○
小峰会計検査院説明員 二十六年、二十七年両
年度の
検査報告に掲げました
食糧庁関係の
事案を、今お示しの案について御
説明申し上げます。
その前に一言お断りしておきたいのでありますが、
食糧会計は、私
どもほかのものもずいぶん
検査をしておりますが、これから御
説明する通り非常に問題が多いのであります。私
ども食糧管理、
主要食糧の獲得ということは、非常に
当局のお骨折もあることとは思いますが、その経理がいかにも荒い面が多いという感想を持つのであります。特に
外国食糧につきましては御
承知のように莫大な外貨を使うと同時に、
一般会計から最近は約四百億円以上の
補給金をしておるわけであります。それだけ赤字を出しておるのでありますが、こういう際でございますから、できるだけ経済的に取得をするなり、いいものを安く
買つてもらう、そして赤字をあまり出さないで
国民全般に迷惑をかけるのを少くしてもらいたいのでありますが、どうもそういう希望に反するような
事案も
相当数見受けられるのでありまして、まことに遺憾に思
つておる次第であります。
まず二十六
年度七七三号であります。これはゴルヶツトの購入に関する
案件であります。ゴルケツトと申しますのは
子供用のビスケツトの一種であります。これは公団で
食糧の統制をや
つておりました当時も、あまり
売れ行きがかんばしくないというものであ
つたのでありますが、公団の廃止に伴いまして
食糧庁でやるようになりましてからは、非常に
売れ行きの思わしくない品物であります。これを
業者を救済する必要があるということで多量に買いまして、非常な損失をこうむ
つた、こういう
案件であります。まず
全国栄養食工業協同組合から五百四十二トン、代金にいたしまして八千三百万円
買つたのであります、これは今申し上げましたように、
公団時代でも
売れ行きが悪うございまして、二十五
年度の末に百六十七トンという
相当の量を裏に書いてございますが、
相当の量を手持ちしておりまして、それが大部分品いたみをしてまともな
値段では売れないという
状態にあ
つたのであります。ところがそういう事情を十分に知
つていながら、
加工業者を救済するためということで、
業者手持ちの砂糖に見合うだけの
小麦粉を特に配給いたしまして、それをつくらせて一こり千二百円
余りで
買つたわけであります。そして八千三百万円という金を
払つてしまつたのでありますが、これが先ほど申し上げましたように初めから
売れ行きが非常に悪い。その当時はもうすでに統制が緩和されまして、
お菓子屋の店頭にきれいなおいしそうなものがだんだんと出て来た
時代であります。
統制時代ですと
米屋の店先からビスケットなんかも
買つてくれますが、もういわばいいものがどんどんと出始めて来た
時代に、こういうものを
米屋に並べましても、なかなか買手がないということは当然のことでございますが、なかなか
売れ行きが悪い。結局この二十九年の一月末現在で、八千三百万円の
購入価格に対しまして三千九百九十五万円ほど
差引損を来した、こういう
案件であります。
それから七七四号、不急の
麻袋でありますが、この
案件についてはこの
委員会ですでに
相当詳細に御審議のありました
案件でありますので、簡単に御
説明するにとどめます。
昭和二十六
年度それから二十七
年度、後ほど御
説明いたしますが、両
年度に……(「省略してくださいませんか」と呼ぶ者あり)それでは二十六
年度、二十七
年度も省略いたしますが、いまだに消化し切れないで、たしか百九十万枚ほど、
ちよつと数字はあとで申し上げますが、
相当数が
残つておるということだけ申し上げます。
それから七七五から七七八の
案件でありますが、これはここにございますように、ばれいしよ澱粉とか
小麦粉、こういうような原料を交付しまして乾めんをつく
つたり
冷むぎをつく
つたりという加工を
業者にさせたわけであります。そうしますと
業者が
政府から預かりましたその原料を
横流して
しまつた、監督不行届きだ、こういう
案件であります。四件にまとめてございますが、いずれもその種のものであります。
検査報告をつくりました当時は、
弁償金額が合計千百五十一万円に対しまして、金がさつぱり入らないで、千三十万円
収納未済があ
