○
杉村委員 今
柴田委員からお尋ねにな
つたことなんですが、これは私はこの間大臣に
質問したのです。それは三百万枚の在庫品があるのにもかかわらず、五百万枚を新たに買うということはどういうことであるか尋ねたところが、その前に長官の答えに大量の麦の輸入が見込まれてお
つたので、こういうことで当
委員会の
速記録に載せられておるわけです。そこでその大量の麦はどういうのか。入れるもの、つまり麦の量によ
つて袋というものの数量はきま
つて来るのだから、その麦の数量は幾らかということを聞いたけれどもわからない、そこで長官にせひ正確なものを文書で出してもらいたいと
言つたのだが、あるいは今日出ておるのかもしれないが、ただ私どもの方の調査によりますと、
昭和二十七年の十一月末、すなわち五百万枚の麻袋を買う前月
——十二月に買
つたのですね、その前月の十一月におけるところの
政府が持
つてお
つた麻袋の在庫品というものは、四百三十八万八千三百二十一枚あるわけです。これを小型に換算いたしますと七百三十一万三千八百八十枚になるわけですね。さらにそのほかに
政府機関の麻袋の配給
会社というものがある。これはいつ何どきでも
政府が必要の場合においては配給
会社から
——政府の
要求に応じて麻袋を提供するところの配給
会社、この配給
会社に大型が百二十三万九千二百三十三枚あるわけです。これをさらに小型に換算しますと、二百六万五千四百八十四枚、こういうことになる。このようにたくさんなものがあるのにもかかわらず、こういうように買入れておるのですが、そこでさらに私どもが調べたところの麦の買入れ見込みが
昭和二十七年の十二月におきましては、輸入見込み数量大麦が十五万九百六十六トンであ
つて、これに対するところの所要の麻袋というものは、三百三十五万四千七百六十五枚、こういうことになるのです。さらに一月から三月までの輸入見込み総数というものは、大麦が七万一千三百九十二トンであります。これに要するところの麻袋が百五十八万六千四百七十二枚、さらに小麦につきましては十二月中に輸入見込み総数が四万二千六百九十七トンであります。この所要麻袋は七十一万一千六百三十一枚、さらに一月から三月までの輸入見込み総数は十五万七千六百五十二トン、これの所要麻袋が二十六万二千五百七十枚、さらに米につきましては十二月中の輸入見込み総数が九千三百トンであります。これの所要麻袋が十五万五千三枚であります。
〔松山
委員長代理退席、
柴田委員長代理着席〕
さらに一月から三月までの輸入見込み総数が二万五千五百七十二トン、これに対する所要麻袋が四十二万六千二百十枚であります。以上によりますと、麻袋の購入の
契約締結後十二月末まで、米麦類が
契約の
通りに輸入され、内地各港に到着するものといたしましても、十二月に要するところの麻袋は四百二十二万一千三百九十九枚であります。これに対して十一月末に、保有麻袋は九百九十六万三百八十二枚あるのであります。これによ
つて五百万枚を購入せなくてもまだなお残が五百七十三万八千九百八十三枚あるのであります。それにもかかわらずこういうようなものを買い入れるということはどうもわれわれには納得が行かない。あるいは私の調査によりますところの
昭和二十七年十二月からの大麦、小麦の輸入数量が、私のただいま申し上げたことに相違がありまして長官の方のおつしやられますところの輸入見込み数量が、いわゆる私がただいま申し上げた在庫袋数と並行して行くことになれば私の方が誤りでありますが、これを私は実は確かめたいために
——これを確かめ得られますならば、その五百万枚の麻袋が必要であ
つたかどうかということはおのずから判明して来るのでありまして、問題はそこで大量の大麦、小麦等の輸入数量は、この五百万枚の袋の必要、不必要を決するところのかぎになるのであります。かるが
ゆえに私は昨日農林大臣にこの点を
質問したのですが、大臣は閣議ではそういうことをや
つたような記憶はないというようなことを
言つておるのでありますし、あるいは長官も当時長官でなか
つたとすれば、これは書類の上から見なければならぬのであろうと思うので、そこで特に
——私はただあなた方を責めるのではありません。事実を明らかにすればよろしいのでありますから、ただ問われたらすぐ答えるということではなく、ひとつよく調べて、そうして正確なところの答えが願いたい。こういうことをこの間申し上げておいたのでありまして、本日その
お答えがいただけるかと思
つてお
つたのですが、私がただいま申し上げましたそれと相違があるかないか、そうい
つたようなことを伺いたい。実はそれから、先ほど
柴田君が
言つたように、売買
契約が十一月二十三日でしたか、中二日休みの日を入れてそれが二日であるにかかわらず、ああいうような遠くの方の三箇所ですぐに受渡しをされたというようなことが、どうも私ども全体を総合的に判断いたしますと、何だか暗い影がさすのであります。でわれわれがこういうように、あなた方の方から見ればだいへんしつこく
考えられるでしようけれども、これは数字上出て来ることですから、やはり一と一を寄せれば二であるということにならないと納得が行かないのであります。それで私がこの間特に大臣にも断り、あなたにも明確なる数字でひとつ
お答えが願いたいと申し上げたのだが、そういうことを
言つてお
つても日がたちますので、私の方の調べたところをあなたの方に
お話申し上げたわけですが、その点いかがでありますか。