○大沢会計検査院
説明員 数字ばかりで長くな
つて恐縮でございますが、逐次申し上げます。
まず五次船、これは御
承知の通り五次で計画して、その後七次扱いにした二隻がありますが、いわゆる川南
造船所が途中でつぶれたために延びた分であります。この統計は一応七次船の方に入れておりますから、五次船はその二隻を除いた分四十隻であります。これは確かに計画は四十二隻だ
つたのだと思うのですが、ただいま申し上げましたようなわけで四十隻であります。これに当初
融資しました額が百二億二千五百六十二万四千円、これは三年すえ置きでその分が元加されておりますが、一部
償還もありまして、二十九年二月二十八日現在の
残高が百九億六千百十九万二千円——銭以下の端数は省略させていただきます。このうち
期限が到来しましたのが六億六千十五万二千円。これだけが当初の
融資契約の条件でありますと
期限が到来したことにな
つておりますが、そのうち先ほどから
お話のありましたいわゆる
期限延長の手続がとられたもの、これが三億七千二百三十三万二千円で、結局残りの二億八千七百八十二万円というものが二月二十八日現在では
延滞ということにな
つております。しかしながらこれもその後の手続によりまして、
期限延長を認められるであろうと思われる
数字がこの中には入
つておりますので、実際にはずつと減るだろうと
思つておりますが、二月二十八日現在で押さえるとそういう
数字が出て来ます。これが五次であります。
次は六次船、これは三十五隻、これが当初の
融資実行額か百三十二億千六百六十二万七千円、これが元加されまして一部入金がありまして、二月二十八日現在の
融資残高が百三十八億八千八百六十一万四千円、このうち当初の契約であれば
期限の到来したという額が十五億二千二百三十一万五千円、そのうち
期限延長を認められた額が十三億二千八百十一万一千円、残りの一億九千四百二十万三千円が
延滞にな
つております。この
数字を申しまして御疑念が出るかと思うのですが、六次の方よりも七次の方が
期限到来した額が多いというのはどういうわけかといいますと、六次の分は一部市中
銀行の
融資を肩がわりしたのがありますが、この分は肩がわりしたときは、市中
銀行の
融資条件通りに三年間で
償還する、こういう条件で肩がわりしたわけであります。でありますからただいま申しました十五億という
期限到来の
金額は、その市中
銀行の条件通りならば
期限が到来したであろうという
数字であります。それはすぐあとに普通の見返りの
造船融資と同じように、三年すえ置き十五年というように条件を変更されましたので、いわゆる
期限延長を認めた十三億という
数字の中に入
つております。おおむね十一億ほどそういう
数字が入
つておると思います。以上が六次であります。
それから七次
前期、これは三十隻、三十隻と申しますのは、先ほど申しました五次からおりて来たといいますか、二隻加えて三十隻になります。この分か当初
融資実行額が百二十六億八千四百八十四万円、これも元加されまして、二月二十八日現在の
残高が百三十八億六千二百四万七千円、このうち
期限が到来しましたのか二億四百五十一万六千円、この
期限到来額のうち延長を認められた額が五千九十五万九千円、残りの一億五千三百五十五万七千円は、二月二十八日現在ではまだ
期限延長の
措置もとられずに
延滞にな
つている、こういう
数字になります。
次に七次後期、これは二十隻、この当初
融資実行額は百三億三千六百六万一千円、これは元加されまして二月二十八日現在の
残高が百十一億四千七百九十万五千円、この分はまだ
期限の到来して来ているものは一隻もございません。
次は八次、八次は三十六隻、当初
融資額が百三十四億九千百八十九万円、これも元加されまして、二月二十八日現在の
残高が百四十億三千九百四十六万四千円、この分も
期限到来はありません。
次は九次
前期、これは十二隻、
融資実行額が百二億六千五百二十九万円、これが先ほど
お話のありました分が元加されておりませんですから、二月二十八日現在の
残高も同じ
数字であります。百二億六千五百二十九万円であります。この分も
期限到来額はありません。
九次後期、これは二十五隻、これは二月二十八日現在ではまだ全部
融資されておりません。いわばまだ竣工
融資の分が金が出ていないのがありますので、現在までに
融資の実行された額は九十三億五千三百六十五万円、この
金額そのままが二月二十八日現在
残高にな
つております。