つた、こういうのであります。この千三十万円が少し減りまして二十九年二月現在で九百六十八万円なお
弁償金がとれない。
横流しをして
業者がか
つてに売
つてしまつたわけでございますが、それの
弁償金額が千百五十一万円に対しまして九百六十八万円まだとれない、これはどうも将来もあまりとれる見込がなさそうであります。二十六
年度はそれくらいにいたします。
それから二十七
年度の、まず一四九七、
ビルマ米でありますが、この
ビルマの
黄変米につきましては、この
委員会で
相当詳しく御論議があ
つた案件であります。
会計検査院の
批難が出ます前にいろいろ御意見がかわされたのでありますが、
会計検査院の
批難は一と二にわけまして、二段の
批難がしてあります。一の方は、これはもう皆さん御
承知の通り、二十六
年度に……。(「
黄変米も省略してどうですか」と呼ぶ者あり)よろしゆうございますか。ただ一つお断りしておきます。二十七
年度に買いました
黄変米を二十八
年度にな
つて処分しておるのであります。
検査報告ではこの二十八
年度に処分いたしましたものにつきましては
批難いたしておりません。これは少し時期が遅れますが、二十八
年度の
検査報告として検討する予定であります。非常に値が安くな
つたのでありますが、その点につきましては二十七
年度では触れておりません。
一四九八の
イラク大麦でありますが、これは
黄変米とよく似たような非常に大きな買物でありますが、たいへん損して
しまつたという
案件であります。まず二十七年の四月に
日綿実業外七会社から、
イラク大麦八万五千トン
余り、
金額にして三十四億八千万円という大きな買物をしたわけであります。ところが値が非常に高いばかりでなくして
品質が悪いために
主食用として売れたものが思いのほか少い、二十八年三月末現在においてなお在庫が、八万五千トンのうち、一年経過いたしまして六万六千トンも
残つていたという
案件であります。この
イラク大麦は他国産の
大麦、アメリカとか
カナダとか濠州とかいうところから
大麦を
輸入しておりますが、これが今
トン当り平均三万一千円から三万八千円くらいの
価格なのでありますが、
イラク産の
大麦は三万八千八百円から四万二千円
余りというので、
値段も高くあります。ところが値が高くても物がよければいいわけでありますが、かえ
つて品質が悪い。そこでほかの安く
買つた他国産の
大麦よりも安い値で
配給売渡しをしたわけでありますが、それでも売行きが不良だ、
年度内に
主食用として売
つたものは、八万五千トンのうち、八千四十四トン、これが
相当程度の
値引きをしております。それから動物のえさとして千五百九十三トン、これもうんと
値引きしております。それから
輸出用精麦の原料、これは主として朝鮮でありますが、五千三百トン、こういうような売り方をしたわけであります。結局
年度末に六万六千トン余
つている。これが最近の調べでは二十八年四月末在庫がなお七千二百八十トン、一割近いものがまだ
残つている。そしてこの売りましたものの
価格を試みに計算してみますと、売りましたものが全部で六万八千九百一トンであります。これが十六億九千五百万円で売れたのであります。
トン当り平均しますと二万四千六百六円、先ほど申し上げたように、四万円で
買つたものを二万四千円平均でしか売れなか
つた。そこで十六億九千五百万円の代金を回収したわけでありますが、その
損失額が十億九千九百万円、大体十一億円ということになります。これ以外に
保管料が一億円以上くらい入
つております。結局十六億九千五百万円に売れたもので十一億以上の損をしたというふうにな
つております。
外国食糧を買うのはなかなかむずかしいのでありましようが、
イラク大麦は実はこういうふうに損をしたのは
最初ではないのであります。二十六
年度に
買つてこれでも失敗したわけでありますが、二十六
年度に二万九千七百トン
買つたわけであります。これも
品質が悪いためにほとんど
年度内には処分できない。そこで二十七
年度に持ち越してようやく
主食用として三千八百トン
余り、それからえさに二万一千四百五十七トン、二万九千トン買いました中で二万一千トン
余りがえさにな
つてしまつたわけであります。それで
年度末までにはまだ全部売り切れていない。一般に
