 ○庶務関係小委員補欠選任の件 ○国会法等改正に関する小委員補欠  選任の件 ○内閣総理大臣の本委員会出席に関す  る件   —————————————
  2. 松岡平市

    理事松岡平市君) 只今から、議院運営委員会を開会いたします。  庶務関係小委員及び国会法等改正に関する小委員補欠選任の件を議題にいたします。
  3. 宮坂完孝

    ○参事(宮坂完孝君) 無所属クラブから庶務関係小委員及び国会法等改正に関する小委員に、鈴木一君が選任されております。
  4. 松岡平市

    理事松岡平市君) 只今委員部長の報告の通り決定いたしまして、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 松岡平市

    理事松岡平市君) 御異議ないものと認めます。さよう確定をいたします。
  6. 松岡平市

    理事松岡平市君) 昨日、今日十時に委員会を開催するように予定しておりましたが、委員長が非常に諸般の事務不馴れのため漸く只今、三時になんなんとして開くに至りました。委員各位を長らくお待たせいたしましたことは深くお詑びを申上げます。  昨旦福永官房長官に、委員各位から種々御質疑がございました。その結果本日十時までに、政府は本日から二十日までの間に総理大臣が当委員会出席するように取計ろう。その回答を今日午前十時までに政府はするようにという小笠原君の動議がございましたが、そのことにつきましては、結局採決をいたしませずに政府回答を聞いた上で善処するという御決定を得ておりました。実は本日十時に福永官房長官から文書を以て、二十日までの間には総理の本委員会に対する出席は困難であるという回答並びに別途電話で、自分が出て御説明申上げなければならんけれども、前からの約束がたくさんたまつてつて、どうしても時間の都合がつかんから、甚だ申訳がないがその点を諒としてもらいたい、委員会にその旨を十分お詑びをしてほしい。こういうようなお話がございました。その後、昨日の委員会における論議の経過に鑑みまして、なお私、委員長といたしまして、政府とも種々折衝いたしました。只今緒方総理委員会に御出席になつております。  つきましては、昨日の保留になつております動議は一応そのままにいたしまして、その後いろいろと政府のほうでも、総理の当委員会への出席については考慮を加えて頂いておるようでございます。その辺の関係につきまして、緒方総理政府の御所見を先ず承わりたい。かように考えます。
  7. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 十八、十九、二十日の三日の間に、総理大臣議院運営委員会に出頭して、今回の海外出張に関する説明をするようにという動議がございましたが、今委員長からお述べになりましたように、この三日の間におきましては、急でありまするのと、その間の公務性質上、何とも差繰りがつかない。そこで甚だ遺憾でありまするがこの三日の間におきましては出席が不可能である旨をお答えするほかはないということを私も今朝、官房長官から連絡を受けたのであります。本来総理大臣海外出張につきましては、衆議院決算委員会を始め、参議院におきましては外務委員会或いは法務委員会衆議院におきましても外務委員会法務委員会等から、出席要求があつてつたのであります。で、何分にも出立前に、いろいろ出張に伴う公務と申しまするか、打合せを要するものが多いために、一つ委員会に出て、ほかの委員会に出ないということもいたしかねまするし、そういう意味から、各党各派代表のかた或いは国会衆参両院常任委員長かたがた、或いは事務局事務総長その他にもお集り願つて、そして総理から親しく今回の海外出張に関する趣旨を披瀝いたしまして御了承を得たいと思つて、昨日その計画をいたしたのでありますが、いろいろな御都合もありましたのか、御出席が十分でなかつた。  そこで、昨日の動議がありましたが、政府といたしましては、何とか時間を探したいと思いましたが、今申上げましたようにできなかつた。この点、私から重ねて御了承をお願いいたしたいと思う次第であります。
  8. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 今委員長は、緒方総理に積極的な説明を求められましたが、緒方総理の本委員会出席を前会要求している内容は、臨時国会早期召集に関する問題や又総理外遊に関する問題等、幾つかの項目があつたわけでありますが、今突然、昨日の引続きで外遊関係に関しての御説明を伺つたわけであります。他のものは、今日は土曜日でもあり時間も経過していますから、これを次会に譲られて、今の答弁総理出席問題だけに限定して、この委員会をおやりなされるかどうか。先ず先に皆さんの意見を聞いてきめて頂きたい。そのきまつた考えによつて質問をしたい。
  9. 松岡平市

    理事松岡平市君) お諮りいたしますが、只今小笠原委員から、本日は首相の本委員会に対する出席のことについて副総理の所信を質すということだけに限定して、副総理に対して、本委員会が別な、只今挙げられましたが、政府に通達しておりますのは、臨時国会召集の問題があつた、並びに首相外遊に関する問題ということでございますが、この点につきましては、後日別な機会にいたしますか。只今総理の御都合を聞きますと、月曜日は都合が悪いが、火曜日の午後三時からならば空いているという話であります。まあ、それは今後本委員会運営都合をいろいろ考えまして、政府側にも、いろいろ時間の差繰りを願うよう副総理に御相談申上げますが、一応、本日は大変お待たせいたしましたので、問題をその点だけに限つて、他の質疑等はのちに譲りたいと、こういうことにいたしますかどうかについて、お諮り申上げます。
  10. 天田勝正

    天田勝正君 重複するようですが、昨日、遡れば一昨日要求して、本日漸くにして副総理出席を得たわけですが、副総理及び総理出席を求めた我我質疑をしなければならない点は、首相外遊問題、国会召集問題、指揮権発動に関する本院の決議のその後の問題。大まかに分ければこの三つであつたわけです。そこで副総理に私としては、当然これらのことについてもお伺いいたしたいことがあるのでございまして、ただ併し、そう漠然といろいろな質問が飛び出しては、委員会運営もスムーズに行かないというような委員長のお計らいであれば、一つのものに限定しても、私は一向差支えございませんし、他の委員各位が、今日はそれだけにとどめようというならば、それに従わないわけではございませんけれども、一応第一に、小笠原委員発言のように総理出席問題を取上げて、そうしてそれが短時間に済みまするならば、他の案件にも、一つ若干でも入つて行く。そうすることが、後日に副総理出席を求める場合にいたしましても、質問もかなり狭められる、こういうことになろうと思いまするので、そのように計らつて頂きたいと思います。
  11. 松岡平市

