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政府委員(
小滝彬君) 仰せになりました通りほかの省では随分ふえましたのに、
外務省は
中国とかソ連
関係が減
つたというような
関係もありますけれ
ども非常な大削減であります。而も率直に申しまして総理が
外務省に元おられたというような
関係で、行政整理でもありますると先ず
外務省が範を示せというようなお指図で非常に無理をして今まで削減をしておりますので、今後必要最小限度はどうしても
考えてもらわなければならないと存じます。それにつきましては数は少くてもできるだけ優秀な人を使わなければならん、質で行かなければならないという気もありますために、特に
経済外交については民間の有能な人を使うということは今後ともやらなければならんことであると
考えます。現にシンガポールの
総領事もボンベイの
総領事も民間人であるし
大使の中にも相当民間人のかたがいらつしやる。ところがお説のように必ずしもうまく行
つていないというようなことを外からは言われますが、私
どもは皆来て頂いたかたは一生懸命にや
つて頂いて相当成績を挙げておられると思いまするけれ
どもそういう批評もございますが併し
外交のことでありますから一年や二年で成果を期待することもできないから、でき得ればこういうかたがゆつくりおられまして
総領事も又ほかの
仕事もされるというようになれば、今
梶原さんがおつしや
つた研修とかと申しますようないろいろな経験も積み得るので、落ち着いてや
つて頂かなければならんと思います。これに対する特別な養成と申しましても、一応皆立派なかたでありますので、養成とか訓練というような組織はございませんけれ
ども、そうした
意味でゆつくり落ち着いて
仕事をしてもらうことと、もう一つは又世間の一部で言われますように、
外務省の省員、公務員といたしましても、そうした特殊の訓練を経ないで来られたかたに対しましては十分協力して本当に一体にな
つて働くという心がけがなければならんだろう。結局は人の問題でありますがこうした面についてはいろいろ御批判もありまするので、
外務省としても最善を尽したいと
考えております。