ブラック・バーレー——黒粒と訳しておりますが、これが非常に多い。
主食用としてはあまり適当な品物ではないというのは、二十六
年度の実績に徴して二十七
年度は初めからわか
つていたのじやないだろうか、買うについてもう少し慎重な態度でこんな大きな損をしないようにしてもらいたか
つた、こういう趣旨であります。
それから一四九九号、これは
パキスタン米の
輸入でありますが、二十七年の十月から二十八年の六月寸での間に、これも先ほどの日
綿実業などから三十九億円、これもずいぶん大きな金目であります。三十九億円で購入しました
カナダの
小麦、これは十万六千トンであります。
日本が
カナダで
小麦を十万トン
余り買いまして、
パキスタンの
カラチの港まで
日本が持
つて来て、そして。
パキスタン米を交換に、十万六千トンに対して
ちようど半分の五万三千トン
余りの
パキスタン米を
カラチで受取り、
日米へ持
つて来たわけであります。
最初小麦十万トンに対して
パキスタン米五万トンこちらがもらうという協定だ
つたのでありますが、それより
ちよつと数量が多くなりましたが、
受取つて日本へ持
つて来て結局
運賃なんかを合せて四十二億七千八百万円という金を
政府は
使つたのであります。ところがこれがまた米の
品質が悪いというので、著しく不経済の結果にな
つている、こういう
案件でありすす。これは
最初パキスタン政府の方から申出がありまして、
パキスタンは
小麦がほしいが、
ドルがないから
ドル地域からの
小麦の
輸入ができない、
日本側が
ドルを持
つているから、
日本で
小麦を
買つて持
つて来てくれ、そうすれば米を渡す、こういう協定が
パキスタン側から出たのであります。この結果、
小麦と米穀の
相互取引契約、これが
両国政府間にできたわけであります。結局これは、
日本側としては
ポンドは当時非常にたくさん持
つていたわけでありますが、前の
イラク大麦などは
ポンドを消化するという意向も入
つていたのですけれ
ども、
パキスタン米は
ポンドをたくさん持
つているのに
ポンドを
使つたことにならないで、
ドルを
使つてパキスタン米を
買つた、こういう結果になるわけであります。それで五万三千トンの
パキスタン米を
受取つて、
カナダから
日本が買い付けました
小麦を十万六千トン向うに渡したわけであります。その渡した
小麦は
一等品と二等品で
品質がいいものであります。もら
つた米はどうかといいますと、五万三千トンのうち一万七千トンばかり、三割以上は四等品であ
つたのであります。
カングニィの搗精度が悪いので、砕米、
被害粒が多い。大体契約では四等品の
カングニィは砕米などは三〇%以内、こういうことにな
つておるのであります。
カラチの港の
発地検定人の
検査証によ
つても、三〇%以上三一%、三三%というのが少し入
つておるのでありますが、非常に
品質が悪い。こちらへ着いてから
検査しますと、中には五〇%砕米なんかの入
つておるのがある。こういうふうに
品質が悪か
つたのでありますが、そのまままともな
値段を
払つてこれも
受取つてしまつたわけであります。それからバスマテイ、これは
一等品でありますが、五万トン
余りのうち三千六百トン、これももみの混入が多いのにそのまま受入れておる、こんなようなことに
なつたわけであります。それで結局のところずいぶん高い金を
払つたのでありますが、
最初当局者は
ビルマ米を
買つた場合と大体同じくらいの採算だということで、
パキスタン米を五万トンということにしたわけでありますが、この引合いに出した
ビルマ米というのは、この間も
黄変米のときに話が出たと思いますが、
ビルマ米の
価格は二重にな
つております。いわゆる
国際入札による分と
政府間の取引による分と二重にな
つておるわけでありますが、高い方の
国際入札による分と
パキスタン米を比較しておりわけであります。高い方の
値段で比較しますと、大体
ビルマ米の
輸入価格と同じくらいになるのでありますが、
国際入札の高い方だけ比較するのも
ちよつとどうかと思うのであります。
当局者は
最初トン当り七万八千円と予想したのでありますが、これが実際には八万円以上に
なつた、この辺にも若干
見込み違いがあ
つたようであります。ところが
臭い米というので一時いろいろなところで有名に
