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委員長(
佐藤尚武君)
只今より
外務委員会を開きます。
議事に入る前に十二日における
委員長及び
理事の打
合会の結果について御報告いたします。お手元にお配りいたしました
MSA関係四件に関する
審議の
日程表を御覧願います。この表にありまする
通りに、
衆議院では三月二十四日に
討論採決、二十五日に本
会議上程という
予定にな
つております。そこで
理事打合会でそういう事実と
睨み合せまして、
参議院の
外務委員会としては二十三日に
政府から
提案理由の
説明を求めることにいたしました。そして二十四日、二十五日の間は
大臣たちが
衆議院のほうにとられることを予想いたしましてその両日を
公聴会に充てたわけでございます。そうして本格的に
審議を始めますのは一月の二十六日に
総理に対する
総括質疑から入りまして、そして二十七、二十九、三十、三十一日、この四日間を
総括質疑に充てることにいたしました。そして四月の一日に
連合委員会を開き、一日、三日とこの二日同を
逐条審議に充てまして、そうして五日、月曜日に
委員会の
討論採決、大
日本会議上程、こういう
日程に一応とりきめたわけでございます。
なおその表の
備考にありまするように、
総括質疑は一名一時間、但し
委員長及び
自由党四名
相当分を除く、こういうことにして時間を繰
つてみたのでございますが、この
総括質問に四日を要する
勘定になりまして正確に申しますると三日半でございます。それから
総理に対する
質疑は一名二十分といたします。但し
委員長及び
自由党六名
相当分を除くということにいたしまして、そうして一日でこれを仕上げてしまうということにいたしております。
公聴会につきましては
憲法一名、
国際法二名、
経済産業界二名、
軍事技術専門家二名、こういうことにいたしまして、十六日の火曜日までに各党から
推薦者を提出して頂くということに申
合せました。
備考(
II)は
衆議院における
模様でございます。こういうことに一応とりきめておりまするので、本
会議上程は四月の六日になりました。
ところでこれは
外務政務次官からお話があるかと存じまするけれども、
政府のほうではできるだけこれを早くあげて頂きたいということを要望しておりまするのは、だんだん
理由を聞いてみますると、早ければ早いほど
日本側に得だということがわか
つたのでありまするが、四千万ドルに対しまする
日本の
積立金はこれを四月から始めまして四、五一六三カ月のうちにアメリカに支出さしてしまわなければ、繰越がこれはできないことにな
つているそうであります。六月の末日以降に繰越して使用するということは
法律を変えなければできない。その
法律改正ということになりまするとこの秋にな
つてしまうということであります。併して四千万ドル
相当額の金というと何十億になりますか、たしか百四十四億でありまするが、それを三カ月に割当ててみますと、一日約二億円使わなければならんということになるそうであります。
平均二億円の金を使わなければならない。それは四月の一日から始めて
勘定して三カ月間のうちに使うものとして、一日
平均二億円ということでありまするが、一日延びると二億円損をするということになる。
従つて若し六日までかかると十二億円使われないということに
勘定としてはなるのでありまするが故に、
政府のほうといたしましても成るべく早く繰
合せがやれるならや
つて行きたい。こうい
つたようなことを
下出条約局長から特に
説明を求めました結果そういう事実がわか
つて来たようなわけであります。つきましてはこの日曜我々のほうは二日休むことにいたしておりまするが、これは
皆さん方と御
協議によ
つてきまることでありまするが、いかがでございましようか。この
日程通りに参りましようか。若しくは日曜もつめてやるということになれば二日早く終るということになります。
皆さん方のこれは御
協議によ
つてきめたいと思います。