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1954-01-26 第19回国会 衆議院 議院運営委員会 第7号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十九年一月二十六日(火曜日)    午前十一時五十三分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 坪川 信三君    理事 渡邊 良夫君 理事 椎熊 三郎君    理事 正木  清君 理事 土井 直作君       生田 宏一君    田渕 光一君       三和 精一君    山中 貞則君       園田  直君    長谷川四郎君       青野 武一君    淡谷 悠藏君       山田 長司君    山本 幸一君       池田 禎治君    春日 一幸君       山下 榮二君    只野直三郎君  委員外出席者         副  議  長 原   彪君         議     員 松井 政吉君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 一月二十六日  委員中村英男君辞任につき、その補欠として只  野直三郎君が議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  国務大臣演説日取りの件  国務大臣演説に対する質疑日取りの件  議員原彪君逝去につき弔詞贈呈及び予備経費支  出承認の件  本院予備金支出報告に関する件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。  明二十七日の国務大臣演説は、内閣総理大臣外務大臣大蔵大臣経済審議庁長官演説があるわけでございます。政府の方からそういう申出がありますが、この総理大臣並びに各大臣演説に対する質疑、この問題について御協議を願いたいと思います。これは二十七日にやりますから、二十八日からということになります。二十八日から大体三日間、二日間では前例を見ても無理かと思います。各党の様子を伺うと、大体三人ずつの予定のようでございますので、二十八日から三日間といたしたいと思いますが、いかがでございましようか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がないようでございますから、国務大臣に対する質疑は、二十八日より三日間と決定いたします。  次に質疑者の数ですが、これは各党から今御通告が出ておりまして、改進党は三木武夫君、中曽根康弘君、町村金五君、社会党の左派は伊藤好道君、高津正道君、成田知巳君、右派が水谷長三郎君、佐竹新市君、大西正道君、以上九名です。小会派からは何も言つて来ておりません。
  4. 椎熊三郎

    椎熊委員 それについて、私頼まれて来ました。日本自由党から、最後でいいから一名、時間等の制限はまかすから、ぜひやらしてもらいたいということでございます。質疑者松田竹千代君です。
  5. 菅家喜六

    菅家委員長 そうすると改進党並びに社会党両派決定いたしましたが、今、日本自由党の方で、松田竹千代君を一番最後でいいから、また時間等はまかせるから、やらしてもらいたいということでございます。この日本自由党の取扱いについて、これは今後例になることでございますから、八名の者もこれをやらせるかどうかということを、一応御決定つておきたいと思います。
  6. 椎熊三郎

    椎熊委員 通常国会施政方針に対する質疑は、これまでも前例としないということで小会派も許している。討論の場合は、小会派は一本にならなければできない。しかし、質疑は問いただすのだから、必ずしも党内一本にならなくてもいいじやないかということで、これまでも通常国会においては質疑を許しておつたと私は考えます。従つて日本自由党は、小会派の中でも八名というグループを持つて思想統一もできておる団体でございますから、もし質疑をしたいということならば、時間等はまた御協議願うことにして、お許しになつた方がいいのではないかと思います。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、お聞きの通り日本自由党並びに小会派おのおの一名ずつをやらせる、こう決定して御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 菅家喜六

    菅家委員長 時間等は後ほどおきめを願うことにして、さよう決定いたします。
  9. 池田禎治

    池田(禎)委員 小会派もですか。
  10. 菅家喜六

    菅家委員長 日本自由党一名、その他の小会派ひつくるめて一名、合計二名でございます。今小会派から見えておりませんが、質疑者の名前はきようまでに申し出ることになつておりますから、きよう中に決定して申し出てもらいたいと思います。  それでは、割当時間について次にお諮りいたします。
  11. 大池眞

    大池事務総長 今までは一人四十分ずつくらいでございますから、四十分とすると、九人で六時間くらいになります。
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員 それでは、三日間で割ればちようどいいじやないですか。
  13. 正木清

    正木委員 慣例通りやりましよう。
  14. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、時間は前例によつて大体一人四十分、一つの党が二時間ということで、あるいは一人が少くなつて次がよけいになつても、割当時間の範囲内でやる、これは従来の慣例でございますから、それでいかがでしようか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 さよう決定いたします。次に小会派割当時間ですが……。
  16. 椎熊三郎

    椎熊委員 小会派は、二人で四十分ということでどうでしようか。
  17. 菅家喜六

    菅家委員長 二人で四十分以内ということにいたして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 菅家喜六

