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1954-04-08 第19回国会 衆議院 運輸委員会 第30号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十九年四月八日(木曜日) 午前十一時
開議
出席委員
委員長
關内 正一君
理事
鈴木 仙八君
理事
松井
豊吉君
理事
山崎
岩男
君
理事
山口丈太郎
君
理事
竹谷源太郎
君 天野 公義君 岡本 忠雄君
徳安
實藏
君 伊東
岩男
君 青野 武一君 楯 兼次郎君
中居英太郎
君 吉川 兼光君 館 俊三君
出席政府委員
運輸政務次官
西村 英一君
運輸事務官
(
船員局長
) 武田 元君
運輸事務官
(
鉄道監督局
長) 植田 純一君
委員外
の
出席者
日本国有鉄道総
裁
長崎惣之助
君
日本国有鉄道理
事
高井
軍一君 専 門 員 岩村 勝君 専 門 員 堤 正威君 ――
―――――――――――
四月三日
戦傷病者
に
国鉄無賃乗車復活
に関する
請願
(中
村清
君
紹介
)(第四一九五号) 同(
小島徹三
君
紹介
)(第四一九六号) 同(
高橋禎一
君
紹介
)(第四一九七号) 同(
苫米地英俊
君
紹介
)(第四二五四号) 同(
椎熊三郎
君
紹介
)(第四二七八号) 同(
水谷長三郎
君
紹介
)(第四二七九号)
三国線金津
、芦原間に
デイゼルカー運転
の
請願
(
坪川信二
君
紹介
)(第四一九八号) 柳井駅、
錦橋
間に
自動車運輸開始
の
請願
(
岸信
介君
紹介
)(第四一九九号) 磐越東線及び
川西線
の連結に関する
請願
(
松井
政吉君
紹介
)(第四二二〇号) 同(
助川良平
君
紹介
)(第四二二一号) 同(
粟山博
君
紹介
)(第四二五八号) 同(
佐藤善一郎
君
紹介
)(第四二七七号)
貨物運賃特別割引制度存続
に関する
請願
(
高橋
圓三郎
君
紹介
)(第四二五五号) 宮之城線に
ガソリンカー運転
の
請願
(
池田清志
君
紹介
)(第四二五六号)
国営自動車
の
路線外団体貸切輸送
に関する
請願
(
池田清志
君
紹介
)(第四二五七号)
鞍崎燈台新設
に関する
請願
(
喜多壯一郎
君紹 介)(第四二八〇号) の審査を本
委員会
に付託された。 同月一日
定点観測存置
に関する
陳情書
(第二六一四号) 第十次
造船計画促進
に関する
陳情書
(第二六四四号)
国鉄貨車
の
緊急増
備に関する
陳情書
(第二六四五号)
海難被害予防措置
に関する
陳情書
(第一六七八号) を本
委員会会
に送付された。 ――
―――――――――――
本日の会議に付した事件
船舶職員法等
の一部を改正する
法律案
(
内閣提
出第一一九号)
日本国有鉄道
五箇年
計画
に関する件
小田急線代田
二
号踏切事故等
に関する件 ――
―――――――――――
關内正一
1
○關内
委員長
これより開会いたします。 この際
国鉄当局
より
日本国有鉄道
五箇年
計画
につき発言を求められておりますので、これを許します。
長崎国鉄総裁
。
長崎惣之助
2
○
長崎説明員
私
国鉄
に参りまして以来、やはり
日本国有鉄道
の
事業
のようなものにつきましては、
長期
にわたつた
計画
がなくちやならぬ。いわゆる
計画経済
というようなことではございませんけれ
ども
、
事業
は
長期
にわたるものでありますから、
前途
の
見通し
をつけまして、やはり
仕事
を
計画
的に進めて行かなければならないのではないかということを考えた次第でございます。これは別に何も私が特に創意、発案をしたものではございませんので、古い経験ではございますけれ
ども
、私
ども
はか
つて
昔の
国有鉄道
におりました時代におきましては、
改良計画
あるいは
建設計画
というようなものが、
継続費
として
国会
の
承認
を受けておつたときがございます。そういう経過を考えてみますと、どうしても
長期計画
を立てなくては、毎年々々その年一年きりの
計画
でも
つて
国会
の御
承認
を得てお
つたの
では、とうてい安定した
前途
の
見通し
がつかない。来年度は一体どうなるかというふうなきわめて不安定な
状態
で
仕事
をして行かなければならない。そういうことでは決して
国民
の
皆様
の御満足の行くような
改良計画
なり
建設計画
なりはできないのではないかと考えたのでございます。ところがここ数年来、そういうような
考え方
でも
つて
や
つて
来ておりませんので、どういうふうにこの
計画
を立てたらいいかということにつきましては、なかなか研究が進みません。むずかしい点も多々ある次第でございまして、実は昨年来、二十七年を基調といたしまして
いろいろ案
を練
つて
いたのでございますが、ようやくここにお目にかけられるような五箇年
計画
、しかしながらこれも
確定案
ではむろんございませんで、
試案
としてできたのであります。そして
国会
の
皆様
の御批判をも仰ぎ、これをだんだんと固めて、ほんとうの五箇年
計画
にして参りたいという意味合いにおきまして、この
計画案
をお目にかけるところまで参つた次第であります。はなはだ牛の歩みのごとく、まことにのろいやり方でありまして、その点においてはおしかりを受けるかも存じませんが、私
ども
といたしましては、できる限りの努力をいたしたつもりでございます。
内容
につきましては、
高井理事
から御
説明
を申し上げます。
高井軍一
3
○
高井説明員
お手元にお届けいたしてあります
日本国有鉄道
五箇年
計画試案
というのに基きまして、御
説明
をいたしたいと存じます。 まずこの
計画
の立て方でございますが、これは第一に
国鉄
の
輸送
の
現状
を簡単に明らかにいたしまして、次に
国鉄
が将来の
輸送要請
に対してどういう
考え方
を持
つて
いるかという、主要問題に対する
考え方
を述べまして、それからこの五箇年
計画
といたしましては、そうした将来の
見通し
のもとに、五箇年間としてどういう
