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1954-03-12 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第26号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年三月十二日(金曜日)     午後二時五十六分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 今村 忠助君    理事 坪川 信三君 理事 渡邊 良夫君    理事 椎熊 三郎君 理事 山本 幸一君    理事 土井 直作君       生田 宏一君    江藤 夏雄君       押谷 富三君    鍛冶 良作君       加藤常太郎君    助川 良平君       田嶋 好文君    田渕 光一君       森   清君    山中 貞則君       山本 友一君    佐藤 芳男君       園田  直君    長谷川四郎君       淡谷 悠藏君    井手 以誠君       山田 長司君    池田 禎治君       春日 一幸君    長  正路君       中村 英男君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  真君     ————————————— 三月十二日  委員山田彌一君及び青野武一辞任につき、そ  の補欠として押谷富三君及び淡谷悠藏君が議長  の指名委員に選任された。 同日  委員押谷富三辞任につき、その補欠として江  藤夏雄君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  小委員補欠選任  公聴会開会承認要求の件  国会法第五十六条の二による本会議  における議案の趣旨説明聴取に関する件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより委員会を開会いたします。  この際お諮りいたします。小委員補欠選任の件ですが、国会法等改正案起草小委員会委員が三名欠員になつておりますので、これの補欠選任を行いたいと思います。先例によりまして委員長において指名するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは江藤夏雄君、山本幸一君、土井直作君を同委員指名いたします。     —————————————
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、国会法等に関して参考人の御意見を承るために、小委員会において決定しました事項を御報告申し上げます。  三月十五日月曜日、言論界代表矢部貞治君、新聞協会より住本利男君、それから日本労働組合評議会争議対策部長塩谷信男君、それから三月十六日火曜日でありますが、これは特に各先生方の御都合もありますので、一橋大学の田上穣治先生、早大の大西邦敏先生、それから明大の弓家七郎先生言論界山浦貫一氏、阿部真之助氏、旭化成工業常務宮崎輝氏、日本金属社長矢野範二氏、日本労働組合同盟総務部長丸山隆一氏、新聞協会野村秀雄氏、以上が十六日。それから公共企業体等仲裁委員会委員長今井一男君は、これはまだ連絡中でございまして、出席欠席報告はございません。
  5. 土井直作

    土井委員 十五日の塩谷君というのは、労働組合評議会議長藤田君じやありませんか。
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 藤田君は事故がありまして、今訂正して参りました。争議対策部長塩谷信男君です。     —————————————
  7. 菅家喜六

    菅家委員長 次にお諮り申し上げます。外務委員会公聴会開会承認要求の件、一応事務総長より御説明を申し上げます。
  8. 大池真

    大池事務総長 外務委員会から、昨日MSA関係の四法案が付託されましたので、この法案についての公聴会を開きたいから御承認を願いたい、こういう御要求でございます。大体予定されておりますのは三月二十二日、二十三日に開きたい、こういうことでございます。
  9. 菅家喜六

    菅家委員長 前例によつて異議ないものと思いますが、いかがでしようか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ないと認めまして、外務委員会公聴会開会はこれを承認いたすことといたします。     —————————————
  11. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、各党一致意見で、防衛庁設置法案、これは本会議において質疑をするということに決定いたしております。昨日までのお申合せによりまして、今日この防衛庁設置法案取扱いを御協議いたしたいと思います。なお内閣より、総理流感による神経性筋肉炎で六日間の安静を要するという馬場医師診断書を添えて、正式に欠席の申出がありました。本日は、官制によりまして総理大臣代理、副総理をもつてこの防衛庁設置法案説明の任に当るということに相なつた次第でございます。なおこの提案理由説明は、木村国務大臣、それから質疑の方は、自由党木村武雄君、改進党が床次徳二君、社会党左派の方は下川儀太郎君、社会党右派岡良一君、小会派クラブ辻政信君、日本自由党松永東君、以上の質問でございます。前例によりまして、大体四党の時間は二十五分ずつということにいたしたいと思いますが、いかがでございましようか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは二十五分ということにいたします。小会派クラブ日本自由党は十分ずつ、これは時間を厳守するようにお願い申し上げます。
  13. 山本幸一

