○
足鹿委員 私は
先ほど非
常勤労務者と申しましたが、
常勤労務者の間違いでありますから訂正しておきますが、ただいまの部長の御答弁やは、これは当然
定員に準じた身分の保障なりあるいは給与の点についても考慮しておる、こういうことでありますが、第十六
国会で改進党が主張されまして、例の
行政費の一四%
削減が起きました。そのときに四百七十九名という実際上の首切りが起きようとした。今部長が仰せられるように、そういうふうに措置はしてあ
つても、
予算の点で実際上の首切りがたやすく行われうるよな不安定な点にあるということは、これはお認めになるでしよう。そうい
つた面からい
つても、実際上
定員内のわく内の
職員と同じ
仕事をしておりながら、実際上はそういう身分の安定上不十分な点がある。この点は当然
改正してよろしい、こういう御意向でありましたから、
農林省も
管理部長がそう言うのでありますから、その点については主管省として十分お取上げになる必要があると思いますが、さらに給与の点については出張旅費であるとか、宿直、日直をしたとかいうような場合においては、この諸君のものは実際給与の中には含まれておりません。従
つて県によ
つて非常にアンバランスが出て来ておるということも事実だろうと思う。そうい
つた点についてもまだ
定員内のものと外におけるものとの差は相当ついております。そういう点は十分にこの際やり直される、是正をされるということが私は必要だろうと思う。現に四年間も継続してその職にある者が相当ある。従
つてこれはま
つたくの
定員内の
人員だと
考えてさしつかえないのでありまして、これは
農林当局としては御善処なさらなければならないと思う。採用試験をして、そうして適格者を安定した身分に置き、そうして
業務の円滑な運用に働かせ、かつ
能率を向上せしめて、安心して職務に従事させるべきであろうというふうに私は思いますが、
平野政務
次官は今の
管理部長の御答弁をお聞きにな
つて、この点についてただちに検討をせられ、是正をして行かれるところの御意思がありますかどうか、時間がありませんので、この点を
農林当局に
お尋ねを申し上げるとともに、いま
一つ行政管理部長に申し上げ御所見を承りたい点は、
行政が先行するということはやむを得ないでしよう。しかしやはり技術官というものに対する点は特に
行政事務官と違
つてその受ける影響というものが、非常に大きいと私は思う。たとえば今度農業技術研究所、農業試験場等において、研究所の方で約四十人、試験場の方において百五人ということにな
つておりますが、これらの者は一朝一夕にその試験の成果、研究の成果というものは上るものではありませんが、平素の
定員が少い
関係上、その受ける影響というものは非常に大きいと私は思うのであります。一試験場でわずか二名か三名というような者でも、それは受ける影響が非常に大きい。
事務ではなくして長期にわたるところの試験研究というものをや
つておる
仕事から来まして、普通の
事務職員とは相当違うと私は思う。こういう点については私は技術優先の立場を常にと
つて来てもらいたいというのが私の持論でありますが、
行政のシステムとして
行政が先行する。これに技術
関係はくついて行くということはやむを得ないでありましようが、常にそうい
つた点については十分な配慮を加えられなければならないと思
つておりますが、そうい
つた点についてもう少し基礎的な
考え方を打出してもらいたい、かように存ずるのであります。
それから
非常勤の問題で申し落しましたが、この
提案理由を見ますとこういうことを言
つておる。「
行政事務の
簡素化及び
昭和二十九年度における事業予定計画にかんがみ、」ということを言
つておりますが、事実農地
関係のように季節によ
つてあまり繁閑のない場合におきましても、事業分量は
昭和二十五年と二十八年を比較してみますると、二十八年は事業分量は五倍以上にな
つておる。ところが逆にその
人員配置は実際上において四割くらいも減
つて来ておる。これはこの
提案理由の点におきましても相当に矛盾があると私は思う。なるほど本年はいろいろな土地改良事業等についても相当新規事業を中止し、あるいは効率主義の立場から重点事業の実施というようにいろいろ制約は加えられておりますが、その事業分量そのものはそう大きく減
つておらないと私は思う。それにもかかわらず事実上において
食糧、
統計、農地というのが一番今度の
農林省関係では
整理の対象にな
つておりますが、事業予定計画との
関係において、
食糧庁の場合は
先ほど申しましたその
業務の
内容上季節によ
つて左右される点がありますが、この農地の場合においては、そういう
事例は私はないと思う。提案の趣旨と実際とが非常に異な
つておるのではないか、こういう疑念を強く持つものでありますが、その点を
管理部長からお答えを願いたい。この二点を
お尋ねいたします。