    理事松岡平市君) 速記をとめて。    〔速記中止
  12. 松岡平市

    理事松岡平市君) 速記をつけて。
  13. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 懇談中に議事の進行については、或る程度の了解を得られましたので、その線に沿うて副総理に端的に質問いたしたいと思うのですが、その前に、昨日官房長官おいでになつて総理外遊前に当委員会出席せらるることが極めて至難である、困難である、苦慮しておるという再三の御答弁でありましたが、突きつめて御質疑をした結果は、その理由としては、公務としてスケジユールが一杯につまつておる。又総理の長い期間に亘る外遊の前に、健康上の点についても留意せられなければならないということでございました。他には政治的な配慮、考慮ということは一切ないということでございます。従つて端的に総理が健康が常態である場合においては、時間の見計らいができるかできないかというだけが、かかつて委員会出席できるかどうかという問題に集約されるということは、これはお互いわかり合つた末に、本日の十時までにもう一段と努力をしてみるということで御返事を待つたわけなんです。  この点については、やはり理由とせらるるところは、副総理においても御同様にお考えになられて、それ以外に問題があるのかないのか。この点をはつきりさせて頂かないと、このいろいろな繰合せ上の質疑ができない。この点、官房長官の意向と政府考えとが一致しておるかどうか、念のために伺つておきたい。
  14. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 官房長官が昨日申上げた理由以外には理由はございません。即ち政治的その他の理由によつて、この当委員会総理大臣出席できないというようなことは全然ございません。
  15. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうしますと、先ほど副総理の御説明では、遺憾ながら当委員会で希望せらるる二十日までの出席は、スケジユール都合から言つてできないということでございましたが、その後においてはどういうことになるのでございますか。
  16. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 二十一日から二十五日までの日、時間、日時があるのでありますが、私総理打合せたわけでもなく、又このスケジユール内容を十分に承知しておりませんので、ここで責任のある的確のことを申すわけには参りませんけれども総理外国出張理由を議会に出て説明をするということは、重要なる国務であります。時間はこの二十一日以後を検討いたしまして、若し時間が見出されまするならば、そういうふうに取計らいたいと考えております。
  17. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 時間が見出されることのほうが前提になる。総理都合のほうが前提になつて、当委員会都合がつけば出るし、都合がつかなければ出られないという場合もあり得るという立場で、今の御説明をなさつておられるのですか。
  18. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 都合がつくという意味は、余り明確な言葉ではありませんが、先ほど申上げましたように、政治的その他の理由というものは、国会の場合にないはずだと考えております。このスケジユールの繰合せができるかできんかということに一にかかつておると思つております。
  19. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 当委員会としては、昨日の出された動議、これは採決すれば確定する動議でありますが、この精神は、都合をつけて出席すべきであるという立場なのであつて都合がつき次第というこではないのであります。それで、ここは非常に微妙な点でございますが、政府立場としては、当委員会の要請を主として考えスケジユールのほうを何とか繰合せをつけて出すという精神になるのか。スケジユールの繰合せがつかなければ出ないのも止むを得ないのか。政府都合という言葉は、どうもぴつたりしない。副総理としても、そういうことは余り言いたくないと思いますけれども、仮に政府側立場に立つて委員会に出る出ないということを勘案するというようなことなのか。この点をはつきりして頂かないと、今後質疑して行くことが不可能なのです。立場を明らかにして頂きたい。
  20. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 海外出張に伴う公務といたしまして、どうしてもこのスケジユールに従つて果さなければならんものが大部分であろうと考えますが、政府都合によつて、当委員会出席を拒むということはしないつもりであります。
  21. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうすると副総理として明らかに、詳しいスケジユールはわからんから言明はできないとおつしやつておられますけれども、今のお言葉精神から言えば、二十一日から二十五日までの間には、九分九厘はこれは積極的に出席して説明する機会をとらなければならないというお考えでございますか。
  22. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 九分九厘というのは、非常に窮屈になつて困りますが、できるだけそういうふうに努力いたしたいと考えております。
  23. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それではお尋ねいたしますが、二十日までには出られないというのは、これはもう時間の繰合せは技術的な問題なんでございますから、理由は、時間の繰合せができないという検討をした結果だと考えます。  そこで私は、仮に例を挙げて申上げますが、本日は土曜日、明日、明後日まで三日間の全体のスケジユールの中で本日、明日出席しなさいとは申しませんが、月曜日に出席できないという事情が我々を納得せしめるものがあるだろうかどうか。例えばこの午後には、部内の問題として石井運輸大臣と協議される時間が二時間とられておる。この時間などというものは、差繰つて部内の問題であれば都合がつくのではないかと国会立場においては考えられます。その後放送のための録音をとる時間がある。その後記者会見がある。こういう日程に、仮に一例として挙げればなつておりますが、そういうものは当委員会に、いわゆる院に出て外遊説明を積極的になさろうという、今の九分九厘には行かなくても八分でも七分でもそういうお心がまえがあるならば、この時間を差繰つてでもここへ出られるということが、もう当然だというと語弊があるかも知れないが、至当だと思う。それがこの当委員会に出ることが重要な国務であるということを副総理は先ほど言明せられましたが、重要な国務であるという考え方に立ちながら、なおできないという理由はどこにあるのか、納得の行く説明を伺いたい。
  24. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 十八日、十九日、二十日のこのスケジユールの間に、当委員会出席がどうしてもできないということにつきましては、私は直接この検討に当つておりませんので、はつきりは申上げられませんが、何らか理由があるものと思います。二十一日以後のことは早急に調べまして……。
  25. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 副総理は、スケジユールについて十分に検討しておられないと言うが、それではその検討をしておられて時間的に見計らいのでき得る人に御出席願つてお話を伺わなければなりませんが、先ずそれはそれとして保留しておきまして、只今の御答弁でございますが、副総理考え方としては、このスケジユールを手許にお持ちでございますが、このスケジユールを見て、運輸大臣との協議なり、或いは記者会見なり、録音をとるなり、これらのことの重要さと、ここに重要な国務として出られることとは、どつちが重いものであるとあなた自身はお考えか、御所見を持つておられれば承わりたい。
  26. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) ここに出席することの国務としての重要性新聞記者会見重要性と比ぶれば、ここに出席してお答えすることがより重要であると考えます。併し官房長官が、このスケジユール総理との間に十分検討してお答えしたことと存じますが、その間に、何らか事情があつたことだと信ずるのであります。私から具体的に今お答えはできません。
  27. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 昨晩官房長官に、相馬君からこのスケジユールはどなたとどなたでお立てになつたものかということを尋ねられた際に、御本人は勿論であるが、副総理とも相談をしておるというお話があつたと私は考えております。全然このスケジユールについては、副総理はタツチしておられないのでございますか。
  28. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) タツチしております。おりますが、昨日この何の間に、時間があるかないかという検討には私はあずかつていません。総理健康等の問題もあると思います。その点直接知らないから、はつきり申上げかねます。
  29. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは仮にの話でございますが、院のほうから出席の要望が重ねてある場合、例として挙げると、この石井運輸大臣との会見のための二時間というような時間は、これはスケジユールを作成することにタツチして発言力の強い副総理としては、如何ともなしがたいであろうとお考えですか。
  30. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) これは、その事情をもう一遍よく確かめませんと、私から申上げかねます。単なる運輸大臣との打合せとか、報道関係云々ということと、当委員会出席することとを文字通り比較すれば、先ほど申上げました通り回答よりほかありません。
  31. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 他にも質問のかたもあると思うので、最後に一点だけ伺いますが、然らば二十一日から二十五日までの間に、努力考慮もされ、積極的に出席することについて、九分九厘までは行かなくても、私は、これは出席させるものだというふうな暗黙の了解が得られたと思つておりますが、それが二十五日ぎりぎりになつて出席でも、それでもいいのだ、差迫つて二十四、二十五日頃でも、そのときしか都合がつかないということは止むを得ないのだ。こういうふうに副総理としてはお考えになつておられますか。
  32. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 事の性質上、成るべく早い機会にいたしたいと考えます。
  33. 天田勝正