    菅家委員長 時間の割当は、さよう決定いたします。次に発言順位でございますが、これも従来の慣例によりたいと思います。一応事務総長より御説明を願います。
  19. 大池眞

    大池事務総長 従来の慣例によりますと、小会派には何回かまわらなければそこに参りません。改進党、社会党左右両派というのを三回繰返して、九人が終つたあとに小会派クラブ日本自由党、こういうように、あと二人つくことになりますので、御了承を願います。正式に申しますれば、三木さん、伊藤さん、水谷さん、中曽根さん、高津さん、佐竹さん、町村さん、成田さん、大西さん、それが済みまして小会派クラブ、それから松田竹千代さん、こういうことになります。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは発言順位については、今事務総長より御説明申し上げました通り決定いたします。
  21. 池田禎治

    池田(禎)委員 そうすると、第三日目の終りに小会派クラブ日本自由党ということになりますね。
  22. 菅家喜六

    菅家委員長 その通りでございます。
  23. 青野武一

    青野委員 三日間を何日と何日にやるのですか。三日間続けてはぐあいが悪いというのでしよう。
  24. 土井直作

    土井委員 二十八日、二十九日、三十日と継続してやれますか。
  25. 菅家喜六

    菅家委員長 やれます。ただ、一応この三日間のうちに、政府の方からの非公式の話ですが、ちようどギリシャ皇太子おいでになつて総理がその三日間のうち、三十日に帰られるので、ギリシャとは特別にまた日本友好関係があり、特に皇太子おいでになつたのでありますから、そう長い時間ではないから、その時間をとりたいという話があつたのであります。しかしそのために、まだ時間も正確にならないのに、今お諮りするわけに行きませんので、いずれ三十日なら三十日ということで、質問中にそういう事故が起れば、そのときにまた御相談申し上げることにいたします。ただ今日のところ、そういう動きがあつたという非公式のことでございます。
  26. 池田禎治

    池田(禎)委員 そういう政府の申出は、国会側としては当然代表質問のある日ですから、そういうことは政府の方でも念頭に置いてかからなければならぬ。むしろこちらから政府側に対して、そういうときに事故が起らぬようにということを、あらかじめ申し出るべきだろうと思います。
  27. 菅家喜六

    菅家委員長 それは非公式ですし、三日間ということにきようの運営委員会できまると思いましたので、その間、質問支障のない範囲において皇太子の方の関係はお願いしたいという意味は申しておきましたが、まだ向うからも、正式にこの日にこうだという意思表示はありません。ただ一応三日間というものはきまると思います。従つてその質問日支障を来さないようにということは申しておきましたので、御了承をお願います。
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、改進党の原彪君が、新聞で御承知通り逝去されました。まことに哀悼の念にたえません。そこで同君に対する院議をもつてする弔詞贈呈の件をお諮りいたします。これは前例もありますので、追悼演説者人選弔慰金贈呈、それから議員一同からの香典ですが、前例によりますと、この追悼演説は、選出県のその区の反対の立場にあつた人がやるということになつております。弔慰金歳費の一年分、これもきまつております。議員一同からの香典も、一人三百円ずつが従来の慣例であります。そこで原君は茨城県の第三区でございまして、三区は自由党丹羽喬四郎君、佐藤洋之助君、赤城宗徳君、この三名、それに風見章君が小会派で出ておられます。この四君でございます。まず自由党のその二君の中から追悼演説をすることが従来の例でございますが、その点についてお諮りをいたします。
  29. 椎熊三郎

    椎熊委員 二君のうち、だれが年長ですか。
  30. 坪川信三

    坪川委員 佐藤君です。
  31. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは自由党の方におまかせいたします。
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 今までの前例によつて自由党の三君の中から、大体今のところ佐藤洋之助君に追悼演説をやつてもらうということにとりきめたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 菅家喜六

    菅家委員長 その他、弔慰金決定しております。議員一同からの香典は、一人三百円という先例でございますから、これもさよう決定いたします。  そこで追悼演説をいつ行うかという点でございます。
  34. 土井直作

    土井委員 明日劈頭でいかがですか。
  35. 椎熊三郎

    椎熊委員 施政方針終つたあとお願いできればけつこうですが、いかがでしようか。
  36. 土井直作

    土井委員 本来ならば、前にやるべきだと思います。
  37. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 質問に入る日の壁頭でどうですか。
  38. 土井直作