    山本(幸)委員 今委員長からの御説明によると、総理大臣は、流感性何とか神経痛で向う六日間の安静を要するということで出席がないということでありましたが、実は御承知のように、重要法案については最高責任者である総理大臣答弁を行うということは従来からやつておることであります。昨日のMSA協定説明に際しましても、総理大臣は、やむを得ぬとはいいながら宮中におられて、委員長からの報告時間より三十分も遅れて参議院予算委員会に出られた。またこちらの社会党両派では、約束が違つておるというので相当問題になつたことも御承知通りです。しかるに今度、またこの重要な法案上程に際して総理出席がないということは、これは私ども、はなはだ迷惑この上もない次第です。私どもは、決して今委員長報告せられた六日間の診断書そのものを否定するものではございません。否定するものではございませんが、従来からの実視によれば、総理大臣はきわめてわがままな方でありまして、予算委員会、小会議においても、どうも私どもの見るところでは、自分の気に入らぬ質問があつたり、自分の気にそむくような発言があると予想せられた場合には、常に欠席せられたり、あるいは中途で急に腹痛を起してお帰りになつたというようなことがたびたびあるわけです。これは明らかに、私どもから言わせるならば、国会軽視のそしりを免れない、こう私ども考えておるわけです。特にこの前参議院予算委員会において、やはり五日間の診断書をお出しになつて静養を要するということを主張せられたそうですが、結局参議院予算委員会では、それはどうも疑わいというので強硬に主張せられた結果、二日ないし三日置いて総理出席しておられるという事例があります。私は今申し上げたように、診断書そのものは、その事実は認めます。しかし従来からの実績に基けば、どうも首相病気というのも何だか怪しいのじやないかという感じも受けるのです。先ほど参議院諸君からいろいろ情報を聞いたのでありますが、何か調べたところによりますと——これは私が調べたわけではありませんので、はつきり確言するわけには参りませんが、馬場さんが診断に行かれた際に、寝てもおられない、あまつさえ、どこが悪いのかといつて別に聞かれもしない、よく聞いてみると、足か腰か知らぬが悪いそうだ、こういうことも私ども耳にしております。そうだといたしますと、首相の従来の持病であるいわゆるなまけ病というのか、国会軽視病気が起きまして、またこの答弁に立つことが小うるさいというので御出席なられないのじやないかとすら疑われるわけです。それに加えて、御承知のように昨日のMSA質疑応答に際しまして、片山さんの質問に対する緒方さんの答弁は、少くとも私の聞いた範囲においては非常にしどろもどろであつて、非常に上つておられた。こういうことで、私どもははつきりした責任のある答弁を聞く機会がなかつたわけです。こういう点から考えても、私はどうしてもこの際総理出席要求するのです。しかし、総理病気で出られぬというのを、どうでも私どもそういうことまで強制するというのは、これは人間としてできませんのでやむを得ぬといたしますれば、少くとも総理の御出席があるまで、この審議を私は延ばしてもらいたい。但し、総理ほんとうに一週間も六日も静養を要するということになれば、それまで法案審議をほつておくことはできません。これはやはり重要法案でありますし、国会審議を促進するという意味においてもできません。ただ、先ほど申し上げた参議院の例のように、あるいは六日と言われておるが、明日ごろ、あるいはさらに明後日ごろ、天気の都合神経痛がよくなつて出席にならぬとは限らぬと思います。従つて一日、二日様子を見て、しかも御出席がなければやむを得ぬと思いますので、官制上に従つて総理答弁に立たれることもやむを得ないと思つております。そういう意味において、私はぜひこの際一日、二日様子を見ることを皆さんの御了承をいただきたいと思います。従つて、本日ここでただちにこの問題を審議するということについては、私は反対いたします。
  14. 菅家喜六