    天田勝正君 私は先ず根本的なことをお聞きしたいのですが、昨日もこの委員会で、いつものことでございますが、国会軽視のことが問題になつて、その点、官房長官質問されたわけでありますが、これに対する官房長官の答えは、国会は十分尊重いたしますと、然らばかくかくの事例があつて、一向に事実としては国会を尊重しておらんではないか、殊に参議院を軽視しておるじやないかという質問に対しては、それは遺憾であるけれども国会は尊重いたします。こういうことでありました。緒方総理吉田総理の代理をなさるかたで、吉田総理を除いては、閣内でも一番の責任があると思うのですが、あなたは国会を飽くまで尊重するというこの基本的なお考えには、間違いございませんでしようか。
  34. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 間違いございません。
  35. 天田勝正

    天田勝正君 そういう「いろは」をお伺いするのは、普通の場合は非礼であります。けれども、私これからお伺いしなければならんのは、現在の内閣が、政党内閣責任をとつておられる。この内閣民主政治の下においては、当然に主権者たる国民責任を負うのは、国会を通じてその政治責任をとつて行く。これが私は順序であろうと思うわけでありまして、私ども考え方と同じ考えに立つておられましようか。
  36. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 同じ考え方に立つておると考えます。
  37. 天田勝正

    天田勝正君 多分、そうであろうと私も思つてつたのであります。  そうだといたしますならば、勿論今度の総理外遊につきましても、その国民から委ねられておる政治責任一つを果すために行かれるのだろうと思う。この場合に主権者たる国民責任をとる道は、何よりも、国会から求められれば勿論のこと、求められないにしても、自主的に出て外遊目的説明をされるのが然るべきと、筋からして私ども考えるわけですが、あなたは、そうお考えになりましようか、なりませんでしようか。
  38. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) これは大きな国務でありまするので、海外出張前に、国会又は国会を通して国民の理解を得、その背景の下に出て参りたいということは、総理考えであると存じます。たまたま国会閉会中でありまするので、政府としましては、国会衆参両院各派代表かたがたおいで願つて海外出張趣旨説明申上げたいと考えたのでありますが、それが、いろいろな御都合で十分の出席を見ることができなかつたので、今日殆んど公器と目されております放送、新聞紙その他を通して、できるだけ十分に今回の海外出張趣旨を徹底させたいと、今折角企画中であります。
  39. 天田勝正

    天田勝正君 本院といたしましては、これはご存じでございましようが、すでに十九国会末期におきまして、当時すでに総理外遊ということは、時期はいずれにしても外遊そのものはきまつておられたということからいたしまして、緊急質問等が幾たびか出たのであります。ところがこの委員会に、政府代表、たしかこの中には、緒方総理も一度おいでなつたと私は記憶いたしておりますが、そうした緊急質問等の形をとらずして、自主的に総理おいでになつて説明され、その時期は、重要法案が議了されて直ちに……、こういうことで、物理的にはこれは誰が考えても困難なことでございましたけれども、我々野党も、そうした誠意があるならばということで緊急質問等のことは、かなり遠慮申上げておる。この精神というものは、本院としては未だに変つておりません。衆議院がどういう措置をとられたかは私はつまびらかにいたしませんが、少くとも本院においては、そういうことで官房長官政府代表も来られて弁明されておつた。  そういたしますれば、今は閉会中であると申されても、それは末期に、そういう問題があつたのだから、あとは閉会になるにきまつておる。然らば閉会中ならば、それに代るべきと言えば、公式には私ども議院運営委員会が最も妥当である。こういうふうに筋として考えられるわけですが、それを何故に積極的に、このスケジユールを組む場合にお考えにならなかつたのでございましようか。
  40. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) それは、国会常任委員長或いは各派代表各位海外出張説明を申上げることによつて国会の全般にその趣旨が伝え得ると考えもし、又それを通しまして国民にも伝え得ると考えた次第であります。
  41. 天田勝正

    天田勝正君 先ほども国会は最も尊重さるべきだということを伺つたわけですが、私ども通常国会慣例といたしましても、国会法精神からいたしましても、普通政府に質すべき場合は、何々大臣要求するということで、別段に、それぞれの委員会決議等経ずして、これを要求する。そうしてそれに又政府も従うというのが通常慣例であつて、今度の場合も、緒方総理にもおいで願い、吉田総理にもおいでを願うということは、いわゆる証人とか、そういう角張つたことでなく、普通の政府国務大臣として我我質疑に応ぜられるために出席願いたい。こういうことで要求したわけであります。そういう場合に、一つ委員会に出たら他の委員会に出なければならないから、そのために出られないということは、およそ私は筋が違うのであつて、どの委員会といえども、出られる限りは出る。そうしてどうにでも身体が廻らないで、或いは乙の委員会には出られないとか、甲の委員会には出られなかつた、結果において、そういうことは起きることはあり得るでございましようが、如何なる委員会といえども、努めてどの求めにも応ずべきだと私は考えますが、その考えには同意されましようか。
  42. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 一つ委員会に出て、ほかの委員会に出なければならんから、その最初の委員会に出ないというのではなくて、いろいろな委員会から出席要求が、いずれあるでありましようから、それで各派代表のかたにお集り願つてお話をいたしたいと考えたのであります。これは衆議院のほうでありましたか、各派代表から、臨時国会早期召集の御要求がありましたときに、このことも申上げて、別にそんな催しをしたつて意味はなさないという御意見はなかつたので、大体私は御了承を得ておるものと考えて、その方向に向つて計画を進めたのであります。
  43. 天田勝正