    土井委員 それなら、施政方針演説をやつてから、そのあとでやるべきだ。本来なら一番最初にやるべきなんで、それが故人に対して敬意を表する礼なんです。礼儀上はそうしなければならぬものだ。
  39. 椎熊三郎

    椎熊委員 明日壁頭前例通りつていただけませんか。
  40. 菅家喜六

    菅家委員長 ちよつと懇談いたします。速記をとめてください。   〔速記中止
  41. 菅家喜六

    菅家委員長 速記を始めてください。  原彪君に対する追悼演説は、明二十七日、国務大臣演説の前に、壁頭にこれを行うことに決定して御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 菅家喜六

    菅家委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  43. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、NHKテレビ実況中継放送の件について事務総長より一応御説明を願います。
  44. 大池眞

    大池事務総長 これはいつもの例にならいまして、施政方針並びに各党代表質問の場合に、テレビ実況中継放送をいたしたいという申出でございます。これは毎回の例で、ございます。
  45. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  46. 菅家喜六

    菅家委員長 さよう決定いたします。
  47. 菅家喜六

    菅家委員長 次に事務総長より、予備金支出の問題で御説明を願います。
  48. 大池眞

    大池事務総長 今書類をおまわしいたしましたが、国会予備金使用承認要求の件でございます。ただいまお話がありました通り、原さんに対する弔慰金議員歳費の一箇年分を差上げる場合、従来からこれは予備金支出することになつておりますので、予備金から出すことを御承認願いたいというのが第一点でございます。これは問題ございませんと思いますが、それ以外に、二十八年度衆議院予備金支出として、今までにすでにこの委員会で御了承を得て予備金支出いたしました分の御報告数字を差上げてございます。これは「各議院予備金支出については、これを議院運営委員会委員長が、次の常会の会期の初めにおいて、その院に報告して承諾を求めなければならない。」という規定がありますので、新しい通常国会の初めの機会に御報告を願いたいという分でございます。あらかじめ御了承を願いたいと思います。いつ報告するかという時期につきましては、あらためて当委員会で御決定願うことにいたしまして、ただいままで支出いたしました分はこれだけでございますから、御了承を願いたいと思います。二十七年度衆議院予備費の方では、五百六十二万九千二百三十二円の支出をいたしておりまして、その内容は、退官退職手当として、弔慰金が九十三万六千円、これは愛野時一郎君の分でございます。それから二十七年度の予備金の中から、超過勤務手当不足分を四百六十九万三千二百三十二円、これだけ出してございますので、合計いたしまして、ただいま申し上げた通り数字になります。十五国会におきましての合計はここに書いてある通りでございまして、承認済み支出いたしましたものが百三十六万八千円、合計いたしまして六百九十九万何がし、予算総額は七百万円になつておりますので、差引二千七百六十八円というものが残額で、二十七年度は不用予算ということに相なつた次第でございます。  本二十八年度の予算の中では、弔慰金として差上げました分が、中助松君と田中元君の分、それから特別弔慰金として、この前中助松君に二十万円差上げるということで、この委員会で御決定願つて支出済みの分がこれだけになつております。予算額七百万円から現実に払いました分を差引きますと、ここに出ております四百九十二万八千円ということになります。この四百九十二万八千円の中から、九十三万余円という原君に対する弔慰金の、ただいまお願い申し上げました支出承認をお願いいたしまして、これと合せまして、適当な機会予備金使用承認の御報告を願いたい、こういう件でございますから御了承を願いたいと思います。
  49. 菅家喜六

    菅家委員長 何か、ただいまの国会予備金使用承認要求書について質疑等があれば伺います。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がなければ、さよう決定することにいたします。     —————————————
  51. 菅家喜六

