○古屋(貞)
委員 そこで私どもは、今長官のおっしゃる公平にやられたということが納得が行かないのですよ。もう死ぬような傷を加えられたのにかかわらず、捜査が今日までまだ具体的にやられておらぬというところに問題があるわけです。
なお私が
質問を申し上げたいのは十月六日の問題なのです。十月六日の問題は、これは私はそのときに熊野さんという北海道の隊長に向っては、労働争議の問題についてはむしろ
警察が群衆心理にかられて争議に介入して、大きな暴動が起きるのではないか。
〔
委員長退席、鍛冶
委員長代理着席〕
それでは私どもとしては非常に心配であるから、つとめて指揮官が指揮をいたしまする場合においては、よほど部下を掌握された一つの指揮をとつてもらいたい、こういうことを申し上げたときに、熊野さんは、あそこには
警察を出動させるけれども優秀な者をやつて、つとめて具体的に両者の
関係に介入しないようにいたしましよう、こういうような
お話をし、検事正に対しましても今現に地労委の方たちが仲裁裁定に入つておる、なお知事も非常に心配しておる、道においても道
会議員が心配しておる、室蘭の市会においても早く解決してもらいたいということで各
方面が非常に心配をしておるから、われわれの方といたしましても労働組合の
諸君に対してはどこまでも自重をさせよう、絶対的に暴力を振ってはいけない、こういうことで私どもはいろいろと説得をいたして帰って参りましたが、驚くべき十月六日の日の問題は、これはここに図面がございますけれども、これが大きな問題だと私は思うのです。そうしてこれを証拠づける裏づけの原典がここにございまするけれども、写真を見ますと一人も労働組合の組合員が暴力を振っておる姿はない。
警察は何百人、何十人というものが指揮棒を持って、そうしてこの棒を持つてぶんなぐつておる姿がここに明らかになっておる。これを上体どうするかという問題です。こういうことがあるから革命が起るのです。私どもはこれを拝見いたしてまして、驚くべきことは、そうやってここで何十人かの傷害者が出たのですけれども、一番ここで問題になっておるのは、明確に棒でぶんなぐつておる、こっちでみんな手でもつて受けこたえておる、こういう事実である。しかも何百人かが行っている。そうしてこれもこれも第一組合と第二組合の
諸君のごたごたではないのです。入るの入らぬのの交渉ではない。中間におりますところの富士製鉄の
諸君がまだここで話をしておる。御幸橋のところで話をしておる。話中のところへ、今度は
警察のスピーカーで、道路妨害になるからどいてくれというのが終るか終らぬうちに突貫して入って来ている。こういうようなことでは戦争をやっておるようなものだ。これでは
警察が先頭になって戦争をおつ始めている。幸いに私どもの方で、何も持つていないのです。そうして受けこたえておる。だから済みましたけれども、これが反撃をいたすことになりましたならば、私は
相当大きな問題を引起しただろうと思う。むしろ
警察が群衆心理にかられて戦闘的になって、そうしてあばれ込んでおるという姿なんです。こういう事実を認めるかどうか。まずこの写真を見たら一番よくわかるのです。これをごらんなさい。まず第一にこの写真ですよ、これをごらんいただけば、私は一番よくわかがると思う。受けています。これが傷をした写真であります。これが隊伍を整えて棒をもつて
警察が進軍しておる姿、まるで
日本の労働組合の
諸君を暴徒のごとく
考えておる。暴徒でもまだいいのです。もしこの労働組合の
諸君が皆さんのおっしゃるように不法
行為をしたならば、一人ずつ縛って行けばいいのです。棒でぶんなぐる必要はないのです。しかもそれは仮処分禁止規定の中ではないし、それからこの会社の前の道というものは会社の通用の道でありまして、この御幸橋というのは公用の道じやございません。この点が問題なんです。
国家の公道であるならば、交通妨害ということもあるが、会社の中に出入りをする御幸橋という橋、道路なんです。そこに富士鉄の
諸君が行つて、第二組合の
諸君と話をして、納得の行くような相談をしておる君がすわり込んでおる。これでは第一組合と第一組合が乱闘するからこれを
警察がとりしずめ、納得ずくで就業させようと交渉しておる婆でも何でもない。それをごらんになれば一番よくわかる。そういうような写真の事実は御否認ができないと思う。これをどうお
考えになり、どう責任をとるかということを
お尋ねしたいのです。