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1954-06-05 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第71号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年六月五日(土曜日)     午後一時三十八分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 今村 忠助君    理事 坪川 信三君 理事 渡邊 良夫君    理事 椎熊 三郎君       生田 宏一君    江藤 夏雄君       加藤常太郎君    助川 良平君       田嶋 好文君    田渕 光一君       三和 精一君    森   清君       山中 貞則君    山本 友一君       小泉 純也君    佐藤 芳男君       中野 四郎君  委員外出席者         議     長 堤 康次郎君         事 務 総 長 大池  真君     ————————————— 六月五日  委員長谷川四郎君辞任につき、その補欠として  中野四郎君が議長指名委員選任された。     ————————————— 六月三日  一、国会関係法規の改正に関する事項  二、議長よりの諮問事項 の閉会中の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  会期延長に関する件  決議案取扱いの件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより委員会を開会いたします。  第一に、会期延長の件を議題といたします。議長から発言があります。
  3. 堤康次郎

    堤議長 先ほど自由党の小澤国会対策委員長から、さらに十日間会期延長したいとの申出がありまして、規則に従つて常任委員長会議を開き諮問いたしましたところ、満場一致で賛成をせられましたので、さらに議運の御意見を伺いたいと思います。よろしく御協議願います。
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま議長より御発言がありました通り会期をさらに十日間延長したいということであります。御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、全会一致会期は十日間延長することに決定いたしました。     —————————————
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、日程に上つております衆議院議長不信任決議案議題といたします。八百板正君外百三十四名提出であります。
  7. 椎熊三郎

    椎熊委員 事務総長に、扱いの点で参考までに聞いておきたいのですが、この不信任案は、会期延長前に出た不信任案だと思う。社会党両派は、きのうきようの延長されたる国会を認めていない。しかもこの案は、会期延長しなかつた議運では一応取上げて、会期延長の後に扱うということにきめておる。その当時は提出者議会を認めておつたのだが、今となつては、この提案理由説明する人がないじやないか。提出者は、認めていない議会に来て説明するわけはないから、そうすると、案そのものは本会議に顔を出さなくとも、ここで処理できるのじやないかと思う。
  8. 大池真

    大池事務総長 お答えいたします。せつかく出した提案趣旨弁明を聞かずに議院が態度決定することは不穏当だから、趣旨弁明をする状態になるまでこれを延期するという取扱いもできますし、先日の二日間の会期延長は違法だという主張のもとに、社会党両派が本会議に出て来ないという状態であれば、今後のこれからやります会期延長の問題についても、違法であるという態度をとつてずつと出て来ない。そうすると、この案は説明なしに、その説明者の出るまで待つ方が穏当だということでお延ばしになる御決定もできますが、事は議長不信任案であるから、趣旨弁明を聞かなくても——理由は今度の決議案には出ておりませんが、信任するか、信任しないかの趣旨弁明をする者がないから趣旨弁明の棄権であり、事柄だけを決定して行くという進め方もあると思います。
  9. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまはつきりいたしたと思いますが、念のため速記録にとどめておきたいと思います。ちようどこの間の運営委員会会期の件を諮つておる半ばに、議長不信任案が突然出て来た。理由はございません。今日はまた、延長されたる会期が無効であるという建前によつて、本委員会にも、あるいは本会議にも出て来ないかもしれない。これは不測のことでありますからわかりません。あるいは出て来るかもしれません。それを想像してはきめられませんから、とにかく本会議で取扱うことにきめますが、趣旨弁明をしないなら、元来取下ぐべき性質のものである。取下げないでいるところを見ると、彼らがこれを出して来たことは、議事を遷延させようという作戦であつたことば明らかな事実でもると委員長は考えておる。この点速記録にとどめておきたいと思うので、委員長として発言しておきます。これを取扱うことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。しこうして野党の諸君、提出者が出ないで趣旨弁明がないときは、審議権を放棄したるものとして、ただちに採決に入るという須序になると思いますが、事務総長、その通りですね。
  11. 大池真

    大池事務総長 その通りです。
  12. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは起立採決によつて行うことにいたします。
  13. 椎熊三郎

    椎熊委員 その扱いはだれがやりますか。
  14. 大池真

    大池事務総長 扱いの問題でありますが、先ほど理事会でも一応御報告申し上げておきましたけれども、議長不信任取扱いは、議長自身身分上のことでありますから、議長がこの議事を進めることは、先例上いたさないということに相なつております。従つて議長不信任案については、副議長がこの議事を取扱う、こういう形になつております。従つて議長議長不信任の問題を、議長の職をとつておやり願うわけでありますが、副議長さんが万々一その議事を取扱われないという事故が生じますれば、議長並びに副議長とも事故あるものとして、その際は仮議長の御選任を願わなければなりません。こういうことになります。そこで会期の件が終りましてその議事に入るまでに、副議長さんが議事を取扱つていただけるか、いただけないかを確かめまして、いただけないという事情が判明いたしますれば、その際には、議長会期決定したあとで仮議長の御選任願つてこの議事に入る。仮議長選任は、選挙をいたすのが原則でありますが、その選任議長に一任することができるという規定がございますので、動議をもつて議長に仮議長指名をお願いいたしまして、議長指名をいたしまして、そうして自分の不信任案議事を取扱わせる。これが一番簡便な方法かと考えまして、先ほど理事会でさような話をいたした次第であります。
  15. 中野四郎