    菅家委員長 最後に、国会法改正の問題について、一応中間的に御報告を申し上げておきたいと思います。前委員長、前々委員長時代より、当委員会において国会法改正の案件が行われておりまして、従来小委員会を設置して、その審議に当つて来たわけでありますが、大体逐条審議が終りまして、一通り小委員会の案というものが、ある部分決定し、ある部分は未決定のままで各党おのおの案を持ち帰りまして、さらに検討を加えた上、小委員会をやろうという申合せになつております。その審議経過等印刷にまわしておきましたが、ようやく印刷ができ上つて参りました。今日皆様のところに配付いたすことになつたわけであります。そこで、ひとつ皆さんでよくこの審議経過を御検討を願いまして、また次の機会に一応ごらん願つた上、それぞれ御意見もあると思いますから、その際にまた意見を開陳していただきたいと思います。広汎なものでございますから、すぐここで意見を述べていただくということもどうかと思いますので、一応お持ち帰り願つて検討願いたいと思います。まだ各党にわずかの部数、それから新聞社に差上げただけでございまして、その他に差上げる部数はございません。次の機会に、これによつて質問、御意見等がありましたならばお述べいただきたいと思います。  なお、新聞等に誤り伝えられておるようですが、この国会法改正要綱というものが、どういうわけか衆議院事務局という名で出たため、いわゆる事務局案のように新聞報道されておりますけれども、事務局案というものはございません。これは前に、現行国会法と、改正及びその理由というので、小委員会で研究しました審議経過印刷にしたものであります。しいて言えば、運営小委員会の案です。だから衆議院事務局と書いたために、各新聞社とも事務局がこういう案を出したというように誤報されておりますが、事務局案でないということだけは御了承を願います。こういうことは、事務局でもよくお考えを願いたいと思います。衆議院事務局印刷したもので、整理したのは事務局ですが、内容委員会審議した経過です。どうも事務局案事務局案と出るので、ふしぎに思つてつたのですが、これから出ておるわけです。従つておしまいの方にでもそういうことを書いてこれは事務局の方において委員会経過印刷にしたのだということにしないと、誤り伝えられまして、いろいろ照会などもありますから、御注意を願いたいと思います。
  52. 大池眞

    大池事務総長 いつも、この案はこういうものだということを、表紙の中にその理由を書いて出すわけでございますが、大体皆さん承知のことと思つたものでございますから……。
  53. 菅家喜六

    菅家委員長 ただ、国会法改正小委員会審議経過とか何とか括弧へ入れるべきです。そうすれば、そういう間違いはなかつた。これは訂正しておきます。これを皆さん検討願いまして、御質問、御意見等、適当な機会に行いたいと思います。     —————————————
  54. 菅家喜六

    菅家委員長 そこであと、きようは庶務委員会を開きたいと思いますので、全員で御協議願いたいことがありますが、その前に、長谷川君から最後に御発言があるということでございます。
  55. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 いよいよきのうから国会が始まつて、これに伴つて予算委員会というものが開かれます。ところが、今は予算委員会中心になつてすべてのものが進められるために、各常任委員会大臣出席が悪い、次官が出て来ない、こういうことで、一番大事な委員会である各常任委員会混乱を来して、まとまつた審議ができない。こういう点から考えて、常任委員長会議を開いて、どの日にはどの大臣とどの大臣の分だけやるというようにして、逐次各常任委員会にも大臣出席できるようにしてもらいたいと思います。いずれにしても、予算委員会中心に事が行われておるので、各常任委員会は常に混乱を来して、審議の進行ができない。だから、その点は十分考慮してもらわなければならないと思います。これは私の声ではなくて、総員の声だと思う。ですから常任委員長会議を開いて、どういうような順番で、どういうような方法でやるか、そういうことをきめてから予算委員会を行つてもらいたいと思います。
  56. 山田長司

    山田(長)委員 私は、今の御発言には非常に同感です。決算の方でもなかなか大臣が来なかつたりして、非常に審議支障を来しておることを如実に私は見ております。その点について、今の御発言には非常に同感です。やはり順序をはつきりきめて、各常任委員会審議に遅滞がないような方法を講じてもらいたいと思います。
  57. 菅家喜六

    菅家委員長 御趣旨はよくわかりましたので、常任委員長会議のときに各常任委員長諸君とよく御協議をいたしたいと思います。御趣旨の点においては何ら異議はありません。異議はありませんが、現実の問題を見ますと、予算委員会に行つておりませんと予算委員会の方において支障を来すというので、予算委員会が始まると、各大臣はみな予算委員会にくぎづけにされる。そこで今度の国会法改正でも、各党から御意見もあつたのですが、各常任委員会大臣々々と言つて大臣を要求されるような傾向も、必ずしもないわけではない。私も長く決算委員長をやりましたが、必ずしも大臣でなくても、政府代表して政務次官なりが来れば、政府の責任ある答弁を求めることができる場合もある。どうしても大臣でなければならぬというときにはやむを得ぬけれども、それ以外のときは、みな大臣々々と要求すると、各常任委員会を、所管大臣一人の場合は、関連のある法律案になるとまわり切れないおそれもありますし、国会法改正などの場合にも、そういうこともひとつ常任委員会運営の面において考慮したいという意見も出たくらいであります。しかし、今お話の点、ごもつともでございまして、予算委員会に直接関係のない大臣は、お話のように予定を組んでやれば出席できることにもなると思いますから、この日は予算委員会にはどうしてもこの大臣は必要だ、それ以外の大臣常任委員会というようにフランを立てまして、それによつて大臣はそれぞれ所管事項についてやるというような組立てをうまくすれば、今よりもつといいものができ上りますから、御意見のあるところは常任委員長会議のときに申すことにいたします。御希望に沿えるような方法で十分に協議を進めたいと思います。
  58. 長谷川四郎

