○
足鹿委員 二%だ、四%だということをここで論議しておるんじやないのですよ。一体何の権限に基いて
——この二%がかりにあなたのおつしやるように四%であつたとしても、まだ下から突き上
つて来てないものをなぜその程度に押えなければならないかという
質問なんです、私のわからないのは……。もう少しこういうことについて真剣にや
つていただかないと困る。どこに手落ちがあつたか、なかつたとかいうことは私は言いません。少くともそういう
方向によ
つて、
現実にこの緊急を要する災害復旧をや
つておるのです。しかも一割や二割の
補助ではない。九割
補助の指定地区ですよ。それは大体一〇%を想定しておつたものが、あなたの言われるように四%にな
つても、これは二%と五十歩百歩ですよ。半分以下になるんですからね。六割というものがどこか宙に浮いてしまうことになるのですから。そういうことを、とにかく大蔵省が財布のひもを持
つておるからとい
つて、そういう方針で何でも
法律を殺すということになりますれば、これは
意味ないです。ですから何に基いて四%だと言われますか。四億円というものは、
農林省から、下からずつと持ち上
つて来たものでありますか。そうじやないでしよう。大蔵省が何かの
考え方なり基準に基いてや
つておられるにすぎない。そういう点で食い違いが出ておるから今あなた方と折衝して、二十八年度きりではなく、二十九年度にも、あるいは将来にわたるかもしれないと
局長は言
つておりますが、それじや困るんです。第一、九割の
補助というものは、国会の権威にかけてできた
法律の適用なんです。それを、九割
補助というのは多過ぎる、これを削
つてやれというような大蔵省に魂胆があつたかもしれないと地方民は誤解するでしよう。われわれだ
つてそういうふうにもとれぬではありませんよ。九割
補助なんてべらぼうじやないかという
考え方、そういうような大蔵省の
考え方によ
つて法律の適用がことごとくゆがめられる。しかも行き違いがあつたとかなかつたとかは別として、文書によらなくても、
一つの
方向を国は授けておるのだ。そのものを大蔵省がか
つてにこんなふうにや
つて、
もつれができて来たから
農林省に折衝する。一体何のことです、そんなばかな話があります。一体四億円というものはどういう根拠に立つたものですか。大蔵省に基礎
資料があつたらいただきたいし、伺いたい。どういうことによ
つてこういうふうに圧縮されなければならないのか。今現に大体の想定は一〇%までは行かない、若干切れるだろうが、一〇%に近いものだということを
農林省が言
つておる。そういう
実情をなぜ無視して行かなければならないのですか。私はどうもわかりません。国民はそういうことでは納得しないと私は思います。
政府は、口では食糧の自給だ、増産だと題目ばかり並べてお
つて、こういう不信行為を
政府がしていいのですか。あなたで御答弁ができなければ、また別に責任のある立場の人から
はつきりとした言明をもらわなければ、私はこの問題は打切りません。どうですか。