○春日
委員 私は今の御答弁からそんたくをいたしますと、この問題についてさして深い
検討が両者の間になされていないのではないかというかがわれる
ようなニュアンスがあるのであります。すなわちその場で聞き流しでおいて、そうして下僚どもに折衝させておいて、今
質問されてあわてて耳打ちをして持ち越そうというふうに見受けられるのでございまして、こういう
ようなやり方は、さしも
保全経済会の問題を三箇年も捨てておいた河野君においては当然あり得る事柄ではございまして、まことにも
つて遺憾千万にたえないと思うものでございます。
税金が
相当収入減になることは当然のことでございますが、しかしそういう
ようなことは今までずいぶん行政
措置として行われておるのでございまして、すなわち私が五月に本
会議において提唱いたしましたあの中小企業に対する貸倒れ準備金の損金算入限度率の引上げ、これなんかも
相当な
税金の収入減になるはずだが、しかしながらこれは中小企業に対して
金融を幾らかでもプラスすることができるならばという政府の理解によ
つて、ああいう
ような行政
措置も現実に行われている。同様趣旨にのつとる
ところのこの信用保証協会に対する寄付金損金算入の問題が、私はできないはずはないと思うわけであります。私はこういう
ような指定預金の問題を三月以来あなたに強調しているのだけれども、どうしてか、かたくなに心をとざして、全然その
措置に出てはおられないのであります。せめて自分の金を預託することができないならば、そういう
ような行政
措置を講じて、中小企業の
金融梗塞打開の一助にもなる
ようなことをやるという気にはなれないのでし
ようか。私はこの信用保証協会に対する出資を――
地方の
金融機関からどうせ
税金に出すのだから、じやこれをひ
とつ、この地域内に保留して、そうして保証協会の信用増強のために資する
ところがあるならばというので、いわば一〇〇%免税した
ところで、法人税は四二%課せられるわけだから、寄付者には結局はその半額近い負担が加わるだけなんです。いずれにしてもこういう
ような問題は、少くとも一箇月間の長い時間の間において、当然これに対して何らかの深い
検討が行われて、そうしてかりにどの
程度の税の収入減になるのか、あるいはどういう理由によ
つてそういうことが行きはばまれておるのであるか、せめてそういう
ような理由ぐらいはあなた方からこの機会に明確に御答弁を願い、そうしてわれわれがさらにその御答弁の上に立
つて検討を進めたいと私は
考えたのです。こころがあなたの御答弁によると、下僚どもに相談をさしたのだが、何となく今踏み切れない、そんなばかな答弁はあるものではないのであります。一体国会におけるわれわれの言論というものに対して、あなたはもう少し真剣に
考えてもらわなければならぬ。われわれは伊藤斗福ではないのだから、もう少しわれわれの主張に対しては真剣に言論を尊重して、その必要な責任者と十分その
意見の調整をはかり、資料の上に立
つて、できることならばできる、できないならばこういう
ようなわけでできない、そういうことをはつきりしてもらわなければならぬ。何となく踏み切れないという
ようなばかなことでは、われわれは承知できません。われわれはセンチメンタルな女学生に対する
ような答弁では承服できない。