事業計画
をやるかという順序でこれをつく
つて
いるのでございます。 第一、
輸送
の
現状
でございますが、第一ページをお開き願いたいと思います。
国有鉄道
は、このたびの大戦中の酷使と戦災によりまして、
施設
なり
車両
ははなはだしく消粍をいたしてお
つたの
でありますが、終戦後はその復旧に意を注いで
参つたの
であります。しかしながら戦後の
輸送情勢
は、
社会情勢
なり
産業
の
復興等
の変化によ
つて
、地域的に非常にかわ
つて
おります。また
輸送内容
におきましてもかわ
つて
参つたの
でございます。特に
朝鮮動乱
を契機といたしまして、
輸送量
も急激にふえましたので、
国鉄
はそうした荒廃からの立直り不十分のままに、ふえて参ります
輸送要請
に応じてとりあえず対処して来たというようなことであります。 現在の
輸送
を
数字
において申し上げますと、第一
旅客輸送
でございますが、
昭和
十一年当時の
戦前
に比べまして二一%という
客車
を
増備
することによりまして、
輸送人キロ
は三一〇%という
程度
に及ぶような
輸送
をいたしております。また
貨物
に至りましては、四六%の
貨車
を
増備
することによりまして、
輸送トンキロ
は二四七%というような
輸送
をいたして参
つて
いるのであります。こうした
設備
が
輸送
について参らなかつた結果は、御
承知
のように
旅客輸送
におきまして、ことに
通勤輸送
における非常な
混雑
、あるいは
貨物輸送
における
繁忙期
の駅頭における
滞貨
の山積、あるいは
適時輸送
の困難というようなことにな
つて
現われているのでございまして、当面
わが国
が
自立経済確立
のために
緊縮財政政策
がとられるといたしましても、
産業経済
のためにも、
国民生活
のためにも、
国鉄
の
輸送力
はこのままでほ
つて
おくことはできないというふうに考える次第であります。しかも
国鉄
の
現状
は、なお多くの荒廃した
施設
なり
車両
を持
つて
おりまして、不測の
事故
の発生をおそれるというような
状態
であるばかりでなく、今後
人口
も相当
増加
して行くというようなことを考えましたときに、
国鉄
の負担となる
輸送量
はいよいよ増大されることが考えられるのであります。そこで
国鉄輸送
の
現状
と将来の
輸送要請
の
見通し
を考えますときには、今後
国鉄
に課された
使命
を果すためには、現在停滞しておりますところから一歩踏み出しました
施策
を行う必要があるというふうに考えております。 現在の
国鉄
にとりまして緊急な課題といたしましては、第一に、今までに累積しております
老朽
な
施設
なり
車両
なりを更新いたしまして、
輸送
の
安全度
を保つこと。第二には、現在の
施設
なり
車両
の
不足
によりまして無理な
輸送
をいたしておりますことを緩和いたしますとともに、これから以降増大して参ります
輸送要請
に応ずるように
輸送力
を
強化
して行くということでございますが、さらに将来の
交通機関
の
発達
というようなことを考えますときに、
輸送方式
の
近代化
と
経営方式
の
合理化
をはかるということを考えなければならないと思うのであります。そうした観点に立ちまして、次に申し上げますような将来の
事業
の構想を描きながら、さしあたり今後五箇年間にわたります
事業計画
といたしまして、この
計画
を策定することにいたした次第でございます。 しからば
国鉄
の将来に対する
事業
の
考え方
はどういうふうに持
つて
おるかということでございますが、第三ページをごらん願いたいと思います。第一
旅客列車輸送
の
改善
でございますが、御
承知
のように現在非常に
混雑
いたしておりまして相当立ち直つたとは言いましても、なお
戦前
の二倍
程度
の
混雑
さでございます。それでこれは早急に
改善
を進めまして、将来といたしましては次のような
サービス
の
改善
を行うようにいたしたいと思うのでございます。第一、
遠距離旅客
の
輸送
でございます。
遠距離旅客輸送
につきましては、
列車
を
増発
いたしまして、
混雑度
を
戦前程度
にまで緩和するようにいたしたい。そうしまして座席の
確保
、あるいは、二、三等
寝台車
の
増備
を行うようにする。また技術の進歩に努めまして、
近代的車両
によりまして
列車
の
スピードアツプ
をいたして参るということでございます。それから
近距離旅客
の
輸送
でございますが、これは
東京
とか
名古屋
とか
大阪
とか
北九州地区
の
大都市付近
では、
電化
の
進展
に伴いまして
電車運転
を
実施
する。その他の
線区
につきましては、デイーゼル・カーを
活用
いたしまして、
頻繁輸送
を行う。次に
通勤旅客
の
輸送
でございますが、これは将来の
都市
の構成なり、あるいは
住宅事情
の安定というようなことも予想せられるのでございますが、現在は非常に
混雑
の
状態
にな
つて
おりますので、
列車
の
増発
とか
客車
の
増結
とかによりまして、
戦前程度
にまで
混雑
の緩和をはからなければいけないと思
つて
おります。 次に
東京
及び
大阪
の
大都市付近
の
通勤電車
についての
考え方
でございます。第一は
東京付近
でございますが、
都心通勤
の
輸送
は御
承知
のように
国鉄
の
電車
にほとんど責任が負わされておるような状況でございます。また
東京
都の
人口
は非常にふえて参るのでございますから、
山手
、
京浜
の分離、
東北
、
中央
、総武、
常磐線等
の一部
線路増設
をする、あるいは
中央緩行線
の都心乗入れをはかりまして、
主要電車
駅の
改良等
によりまして、
輸送力
を現在の二倍くらいにまで
強化
して参りたい。次に
大阪付近
でございますが、
環状線
を新設することによりまして、城東、西成線の
環状運転
をする。その他
線区
の増強を行いまして、
戦前程度
の
混雑度
にまで緩和いたしたいという
考え方
でございます。 次に
貨物輸送
でございますが、