    菅家委員長 ちよつと御参考までに申し上げておきます。ただいまの山本君のお話は、一応ごもつともでございまして、委員長といたしましても、ただ単に病気だというようなことでは取扱い上に支障を来すと考えましたので、正式に内閣官房長官までこのことについてただしまして、二、三日中に登院ができるというような見通しがあるならば、それらによつてこの運営をいたさなければならぬと申し入れましたところが、官房長官が目黒の官邸に参りまして、そこにおいてどうしても六日間——そのときは一週間ということでしたが、今の診断書は六日間とありまして、六日間だけは出られない、登院できない、まことに遺憾である、こういうことでありましたので、それならば今までの取扱いとして、これだけの重要法案、しかも本会議でやるという全会一致の希望の問題をそのまま宙に浮かせておくということは、建前上とうていできません。今日までそういう例もございませんので、ただちに委員会に付託するか、本会議でやるかということを一刻も早く決定すべきものである。そういうことのためにこれを延ばしておくことはできないという考え方のもとに、先刻来理事会等においても種々意見の交換をいたした次第でございまして、御意見のある点は御意見のある点として全体の協議にかけまして、さらに決定いたしたいということになつたのであります。御参考までにいきさつを一応申し上げておきます。
  15. 土井直作

    土井委員 ただいま山本君からもお話がありましたが、それに対してただいままた委員長から、総理出席はないという理由などについてもお話伺つたのであります。私の意見山本君と同様な内容を持つ事柄ではありますが、実は昨日のMSA協定承認というような、日本の国のいわゆる性格をかえて行くであろうと思われるような重要法案の場合におきましても総理出席をされない。もとよりその間の事情というものについてはわれわれは十分承知しておりまするが、しかし従来の関連から見ますというと、総理はいろんな場合において国会軽視の態度が見受けられるのであります。昨日は、事実の上においてはカナダの総理大臣歓迎レセプシヨンか何かに出まして、今朝の新聞などで見ますというと、ちやんと写真が出ております。また麻生和子夫人ども出て、写真が出て、しかも健康状態であるようなふうに見受けられるのであります。その総理大臣が、聞くところによると、きのうその会合の途中で痛くなつて帰られたという話もありまするが、一般的な印象から言えば、きのうまで非常に元気であつた人が、しかもその後参議院予算委員会などに出てそれぞれ答弁に立たれておる人が、急に神経痛であるという。もとより病気は、きのうまで健康であつた人も、きよう起きないとは限らないのでありますから、そのことについてどうこう言うわけではありませんけれども、えてしてそういう形は国民から見しましても、何か総理国会を軽視するような具体的な行動に出ておるのじやないかという疑惑を、持たれるのであります。ことに今回の防衛庁設置法案は、これまた保安庁法のかわりのような形になりまして、将来軍隊的な性格内容を持つて行くことは、われわれも十分考えなければならない。こういう重要な、憲法上から来る問題等にも影響のあるような、しかも政府責任を持つてそのことの説明並びに答弁に当らなければならない重要な法案上程される場合において、きのうまで健康であられた人が、急にきようは病気だから、しかも一週間、この法案審議をされる間のような形に見えるのでありますが、そういうことによつて欠席されるということは、われわれとしてもそうも賛意を表しがたいし、また、ただいま山本君も言つておりましたが、前々病気であつて、そうして診断書を出しましても途中で出て来たり、あるいは二、三日は出られないと言いながら、国会の方で強硬に出れば、その翌日は出て来るというようなことが再三再四あつたわけであります。われわれから言いますならば、そういう事態を考えまして、過去においてそうだから今日もそうだとは断定しませんけれども、そういう疑を持たざるを得ないような客観的な情勢があるわけであります。従つてこの場合、きわめて重要なこうした法案上程される場合には、ぜひ総理が出て参りまして、その責任のある答弁の衝に立たれるということが、これが妥当であり、またそのことが国会審議の上においてきわめて重要、だと考えるのであります。従つてわれわれは、きようこの重要法案総理欠席のままで上程するということについては賛成しがたいのであります。でき得べくんば、きよう一日はこれの上程を見合せておいていただいて、明日上程していただく。明日なお——六日の診断書でありますから、総理が出て来られないという事態は予想されますけれども、とにかくできるだけ——神経痛ということでありますが、私もついこの間神経痛をわずらつておりましたけれども運営委員会に出て来て十分やれるような容態です、しかし容態内容はどうかわかりませんが、運営委員会から十分言つていただいて、でき得べくんば出て来てもらつて、本会議における答弁ぐらいには立たれるくらいの誠意を持つて臨んでもらいたい。従つて本日の上程は見合せて、明日どうしても総理が出て来られないかどうかということについて、さらに運営委員長を通じて政府の方に申し入れていただきたい、こういうことを主張申し上げるのであります。従つて本日上程については、われわれとしては反対せざるを得ないということだけを御了承願いたいと思うのであります。
  16. 菅家喜六