    長谷川(四)委員 予算委員会でも各常任委員会でも、委員会の性格は同じですから、プランを組んで、月、火、水は予算委員会で、木曜はあいているとか、そういうようにして進めてもらいたいと思います。
  59. 菅家喜六

    菅家委員長 よくわかりました。これは参議院との関係もありますから、よく研究することにいたします。     —————————————
  60. 菅家喜六

    菅家委員長 小会派代表の方が見えておりますが、小会派代表質問者は、これは至急各派とも全部本日中に出すということになつておりますから、本日中に出していただきたいと思います。時間は二十分以内ということに決定いたしております。どうしてもきよう御決定にならなければ、あすの午前中ということでやむを得ませんが、なるべくなら、各会派ともきよう出たのですから、あなたの方でも御決定願いたいと思います。
  61. 只野直三郎

    只野委員 きようはむずかしいのです。
  62. 菅家喜六

    菅家委員長 質問をやらしてもらいたいという場合には、これは討論の場合にはむずかしいのですが、質疑の場合には、小会派にもそういう機会を与えるべきだという、この会の一致した意見ですから、この次の質疑の場合も小会派が出ることになりますので、あらかじめ人選をしてからこの委員会にお臨み願いたいと思います。
  63. 只野直三郎

    只野委員 了承いたしました。
  64. 春日一幸

    春日委員 それで、長谷川君の発言に関連してでございますが、予算委員会重点主義審議がなされるという点、また私の申し上げたいことは報道に関することですが、予算委員会質疑応答はあまねく報道される。けれども、予算の根底をなす法律案の各委員会審議経過は、新聞であまり報道されない。従つて国民はこれを知ることが非常に薄いことになるわけであります。そこで議運の方でも報道陣と御折衝願つて、もう少し協力願えるような態勢をつくつてもらえないかと思うわけです。非常に重要な問題が各常任委員会審議されておつても、結局これが国民に知らされる面がほとんどない。そういうことが、よつてつて予算委員会集中という形になつて来て、大臣も一向常任委員会の方に出て来ないというような形にもなつて来るのじやないかと思います。もう少し常任委員会の重要と思われることについては報道陣協力を得るよう、この委員会から何らか御交渉願えるような方法はございませんでしようか。
  65. 菅家喜六

    菅家委員長 報道陣にそういう協力を申し込むことは別段さしつかえはないと思いますが、新聞社の側から言えば、スぺースの問題になりますから、各常任委員会の記事を予算委員会並に取扱つてくれということを申し込みましても、実際問題としては、なかなか至難じやないでしようか。あのスペースの限られた中で、常任委員会審議経過予算委員会並に費すということは、なかなかできないことではないかと思います。
  66. 春日一幸

    春日委員 各社の政治部長あたりに、こういう意見があるということを申し述べてもらつて、できるだけそういう方面に積極的な配慮が行き届くように御了承を願うということは、一応プラスになることだと思いますから、その点お願いしたいと思います。
  67. 菅家喜六

    菅家委員長 皆さん意見がそういうことなら、適当な機会にそういう方法をとつてもいいのですが、実際問題としては、新聞社側としては各常任委員会の重要な法律案は、審議過程は述べなくとも、それだけのものは相当の行数をとつて報道しておることと思います。
  68. 春日一幸

    春日委員 法律の解説は行われておるが、審議経過その他については報道現実に行われていない。
  69. 菅家喜六

    菅家委員長 これは皆さんの御意見なら、希望を申し述べるごとにしますが、ちよつと無理じやないですか。
  70. 春日一幸

    春日委員 まあ、無理でも述べてみてください。これはプラスになることですから……。
  71. 菅家喜六

    菅家委員長 お話の点は、委員長の方において適当な時期に考えてみたいと思います。  それでは本委員会は一応これでとじまして、あと庶務に関する御協議をいたしたいと思います。  本委員会はこれにて散会いたします。   午後零時三十二分散会      ————◇—————