    天田勝正君 他の委員にも質問がありましようから、もう一点だけお聞きしますが、先ほど小笠原委員のつきつめた質問の最後で、緒方総理がこの機会には、明確に御答弁のできない部分で、この種のことは速かに御報告申上げたいという言葉があつたわけですが、その速かの機会は、あなたとしてはいつと予定されておりましようか。
  44. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 月曜日中にはお答えができると思つております。
  45. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 なければ、念ばらしにやるのだが、私は新聞報道、これを尊重するところにおいては人後に落ちない気持を持つておりますが、国会閉会中、当委員会に積極的に出られて御説明があるということを、ここを通して国民にも十分真意を納得せしめる、伝えるということが、一つの、まあ民主政治のあり方だろうと思う。当然、前国会のように、国会開会中であれば、本会議において報告もし、質疑も受ける、こういう態度を持つておられた政府が、月曜日のそれにおいては、記者会見なり或いは放送関係なりはおやりになる、国会はそのあと廻しでいいのだという印象を与えられるような、そういう結果に時間的にはなる。こういうことは参議院として、又当委員会としては、忍ぶことができない。そこで私は昨日も頑強に、二十日までということで、そのスケジユールをお聞きした場合に申上げているわけなんですが、副総理としての御所見は如何ですか。まああとになつつて仕方ないのだ、それはきまつたことなんだということですか。
  46. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) その点は、先ほど私申上げたと思うのですが、昨日二十日のスケジユールの中に、そういう時間を作り得ないということは、恐らく十分検討された結果だろうと考えます。私そこに立会つておりませんので、どうも責任あることを申上げかねると申したのでありまして、この委員会出席する公務が、すべての公務が、すべての公務に先立つと言つては語弊があるかも知れませんが、公務以上の重要問題であるということは、私了承しております。
  47. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私の聞いているのは、角度を変えて、そのことはわかりましたが、国民に納得してもらう、理解を深めてもらう、こういう政府のとる態度として、国会を通して国民にそういうことを周知せしむるという方式が、先ずあつて然るべきだというふうな考えを私は持つておりますが、この同じ日に、二十日の日に、前以て記者会見その他で以て、公式な発表がいろいろある。そのあとで国会のほうは、スケジユール都合説明もし、質疑も受けるのだということが、国会に対する政府のあり方として至当なものであるという御認識を持つておられるかどうか。こういうことをお尋ねしているのです。
  48. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) それは、いずれを先にしてもよろしかつたのではないかと思いますが、それによつて、決して国会を軽視したということにはならんと思います。
  49. 江田三郎

    ○江田三郎君 さつきから聞いておりますと、副総理が、国会は尊重して行くということですが、繰返し言つておられたわけですが、本当に国会を尊重しておられるなら、この委員会においても、昨日採決はなかつたけれども、二十日までの間に、現在のスケジユールを変更してやつて頂くわけに行かぬか。そういうことを決議に、採決はなかつたけれども、殆んど採決と同じような態度で扱つておるわけですから、その二十日までのスケジユールを見ると、今の放送とか新聞関係を別にしても、その中には、政府の同じ閣僚との打合せというものがあるわけです。それが一体、なぜやり繰りがつかぬかということです。  月曜にならぬとわからん。月曜以降において、或いはいつか、国会尊重という建前から出て来なければならんというお考えを、あなたが今本当に持つておられるとすれば、二十日までの間にやり繰りは結構つくのではないか。突然と言われるけれども、昨日あれだけ問題にしていることで、昨夜の間でも、そんなことはちやんと相談できると思う。どうもあなた方のおやりになることは、じりじり、じりじり時をかせいで行つて、結局わけのわからんことに持つて行くことが多いのです。或いはラジオを以て、或いは新聞とおつしやいますけれども、従来ややもすると、吉田総理お話というものは、説明不十分というような、或いは舌足らずと称せられるような問題がしばしばあるのです。我々としては一方的にラジオを通じて国民に呼びかけたから、それでいいというわけに行かぬと思うのです。或いはいいかも知れん。併し聞いてみなければ、納得できなければ、そこでやはり聞かなければならん。今あなたが国会尊重という意味において、各派代表とか委員長とかの集りを願つたと言われるけれども、併しこれは、結果において、昨日のあの会合の結果から見て、一向にその実を持つていないわけです。今からでも私は二十日までという本委員会の要望するところに副うて、あなたのほうで本当にやる気があればできると思うのです。あの中に何人か国務大臣の分が挾まつておるのです。それを一日遅らせるということが、なぜできないのですか。重ねて私その点をお伺いしたい。
  50. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 先ほど申しましたように、国会閉会中でありますので、各派代表、又国会常任委員長等にお寄り願つて話すことによつて総理海外出張趣旨を披露し得る、決定し得るということを考えて、その考えの下にスケジユールを作つたのであります。  昨日の会合は、今御指摘のように、十分の出席がありませんでしたが、このスケジユールを作つたときはそういう考えの下にやつたので、昨日の返答の機会に、どういう意見が出て、これは少し総理の体に無理だということがあつたのか、私直接存じておりませんからお伝えばできんと思つておりますが、二十一日以後については責任を持つてスケジユール検討いたしまして、そしてできるだけ出席できるように努力いたします。こういうことでございます。
  51. 江田三郎

    ○江田三郎君 二十一日以降ならできると言うなら、なぜ我々が要求する二十日までにできないかということをお尋ねしておる。その中に、或いは外国の使臣との交歓ということもあつて、これは国際上の儀礼としても、変更することはできんということを、こう言われれば、それは尤もだということになりますけれども、併しこの二十日までの間には、そういうことでなしに、又あなたがたが、新しい角度から国民に呼び掛けるという構想とか、或いは新聞記者会見ということでなしに、閣僚との打合せというものが入つているじやありませんか。それを一日延ばしたつて、二日延ばしたつて、どういう差支えがあるのですか。少くとも常識で考えて、そんなものは何も差支えないことである。  そこで従来の吉田内閣の実績からいつて、今あなたのおつしやる二十日以降ならばということは、我々としては本当に誠意あるものとして汲み取つて国民に対して責任が済むかどうかということに対して不安を持つわけなんです。若しあなたがたが本当に誠意があるならば、二十日までの間に、ちやんとおやりになつたらどうか。できないという理由は、私はないと思う。重ねてお尋ねしたい。
  52. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 二十日までの間は、官房長官責任を持つて検討したと思いますので、私ここで明言し得る範囲といたしまして、二十一日から二十五日までの間と申すのでありまして、その間の検討を十分にいたします。
  53. 松岡平市

    理事松岡平市君) 私から、ちよつと副総理にお尋ねいたしますが、二十日までのことについては、副総理は詳細を御相談にあずかつていらつしやらない。従つて官房長官なり総理の間できめられたことで、ここで何とも言えないと、こうおつしやつておると思うのであります。  なお二十日と申しましても明後日でありますし、従つて二十日のことについても、これから一つ官房長官なり或いは総理とお打合せ願つて、でき得れば二十日にでも、何かまだ副総理が当委員会の状況等に鑑みて、いろいろと検討して、或いはそういう余地があるかも知れない。あれば、二十日でも都合つけるというふうに御努力が願えるかどうか。
  54. 緒方竹虎

    国務大臣緒方竹虎君) 二十日の場合を改めて検討しろということでありましたら、検討いたします。  その理由をお尋ねになりましたのですが、理由は、どうも立会つておりませんので、わからないのであります。
  55. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 二十日も含んで検討されて、二十日中にそのことを返答されたのでは、これは私のほうはその準備ができない。その検討された結果は、非常に無理だとは思いますが、いつ頃までに御検討になりますか。
  56. 松岡平市