貨車
の
不足
、
幹線輸送力
の
行き詰まり
のために、
貨物輸送
はその
要請
を満たすことができないで、御
承知
のように地域的な
滞貨
を招き、
経済発展
の支障となるおそれがございますので、次のような点に
重点
を置きまして、
輸送力
の
強化
、
輸送サービス
の
質的改善
を行
つて
参りたいということでございます。第一は
貨車
の
増備
でございます。これは
貨車
の
増備
、特に
冷蔵車
、
通風車等
の
特殊車
を
整備
いたしまして、この
要請
にこたえるようにいたしたい。それから
貨物扱い設備
の
整備
をいたす。これは
貨物
駅の
整備
をする、あるいは
専用線
、
臨港線
の普及並びに
荷役機械
とか
コンテナー等
の
整備
を行いまして、
荷役費
あるいは
荷づくり費等
の軽減をはかるようにいたさなければいけない。それから
急送貨物
、
急送品
の
列車
を
増発
いたしますことと、
自動車
との
協同輸送
の
強化
を行いまして、
速達
とともに集配の
改善
を行うようにいたして参りたい、これが
貨物
に対する
考え方
でございます。 次に
幹線輸送力
の
強化
でございますが、今後の
輸送量
の
増加
と
サービス
の
改善
のために、
単線区間
の
複線化
とか、あるいは急匂配を除くこと、
重要幹線
の
複線区間
の
複々線化
、
保安設備
の
強化
、
主要旅客
駅及び
主要操車場
の
改良等
によりまして、現在極度に逼迫いたしております
幹線輸送力
の
強化
をはかるようにいたしました。なお青函航送につきましては、北海道の開発に
関係
がございますが、
既設設備
を限度まで
活用
するようにいたしますが、さらに北海道開発の促進に応じましては、
青函隧道
の
建設
を考えるようにいたさなければならないと考えておる次第であります。さらに
幹線
の
牽引動力車
は
輸送力
の
強化
と
スピードアツプ等
のために強大化いたしますとともに、
電化
の
進展
に伴いまして不要となります
大型機関車
は、
輸送量
の
増加
する他
線区
の方に
転活用
をいたしたいと考えております。従いまして
機関車重量
の
増加
に対します
線路
の
強化
と、
輸送量
の増大に対しまする
線路保守費
の節約のため、
主要幹線
の三十七キログラム
軌条区間
、
亜幹線
の三十キログラム
軌条区間
は
相当程度
これを重
軌条
に
交換
をいたして参りたいと思うのであります。 次に
幹線電化
でございますが、
幹線電化
につきましては、御
承知
のように
鉄道審議会
の
電化委員会
の答申によりますと、
主要幹線
三千五百キロの
電化計画
が考えられておるのでございます。
電化
につきましては、
燃料国策
とか、
経営合理化等
の見地から
推進
いたして参るのでございますが、そのいかなる
方式
を使うかということにつきましては、現在までの
直流方式
のほかに
交流電化等
も考えられますし、かつは
線区
によりまして
デイーゼル電気機関車
の
活用等
も考えられますので、これらを
十分検討
の上決定いたして参る必要があると思うのであります。
電化用
の
電源
につきましては、これも
電化
と密接な
関係
がありますことは御
承知
の
通り
でございますが、信濃川あるいは天龍川、十津川の
水力発電等
によります
電源
の
確保
をもう少しいたさなければならないと思います。 次に新
線建設
でございますが、これは現在の
建設予定線
によ
つて
定められておりまして末安成のものは百八十七線、八千四百七十四キロということにな
つて
おります。
鉄道建設
の
実施
につきましては、
自動車輸送
との
比較等
、近代的な
輸送機関
としての価値につきまして検討いたしました上、
国家的要請
に基きまして
建設
を行うようにいたして参る必要があると思います。 次に
国鉄自動車
の
活用
でございますが、
国鉄自動車
は在来行
つて
来ました
鉄道
に対しまする
先行線
あるいは
代行線
というような
ぐあいに
、
鉄道
の補助的な
輸送
をや
つて
参つたの
でございますが、このほかにこれからは
鉄道
と
自動車
との
協同輸送
に
活用
いたしまして、
輸送
の
近代化
及び
合理化
に進むことを根本として
運営
をいたさなければならない。この場合、特に次のような
事項
に
重点
を置く必要があるのでございます。第一は、
急送貨物
の
速達
及び
集配サービス
の
向上
をはかるとともに、これによりまして
貨物輸送
の
合理化
を行うようにすること。その次は
輸送合理化
のために、
鉄道
より
自動車
を得策とする場合にこれを
活用
する。そういう
ぐあいに国鉄自動車
の
活用
をいたして参りたい。 次に
公共事業
の
関連工事
でございます。
都市計画
に伴います
国鉄
の駅の
改良
、
駅前広場
の整理、
重要港湾
の
臨港線
の敷設とか踏切りの
立体交叉化
、あるいは
河川改修
に伴います
鉄道橋梁
の
改良等
、
公共事業
ときわめて密接な
関連
を有しておるものはございますが、これらは極力協力いたしまして、その
整備
をはからなければいけないと思うのでございます。 次に
輸送保安度
の
向上
と
老朽財産
の処理の問題でございますが、
国鉄
の
運転事故件数
は、戦後著しく
減つて
は
参つたの
でございますが、いまなお
戦前
の四倍
程度
にまで達しておるのでございまして、これは主として
車両
とかあるいは
施設
の
老朽危険財産
が約千五百億でございまして、
償却財産
全体の約一割に相当いたしておるのでございますが、これを持
つて
おりますので、ここに原因しております。また増大する
輸送量
に対しましては、適切な
保安設備
の
整備
が必要であるのでございます。このために当面
老朽
のはなはだしい
財産
の一掃と、
保安設備等
の
改善
を強力に進めまして、漸次適正に
老朽財産
の更新を続けますとともに、これによ
つて
将来の
財産
の
健全化
をはかるという
ぐあいに
して参りたい。以上がこの将来の主要な