なつたという話でありますが、臭くてそのままでは配給ができない、こういうふうなものが
相当数入れていたわけであります。
売れ行きが
相当悪い。再搗精のための
値引きも全体で三千七、八百万円にな
つておりますが、
値引きをして売
つたがなおかつ
売れ行きが悪い。
年度末には当時米が
相当逼迫していたわけでありますが、一万二千三百七十六トン売れなか
つた。これが最近では一部売れないで、四千九百トン
余りこの三月末現在で
残つております。御
承知のように昨年は米が非常に逼迫したわけでありますが、この逼迫した
時代でもなおかつ売れない。
品質が非常に悪いそうでありまして、はたして売れるかどうか、
ちよつと疑問に思うわけであります。
それから一五〇〇号でございますが、
輸入小麦の
輸入港を変更して
割増運賃を払
つた。これはここにもございますように、
輸入小麦の九千四百四十九トンを表
日本の横浜と大阪、神戸に
輸入いたさせる契約を結んだのであります。ところが
裏日本の
新潟県と富山県から船を少しこちらへまわしてくれ、こういう陳情があ
つたわけであります。それをいれまして、契約変更いたしまして、
トン当り千六十二円を加算をいたしまして、一部
新潟港に五千八百十トン、伏木港に三千六百十一トンを陸揚げをしたわけであります。わざわざ
運賃を加算してまわすというようなこともどうかと思うのでありますが、これが無事に
新潟県なり
富山県内で消化されればまだ問題はないのでありますが、
新潟とか富山というところはあまり
小麦をたくさん需要する県ではありません。
米産地でございますから、従来からあまり
小麦がたくさん売れないところでありますが、たまたまそういう
関係でありますから、いわゆる大きな
製粉工場というようなものも
県内にはないのであります。この五千八百トンなり三千六百トンなりは一体どう
なつたかといいますと、
新潟に揚げた分は五千八百十トンのうち、わずか八十二トンが
県内で売れたにすぎない。そして残りの四千五百トンはこれは原麦のまままた茨城県とか栃木県など
関東地方の各県に逆送している。こういうことにな
つてしまつたわけであります。横浜に揚げておけば何のことはなか
つたのでありますが、わざわざ
割増し運賃を
払つて新潟に運んで、その大部分というものはまた
関東地方へ逆送している、こういう結果に
なつたわけであります。伏木についても大体同じような結果を来しております。こういうことでございます。
それから一五〇一号の不急の
麻袋を購入したもの、これは省略いたします。先ほど申しました、最近まだ
残つているというのは小型百三十二万枚であります。それから大型が二十六万九千枚まだ
残つている。これだけ申し上げておきます。
それから最後でありますが、一五〇三号の
集荷奨励金の支払にあたり
処置当を得ないもの、これであります。これは二十七
年産米の
特別集荷制度、それから
超過供出を促進するために二十八年の三月から十月までの間に
集荷累進奨励金というのを全
販連に三億九千五百万円、それからそのほかの
集荷団体に対しまして三千三百万円、合計四億二千八百万円という金を払
つたわけであります。これから私の申し上げますことは主として全
販連を対象にいたしますが、大体この名前を見ましても、
集荷累進奨励金、結局これは多量の
超過供出を促進するために、
超過供出に一番骨をお
つた集荷単位業者と申しますか、これは主として
農業協同組合でありますが、
農民の
組合にこの金が行くのが
予算の性質上当然の筋だと思います。
最初の
予算のつくり方を見ますと、
単位集荷業者——農業協同組合でありますが、
全国農協約一万五千というものを対象にしてそれぞれの
集荷数量に応じまして累進交付する、こういうことで
予算はつく
つたようであります。名前から言いましても、たくさん出した人には
超過供出の
奨励金をよけいに交付するという建前で
予算はできたというふうに見えるのであります。ところが実際に交付するときには一体どうしたかと言いますと、今のような趣旨と違いまして、全
販連にまとめて交付したわけであります。次に表がついておりますが、三百俵までは
超過供出奨励金を出さぬ、三百一俵以上だんだん累進いたしまして、最後は五十万俵以上のものは一俵について三十五円出す、こういうことにな
