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政府委員(
福永健司君)
奄美群島の
復帰につきましては、しばしば
参議院におかれましても、
決議或いはその他の形におきまして
政府の方にこれが
促進につきまして
督励等を頂いておるわけでございます。私も本
委員会におきまして、しばしば
皆様の御質問にお答え申上げていたのでありますが、その際等におきまして、十二月の二十五日に
復帰ができるようにということを目途といたしまして、
諸般の
折衝をいたしておりますることを申上げておりました次第でございます。数日前の本
委員会の
協議会におきましても、二十四日に本
会議をお開き頂きまして、そこで
事前の御
承認を頂けまするならば、大体これに間に合うように
諸般の
折衝も進捗いたしますし、又同時に、今次提出いたしておりまする御
承認を頂く
案件は、その
効力が二十五日の午前零時、即ち今夜半から
効力が発生いたすということの
内容等も含んでおりまするので、
奄美群島二十数万の
同胞の
熱望等にも応える
意味からいたしまして、若干時間的には無理なところもないではなか
つたのでございますが、いろいろの
作業等も進めて参つたわけでございます。今申しました
理事会の際におきましては、一応二十四日ならば、しかと間に合うように進められると思いますということを申上げてお
つたのでございますが、実は今朝の九時になりまして
アメリカの
本国側からの最終の訓令が参りましたような次第で、その後
暗号解読、その他いろいろの
作業等がありまして、一応予想いたしておりました時刻よりも大分遅れましたために、
国会の
皆様にいろいろ御迷惑をおかけいたしておりますることは申しわけないと思
つておりまするが、いずれにいたしましても、漸くにいたしまして、二時頃
国会に提出するという
運びになりました次第で、
只今衆議院におきまして本
会議にこれを上程して頂いておるわけでございます。もう間もなく本院のほうに廻
つて来るわけでございますが、
委員長におかれまして、
只今御
発言もありました
通り、
内閣におきましては、この
案件につきまして
委員会の
審査省略をお願いしたいと願い出ております。この種の
案件につきまして、
委員会等でも御審議願うことは、これは誠に結構なことなのでございますが、先ほど申上げましたように本
協定の
効力の発生が、いわば今夜半ということでございます。又この両院の御
承認を頂きました直後におきまして、
米側と相会しまして
署名等もいたすということの
運びになりますような次第でございます。時間的の点、又この種のことにつきましては、前々から
奄美群島復帰と関連して
法律案等の御審議も頂きまして、
事前に
国会側としてはいろいろの御
準備等もして頂いておりまする等の
事情に鑑みまして、これをできるだけ速かに進捗せしめまして、一刻も早く
奄美群島の
住民は申すに及ばず、
同胞の要望にも応えたいと存じますので、かような
事情につきまして、何とぞ御理解下さいまして、
政府からお願い申上げておりまするようなお取扱を願いたいと存じます。
さような次第を
申出まして、
皆様の御了解を頂きたいと存じまして、
内閣から参
つてお願い申上げました次第でございます。