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小山説明員 覚醒剤の中で
正規の
ルートに乗
つておりませんものがどういう過程を通じてつくられるかということが、実は
やみの
覚醒剤の
取締りの上において非常に重要な問題であるわけでございますけれども、今日まで判明しておりまする
方法だけでも、すでに六、七種あるそうでございます。そのうち一番多く行われます
方法は、
エフエドリンからつくる
方法だそうでございまして、実は私はその
方法を正確に申し上げる
技術的知識を持ちませんけれども、
エフエドリンから非常に簡単な
方法でつくられる。その意味において六、七種の
方法のうちせめてこのエフエドンからつくる
方法だけでも押えることを
考えたらどうかという御
意見が非常に強いわけでございます。これも何かと
考えなくちやならぬということで
考えておりますが、現在まで研究して非常に悩んでおりまする点は、実は
エフエドリンからつくるものが、
覚醒剤だけでなく、ほかに幾つもあるそうでございまして、
エフエドリンを全部押えると、ほかのものに使う道も全部とざされてしまうということになるので、単純に
エフエドリンを押えるという
方法だけではどうもうまく行かない。こういうことでいろいろ悩んでおりますが、要するに、こうい
つたことからもうかがわれますように、最終の
覚醒剤だけを追いまわしているという
方法だけではどうしても
覚醒剤取締りの
目的を達することができないので、そのもう
一つ前の段階まで踏み込んで
取締りの
範囲を広める必要があるということが、今日まで達している
結論でございます。そうい
つた趣旨に従いまして、
覚醒剤の
取締りの
目的を達しつつ、同時にほかの
目的に使うものに対してその
支障を
最小限度にするという
取締りの
方法をどういうふうに
考えて行くかということを現在研究しているわけでございます。これも前会に申し上げましたように、何とかして適当なととろでとりあえずの
結論をつけまして、応急的にも
取締りの
方法を講じて行きたい。それで漏れる分があ
つたならば、それから漏れた分を追いかけて行くということにしてでも、とにかく早くスタートしたい、こういう
考え方で現在研究を進めているわけでございます。