○松前
委員 私はきようはこういう論議が行われるということを知らないで、けさいなかから帰
つて来た。そしてあのじようだん
音楽というようなものはどういうものか、私もあまり聞いておりませんが、
新聞に出たことは見ました。しかしこれは大した問題じやないかと思
つて、実は軽く見て来たのです。まだ原
委員がいろいろ
質問されておられる間は、私はこの問題を大して問題にしなか
つたわけです。ところがただいま
委員長が大臣に
質問されましたときに、あの大阪の大臣の発言では、
新聞記者がよほど頭の悪い人間で間違えて書いたか、そういうことは私
どもはわかりませんが、とに
かくあの問題を聞くに及び、しかも私
どもが今まで接触しております範囲内においては、
新聞記者の感覚というものはまことに鋭いものであ
つて、大体当るものです。そういう今までの経験を総合して見、しかも吉田内閣のもとにおける現在の汚職に次ぐに汚職の
状態、そして場合によ
つては、人の見るところにもよりましようが、危急存亡のときともいわれておる、そういうどたんばに差迫
つたような切迫感を持
つておる現在の政治情勢の中において、大臣がそのような発言を、しかもまことに上手に大阪でやられたということは、これは何とい
つても直接あなたが注意をされたかされないかは別問題として、まさに
放送協会に対する非常な弾圧である。しかも時たまたま料金値上げの問題が出ておる。
放送協会は料金を上げなければ、今後の経営が困るという事態が、当然予算の中に出て来るであろうと予想されておる。それとひつかけてあらゆる面から、ここに
一つの政治的な鎖をも
つて縛られたということは、私は間違いないと思
つておる。この問題については、
放送法の根本精神に触れるものであり、これは一々どこがどうという小さな議論の問題ではなく、総合的な問題として、あなたの態度は、まことに大臣としてとるべき態度ではなく、
放送法に反した態度だと私は思う。私は今までこういうことは申し上げまいと思
つてじつとここで聞いてお
つたが、総合的に見て、この問題はあなたの
責任であると思う。
放送協会の方にはあとでお尋ねいたしますけれ
ども、これに対する大臣の態度について伺いたいと思います。