○
河野(一)
委員 こういうものを置くことも、これは一方において営繕費が相当ありまするので、なるべくこういう経費は少くして、そして
競馬開催の本来の目的を達成するように
考えなければなるまいと思うんです。これは私がここでこういうことを申し上げるのは、現在の
競馬開催の方法については、
一般競馬のフアンとか
関係者は非常に不満が多いんです。今のやり方では困る、これはどうしても戦前の軍馬補充部
時代の感覚が残り過ぎている。こういうところに非常に
意見があるわけです。だからよほど
競馬の
開催の方法を思い切
つてかえて行かなければならぬ、かえてほしいという
意見が多いわけです。そういうこと等について、
せつかく民営になりましても、へんな言葉ですが、官僚的な色彩であるとか、官僚的な
取締りの感覚というものがありますと、どうしてもそういうことが思い切
つてかわ
つて行かないんです。これらについてはよほど御
考慮をわずらわしたいと思うわけです。
もう
一つ、もし時間が許されるならば、この議会にこの
委員会の速記録にとどめておきたいと思うのは、これからの
競馬の
開催について、
農林当局がどういうふうに
考えておるかという、あたりまえのことをあたりまえのように速記録にとどめておきたいんです。これは
民営に移りかわる際でありますから、これから人がかわ
つて、不必要な
政府の
取締りや干渉はかえ
つてよろしくないということになるのでございますが、またそういうことについて、先般の大臣の
民営競馬に移りかえるときのごあいさつだけでは不十分な点が非常に多い。これらについてどう
考えられるか。
またもう
一つは、くだらぬことのようですけれ
ども、この
法律によりますと、
一般の登録をやることに
なつております。たとえば馬服の登録までやることに
なつております。そこで問題になりますのは、これもあまり露骨に申すのはどうかと思いますけれ
ども、関西方面の
競馬を見ますると、一人の
馬主が多数の馬を持
つてお
つて、同一の
競馬に数頭の馬を出場せしめて、そして公正を疑うようなレースがままあるということが言われております。また別の意味から申しますると、これもある地方といたします。ある地方の
国営競馬では、賞金を
馬主がわけ合
つている。そうしてこのレースにはどの馬が勝
つて、どれがどうなるということに
なつておるから、馬券の売上げがそのために非常に減退しておる
競馬もあるわけであります。そういうことに堕落して参りますると、八億の賞金をわけ合うということになる。たとえば外国産馬の共同購入をやる。そうして外国産馬のレースを一レース組みますと、そのレースは必ず外国産馬が順番に勝つことになるということになります。そういうことのために、よほどそれらについこ
考慮を払いませんと、
競馬が非常に堕落をして参ります。その堕落の結果は、馬券の売上げが極端に減
つて来るということになるのでありますが、それらのことは一体
競馬会にまかしておいてよろしいかどうか、こういう点についての配意はどういうことに
なつておるという御
意見を、ひとつ承
つておきたいと思います。