    中野委員 元来八百板君らから出しておる衆議院議長不信任決議案というものは、委員会審査省略要求事件としてあるが、実際上審査省略することを認めておるのですか。本来ならば、かような案件議運等で審議して是か非かをきめるべきものだと思うが、審査省略を承認をしたのですか。
  16. 大池真

    大池事務総長 それは従来の取扱い上のことでございますが、便宜私から申し上げます。当然あらゆる決議案委員会に付託をされるのが原則でありまして、特殊なものに限つて審査省略してやる、こういう形になつております。従いまして、内閣不信任案もしくは議長、副議長等不信任案については、これをここでいつ取扱うかということを御決定を願いまして、本日取扱うということの御決定を願つたときには、その際に動議でもつて緊急上程をして、審査省略をしてこの際取扱うことに御異議ありませんかという形をとつておるのであります。動議でない場合は、議長から、審査省略してこの際これこれを取扱うに異議ないかということに御決定を院議で願いまして取扱う、こういうことでございます。
  17. 中野四郎

    中野委員 私は、この不信任案には非常に不可解なものを感ずる。およそ内閣不信任にしましても、あるいは衆議院議長、副議長不信任等を扱われるについても、かような特殊な案件を出すについては、相当の理由を付して委員会提出すべきものだ。しかるに今回のこの不信任案を見ますと、その理由を何ら付さず、端的に不信任するというだけの問題で、これでは相ならぬと思う。従つて委員会審査省略せず、この委員会できめて、かようなものをば取上げる必要がなくなつたら、撤回すればよろしい。取上げる必要ありとすれば、取上げればよろしい。私は、今回の場合において、不信任の内容について何らの意見が付されておらぬという事態について特に伺つておるのですが、これはどうなんでしようか。
  18. 椎熊三郎

    椎熊委員 関連して申し上げます。中野君の説もあり得ると思うが、私は別の考えがある。私どもは議長を信任しておる。これを一ぺん否決しておけば、この議会には再び出されない。議長身分を尊重し、再び不信任が出ない意味において、本会議で取扱つて否決したい。
  19. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいまお聞きの通りでございまして、中野君の御意見通り理由を付さざる議長不信任というものはあり得ないのでありますから、この委員会で、多数でもつて否決することは違法でございません、適法だと思います。しかし、椎熊君かうお話のありました通り、本日は社会党左右両派出席をされておりません。従つて、むしろ椎熊君の御発言通り取扱いをしておくことが、私は運営上よろしいのじやないかと思いますが、中野さんどうですか。
  20. 中野四郎

    中野委員 よろしゆうございます。
  21. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、さように取扱い決定いたします。会期延長をし、次に、もし副議長議長席に着かれないというような事故があるときには、仮議長選任を行うことになります。仮議長選任は、国会法二十二条に従つて議長に一任するという動議を出しまして、簡略に議事を進める方法にいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、さよう取扱います。
  23. 中野四郎

    中野委員 もう一点伺いたいが、副議長が出られる場合があるかもしれぬ。現段階においては、口には辞表を出す意思があると言つておるが、実際上は出ていない。してみれば、議長事故ある場合においては副議長がこれにかわるのが当然であるから、副議長が出られるか、出られぬかということを確かめてもらいたい。
  24. 菅家喜六

    菅家委員長 先ほど事務総長が申し上げた通り、本会議開会までに副議長議長席に着けるかどうかを確かめます。  なおこの委員会は参議院との交渉の関係もありますので、閉会しないで休憩のままにしておきたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議なければ、休憩のままにいたします。  それでは本会議は二時半に開会いたします。  暫時休憩いたします。     午後一時五十分休憩      ————◇—————     午後三時五十一分開議
  26. 菅家喜六

    菅家委員長 休憩前に引続き委員会を開会いたします。  本会議は一旦休憩したのでありますが、あと本日上程するような議題もありませんので、その他の案件を取扱おうかと思つたのでありますが、本日でなくてもよろしいと思いますので、本会議休憩のまま散会することにして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 さように決定いたします。  なお、次回の本会議でございますが、明日は日曜日でございますから休みまして、明後七日定刻より本会議を開きたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは次回の本会議は七日定刻より、従いまして理事会は午前十時、本委員会は午前十一時といたしておきます。  本日はこれにて散会いたします。     午後三時五十三分散会