○和田
説明員 ブラジルのサンパウロ市は本年一月二十五日に創設四百年を迎えますので、いろいろのお祭りが行われますが、その
一つとして博覧会が行われることにな
つております。昨年の一月ごろの予定でありますと、本年の十一月から博覧会を開く予定にな
つておりました。従いまして
昭和二十九年度の予算で必要な経費を要求いたすつもりでいたのでありますが、昨年の六月に至りまして、会期が本年の七月九日から三箇月ということに変更になりました。従いまして
昭和二十九年度の予算で必要な経費をまかな
つておりましたのでは、開会日までに間に合わないという事態が起きて来たわけでございます。そこで本年の追加予算または予備金から必要な経費を出していただきたいということで、
大蔵省と話を進めて来たわけでございますが、ブラジル側の
計画で
日本側に提供せられます面積とか、そういうものの予算を算定するに必要な材料がなかなかきまりませんために、具体的な
計画を立てるのが非常に遅れて参りました。昨年の十月の終りごろになりまして、
ようやく大体の目途がつきました。各省と連絡いたしまして、
日本の国情を紹介するに必要な材料をつくる
費用を
大蔵省に要求した次第であります。その際最初は補正予算に組んでいただく
ように一応私たちの方では
考えまして、そういう資料を出したのでございますが、
大蔵省との折衝に手間ど
つて、なかなか経費の算定ができないという
ようなことから遅れまして、昨年の十二月十八日に予備金の支出をするというふうに決定をみたわけでございます。ところがその直後に、本年の七月九日から三箇月の予定でありました博覧会の会期が、本年七月九日から明年の一月二十五日までと大幅に延長になりました。従いまして三箇月で
計画いたしましたのを約七箇月間に延ばさなければならないという事態に
なつたわけでございます。それで写真とかいろいろな展示物を三箇月から七箇月もたせますために、いろいろとくふうをしなければならないという
状態ななりましたので、各省といろ、協議を重ねまして、案を若干変更いたすのやむなきに至
つたわけでございます。そのために現在まで支払いを終
つたものがございません。文部省、運輸省、労働省等にはそれぞれの分について委任支出をいたしました。それからその他の分につきましては外務省で一括プールいたしまして、経費の節減をはか
つて、七箇月に延ばして使いたいということで努力をいたしております。本三月の三十一日までには全部終りまして四月の船で積み出す予定ございます。