    菅家委員長 今土井さんからお話がありましたが、先ほど理事会の途中で、官房長官ばかりでなく、副総理にも会いまして、明日か月曜日までに出て来る可能性がないかということを強硬に主張し、交渉もいたしたのでありますが、六日ないし一週間はとうてい登院できないようであるということが明らかになりましたので、委員長としては、これ以上さらに政府に申し入れましても同様な結果になると思いまして、先ほど来理事会並びに本委員会においてお諮り申し上げておる次第でございます。さよう御了承を願います。
  17. 坪川信三

    坪川委員 わが党の意見を率直に表明いたしたいと思います。ただいま山本君並びに土井君から開陳されました点につきまして、一部了解し得る点もございますけれども重要法案が提出されまして、そうして本院に付託されておりますから、ただちに審議をしていただくことが当然であろうと思います。総理病気の点につきまして想像的ないろいろの御意見がありましたが、先ほど委員長がお述べになりました通り馬場博士診断書のことはまつたく事実でありまして、私といたしましては、また自由党といたしましては、ぜひとも本日の本会議にこれを上程して質疑を行いたい、かように存ずる次第でございます。
  18. 池田禎治

    池田(禎)委員 昨日総理大臣が、あの重要法案質疑に対しまして出席できないということは、私ども、実は議運理事会の決定を了承しておるのです。しかし、それでもなおかつ、これほどの重要法案だから何とかしてその間に多少なりとも操作をつけて、総理大臣が特に、議運理事会においてはかように決定されておるといえども、無理をしてでも総理大臣出席をして、そうして各党代表質問に対して答える誠意の道はないかというので、私どもいろいろな努力をしたのであります。官房長官に対しましても、また私は参議院予算総会の席上にも参りまして、その誠意を求めたのであります。ところが、どうしても出られないと言う。ところがその間総理大臣は、宮中を退出する時間にしても、あるいは参議院予算委員会には必ず二時に出席すると約束しながら、これを延ばしておる。あるいは閣議の部屋に十数分間もおる。そういうことをしておりながら、どうして衆議院のあの重要法案の場合に出席して、各党誠意にこたえる道がなかつたのか、しかもそれは与党である自由党政府側においてどれほどの熱意があつたかということを疑わざるを得ない。理事会において決定しておるから出なくていいのだということで、従来もそういうことで総理大臣国会を軽視する、あるいは病気だというので欠席をする、これは実に頻繁なんであります。もしそれきのうの委員会に、あるいは本会議総理大臣が無理をしてでも出席をして答えるの道があるならば、本日いかに突発的なことであつて、真偽はわからぬが、病気になられたとしても、それはもつともではないか、総理大臣も生身だから、それはお気の毒だ、これは重要法案だが、いたしかたがない、それなら緒方総理答弁の衝に当つてしかるべきではないかということで、野党側たるわれわれとしてもこたえる道がある。ところが先ほど同僚議員がしばしば言いますように、都合が悪いときには進んで病気だと言うかのごとき感をすら与えるような疑いがしばしばあるのであります。こういう状態においては、やはり総理大臣ほんとう病気であるかどうかさえ疑わざるを得ないのであります。従つて、むしろ自由党の方々といえども、やはり本日はこれを上程せずして、ほんとう総理大臣国会を重んずるというところのその姿をどういう形において顕現するかということのために、ある程度の時間を費すことそのこと自体が国会を尊重し、また将来の円滑な審議を求める大きな要素となるということをお考え願つて、本日の上程自由党諸君も延期するごとに御同調を願いたい、私はかように提議するものでございます。
  19. 園田直