事項
に対する
考え方
でございます。 次のページをお開き願いたいと思います。
国鉄
の将来に対します
考え方
は今申した
通り
でございますが、当面の
施策
といたしましては、最近の
輸送量
の
推移
、
経済審議庁
が策定いたしております
昭和
三十二年度の
経済指標
、こういうものをつけ合せて考えまして、三十二年度の
輸送要請
に応じます
輸送
を行わねばならないのでありますが、
わが国
の
経済
の
現状
にかんがみまして、思い切つた大きい
投資
は期待できませんので、そういうようなことも考えながらこの
輸送要請
に応じて、限られたる
投資
の範囲においていかにするかということでございますが、この計の
重点
を次の
事項
に置いたのでございます。第一は、
投資
につきましては、
輸送力
の
確保
と
保安度
の
向上
ということを考えなければいけない。次に
運営
については、
経営
の
合理化
と
能率化
ということに主力を集中しなければならないということになりますので、
従つて一般
に要望されておりますような
輸送サービス
の大幅な
改善
は、残念ながら将来に見送らざるを得ないということでございます。しかし
長期
的な
見通し
からいたしまして、今着工しなければいけないものにつきましては、
最小限度
これを
推進
するように五箇年
計画
では考えております。なお念のために申しておきますが、国土の
防衛等
新しい事態に対します対策につきましては、この五箇年
計画
の
試案
におきましては考えておらないのでございます。 次にこの五箇年
計画
の
条件
でございますが、
輸送計画期間
は
昭和
二十七年度の
実績
を基準といたしまして、二十八年度から三十二年度までの五箇年間といたしております。但し二十八年度は
実行予算通り
にいたしております。それからまたこの
計画
を進めておりますうちに、三十九年度の
予算
も決定いたしたのでありますが、これは二十九年度におきましても、きまりました
公布予算
につきましては考えられておりません。
実績
は二十八年度の
実行予算
で、あとは
計画数字
を出しております。次に
輸送量
でございますが、三十三年度の
輸送目標
は、ここに書いてありますように、
旅客
の方は頭で二十七年度に対しまして三十二年度は一〇八%、
人キロ
で二〇%、
貨物
の方はトン数で一一一%、
トンキロ
で一一〇%ということにいたしておりますが、先ほど申し上げましたように、この
ふえ方
につきましては、最近の
輸送量
の
推移
、特に
自動車
の
発達等
を考えましたことと、それから
審議庁
の策定によります工業あるいは
貿易水産
というような
基礎資料
を勘案いたしまして、
目標値
を定めたのでございます。それから物価はどうなるかということでございますが、変動については考えておりません。それから
職員
の
給与ベース
はどうなるかということは、大きく次の
経営
に
関係
いたすのでございますが、これまた
昭和
二十九年度以降一万五千三百七十円の
ベース
で計上いたしております。そういう
ぐあいに
主要な
条件
を今申し上げたごとき前提に置いて立てております。 次に、しからば五箇年間の
旅客輸送
あるいは
貨物輸送
に必要な
事項
の
計画内容
をどう置いておるかということでございます。第一
旅客輸送
でございますが、急行とか
長距離列車
は、
客車
の
増結
と約二割の
列車増発
によりまして、
多客期
を除きまして
定員
内において
輸送
いたすようにする
計画
でございます。次に
一般
の
近距離輸送
のお客さんでございますが、これは
汽車列車
のほかに、
電車
あるいは
ディーゼルカー
を利用いたしまして、
列車回数
を四割
程度
ふやして参りたい。たとえば高崎線あるいは
東海道線
の
名古屋
、
大阪付近
の
近距離
の
列車
を
電車
化いたしますとともに、また
ディーゼル動車
あるいは
一般列車
の
増発等
によりまして、現在全国の
営業キロ
の六分の一に相当いたすところで一日五回以下の
列車回数
しかない
線区
があるのでありますが、これらは五回以下の
列車回数
しかないということはなくしたいという
計画
でございます。次に
通勤輸送
でございますが、
混雑度
は
定員
の二・二倍以上に達しておる
線区
もありますが、これを八倍以内にとどめるようにいたしたい。そういう
ぐあいに
いたしました結果、
旅客列車輸送
につきましては
輸送量
が八%ふえて参りますが、
列車回数
の
増加
と
客車
の
増備
をすることによりまして、車の
客車キロ
を二二%
増加
いたしまして、
混雑度
は平均二十七年より一五%緩和するようにいたして参りたい。これはいつごろの
輸送サービス
、
混雑度
であるかと申しますと、
昭和
十六、七年度の
程度
まで三十三年度において
改善
して参りたいということであります。 それから
大都市
の
通勤電車輸送力
でありますが、これは
東京
、
大阪付近
の
電車増備
を約八百両
近い増
にすることによりまして、
混雑度
を三割
程度
緩和するようにいたし、特に
東京付近
につきましては
山手
、
京浜
を分離いたしますとともに、
中央線
の
急行電車
を、今は八両でありますが、
十両編成
にするということを目途といたしております。 次に
貨物列車
でありますが、
貨車
を一万二千両
増備
いたしますのと、
列車
の
増発
によりまして、三十二年度におきましては
輸送要請
の一億七千八百万トンを
輸送
するようにする、
車扱い貨物
につきましては、一部
列車
の長大化することによりまして
輸送
の
合理化
をはかりますとともに、
冷蔵車
あるいは
通風車等
の
増備
によりまして
サービス
の
改善
をはか
つて
参りたい。一方
小口貨物
につきましては、
列車回数
を
増加
いたしまして、
大都市
間の
小口
の
貨物
は、きよう受諾したものは明日これを向うへ到着をさすというようなことにいたしますとともに、
自動車
との
協同輸送
を行うようにいたしまして、
貨物
の
急送化
