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桑原説明員 ずつと自由時代のときでありますれば、貿易商社が海外から
食糧を買
つて日本へ持
つて来た米をさばく場合に、買
つてくれる人の希望に満たない
ようなものを持
つて来ても商売になりませんから、これはその辺に問題があると思います。それから今の話で、これは今おつしやいました
ように、私たちとしても買いますのに、いわゆる到着しまして、これを
倉庫に入れて、われわれが検査いたしまして合格したものを買う、しからざるものは買わないのだということに行くのが、一番割切
つた本筋だという気もいたします。しかし今までの従来の沿革から行きまして、非常に急いで買わなければならない場合があり、あるいはまた少いものをあちらこちら探しまわ
つて買
つて来たという経過もありますし、それからまた発地の方の慣行もあります。たとえばタイにしましても日本と一緒にな
つての輸出検査機構をつくろうじやないかという
ような話も出ておる
ような点もありますけれ
ども、私たちといたしましては、できるだけか
ような被害を少くするためにはどういう
処置を
とつたらいいかという問題は、前からずつと
——今後も続くだろうと思いますが、重大問題であります。おつしやいます
ように、その辺の出方をきちつと行けば、より以上
注意して買
つてくれるだろうということにもなろうかと思いますが、発地の状況あるいは今の扱い要領という
ようなものから行きまして、どうかわ
つて行くかという問題が非常に大きな問題でありまして、われわれといたしましては、今検討しているという
ような実情であります。アメリカの方につきましては、従来の例から行きましてアメリカ、カナダのもので、いわゆるその国の検査を受けまして来たものについて、クレームが起
つてどうこうしたという例は、日本だけでなくて、あまりよそのところでもない
ように聞いておりますけれ
ども、特に一番問題の多いのはいわゆる南方の米、暑いところから相当期間を経て参りますものの状態で、これが黄変米の問題にしましても、従来仏印から入れてお
つた米に虫はなか
つたけれ
ども、最近は出ておる、その原料のもみがどういう姿であるかという
ような点に影響しておるのではないかと思われますので、大きな研究問題といたしまして、私たちも苦心いたしている点でございます。