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北山委員 ただいままでお聞きしたところでこの
機構改革というものが、いまだ星雲状態であるということでありますから、
機構の
改革そのものについても、また
人員整理についてもまだ的確な御答弁が得られない状態のようであります。そこで締めくくり的にお伺いしますが、第一にはこの
行革本部等でや
つておる
機構改革案というものが、一体どういう順序でいつごろにな
つて具体化して行くのであるか。休会明けの
国会に具体化された一部でも、その案が出るものであるかどうかということが
一つです。
それからもう
一つは
地方公務員の
関係についてであります。これは
自治庁にお伺いしますが、私
ども地方の、ことに市町村を見ておりますと、市町村の
公務員が少くて困るのじやないか、こう
考えるのです。というのは現在全国的に非常に厖大な非常勤
公務員が存在するということであります。これは議員、委員その他いろいろありますが、主たるものは消防団員です。義勇消防、これが三百万人以上あると思いますが、それ以外に行政の
連絡員、これは町内会の解散によ
つてやむを得ず設けられた行政
連絡員、いろいろな名称がありますが、
連絡員というようなものが各市町村とも相当数あるはずであります。それから衛生
関係の協力者といいますか、その他者町村を見ますと、相当厖大な非常勤
公務員が存在しておる。その数はおそらく数百万だろうと思うのですが、それはなぜ存在しておるかというと、結局こういう
仕事は、消防にしても、あるいは道路にしても、衛生にしても、住民が
税金を納めて、そして役場でも
つて仕事をや
つてもらうという雄前に一応な
つておるはずです。ところが専任の職員では少いのであるから、そこでそのサービスの補いに義勇消防であるとか、衛生組合であるとか、そういうものができておるのだというふうに
考えられるわけなんです。
従つてそういう面から
考えますと、市町村の専任職員は少い、実際サービスをやるためには不十分だというふうに
考えられるわけなんでありまして、そこでこれを端的に言えば、第一線の
地方公務員というものは少くて、十分なサービスを住民に与えることができないのだというふうなことが言えるのじやないかと思います。で今度の
行政機構の
改革、ことに
地方の
行政機構取扱う場合に、この非常勤
公務員の厖大な量を、どういうふうに処置して行くお
考えであるか、それはそのままとして、いつまでも専任職員の不足をそういうふうな非常勤
公務員によ
つて、相かわらず補わして行くものであるか、あるいはまたこれを
合理化して、そしてなるべく
税金以外の労力奉仕というようなものを、
国民に
負担させない
方向へ
合理化して行く
方針であるか、そういうことをやはり今回の
行政機構の
改革の際には、十分考慮しなければならぬと思うのですが、それについて
自治庁はどういうふうに
考えておるかということが
一つであります。
もう
一つは、先ほど
行革本部の御
説明がありましたが、私
どもは
新聞等で
行政機構の
改革なり、あるいは
人員整理案なり、いろいろまちまちなものを見ておるわけであります。ところが今
お話を承ると、すでに
行革本部の案をも
つて自由党に
連絡をして、
自由党が
各省に
交渉しておるというような形である。それくらいにな
つておるならば、やはり今度のこの
臨時行政改革本部の案というものを、詳細に
地方行政委員会にも示してもらいたい。そういう点でひ
とつ資料を要求しておきたいと思います。そうでなければああでもない、こうでもない
といつて、
国会としてもいろいろ判断に苦しむ。この問題を処理しなければならぬのは、ただに
自由党だけではないのであります。でありますからして、そういうふうに資料を外部に出されるというのであれば、
地方行政委員会に対してその資料を出していただきたい。この三つの点をひ
とつ——最後は要望でございますが、お答えを願いたいと思います。