    理事松岡平市君) ちよつと、私が今副総理にお尋ねする際に考えましたことは、これから、まあ土曜日ということで大分時間もたつておりますししますが、副総理は是非今日いろいろと御検討願つて、恐らく官房長官も、昨日あれだけ、この委員会で片方動議を抑えて、ああいうことを要請したので、そう、できることをできないというような回答をなすつたとは思いませんけれども、今各委員からのいろいろなたつての御要望もあるし、又今副総理お話を聞いておりますというと、昨日のあの目黒の公邸に、各派代表者或いは常任委員長等を呼べば、国会に対しては大体趣旨徹底ができると考えておつたのだと、で、まあこれを極めて早い機会に、ちやんとスケジユールに組んでおつた。ところが、その効果が必ずしも政府の予定した通りでなかつた。そこで検討も更に加えなければならん。こういうような趣旨のことも、副総理はお述べになつていらつしやると私は考えております。従つて、多少まあ三十日ということについて、ここで我々は大きな期待は持てないと思いますけれども、ともかく私は、二十日に午後からでも、総理が御都合がつくということになれば、直ちに委員会を開けるように、二十日は委員会を開ける準備をしておいて、そして成るべく早く、只今総理お話では、二十日中には回答ができると、こういうようなお話でございましたが、若しこれから御検討願つて、二十日にでもおいで願えるということであれば、それを二十日、早い時間に御回答願うし、それからどうしても二十日出ない。二十一日なり二十二日になるというようなことであれば、その旨を委員会に私から御報告申上げて、改めてそのときに委員会も開くというようにしたら何とか都合がつくじやないかと私は考えながら、副総理に申上げたわけであります。
  57. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは、まるきり私の精神とは違う。さつきから再三申上げている通り、昨日の決議しようとしたことは、政府国会を尊重するというのであるならば、都合をつけて二十日まで、今出ろ明日出ろではない、三日間のスケジユールをやり繰りして、この間に出られるようにすべきであるという精神つた。そうして又先ほど緒方総理お話では、都合がつくなら、つかんならでなくて、これは出られるように努力をしなければならない。そのためにはスケジユールは無論変更される。そういうふうに考え方というものは当委員会考え方政府も近ずいておるわけなんです。  而も、率直に申しますと、さつきからの緒方総理答弁でもわかるように、昨晩、官房長官がどなたと相談したか知らんが、副総理を入れないで、二十日までのスケジユールにおいては駄目だということを検討の上結論を得られたのは、それは検討をして結論を得られたのでなくて、駄目だという断わりを頭に入れておいて検討されたものなんだ。それが緒方さんおつしやるように理由になるかどうかわからんが、昨夕の各会派を呼んだ会合において、趣旨徹底が欠けたということや、本日も午前来の各種の動きから考え直して来たというのが真相なんです。だから、考え直して来たという段は、二十一日以降だけを考え直して来たということはおかしいのであつて考え直したとなれば、本日以降の全スケジユールについて、それは考え直さるべきなんです。従つて委員会としては、二十日までに出席すべきであるというこの筋と精神は今の段階でも生きておる。だから政府に対しては、そうならないかということを再三……、どうせ出そうと御努力になるならば、スケジユールを見てもそういう差繰りができるのではないか、できないというなら、その理由を明らかにしてもらいたい。ところが緒方総理は、タツチしていないから、その二十日までの分はわからんと、こう言うのです。ところがタツチされた官房長官のほうは、お断わりを頭に入れておいて、ただお断わりしてよこしただけです。このことは、昨夕の官房長官の御答弁でも明らかなんです。  ですから私は、今の緒方総理答弁の範囲であれば、少くとも最後の日の二十日の日に、時間を差繰つて出席願える事情というものは出て来るという見込を捨てないのです。それは駄目だという理由を聞けば、私もいさぎよくこの動議として留保されておることは引つ込めもし、そうして委員長が期待しておるようにスムーズな運営を次回考えてみるようにする。ところが、答弁できる材料をたまたま副総理はお持合せがないとおつしやるのですから、この点についてはやはり時間を与えられて、そうして官房長官と協議もせられてお返事をするということになるか、或いはここへ官房長官おいで願つて、そうして質疑もし、協議せられてもよいと、けれども、二十日の日に出るものやら出ないものやらわからんで委員会を開いて、今日は駄目だと言われて、ああそうでございますか、駄目ですか、じやあ次回ですね、ということでは、やはり委員会としては、予定が立たない。だから考慮をせられ、検討し直されるならば、それだけ速かな時間の間に結論を得られて御返事を頂けるならばいいと思います。  緒方総理は私の申上げることが無理であるという点をお感じなら、率直に無理だということをおつしやつて頂きたい。私はそれが筋だと思います。
  58. 江田三郎

    ○江田三郎君 そういうことがはつきりできないのなら、昨日に返つて、あらためて二十日までにスケジユールをやり繰りして出てもらうように、小笠原君の出した動議というものを、これを私決定願いたいのです。二十日に来て、それでそのときにどうなつたかを返事をするというのでは、これは意味がないのです。
  59. 松岡平市

    理事松岡平市君) 速記をとめて。    〔速記中止
  60. 松岡平市

    理事松岡平市君) 速記を付けて下さい。  暫時休憩いたします。    午後四時十一分休憩    —————・—————    午後五時二十四分開会
  61. 松岡平市

    理事松岡平市君) 委員会を再開いたします。
  62. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 最前、委員会が休憩になりまして、当時の模様についていろいろお話がございましたが、休憩後、私ども緒方総理に皆様の今日におけるお話趣旨を更にいろいろと懇請をいたし、又緑風会から加賀山委員も個人的に緒方総理とも会いまして、当の二十日を含めて、成るべく早い機会総理出席について何とかできるだけ早く御回答を願いたいということで御相談願つたのであります。  副総理は、ここ二、三時間ということで政府部内、又関係方面と相談をして御返事をするということは困難であるが、小笠原委員お話のごとく、又最前委員長から、いろいろお話もございましたように、二十日を含めて、できるだけ早い機会総理出席につきまして、二十日の午前中に御返事をするから、是非本委員会において皆様方に御了承を願うように私から申上げてくれ。実は副総理、再開を待つて回答したいのであるが、最前来、しばしば秘書官から督促が参つておりましたように、どうしても出向かなければならん向があるので、再開を待つて自分から御回答ができないということで、私代つて、その旨をお伝えしてくれということでありまするから、只今委員長の指名で、副総理の御回答趣旨をそのままお伝えした次第でありまするが、どうぞこの点について、よろしくお諮りを願いたいと思います。
  63. 相馬助治

