○一松政二君 今の御回答で結構でございますが、今車の
事故発生の
原因になるような車を知りながら運転する運転手は殆んどいないと思います。もう危いと思えばあらかじめ修繕に、その修繕も検査ではございません。少しブレーキがおかしいといえば直ぐ修理工場へ行
つて、それを直しておるのが普通であ
つて、私は
事故の
原因は車両の
整備不良に基く
事故よりも、おおむね不注意か乱暴な運転が非常に
事故の
原因になるのじやないかと思います。私はこれについて別に回答を求めませんが。
それからもう
一つ、大和さんの御
質問に、人員が非常に少くてオーバー・ロードにな
つておる、だから人員をむしろ減すことはいけない、或いはこれ以上増すことが正しいのじやないかという御
議論でございましたが、この御
議論は自由なんです。でありますけれ
ども、私
ども一般的に
国民感情からすれば、これはひとり
自動車業者についてのみじやなくして、役人が多過ぎる、役人を減らさなければいかんという声は巷に満ちていると思うのです。そうして民間の者が役所に行
つて受ける印象は、役所で実際忙がしそうに仕事をしている人が何人おるか。役所におれば役所の仕事に慣れておるからそれが普通だと思
つておる。けれ
ども一たび役所以外の民間の本当に人員を倹約しておる所に行くと、これはびつくりするほど仕事が多いわけであります。そこで私
どもはまだまだ人員は大きく整理せなければならんと
考えております。それで私が常々言う、
自動車行政でも、余り世話をやき過ぎる、タクシーの数を減すのまで一々書類を出してお伺いを立てなければならんというようなことは、当然私は整理すべきであ
つて、儲かると営業をやるのですから、儲かるような仕事があれば誰かがそれを求めて、必ずそれを補充して行こうとする。やめる人があれば
新規に免許を必ず、若しそれが儲かるなら……、不景気でどうにもならんから車両を減らそうとするところへ以て行
つて、車両を減すのも一々お伺いを立てなければ車両を減すこともならんというような何だか、私は常々言うのだが、
自動車の需給を
自動車局長が図るようなお
考えで
行政をされているということは、余計な人が私は要るだろうと思います。むしろ私はそういう仕事を整理して、そうして人民の要望に応えるべきであ
つて、ただ機械的に車両を増すから、車両とい
つたところで、それは軽車両もあるし、それは届出だ
つて何もかも
自動車の部類に入
つているのですから、いわゆる特に
自動車の数が非常に多いように思えるけれ
ども、トラツクや乗用車にしてみると、びつくりするほど少い。それと人員との
バランスをお
考えにな
つて私は申されているように承わるけれ
ども、私はこれは現場で働く人の一日の作業量は、これは或いは比例になるかもわからんけれ
ども、机上の働きは紙一枚書くのを、或いは時間的に計数を見てやるということであれば別問題でありますけれ
ども、ただ人間の能力というやつは遊ぼうと思えば遊べるし、それからやろうと思えばやれる。今日の日本は今までと丸つきり違
つた考え方をしなければ、もうどうにも
経済的に破綻するより仕方がない段階に来ているということは、これは我も人も殆んど日本人全体心ある者はそういう
考え方を持
つているのですが、そこで私は一人でも人員を節約してやり、余
つた人間はどうするかということになると、これはさつき
高木委員が言われたように、日本の
道路とか
交通或いはその他なすべき仕事が山ほどあるのにかかわらず、ただ金がないというのでやれない。これほど貧弱な日本の政治というものはあるものじやない。山と仕事がありながら金がないからやれない。金がなくてもやれる
方法はあるはずなんです。それから私は整理すべき人は私は一人でも多いほうが、私は
国民的にはそういう希望であろうと思う。
従つて今大和さんの仕事の分量、この分量というてもその性質によりますけれ
ども、今非常に一ぱい仕事があ
つて、これ以上は非常に過大になるというのは、よほど一々研究してみなければわからんと思うので、
国民感情から言えば、役人を減らしてもらいたい。それから役人はおおむね仕事をしていないという感情が私は
一般国民感情であろうと思う。でありますから、私はその辺も
自動車局長においても、
運輸大臣におかれても、この
国民感情及び納税者の立場ということも十分お
考えの上にや
つておることだろうと思いますから、一応大和さんの御
発言したのに私は関連してそういうことを申上げたいと思います。