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吉武委員 これは私
どもは、この問題については、
政府にもそう無理は言えないので、実は穏健な
考え方で、
水産委員の
連中は党派を離れて研究をしておりますよ。
漁民はこれで
承知しておりま
せんよ。あなたは
現地に
行つてお聞きなさい。あなたは月曜日から今度は東北の方へお出かけになるということである。こういう問題を控えてお
つて外に出歩かれるなんて、そんなのんきなときじやありま
せんよ。
現地へ
行つて聞いてごらんなさい。
九州あるいは山口県の方へ行て聞いてごらんなさい。
漁民は、これを
補償せいと育
つている。金を貸してくれなどということは
言つておりま
せん。
政府の
責任であるからこれを
政府でまとめてくれ。早く取返せ、取返すことができなか
つたら
政府の力で船をつく
つてくれと要求している。それをわれわれは、それは無理だ、それはなるほど
政府に
責任かあ
つても、
政府に全部をつく
つてくれと言うことは無理だから、金を安い
利子で貸てやるから、それでひとつ新しい船をつく
つて金を返せということを
言つてなだめて来ているのですよ。
連中は、こんな
金利まで
払つて金を借りるなんということは
考えておりま
せん。
漁民は、
政府が
補償せいと
言つている。これは
政府に
責任がある。もし、ここへ行
つたら危険かある、捕われるというのならばなぜ
政府は
注意しないのですか。捕われるから行くなとい
つてなぜ
注意しない。むしろ
政府は、この
李承晩ラインはけしからぬ、われわれはこれを認めないとい
つて、反対の
宣言をしている。それはいいと思うが、それならばそれを保護する
処置を講ずべきである。
保安庁だ
つてあるじやないか。その
注意もしないで、そうして
外交交渉もやらないで、
向うが聞かないからとい
つてほ
つたら
かしにしておく。
漁民は、
政府はこれを賠償してくれと
言つているのです。もちろんそれは
韓国が不当なんだから、国と国との間で
韓国に損害の賠償を請求してくれと
言つているか、し
かしそんな基本の問題を
言つてお
つたのでは間に合わないから、今、
日本の
政府によ
つて融資している最低の
利子だけは払えと
言つているのです。
冷事や
水害へ三分五厘で金を貸しているものを、どうして
漁民に貸せない。さしあたり当面の問題として、しかたがないから七分五厘だとおつしやるが、当面の問題とい
つて、これをやるのは何でもないじやないか。三月までの間に、われわれか計算しているところでどれだけになるかというと、いいですか、
拿捕船と
転換船だけで二十億の
融資に対して
利子補給が何ぼですか。三月までの間にわずか二千万円か三十万円ですよ。二十万円か三千万円の金かどうして出ないのです。
冷害だ
水害だとい
つて何百億という金を出しておるのに、三月までの間にわずか二千万円や三千万円の金がなぜ出ない。一年にしてみた
つて一億五千万円にしかなりま
せんよ。三分五厘で
ただで補給しても、一年に一億五千万円ばかりの金がどうして出ないのです。国会は召集されている、間に合わないことはない。そこでわれわれはは要求したじやないですか。十一日に提案すれば、衆参両院ともに十二日には上げてやるということで各党話がついている。
政府に
ほんとうの
熱意があるならば、十一日に提案されれば十二日に通るじやありま
せんか。それをほ
つたら
かしにして、そうして月曜日から東北の方へ旅行する。一体これは何です。一体季承晩
ラインの
漁場は放棄されるのですか。もう四の方では、
政府かそういう
態度だ
つたら船舶はみな差上げましよう、
政府に差上げるから、
政府でか
つてにしてくれ、こういうやけ気分にな
つている。うそだと思
つたらひとつ西へ
行つてごらんなさい。佐賀県なら佐賀県へ、「自分のところへ
行つて聞いてごらんなさい。なぜ七分五厘でなければ貸せないのですか。もう一ぺんはつきり育
つてくたさい。