○東畑参考人
昭和二十六年に三百万袋を買いましたときは、実は私の前でありました。私は
昭和二十七年の一月七日から
昭和二十八年の三月まで長官をやりました。従いまして
あとの分は私の時代に購入いたしたものでございます。実は、前回の
決算委員会に食管長官として出ましたときも、麻袋の問題はございましたが、昨年の二月でございます。このときは相当な問題であることを、はなはだ申訳ございませんが、初めて実は気がづいたのであります。不勉強の点は重々おわび申し上げますが、そのときはすでに私の
責任で次のものを前の十二月に買
つてお
つたというのが事実であります。当
委員会で非常に問題にされましたのは、二十八年二月でございます。買いましたときは二十七年の十二月にな
つております。それを買
つた基礎は、需給推算上のいろいろの
説明をいたしたかと思いますが、結果において、非常に判断が誤
つてお
つたということは率直におわびを申し上げます。実はその当時は大麦を入れるということのために、麻袋の需給推算をやりました結果、そういうことに
なつたのであります。私の
責任で実は決済をいたしたのであります。率直に申しまして、特にこういう問題が起りましたのは、私が反省してみますと、
昭和二十七年に麻袋を食糧庁が相当持
つておりまして、これが実は物品特別会計として持
つておりました場合に、どんどん流れ薫りますので、どこへ
行つてどうなるかということは何ら取締りのできないものである。中に米が入
つてお
つたり、麦が入
つておりまして、だんだん交換中に物が悪くな
つて参るというので、私はこういうむずかしいものはなるたけ
政府の特別会計から切り離して、
政府の特別会計で扱わない方がいいのじやないかということをみずから主張いたしまして、実は相当部内の
会議をやりました。そのときに私は一度こういうことを申したのであります。麻袋というのは非常に価格が不安定で動揺するが、包装材料として非常に重要である。しかしこれはなかなか管理が容易じやない。しかし食糧庁としては麻袋をある程度持
つておれば価格安定になるのじやないか。ある程度市場に対する価格の牽制になるから、思惑も起らないのじやないかということを実は私思いたしました。米の需給、麦の需給と同様な
意味において、重要な包装材料として食糧庁で麻袋を相当持
つておれば価格が安定するのじやないかということを、私自身が部内の
会議で主張したことがございます。たしか七月か八月でございます。それと購入ということは直接
関係はございませんが、そういうことを申したことを記憶いたしております。本件に関しましては実ははなはだ不用意でありまして、そういう需給推算から
考えまして、実は決裁いたしたのでありまして、いろいろ御非難の点は現長官からも聞いております。われわれとして
国損を来した面につきましては、買い方のまずか
つた点、あるいは管理よろしきを得なか
つた点等につきまして、まことに申訳なく存じます。私のときにやはり麻袋の購入費を大蔵省に要求して持
つております。ただいまの会計ではもうございません。私として知
つております点は、率直に申し上げてその点でございます。