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穗積委員 最初に
委員長に議事進行についてお尋ねいたします。きようは実は
理事会を一ぺん開いていただきたいと思
つていたのですが、やむを得ずお開きがございませんでしたので、この際
ちよつとお許しを得て発言したいのです。再々申しましたように、この
MSA協定は内外にわたしまして重要な運命を決する
協定であるのでございます。従
つて吉田総理の出席をぜひお願いしたい。これは
国会の審議の良心的な権威のためにも、また
政府の政治的良心のためもぜひ必要である、そういう
原則がこの
委員会でも確認されておりました。議運におきましても最初の
説明のときにそのことを強く
要望されたのでありますが、当時は一週間の休養を要するという医師の診断書が出ておりましたので、それを議運では一応尊重いたしまして、従
つて委員会では少くとも総理に出てもらいたいという
条件付でもって、本
会議の討議は実は首相の欠席のままやつたわけです。その後われわれが
要望いたして、しかも早くなおるように神経痛の名医まで送ろうと申し上げておつたのですが、きのうの福永長官の大磯から帰
つての報告によりますと、できたらきよう来たいという気持も総理は持
つておられる、できなくても来週初めには来られるということを言
つておられますので、できれば来週の初めに出席されるなら、
MSAの審議にあたりまして内閣の責任者であります総理が一度も顔を出さず、一言もものを言わないで
説明もしないでこの審議を通すというようなことは、内外にわたりまして、はなはだ不可解なことでございます。ですから
委員長におかれましては、今までの議運または本
委員会のとりきめを再確認していただきまして、病状もすでに一週間も過ぎておりまして、来週初めには出て来られるという可能性があるようですから、そこで緒方副総理に対しまする一般
質問の時間がまだ残
つておりますし、各委員の持時間もございますのでそれを活用していただき、さらにでき得べくんばこの際党ごとに――各委員
個人にしますと時間がふえますから、各党にわた
つて一時間なり幾らなりを認められて、そうして
あとの時間割は委員の間で適当にあんばいをして総括
質問をその際していただきたい、そういうふうにぜひお願いいたしたいと思いますので、よろしくひとつ御配慮をいただきたいのであります。
それから第二にお尋ねいたしますが、大蔵
委員会から正式に当
委員会にすでに早く連合審査の
申入れがあつたということを昨日伺いましたが。それが真実でございますかどうか。
第三にお尋ねいたしたいのは、
協定三条と関連を持ちまして、
日本の
国内のこれからの言論、政治
活動に重大な関連のあります秘密保護法、これがすでに議会に送付されておりますが、当
委員会に付託されることになるのか、あるいは他の
委員会になるのか。当
委員会に付託されるとするならば、第三条の審議は留保されておりますから、従
つて政府の秘密保護法に対する
説明を聞いて、そうして三条とあわせて慎重に質疑を行
つていただきたいと思うのでありますが、その三点についてひとつ
委員長のおとりはからいをいただきたい。
第一の問題は、ぜひ一ぺん今日にでも緊急に
理事会を開いていただいて、吉田総理の出席を求めて、それから大蔵
委員会からの正式な連合審査の
申入れがありましたならば、これをもう一ペん
手続をや
つておりますと時間を喰いますから、でき得べくんば向うが了承されるならば、
委員外発言ということでや
つてもよろしい。これはなぜ私がそういうことを申し上げるかといいますと、この
協定の中で重要な点はこの八条を中心とする
軍事的義務と、
あとは経緯的利益でございます。こつちのとり分としての経経的利益につきましては、小麦
協定に伴います特別会計あるいは投資保証等の重要な内容を持
つておりますので、専門に勉張しておる大蔵委員諸君の
意見、質疑を経てこの
協定を審議されることが適当だと思いますので、さようにおとりはからいをいただきたいと思いますが、議事進行につきまして、最初に
委員長にこの三点についてぜひお願いをいたす次第でございます。