    相馬助治君 伊能理事から、副総理に代つての御返事ですが、その、今御挨拶になつ言葉だけを代弁して我々に告げるのですか。これに連関して何か質問があつたら、答えられる内容的なことをも聞いて参つての代理でございますか。いずれですか。
  64. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 最前休憩後に、いろいろと御相談をした内容を、何と申しますか、簡明に又率直に、副総理趣旨をお伝えしただけで、その個々の或いは政府部内内容とかその他のつき入つたことにまで私は御依頼を受けておりません。
  65. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先ほど私はスケジユールの問題だけで、技術的な問題、主として官房長官、副総理において協議せられたスケジユールのその一部変更は、政治的な考慮なしにできるという前提の下に、加賀山君のおつしやつたように暫時休憩して返事を待とうということは可能であると考えて、私は暫時休憩して、じや扱うようにしたらどうかというお話を申上げ、相馬君は、単に暫時の休憩ではいかん、時間を切れという意味合いの発言を求めんとするや否や、松岡委員長、明敏にも休憩を宣せられた。それで返事が緒方さんとしても、そういう技術的な問題限りならできると思つたのですが、そのやつぱりできないというのは、幹事長なり総務会なり、いろいろ相談しなければならんという事情はどうも聞くのは酷だと思うけれども、何かあるのか、伊能さんから伺つておきたい。
  66. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 そういう詳細な点までは、私御依頼を受けておらなかつたのでありまするが、ともかくこここ二、三時間で、今お説のような、たとえ技術的な問題であつても、早急にきめるということは、まあこれは事実上なかなかむずかしいことであるということを言つておられまして、できるだけ自分で早速にやるつもりだから、二十日も含めて、二十日の午前中に、回答するから御了承願いたい。こういう趣旨でありました。
  67. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうすると、あなたのほうは、二十日の午前まで返事を待つて欲しいという副総理の意向を、何とか我々に了解してくれという意味も含めて御発言になつているわけですか。
  68. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 最後に私が、よろしくお諮りを願いたいと申上げた趣旨は、お説の通りでございます。
  69. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうすると、私のほうも、採決すれば委員会決議になるものを、認め合つて、円滑裡に事を進めて行くということで本日も留保して来たこの動議趣旨に副うて、それでは返事は、二十日までということでいいが、二十日中に出られるようにせられたい。我々から言えば、その点もあなたのほうは、私たちがあなたから聞くのと同じに、あなたのほうで御了解願えますか。
  70. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 二十日も含めてという、これは今日の委員会で、いろいろ御論議がありましたので、加賀山委員からも委員長からも、二十日も含めて一つ何とか考え直してもらいたいということについては、我々もそういう気持は持つております。
  71. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私の申上げるのは、二十日も含めてでなく、返事は二十日に頂きたい。併し二十日に出るようにという、この委員会精神は、飽くまでも尊重してもらいたい。  時間的には今検討する余裕がないということで、返事は、ただ技術的に遅れるだけであつて、さつきから言う通り、時間的な繰り合せができないスケジユールでもないようである。そういうことに政府も積極的にやるべきであるという点については、あなたのほうでは御協力願えないかということです。
  72. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 二十日も含めてということは、副総理の意思も、恐らく二十日についても何とか努力をしてみたいという気持はあつたろうと思います。
  73. 相馬助治

    相馬助治君 二十日も含めてという妙な返事がなされておりますが、二十日が二十一日ということになりますと、たつた一日の相違というんではないのであつて、量的な相違ではなくなるわけです。  という理由は、小笠原委員動議は、皆さん御記憶の通りに、二十日までにスケジユールを何とかして本院に出て欲しいということを内容として、それに見合う返事を要求して動議が出され、天田委員がこれに賛成して成規に動議は成立はしなかつたけれども、正式にここに議題に供されたはずなんです。併し慣例その他があるからというので、この動議は取消すことなく保留になつているのであつて、いわば理事会でどんなお話が行われたかは知らんけれども、成規に言えば、小笠原委員動議というものがここに議題に供せられて、採決直前の形においてこの委員会は持たれているわけなんです。従つて二十日のうちに首相がここへ出席をして質疑等に応ぜられるということならば、それが二十日のぎりぎりの十時であろうとも、その動議に見合つているからして、これは我々としては、それに対してとやかくは、動議に賛成した建前上申さないのです。併し、越えて二十一日ということになれば、私どもは全くこれはたつた一日ではなくて、新たなる事態として、我が党ではこれは考えなくちやならない。而も不幸なことに、先ほど理事会が持たれたが、時間の都合があつて、私は天田理事から、何をしやべつたか聞いておりません。従つてこういうデリケートなときに、理事会が持たれれば、賢明なる委員長は、只今理事会においては、こういうお話があつたというようなことをここで正規に発表するか、乃至は理事が所属している自分の政党の委員に、大体交渉する時間を与えて開くべきなのだが、そのいずれもとつていない。  そこで私は委員長に、理事会でどういう話がなされたのか、率直に一つ解明をして頂きたい。あの理事会は十七分かかつているから、(笑声)その間どういう内容であつたかということを話して頂きたい。それから伊能さんにその後二つほどの質問がありますが、先ず委員長から、解明して頂きたい。
  74. 松岡平市

    理事松岡平市君) 相馬委員の御質問にお答えいたします。  理事会を開きまして、理事会における状況は、開くと同時に、伊能委員から先ほどこの委員会において御発言なつたと殆んど同一の文言で、同様の趣旨お話がございました。加賀山委員から、自分も緒方総理に会つて、いろいろしたんだ、併しまた今日何時間のうちにという回答を求めることは、自分も困難だと考えた。で、まあ二十日午前中に回答すると言うから、それまで待とうじやないかという趣旨の御発言がございました。そのあとで小笠原委員から、もう時間も大変たつておることだし、理事会において、それだけは承わつておく、彼れこれ論議しても始まらん。委員会においてそういうことを言つてもらつて、それについて各委員意見を聞こうじやないか。こういうお話でございまして、それだけで理事会は閉じて、本委員会を開きました。理事会の模様は以上の通りでございます。若し私の説明に誤まりがありますならば、私は今、明敏なという相馬さんからのお話がございましたが、非常に、この委員会を開くときに申上げたように、誠に代理であつて、不敏でございます。従つて只今申しましたことについても、或いは誤まりがあるかも知れませんから、若し誤まりがあれば、理事の方から適当に御訂正を願いたい。
  75. 相馬助治

    相馬助治君 私は、只今お話了解します。話は自由党側で努力していることも、加賀山委員努力したことも、うすうすお聞きしおります。  併しながら、二十日の日にどういう返事が出るか。即ち、具体的に言えば、二十日の日に首相出席が実現すれば、皆さんの努力は実を結ぶのですが、二十日に至つても相変らず、少しも我々を満足せしめるような返事に至らないというならば、それは徒労なのです。善意の努力であろうがどうであろうが、我々から言えば、それは何もしなかつたことに等しいのです。そういうような意味で、今伊能さんの話を聞いて、私は、にわかに自由党並びに委員長並びに加賀山さんの努力に対して、敬意を表したり感謝する段階に至つていないと思います。  それで私はここで伊能さんに、はつきりお尋ねしておきたいと思うんですが、二十日を含んでと、こういうことをおつしやつておるけれども、そのことの表現している内容は、こういうことなのですか。いわゆる小笠原理事動議は、二十日までというふうに日が限定してある。従つてでき得ることならば、二十日に実現せしめる努力我我もすると、又政府自体もさように推測される、そこで二十日を入れる。こういうことですか。むしろ想像されることは二十日の日には困難じやないかと思う。こういうほうに話のウエイトがあるのですか。又そういうデリケートなことは、自分は返答できないと、こういうのですか。何でも結構ですから率直におつしやつて頂きたい。
  76. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 二十日を含めてという意味については、副総理がここで皆さんの御質問にお答えした通りで、恐らく副総理も、二十日についても努力してみる。そういう意味であろうと私は考えております。
  77. 相馬助治