つていたわけであります。ところが全
販連の各
農協の分は
全国一本にして
しまつたわけであります。
農協単位で見ますと、三百俵のところもございますし、千俵のところもあるし、一万俵のところもありますが、これに対して
農協ごとに当然この
奨励金の表が適用されるのがこの
奨励金の性質上当然なわけなんでありますが、実際は全
販連は
全国の分を一本にしまして、千百四十三万俵
農協関係が出たわけであります。
検査報告の二百八十八ページから九ページにかけてのところに書いてありますが、
全国で非常に成績がよか
つたわけでありますが、千百四十三万俵出て来ている。ところがその千百四十三万俵を
全国一つにまとめまして、この表を適用したわけであります。従いまして、五十万俵までは一儀について十五円、二十円、三十円というように適用するわけでありますが、五十万俵を引いたこの千九十三万俵というものに対しては、その全部の最高の三十五円というのを適用して
しまつたわけであります。従いまして、全
販連以外のところのものは一俵
当りが十八円くらいについたのでございますが、全
販連の扱いました千百万俵というのは一俵
当りが三十四円六十銭につい
ちやつたわけであります。ほかの全
販連以外のものと非常に差ができましたが、これもせめて
末端の
農民なり
単位農協なりにこのまま流されてお
つたのでありましたら、これはまた見方が違
つて来ると思うのであります。実際に米を
超過供出した人にたくさんの
奨励金が行く。三百俵供出した人も一万俵供出した人も同じにはなりますが、ともかくも
末端の
農民まで全部行
つておればこの問題は見方が違
つて来ると思うのであります。ところが一俵
当り三十四円六十銭金は支出したにかかわらず、これが
末端まで届いていないのであります。ここにこの
案件の問題のポイントがあるわけでありますが、私
どもとしてはこの
集荷累進奨励金が
末端までこの形で行
つたんだ
つたらこれは当然
批難にならぬ、こう思うのでありますが、ところが実際にその配分の状況を見ますと、国から全
販連に交付したところの三十四円六十銭
——わかりやすいですから一俵
当りで申し上げますが、
金版連から各
県連合会に流れましたのが三十四円六十銭のうち三十円七十九銭であります。三円八十銭ばかり全
販連にとま
つてしまつたわけであります。それから
県連合会から
県内の実際に米を出しました各
農協に
行つたのは十七円四十銭、こういう
金額であります。国から全
版連に交付した額の約半分。国から全
版連に交付したのは三十四円六十銭でありますが、
末端の
農民の
組合に届いたのは十七円四十銭。大体半分しか届かない。半分は途中でとま
つてしまつた。こういうことになるわけであります。そうして一体何だ
つて全
版連なり県連では
——もしも
経費がかかればその
経費を別に考えていただけばよいわけで、こういう
累進奨励金の一部を中間で留保させるという理由はどうも私
どもはないと思うのでありますが、これは全
版連では、非常に
経費がかか
つたと言
つておられるのでありますが、その
経費も私
どもが見たところではどうもよくわからない。どういう事業をおやりに
なつたかという点になるとまことにわからないものが多い。こういう
状態であります。全
版連は今申しましたような中間の
累進奨励金の一部を留保しているばかりでなく、裏の方の二百九十ページの「なお、」以下にありますが、これ以外にこの
集荷累進奨励金のほかに、全
販連には
集荷促進奨励金ということで五千九百万円という大金が行
つております。私
どもあまりこれはどうもへんだというので、昨年の十月全
販連に
検査に
行つたのでありますが、当時まだこの金は使わないで全
版連に
残つてお
つた状況であります。その後にこれは
使つたという御
報告を受けておりますが、
相当たくさんの金を全
版連で
使つたということにな
つておりますが、どういうものにそういう金が一体い
つたのか、私
ども実はわかりかねるのであります。この二十七
年度の
超過供出のために全
版連がどういうことをされたか、どういう
経費がはたしてそのために必要だ
つたかという点はまだ
ちよつとわかりかねている
状態であります。
たいへん長くなりましたが、御質問がありましたらこれ以上のことはお答えすることにいたします。