    園田委員 防衛庁設置法案を本日上程するやいなやということは、この法案に賛成または反対の立場を問わず、政治的な裁断を下す余地はないのであつて、これは事務的取扱いのものであります。法律案が出て来たのでありますから、すみやかに委員会に付託をし、もしくは重要なものは申合せによつて会議でやるということになつております。なお昨日、いろいろ事情はあつたが、MSAの問題は、ああいう事情のもとにおいて、われわれ緒方総理答弁了承して本会議を開いたのであります。MSAと本問題とどちらが重要かというと、いろいろ問題はありましようが、国際的な重要性からいうと、MSAの方が重要であるとも言える。従つて、これが副総理答弁によつてやれないというりくつも立ちません。そこで、この法律案は本日予定通りすみやかに上程するか、もし上程しないならばすみやかに委員会に付託するか、このいずれかでございます。従つてわが党としては、すみやかに本法律案は本会議上程して説明を求め、おのおの順序によつて質疑すべしと主張いたします。但し、こういう事務的に簡単になされなければならない問題が、とかくの意見があり、あるいは総理大臣に対する警告等が出るということは、社会党両派意見もつともであります。これは吉田総理の過去から今日に至るまでの国会軽視の風潮並びに行動からこういう意見が出るということはまことに遺憾であつて自由党においては政府に対して厳重に申し入れていただきたい。しかし、法律案取扱いとそういうこととは別個であつて、一国の総理大臣から正式に六日間登院不可能という診断書が出て来た以上、われわれはそれによつて、事務的にこれを本会議上程する以外にない、こういうのがわれわれの主張でございます。
  20. 中村英男

    中村(英)委員 関連して委員長にお伺いしておきたいと思います。きのうは、きようと同じように重要法案で、当然総理大臣は御出席願えるとわれわれは理解しておつた。私は、今の社会党両派の御意見はごもつともだと思います。おそらく委員長は、総理出席できないということを報告、されたおつもりでおられたでありましようが、出席されない大臣の名前はおつしやつたが、総理のことは触れなかつた理事会報告になかつた従つてどもは、当然総理欠席する大臣の中に入つていないから出席されるものだと思つてつた。これは理事会ではそういう話はあつたかもわからぬが、とにかくこの委員会では、総理出席されないということの報告はなかつた。これは総理国会を軽視されておるのだという印象を与えると同時に、委員長理事会でやつたことは、総理大臣出席しないというようなことはきわめて重要なことですから、やはりはつきり報告していただかないとぐあいが悪いと思います。
  21. 菅家喜六