    相馬助治君 それは、今のお話でわかりましたが、不幸なことに、我々は幾つもの布を通して問題に直面しておるということなんです。仮に伊能氏が如何に善意であつても、自由党の党としての考え方もありましよう。又緒方さんが如何に善意であつても、ここへ出て来る御当人は、天下かくれもない我が儘者の第一人者である吉田首相である。従いまして自由党の党議が、或いは緒方さんが、二十日の日に出るべきだときめたとしても、これは実は出るか出ないかわからないことになつて来ますというと、我々としては、二十日を超えて二十一日、二十二日、二十三日、二十四日というようなことを言われても、約束のしつ放して、担かれるということをも勘定の中に入れざるを得ない。  従つてどもとしては、最初から申しまするように、あくまでも小笠原委員動議が生きている。我が党はこれに賛成したという建前から、二十日に返事があつて、そうしてそのことは、大体二十日に首相出席を求められるという見通しだというのであるが。そこまで、はつきり言えないというのか。ここのところは極めて大切なんです。  もう一度申しますと、二十日の日と二十一日の日は、一日違いじやないということ、質的に違つておるのだということ、今までの議題の進めかたの過程から推して、そういう意味で、しつこいようですが、もう一度伊能さんから、即ち二十日に大体首相にお出で願うことが実現する希望のほうが大切であるか。何とも言えないというのか。ここを一つ所見というか。御見解を承つておきたいと思います。
  78. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 大変突つ込んだお話で、私どもそこまでにわかに推断することは、却つて委員会に対して何と申しますか、独断を申上げることはいかんと思いますけれども、そこまで、果してどちらであろうかということについて、私ども緒方総理のこれに対する伝言からは、断定的な御返事はできがたいと思います。
  79. 江田三郎

    ○江田三郎君 伊能さんのお話を聞いておりますと、公文書を読むような答えで、どうも要点を一向に衝いてないのですけれども、これ以上伊能さんにお聞きしても、お答えできないと思いますが、私一つ委員長にお尋ねしましすが、今の伊能さん的公文書でいきますと、緒方総理がこの席に来られて、休憩するときの状態と、一歩も前進も何もしていないと、こういう状態になつてしまつておると思う。先だつて緒方さん、ここに来られたときにも、二十日を含めてということを言われて、それを二十日に返事をするというのを、それでは困る。二十日になつて、又午前中というのが何時になるのやらわからず、又そのときになつて、又結局駄目だつたというような虞れか多いから、そういうことなら、ここではつきり小笠原君が前に出しておつたところの動議、今もなお生きている動議、これを採決するほうが妥当だ。こういうように我々は考え発言をしておりましたときに、委員長のほうで急に、暫時休憩ということをやられましたが、私は委員長が暫時休憩という措置をおとりになつたのは、衆議院の議運のようなやり方、悪例を残すというような意図でやられましたのではなしに、委員長としても、あくまでも打開の措置ありとしてやられたのだと思う。又加賀山さんまで入られて伊能さんその他のかたがた緒方総理と話されたのは、もつと何か休憩のときとは違つたプラス・アルフアーか何かあるはずだと思つた。  それでなければ、一体何のために休憩して話されておつたの意味がわからないのですが、そういう点は一つ速記をつけるのがいかんのなら、速記がなくてもいいが、多少公文書の解説をして頂けませんか。
  80. 松岡平市

    理事松岡平市君) お答えいたします。  別に伊能君の発言は公文書だとも私は考えておりませんし、それを解説する能力を持ちません。暫時休憩いたしたのは、実は大体緒方総理に対しては、二十日にやれるか、やれないか、それを至急にきめて来い、こういうような話でもありましたし、それで私も、ここでやるよりも、別な場所で、廊下に立つてでも、緒方さんにそのお骨折りを是非頼もう。かようにも考えましたし、その時間等も考えて、暫時休憩いたしたのであります。  そうして只今伊能委員の言われた通り、伊能委員からも又私も、是非一つ委員会がたつての希望であるから、二十日に何とか繰り合わせるように、一つこれから至急にお手配を願いたい、こうふうなことを懇願いたした。縮方さんも、ほかに電話をかけたり、いろいろしておられましたが、約三十分後に、私に来いということで行きましたところ、伊能君も一緒に、只今伊能さんが申しましたようなことを、お話になつたのです。私といたしましては、只今江田委員の言われる通り、暫時休憩をした甲斐がなかつたじやないかと言われれば誠にその通りと私も考えます。併しながらこれはいろいろと、緒方総理説明を聞いてみますと、今日一、二時間待つてつてはつきりした回答を聞くということは、到底できがたい。かように理解いたしましたので、至急に理事会を開き、委員会を開いて、状況をありのままに伊能委員から御通知申上げて各位の御判断を願つているわけであります。  どうもプラス・アルフアーについて解説ができない。誠に私は、不甲斐ないと思いますけれども、その点は諒として頂きまして、こののちに、又委員会の、殊に小笠原委員動議というものは、生きていると承知しております。従つてどもといたしましては、でき得べくんば二十日中に、何とか総理出席願えるように、いろいろなお努力いたします。
  81. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 今、江田さんのお話、私に対する御質疑じやなかつたのでありますが、相馬さんのお話のときは、詰められたお話で、私も御返事の仕ようがなかつたのですが、江田さんのお話に対しては、プラス・アルフアーという言葉が率直に私の回答に当るかどうかは別といたしまして、これは後刻、加賀山委員からも或いはお話があるか、お尋ねがあれば恐らく回答があると思いますが、ここに副総理がおられたときの、まあ私の判断といいますか、考え方と、休憩後加賀山委員からもお願いし、私からもお願いし、委員長みずからもいろいろとお願いした。その後の副総理考え方、何とかしなくちやいかんという考え方は、私は余ほど違つているのじやないか、その点は言えるような気がいたします。
  82. 加賀山之雄