をはか
つて
参る
計画
であります。また特に石炭は、六百万トンの増産という
計画
を
審議庁
の方でされておりますので、
石炭車
の
増備
と
室蘭
、苅田、
唐津等
の港頭及び
背後輸送設備
の
強化
をはか
つて
参る
計画
でございます。
幹線輸送
の
強化
でございますが、これも御
承知
のように
行き詰まり
が非常にひどい
単線区間
のうち、
裏縦貫線
、
上越線等
につきましては
列車単位
を長くすることにし、また
操車場
の
強化等
を
推進
いたしまして、函館、
室蘭
、
東北
、日豊の諸線につきましては部分的に
線路増設
を行いまして、隘路の打開をはかる
計画
でございます。また
大都市付近
の
頻繁輸送
を行うために、
東京
、
名古屋
、
大阪
、
北九州付近
の
複々線化
は、逐次これを着工することといたして参ります。なお当面五箇年間におきましては、三十七キロ
軌条
を五十キロ
軌条
に
交換
をいたしますのは二千キロの
予定
、三十キロ
軌条
を三十七キロ
軌条
に
交換
いたしますのは千キロの
予定
で
計画
をいたしております。 次に
幹線電化
でございますが、
幹線電化
につきましては、現在着工いたしております
山手紬
の
電化
を完成いたします。
東海道
、山陽本線の姫路までの
電化開通
を含めまして、その他
経済効果
の大きな
線区
計六百キロの
電化
を三十二年度までにやりたいという
計画
でございます。 次に新線の
建設
でございますが、この
計画
におきましては、現在着工中の三十線八百八十一キロの完成、約四百億円を計上をいたしております。 次に
国鉄自動車
でございますが、
国鉄
の補助としての
使命達成
のために、
車両
の
充実整備
を期することにいたしました。特に
貨物
につきましては、
小口貨物
、
小荷物等
の
速達
と
合理化
を目的といたしまして、
東京
、
大阪
、
名古屋
、
北九州
におきまして
協同輸送
の一部の
実施
を三十二年度までにいたしたいと思います。 次に
公共事業
の
関連工事
でございますが、
公共事業費
と
国鉄予算
とのアンバランスのために著しく立ち遅れておりまして、
公共事業
の
推進
を阻害しておる
状態
にあるのでございますが、これを回復するために、本
計画
におきましては当面約七十億を計上いたしまして、その
推進
をはか
つて
おります。 次に
保安度
の
向上
でございますが、運転保安上緊急に取替を必要といたします
老朽
のはなはだしい
財産
の処理、増大いたします
輸送量
に対します保安対策を
計画
をいたしております。そのおもなものを申し上げますと、
老朽
のはなはだしい
財産
の処理といたしましては、
車両
でございますが、
車両
のうち蒸気機関車は百四十一両新しくつくりますのと、
電化
によりまして発生いたします
大型機関車
を充当することによりまして、四百十一両の
老朽
機関車は一掃されることになります。電気機関車は、回收いたしましたものあるいは小型車のうち、保守が非常に困難なものは三十六両ございまして、これをとりかえることにいたしております。
電車
は
老朽
の買收車二百二十両、木製車全部の四十二両、合計二百六十二両とりかえることにいたしております。
客車
は木製車千七百五十五両あるのでございますが、その鋼体化をはかりますことと
老朽
車の千四十二両の取替によりまして、木製車を一掃する
計画
でございます。
貨車
は、
老朽
車の一万五千両をとりかえる
計画
でございます。次に
施設
でございますが、
大型機関車
の使用によりまして、荷重超過とな
つて
おります
線区
に対しまして、前に申し述べましたような約一千キロというものを重
軌条
化し、また強度
不足
の著しい橋げた約四万五千トンを
交換
いたしますとともに、隧道とか護岸とか跨線橋、信号
保安設備
、変電所機器等の
老朽
はなはだしい
財産
をとりかえて参りたいと思います。次にふえて参ります
輸送量
に対します保安対策でございますが、これは信号
保安設備
の
整備
とか踏切り警報機の
増備
及び
立体交叉化
、
事故
電流遮断装置の
整備
とか、跨線橋の新設拡張、
電車
の不燃構造化、材質不良の機関車ボイラーの
強化等
を行うようにいたしまして、現在
戦前
の四倍に達しております運転
事故
を、
戦前
の水準にまでに減少したいということを目途といたしております。 次に
経営
の
合理化
あるいは
能率化
についてでございますが、
設備
、
車両
の
改善
と相まちまして、
事業
の
運営
を
能率化
しまして、全般的に
経営
の
合理化
をはか
つて
参る所存でございます。そのおもなものの
昭和
三十二年度の目標を示しますと、次のようなことになるのでございます。第一は
職員
の能率の
向上
でございますが、これはこの
計画
によりますと、三十二年度の換算
車両
キロは一八%の
増加
になるのでありますが、これに要します所要員を計算いたしますと、
戦前
の傾向に行くものといたしましても、現在より一割ふえて、約四万五千人の
増加
を要することになるのでございますが、
合理化
の
推進
によりまして七八%、三・四万人の
増加
にとどめるようにいたしまして、極力
職員
の
増加
をとどめておく。その結果、
職員
一人当りの換算
車両
キロは一〇%
向上
するということになるのでございます。次に
車両
運用能率の
向上
でございますが、
設備
及び
車両
の
改善
によりまして、
車両
運用能率を二%な、いし八%
向上
いたして、
車両
の生み出しを行
つて
参りたいと思うのでございまして、車種別に申し上げますと、蒸気機関車は八%の能率
向上
をする。
客車
は七%、
貨車
は三%の
向上
をするというような
ぐあいに
いたしまして、これを生み出す数量に換算いたしますと、節約両数が蒸気機関車が四百十両に相当し、電気機関車が四十三両、
客車
が八百七十両、
電車
が八十両、
貨車
が三千七百両に相当するのでありまして、金額に換算いたしますと三百十六億を生み出す
計画
