○羽田委員 今度わくが広げられて十五万円というようなことになれば、結局この間からの御
説明だと五百億円くらいに達すると思うのです。政務次官から御
説明のような項目に、従前
通りに融資をすることはもちろんであります。そうしてそのために町村なんかがこのおかげをこうむり、地方民が非常にこの
簡易保険の融資については感謝をいたしておるのでありますが、なおまだこれだけの項目では足りないじやないか、もう少し他の公益
事業についてもつと広く
運用をする必要がある。私は実は町村長から、たとえば簡易水道をつくる場合において、つなぎとしては借りられますけれども、長期融資としてお借りができないかというようなことで、郵政局長やあるいはそういう
関係の方にも陳情をしたのでありますが、今までは一定の制限された
運用しかできないということであります。私は、この際制限
金額を上げる以上は、もつと他の方面にも融資をする必要があるのじやないか。たとえば簡易水道、あるいは上水道というような面にも使わしてもらいたいし、それから交通機関、すなわち都電とか市電とかいうような電車、あるいは公営バス、こういうような交通機関方面にも融資を願いたい、また魚の市場とか、野菜市場、こういうものの建設についても融資を願いたいし、さらに公益質屋、あるいはまた公営の浴場等についても、大衆生活の衛生面といたしまして融資を願いたい、こう思うのであります。なお農村の電化という問題がぼつぼつ計画されておるようでありますが、現在は農林中金の融資によ
つてのみまかな
つておるような
現状でありまして、なかなかそれもわくが制限をされて、十分に金が借りられないということで、計画もなかなか進まないとい
現状にかんがみまして、農村電化方面にもこの
資金を融資ができるようにしてもらうというように、融資の項目を拡大するということをぜひともこの際に
考えていただいて、そうしてほんとうに地方の公共団体や地方の大衆とこの
簡易保険とが一体とな
つて行くように
運用を期して行くことが、
簡易保険の生命をますます強化するゆえんであり、同時に地方にただちに還元する
資金として、ますます重要性を増して来るゆえんではないか。愛さるる
保険事業とな
つて来るのではないか、こう思うのでありまして、こういう面に、ひとつ特段の力をも
つて拡大する方針をと
つていただきたいと思うのであります。
当局の御
意見を承
つておきたいと思います。