    ○加賀山之雄君 たびたび名前が挙つてますし、それから私、休憩を提案して、その結果として委員長、休憩をされたというようないきさつもありましたので、私の腹もちよつと申上げなきやならんと思う。  私、そういつたことと、自分の信念からして、是非とも副総理に強く要請をいたさなければならんと思いまして、そのときにも、実は副総理に会いました。それから私の立場として、或いは委員会に今日出なかつたような点にまで亘つて、副総理に懇々と申上げました。そこで実は私も実際問題として休憩をして、その間に政府からのお答えを待つというように思つたものだから、そういうふうにしたのでありまして、その点については、特に強く副総理に要請をいたしました。副総理も、非常に苦悶の顔つきでありましたが、極力努力はするが、併し時間を限られて、ここ一時間、二時間といわれても、それは事実としては、如何とも引受る私としては自信がないと、これは非常に困惑をされたようなんでありまして、再三要請いたしましたけれども、それから、どうも無理だなと察知をしまして、それでは二十日も含めてということをいつている建前上、どうしても午前中には回答を願わなければならん。夜になつて回答されてしまつたのでは、二十日ということは意味が消えてしまうということで、二十日の午前中ということで回答を是非願いたい。これは快よく是非そうするといわれた。  それから、特に二十日を含める問題について、先ほどから相馬委員からお話がありましたが、確かにその通りであります。このいわゆる動議は、二十日までの問題になつているので、二十一日以後は、それは別の問題になります。併しこの委員会が取扱つている問題としてはその通りでありますが、併し事の実質から申しまして、政府が何としても進んで出てもらつて、本委員会に出て、そうして海外出張をするということについて意見を述べて、質問に応ずるということでありますれば、それは、まあ私の勝手な考え方かも知れませんが、これは二十日が二十一日になつても、実質的には非常な差はない。私はむしろ前から申しますように、自発的に政府がそういう行動をとるということを最も要望している。強く要望しているものであります。そういう点から、さような考え方をいたしたわけであります。その点ちよつと申上げておきます。
  83. 江田三郎

    ○江田三郎君 御三人から、いろいろ聞かしてもらつたんですが、どうもやはり聞いておつても、ようわからんのですが、加賀山さんの言われる二十日と二十一日の問題ですね。これはやはりこの委員会としては、一応動議が生きているわけですからな。そこで二十日と二十一日というのは、非常に違つて来るわけなんです。  二十日を含めてということがその色のつけ方で非常にこの扱いがデリケートな問題が起つて来るわけで、大体委員長なり、或いは伊能さんなり、加賀山さんからの御心境、或いは又緒方総理のあなた方が受取られた心境から考えると、二十日を含めてということは、今のお話では私にはわかりませんけれども、できるだけ二十日には本委員会趣旨に副うて総理出席されることが実現されるように、これに重点があるのだという工合に解釈していいですね。どうも夕方になると、頭がようわからんですが……。
  84. 松岡平市

    理事松岡平市君) 私からお答えいたします。私はこういうふうに副総理に申上げました……。
  85. 江田三郎

    ○江田三郎君 余り委員長、鉄道のダイヤみたいに、きちつとやると、面倒になるからね。
  86. 松岡平市

    理事松岡平市君) 速記を止めて。    午後五時五十五分速記中止    —————・—————    午後六時十三分速記開始
  87. 松岡平市

    理事松岡平市君) 速記をつけて。
  88. 相馬助治

    相馬助治君 私は、この際議事進行に関する発言をしたいと思います。時間があれば、動議を提出された小笠原理事、これに対して調停された加賀山理事の御了解を受くべき性質のものですが、そういう暇がないので、ここで一つ議して頂きたいと思うのは、小笠原君の動議精神を生かして、その取扱いに関することを提議してみたい。  先ずこういう問題で、同僚自由党の諸君をも苦しめることは、我々としてこれ以上希望いたしません。そこで私たちとしては、この際この委員会において、できることなら満場一致を以て次の通りにきめて頂き、そのことが我我のきめたことに妥当した態度並びにそれに対する返答が政府からない場合には、これはやむを得ないと思うので、批判は他の機関並びに一般社会に任せるべきだと、かように思う。そこでこの委員会は、二十日の日に政府より正式な御返事を聞く。そしてその聞く場合においては、二十日のうちに吉田内閣総理大臣が当委員会出席して十分質疑できることを含んでの返事でありまするから、さような返事をお聞きする。そうして全員政府に向つて、そのことを強く要望する。不幸にしてこれに対する妥当なる返事のない場合においては、即ち二十一日以降は、荏苒日を曠しうするようなかかる議運は開くべきでない。かように考えまして、そのことをお諮り願いたいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)
  89. 松岡平市

    理事松岡平市君) 速記をとめて。    午後六時十六分速記中止    —————・—————    午後六時三十六分速記開始
  90. 松岡平市

    理事松岡平市君) 速記を始めて。
  91. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 休憩中、いろいろ懇談したのでございますが、私の動議が未だ生きており、非常にこれが問題になつて来たのでありますが、先ほど自由党側、或いは加賀山さんからの経過報告で聞いてみますと、ここ一、二時間の間に返事を頂きたいというのでとつた休憩が、政府都合で返事ができない。二十日の午前中には確実に返事をするということで了解をしてくれということでございましたが、その点については、二十日に吉田総理出席も、我々の強い希望通り実現すれば、二十日の午前中の御返事で間に合うわけでもありますし従つて委員会としては、昨日来の精神に基いて、たつて二十日の午後には御出席頂けるように強く自由党のかたがたにも要請をし、政府にもこの点は、はつきり委員長からも申上げることにいたしまして、二十日に返事を延されたことは、二十日の出席を実現せしむるということについて強い希望を持つて我々としては了承をする。こういうことで、是非御努力を願いたい。  又、二十日の日に出席不可能であるということで、別な日程が出て来るということに対処する考え方というものは、今前段で私の申上げる精神から言えば、ここでとやかく論議する筋合いの問題ではない。  従つて委員会としては、二十日の委員会出席を強く希望し、期待しながら、二十日午前中の確実な御返事を待つ。この線で、私の動議は二十日まで延びて行きますと、消えてしまいますけれども、今日の段階では、留保しておきます。
  92. 松岡平市

    理事松岡平市君) 只今小笠原君の御発言に対して、別段御異議がなければ、そのようなことで委員会を終りたいと思います。
  93. 相馬助治

    相馬助治君 折角、小笠原君が動議を出して、そうして円満のために、そういうふうに内容を緩くして発言があつたのですから、異議がなければでなくて、この際、しつこいようだけれども、自由党側からも積極的な賛成の意思を述べられるのが、当然のエチケツトだと私は思う。その上で散会してもらいたい。
  94. 伊能繁次郎

    伊能繁次郎君 只今小笠原さんから率直な、而も非常にいろいろの点をお考え下すつた御配慮のある御意見でありまして、私、発言が終ると同時に、委員長と、発言を申入れたのでありますが、相馬さんのほうが先に許可がありました。  只今の御発言に対しましては、私どもも今明日あらゆる努力をして、できるだけ二十日に出られるような努力もいたし、小笠原さんの御希望に副うようにいたしたいと思つて賛成でございます。
  95. 松岡平市

    理事松岡平市君) それでは、本日はこれにて散会いたします。    午後六時四十一分散会