    菅家委員長 きのうは報告いたしております。
  22. 池田禎治

    池田(禎)委員 それはしていない。
  23. 菅家喜六

    菅家委員長 これはあとで速記を調べてみればわかりますが、報告いたしております。
  24. 山本幸一

    山本(幸)委員 参議院の方はどうなりましたか。
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 参議院は、今朝私の方に運営委員長から、衆議院はどういうように取扱うつもりであるか、参議院においては、ただいま議運理事会を開いておるが、総理の来るまでこの審査を延ばしたいということでありました。それは参議院の方は事前審査でございますから、皆さんの方でおきめになることでございますが、衆議院は、内閣からこの法律案を提出された院として取扱わないわけに行かないので、本日の本会議において取扱うということをお返事いたしておいた次第でございます。これは本院に提出された法案でございまして、参議院は御承知通り事前審査でございますから、事別審査事前審査として行わるべきものでありますが、本院としては延引しておけないという建前から、これをお諮りいたしておるような次第でございます。大体社会党左右両派の方からは、先ほどしばしばお述べになりました通り総理大臣病気による欠席のもとにおいてはこの法案取扱いはいたさない、ここ一両日間の期間を見て取扱いたいという御意見でございます。自由党、改進党からは、本日上程してやれということでございます。これは大分時間もたつておりますし、別に採決しなくてもいいと思いますので、この問題は採決を用いず、日程通りこれを進めて行くことにいたしたいと思います。
  26. 淡谷悠藏

    淡谷委員 端的に申し上げます。昨日は総理大臣参議院に出ておる。あるいはまた何か外国の使臣のレセプシヨンに列席して、突然今度は六日間の診断書が出る。率直に申し上げまして、われわれは了解に苦しむ。りつぱな博士がついていて診察なされたのでございましようが、伺いますと、神経性筋肉炎というのは、俗に申します神経痛で、われわれも終始やりながら、びつこを引き引き登院して来ることもあります。その神経痛で腰が痛いくらいの理由で一週間やれないということになると、ほんとうに一週間で出られるのか、あるいはもつと重大な病状か、はつきりしない。また一週間たつても、神経痛が再発するようなことになれば、これは審議上重大な変化を来すので、その点もつとはつきりしておきたいと思います。
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 今の問題は、これは別個の問題でございます。そこで、これは採決いたしますか。   〔「必要なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 採決しなくてもわかることでございますから、それでは日程通りこれを取扱うことにいたします。
  29. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、本日の議事日程について事務総長より順序等を御説明申し上げます。
  30. 大池真

    大池事務総長 それでは議事日程の今日の取運びについて申し上げたいと思います。事務的に考えておりますのは、ここに日程に上つております一、二、三、四、この四案とも全会一致の案でございますから、各常任委員長の御報告を聞いて御決定願いたいと思います。第一は水産委員長田口長治郎君が、御報告になる予定でありまして、全会一致であります。日程第二の清掃法案は修正がございますけれども全会一致の修正でございまして、小島徹三厚生委員長が御報告になる予定になつております。日程第三、第四、これは文部委員長の辻寛一君が御報告になる予定でありまして、日程第四の方には修正がありますが、これは全会一致の御修正と承つておりますので、これも一括上程をいたしまして、御報告を聞いて異議を問う、こういうことでお願いいたしたいと思つております。本日の日程に上つておりますのはこれで終了いたしますが、本日農林委員会で三案が、これまた全会一致で上つておりますので、それをもし本日やるとなれば、この日程の四まで参りました際に追加上程をしていただいて、それから防衛庁設置法案に入る方が順当かと思つております。農林委員会全会一致で上りました三案は、農林漁業金融公庫法の一部改正法律案、開拓融資保証法の一部改正法律案、肥料取締法の一部改正法律案、この三案が全会一致で上つておりますので、これを緊急上程するとおきめ願えますれば、日程第四の次にお願いいたしまして、それから日程外に上つております防衛庁設置法案の趣旨説明を承り、先ほどおきめ願いました順序によつて質疑を行うというのが順序かと思います。
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま事務総長説明通りでございます。御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 それではさよう決定いたします。  本日の本会議は三時四十五分に開きたいと思います。明日は定例日でございますから本会議を開きます。従つて午前十時理事会、十一時に運営委員会を開会いたします。  本日はこれで散会いたします。   午後三時三十二分散会