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大久保委員 長官の御趣旨はよくわかりましたが、制服を脱いでセビロに着かえたから
といつて、そこに
考え方がかわるわけじやなくて、もちろん制服の中にもりつぱな人がおるし、昔の軍人の中にもりつぱな人がおるということはわか
つておりますが、やはり私はものの
考え方の問題だと思うのであります。そこに今度のシビリアン・コントロールの意図しておる大きな精神
革命があると思うのですが、また内局におきましても、かくのごとき
事態が早く来過ぎた原因があ
つたんじないか。一体幕僚幹部は二十四時間勤務をしておるけれども、内局は八時間勤務である。相当な居残りもしておられるのでしようけれども、何らかそこに実施
部隊の機動的な要望に内局が沿わなか
つたんじやないか、こういう点も心配される。また内局の人はいろいろな役所から出て来ておられますが、これが役所のからをおけつにくつつけてや
つて来て、保安庁の内部で各省の権限争いをしたのではないか、実施
部隊が十分な機動的な機敏な
措置をとり得ない何らかの欠点が内局にあ
つたのではないかということを心配するものであります。そこで長官に今後の方針としてお聞きしたいことは、内局の幹部は今後も各省との人事交流をおやりになるのか、それを原則とされるかどうかという点であります。実施
部隊を内局が押えて行きますためには、内局の人が戦略的にも軍略的にもある程度制服と対等の
議論ができて、どちらからでも来い、大戦略においてはおれの方が上だという、これだけの自信が自分になければならぬ。それが各省の出先根性ではとうてい
部隊は押えられないと
考えておる。そこでたといセビロを着てお
つても、気力からい
つても迫力からい
つてもあるいは知力からい
つても劣らないのだという内局の幹部をつくるのに、長官はいかなる勤務ぶりといかなる研修
方法を内局の諸君に要求しておられるか、また実施をせられんとするのであるか。まずこの点を承りたい。