ということに相なるのであります。次に動力費の節減でございますが、
電化
の
推進
と動力車の
改善
及びその運用の
合理化
等によりまして、換算両キロ当りの動力費を約七%節約し、これによ
つて
年間三十億
程度
節減される
計画
でございます。それから修繕費の節減でございますが、修繕作業の
合理化
あるいは
老朽
資産が整理されることになりますので、換算
車両
キロ当り修繕費を約一割節減をいたし、これで年間六十億修繕費で節減をして行くという
考え方
でございます。 以上申し上げましたのが、
投資
あるいは
投資
に基きます
合理化
なり、あるいは
能率化
に対する主要なものの
考え方
でございまして、その
投資
の
内容
は次の十ページを見ていただきますと書いてあるのでございます。 次に、以上のようにいたしますための問題は、財政の
見通し
でございます。十二ページをごらん願いたいと思うのでございますまが、この
計画
によりますと、
投資
の総額は四千四百三十億ということになるのでございまして、そのうち
老朽
取替とか陳腐化
改良
に二千三百四十億というものが充当されますので、増強
改良
投資
といたしましては、資産がふえますものは約二千九十億ということになるのでございます。従いましてこの
計画
を達成することによりまして、このふえた分に対します減価償却というものが当然伴うのでありますが、これが六十億、それから六十億が
経営
の負担増になりますほかに、この
運営
に伴います人件費なりあるいは物件費というような、年間支出増になりますものは百三十億が予想されるのでございます。そうしてこの増強
改良
投資
に要しまする資金をすべてここで借入金によるといたしましたときには、この利子負担は年間百五十億ということになりまして、この
計画
を達成いたしました
昭和
三十三年度後におきまする年間経費負担のふえますのは、三百四十億ということになる見込みでございます。それで御
承知
のように、増強
改良
投資
のうちの採算とれますものは、
幹線電化
なり、石炭荷役
設備
などでございまして、
通勤輸送
対策とか、
幹線
増強とか、新
線建設
というような大部分のものは、いずれも採算に合わない
投資
になるのでございまして、たとえば
東京付近
の通勤対策に対しまする
投資
は、三百八十二億の
計画
でございますが、これは主として
増加
人口
に対処するとともに、ラツシユ・アワーの超
混雑
を緩和するために必要なものでありまして、
増加
輸送量
に対する收入増三十七億を見込めるといたしましても、反面営業経費六十六億、減価償却費九億、資本利子二十七億、合計いたしまして百二億の経費増を伴うのでございまして、この收入増を差引きまして六十五億の赤字になることになります。また新
線建設
につきましては、三十線の四百六億という
計画
をいたしておりますが、收入見込みが三十四億円でございまして、営業経費の三十五億、減価償却の八億、資本利子の二十九億、合計七十二億の経費を必要といたしまして、これから来ます收入を差引きまして年間三十八億の赤字になる見込みでございます。 また次に減価償却でございますが、これも御
承知
の
通り
第三次資産再評価法に準ずる場合におきましては、約四百八十億いるのでございまして、新品価格によりまして算出いたしますと、五百四十億ということになるのでありますが、この
計画
におきましては、第三次の資産再評価法に準ずることといたしまして、この五箇年間で二千三百三十六億というものを計上いたしております。
投資
資金の
計画
でございますが、この
計画
におきましては、従来外部に依存いたしております外部資金は、政府から、御
承知
のように資金運用部から借りておりますもの、及び
鉄道
債券等によります
一般
市場からのもの等を合せまして、毎年二百億円内外にすぎないような状況でございます。今後このわくを大幅にふやし得るかということは、なかなか期待できないじやないかということを、現在の運賃が、これまた御
承知
の
通り
、すでに
一般
物価に比べて非常に低過ぎるということなどを考えまして、新
線建設
の資金は、これを政府の出資に期待いたしまするとともに
電化
及び
公共事業
の
関連工事
に要します資金を、外部資金に依存することといたしまして、そうして残りの一千百十億につきましては、今までの
設備
を逐次補足増強いたして参るものでございます。また長い目で見ましても、このような
設備
を増強するということは、次々と引続いて起ることでございますことを考えて、これは自己資金をも
つて
これをまかなうようにいたして行きたいというのが、資金の
考え方
にな
つて
おります。 それで、そうした
計画
に基く営業收支は、次の表に書いてあるのでございますが、これは割愛させていただきます。これを財政資金
計画
として示しますと、次の表の2に書いてございます。 それで結論といたしまして、従来に比べて財政の
見通し
といたしましては、次のような資金の
増加
を必要とするということでございます。第一は減価償却の現在の評価率は、第三次資産再評価法に準じてやるということになりますので、従来の減価償却費の
不足
額を補充することが必要であるということと、それからこの
整備
の
計画
を
実施
いたしますので、資産増に対する新しくふえましたものに対する減価償却費は当然ふえて来るのでございます。それから
改良
増強資金の中で、借入れ資金に対する利子等による
増加
経費、それから先ほど申し上げました自己資金をも
つて
行おうとする
改良
増強等に要する一千百十億の資金、これらの資金は、この
計画
による
輸送
増に対する收入増、及び
合理化
によります経費の節減を見込みましても、なお現行運賃で
確保
することは困難でございますので、
昭和
二十九年度以降運賃を
旅客
、
貨物
ともに二割
程度
上げることにしてこの
計画
を達成いたしまして、現在の
輸送
の隘路を打開するとともに、
産業経済
の活動に即応して
国鉄
の
使命
を遂行して行こうというのが本
計画
でございます。
關内正一
