○曽田
政府委員 国立病院及び療養所におきまして職員の数が足りませんので、非常に業務が過重にな
つておる。これは私
どもも非常に心配しておる点でございまして、今も御
指摘がございましたように、療養所の診療内容もかわ
つて来ておるということに応じて、定員をいろいろ改めて行かなければならぬということは、私
どもも
考え、いろいろ努力もいたしておるわけでございます。しかしながらただいま御
指摘がありました点につきましては、いろいろ私
どもの方もできるだけのことは手を尽しておるわけでございます。今もお触れにな
つたのでありますが、たとえば、国立の療養所というものにつきましては、御承知のように、国立病院が療養所に転換されたというような際に、今日までの国立病院及び療養所の定員の病床に対する割合というようなものを見ますと、療養所の方がずつと少くな
つておるわけでありますけれ
ども、その分の減員ということをいたさずに、従来の国立病院の持
つておりました、
従つて療養所に転換されれば冗員になります分は、他の手不足の療養所にまわすというような方法をと
つて参
つております。もちろん私
どもはそれでも追いつかないというふうに
考えております。さような
処置も講じて来ておるような状況でありまして、ここに述べられおります療養所というのは、癩とか
精神というものも含むのか含まないのかはつきりいたしませんが、全部含めて参りますれば、特殊なそういうような施設におきまして、はつきりと定員の増加というようなことも形に多少現われて、少くとも明年度の予算というものまで含めてお
考え願いますと、それは幾分入
つておるわけであります。しかし私
どももここにおきまして、特にいわゆる雑仕婦というようなものが足りないために、看護婦の定員を非常に食
つておるというような事情については、まことに遺憾に
考えておるのでありまして、また国の財政が許しますならば、この面においては将来増員をお願いしなければならぬというふうに
考えておるわけであります、そこで今回ここに千人近い者を整理するということはけしからぬではないかというようなお話であります。私
どもこの点につきましても、国立病院、療養所の特殊性にかんがみまして、できるだけ人員の整理というようなことから除外していただくように、いろいろ努力もいたしたのであります。そうしてその
趣旨はある
程度くんでいただいたのであります。すなわちほかの機関に比べますれば、その整理率というものは非常に低いのであります。しかしこれを全然ノー・タツチで行くということは許されませんので、最低限はこの整理をお引受けするということにな
つたわけであります。しかしそれにいたしましても、病院職員の中でも特に医師、看護婦というようなものについては、これも御
指摘の
通り、最も手不足を感じておるものでございますが、この明年度の整理の中には医師と看護婦の整理、減員は全然見込んでおりません。他の事務職員の整理だけであります。もちろん他の事務職員と申しましても、この整理に相当無理はあると思うのでございますが、今日の状況といたしましては、国立病院についても、ある
程度の減員に応じまして、そのほかのいろいろな施設とか、あるいは器具機械類、あるいは病院組織というようなものに改良を加えまして、そうしてこの定員減というようなことを何とか切り抜けて参りたいと
考えております。なお明年度に増床を予定されております一千病床というものに対する人員の配慮がないではないかという御
質問に対しましては、これは御承知のように、国会の修正によりまして千床入
つたのでありまして、私
どもも千床増設していただきますならば、これに応ずる運営費及び人件費というようなものは、ぜひ必要と
考えておるわけであります。しかし建物だけでも明年度つく
つていただきますことは、私
どもとしても、また国民としても非常にありがたいことでございますので、これは私
ども非常に感謝しておる次第であります。この足りない
部分の、このいただきました施設は、大体組んでおります予算のできるだけの合理的活用というものをはかりまして、無理のない
程度にこれをできるだけ動かして参りたいと
考えておりますが、どうしてもこれは無理がございます。これは次年度においてその
部分は組んでいただきたい。また私たちそのように努力いたすつもりでございます。