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川俣委員 やや了解するところもあるのですよ。了解するところというより、あとの
説明だけだと了解するよなところもある。ところが問題はその前にある。最初は専門技術員が非常に多かつたか、あなたの方で実際この
予算を削減して行くものたから、だんだん専門技術員が詰ま
つて行
つて普及員の方がだんだん多くなる、いわゆる給料の安い者がだんだん多くな
つて行
つて、高い者が減
つて来たといことが、
予算削減の結果起
つて来た現象なんです。自然にそうな
つたのじやなくて、
予算削減からそういうことが生れて来ざるを得ない結果にな
つて来ておる。問題はそこにあるのですよ。それで専門技術員は地方によ
つて異なるということも言われますけれ
ども、だんだんそういうことで整理されて来ておる。そこに問題があるのですよ。質的向上をはからなければならないというときに、質の低下がだんだんできて来る、逆に高度な者が減
つて来て、程度の低い者が多くな
つて来た。これが質の低下なんです。今後を期待される普及員といえ
ども——最近採用された人で将来性のある人はもちろんありますよ。それを私は決していなむ者ではありませんが、しかしながら、それらの人々も相当の高度の人から訓練を受け指導を受けなければならないという
立場にあると思うのです。
従つて、その点についての普及員の基準が、農林省の調べとあなた方の調べとの間において千四、五百円の開きがありますけれ
ども、これでは
はつきりしないということを私はさつきから申し上げておるのです。ところが、専門技術員になりますと、この県は安いから安い専門技術員を選ぶなんということは、そうできるものじやない。やはりその地方の実情に即した指導員でなければ指導力を持
つておりません。またこれは普及員の専門的な指導監督をもいたしておる。中には一人や二人未
経験な人が新しくその地方に行かれる場合もあり得るでし
よう。しかし、その地方の農業事情というものを理解しなければ、とうていその指導力にはなり得ないでし
よう。そういう点からい
つて、相当高度な人が現在残
つているということを見のがしてはならないのです。また
予算編成の上から行きましても、改良局の中で明らかに専門技術員と普及員とにわけて、あなた方は
予算を
要求していいはずです。それをごつちやにしなければならないという理由はないでし
よう。このことは
法律的にも明らかに区分のあるものである。
予算の便宜のために一本にしておるという
考え方それ自体が間違
つておるのです。明らかに区別されておるのです。改良局はどうしてそういう
説明を十分にされなか
つたのですか。専門技術員と普及員とは違うという
大蔵省に対する
説明か足りなかつたよな印象を受けるのですが、改良局長はどの程度この点について
説明されたか、その点を伺いたい。