4
○關内
委員長
それではただいまの
説明
に対する質疑は、十分御調査の上、次会に行
つて
いただきます。 —————————————
關内正一
5
○關内
委員長
船舶職員法等
の一部を改正する
法律案
を議題とし、これより質疑に入ります。
竹谷源太郎
君。
竹谷源太郎
6
○竹谷委員 ただいま議題になりました
船舶職員法等
の一部を改正する
法律案
についてお尋ねいたしますが、この
法律案
は、
昭和
二十九年八月三十一日をも
つて
切れます船舶
職員
の資格に関する特例措置を、
昭和
三十一年三月二十二日まで延長するというのでありますが、現在の船舶
職員
の充足状況によりますと、この船舶
職員
法の資格をも
つて
しては、その充足が困難ではないか。従
つて
今回
昭和
三十一年三月二十二日まで資格の猶予を認めましても、またそのときにな
つて
附則の延長をしなければならない事態になることは必定であろうかと思うのであります。従
つて
この際過渡的な処置といたしまして、一定の
条件
を満たした船舶
職員
であ
つて
、現にその実務に携わ
つて
おる者につきましては、特別な措置を講ずることにする。たとえばこれらの
職員
は、船舶
職員
としての十分の実力がありましても、試験制度によ
つて
文章を書いたり、その他試験をすることに不得手である、しかし実際は十分によくやれるという実際家でございまして、このような人々に試験制度を画一的に行うことは、なかなか難儀な問題である。そこでこれらの
職員
に対しまして、こうした延長を重ね重ねやるよりも、適当の軽度の教育を施しまして、その教育を受けた者は船舶
職員
としてそれに応ずる資格を付与して、このような期限の延長をや
つて
行くようなことのなくて済むようにする方が、時宜に適した措置ではないかと考えられるのであります。運輸当局としては、この
船舶職員法等
の一部を改正する
法律案
はこれといたしましても、さような簡易な教育による資格付与というような方法、その他これに準ずるような適切な措置をも
つて
資格を付与して、このような延長をたびたび繰返さなくて済むようにする御意思があるかどうか、承
つて
おきたいと思います。
武田元
7
○武田政府委員 このたび延伸をいたしましても、またまた延伸を余儀なくされるようなことはないだろうか、従
つて
ただいまお話のありましたような特別の措置を講ずることは適当ではないかという御意見でございます。事務当局といたしましては、この延伸期間中に所要の
職員
を充足する
計画
といたしましては、水産庁の漁船船員の養成政策の
強化
と相まちまして、漁船以外の小型船舶
職員
養成のための講習会等に対する助長措置を講ずることにいたしております。水産庁の方では、二十九年度養成補助金といたしまして、一千九十万円を本
国会
に提案をいたしました。また運輸省といたしましては、漁船以外の小型船舶に対しまして、三百万円の養成補助金を提案いたしまして、このたびこれが認められることに相な
つたの
であります。その他臨時試験の施行につきましても、
予算
措置あるいは試験能率の
向上
、その他の方策を講じまして、試験
実績
の
向上
に努めるとともに、一方文部省におきまして、
関係
の国立学校、水産高等学校の教育能率の
向上
をはかるように、協力を
要請
しておる次第でございます。試験
計画
につきましては、お手元にございます
関係
資料の六ページにございます。これに
昭和
二十九、三十年度海技従事者試験
計画
及び海技免状の発給予想数を調査した結果を示してございます。
昭和
二十六年十月に経過規定を設けまして、経過規定によりましてからの試験の
実績
を見ますると、
関係
資料の二ページにございます。この改正によりまして、どれだけの船舶
職員
が新たな資格を持ち、あるいは資格の上昇する
職員
がどれだけ必要であるかと申しますと、二ページの1の(4)に合計額が書いてございますが、四万九千五百十四名が必要になるわけであります。これに対しまして、ただいま申し上げましたように
職員
法の大改正が行われましてから発給しました免状は、四万二千三百七十二件で、こういうふうに大体バランスが合
つて
おるのでございます。しかしこの海技技術者の免許については、技術者の資格免許と
関係
して海技従事者の免許を取得した者が、必ずしもその資格をも
つて
なり得る職務につかない、あるいは免状をと
つて
も陸にお
つて
海務
関係
の
仕事
をやるという者も相当あります。そういう
関係
もございまして、補充未済数は相当上まわり、現在約半数
程度
しか充足されておらない。延伸を二年といたしましたのは、従来の
実績
から見まして、二年半ばかりの間に半数充足されておる。従
つて
もう二年延ばせば、あと半数も充足されるという
見通し
を持
つて
おるわけでございます。ただいまのところは重ねて延伸をいたすことは考えておらないわけでございます。しかし万一延伸するようなことにならないとも限らないから、ただいまお話のような措置をとつたらどうかということでございます。 下級免状の付与に対して無試験制度をとるということでございますが、これは旧法時代に同じような講習会の制度がございまして、その講習会を経たものには無試験で免状を出してお
つたの
でございます。この免状を出しておりましたのは、小型船丙種運転士、小型船乙種二等運転士、小型発動機三等機関士——小型と申しますのは、三十トン未満の船でございます。こういう特に小さい船には、そういう制度がございましたが、その制度を
実施
中、形式に流れていろいろ弊害も出て参りました。それで
昭和
十九年十一月以降に新たにそういう小型船に対する下級免状に対しましても、試験制を採用することにな
つたの
でございます。ところがその後の試験の
実績
を見て参りますと、乙種二等航海士以上の試験の
実績
は、あまりよいとは申せないのであります。成績の悪い科目は、甲板部におきましては海上衝突予防法の
関係
でございます。それから機関部の方では、機関の取扱いに関する点につきまして試験の成績がよろしくない。これは、この
程度
のものはお話のように多年経験がございまして、船舶の運航実務には確かに習熟しておりますけれ
ども
、この海上衝突予防法といつたものには関心もないし、よく知らない。また機関部員の方では機関の運転には習熟しておるけれ
ども
、機関の構造や性能についての知識が比較的乏しいという
関係
で、機関の
事故
があつたときの処理などに遺憾の点がある。この海難の状況を調査いたしてみますと、海上衡突予防法違反のものが相当ございます。この違反は、その
事故
を起しました船自体が困つたことになるばかりでなく、これは他船にも非常に大きな影響を及ぼすわけであります。それから機関
事故
の海難を見ますと、機関故障の海難のうち、機関の取扱いに原因するものが大多数を占めておるという状況でございます。こういつた海難の実態、それから試験の
実績
等をあわせ考えますと、今ただちに無試験制度をとるということはいかがかという考えを持
つて
おるのでございます。しかしお話の点につきましては、さらに今後慎重に検討して参りたいと考える次第であります。
竹谷源太郎
8
○竹谷委員 航海の安全、海難の防止という観点から、相当の技能を有する海技員が乗り組まなければならぬことはお話の
通り
でありますが、もしその学力の点において
不足
の点がありますれば教育をし、そうして必ずしも試験をやめるというところまで行かなくても、筆記の方法によらず、口頭試問なり実地なりをやらせてみて、その試験制度によるという方法についても、彼らにその試験を
通り
やすくしてやるような試験の方法を考える、これも一つの手段であろうと思います。但し私の言うのは、技能のない航海の安全に支障がありそうな海技員に資格を与えろという意味ではなくて、実質は力を持
つて
いながら、試験を受けるとうまく行かないという者について、その試験の方法について十分考慮を払い、
通り
やすくしてやるような試験の方法を採用してほしいという意味でありまして、これは現在執務に従事しているたくさんの海技員が、実際には支障なくや
つて
おる長年の経験者でありながら、試験に落ちて失業することになると社会的に問題でもございますので、この点運輸省においても、こうした力があ
つて
しかも従来の形式的な試験方法にふなれな者について、これを救済する手段に対しまして十分な御考慮をお願いしたい、またそれを十分考えて善処する御意思があるかどうか承
つて
おきたい。
西村英一
9
○西村(英)政府委員 ただいまお尋ねの件でありますが、
船員局長
からもいろいろ詳しいお話をいたしましたけれ
ども
、私の感じをちよつと申し上げておきたいと思います。 こういうような資格試験につきまして、学科試験と実地試験とが多くは並行的にやられるのですが、その場合に一番問題になるのは、学科の方と実地の方をどの
程度
に見るかということが、これはやはり相当の問題であります。ところが試験の実際に行われておることから考えますと、どうしても学科試験の方に重きを置かれて、それの方に流れやすいというような傾向は、資格試験にはつきものの一つの弊害と申しますか、そういう傾向があることは、私もほかの資格試験において相当感しておるところであります。従いましてただいま御質問のように、ことにまた海上のことにつきましては、学科以上に経験ということが大事でございますので、今後の試験をやるにいたしましても十分御趣旨の点は考えまして、そういうふうな気持をも
つて
試験をいたしたい、そういうふうに指導いたしたいと思
つて
おります。
關内正一
10
○關内
委員長
ほかに御質疑はありませんか。——ないようですから、これにて本案に対する質疑は打切りたいと思いますが御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
關内正一
11
○關内
委員長
御異議がなければさよういたします。 —————————————
關内正一
12
○關内
委員長
この際、館俊三君より緊急質問をいたしたいというお申出がありますから、これを許します。館俊三君。
館俊三
13
○館委員 実はさつきも五箇年
計画
をお話になる際に、その
計画
の中に公共の福祉に関する件として、踏切りの問題その他を
整備
しなければならぬというお話がありましたが、私の緊急質問というのは、実は
請願
書が出ておるのであります。この
請願
書は、小田急電鉄で子供さんをなくした親の方が、直接に
請願
書を私のところへ出しております。これを読んでみますと、今日私鉄の
保安設備
についての怠慢さが十分に納得できる。またそういうことばかりでなく、乗務員の労働
条件
の問題、あるいはそういう死傷
事故
が起きた場合の会社の賠償の問題、あるいはその他種々雑多のものが考えられて来るのでございまして、これは単に小田急だけの
事故
ばかりでなく、私鉄全般についての問題が次々と考えられて参りまして、運輸
委員会
としても、また監督当局としても、十分考慮を払わなければならぬ問題が伏在しておるのであります。そこでこの
請願
書を
請願
人にかわ
つて
ここで読み上げまして、一応委員の諸君及び当局に十分に考慮を払
つて
いただいて、できましたならば、私鉄全般の問題に
関係
するのでありますけれ
ども
、小田急の会社当局をここへ召喚いたしまして、この
請願
書について考えられることを糾明をいたしたいと存ずる次第であります。これは単に小田急を糾明するだけでなく、各私鉄会社の
状態
が、ここに書かれておる
請願
書の中からくみ取られるような
状態
に、現在やりつぱなしにな
つて
おるのじやないかという気持がいたします。これは非常に重大な問題でありますから、そういうふうに御了承を願
つて
、
請願
書を読み上げますからお聞き取りを願いたいと思います。なおこういう
請願
書に書かれてあるような事柄については、小田急だけを勘定いたしましても非常にたくさんな死傷
事故
があるのでございます。それがいいかげんな
状態
で、会社と被害者の間に片づけられておるのであります。従
つて
ここに
請願
書を読むのは、生のままの被得者の声をそのままここに現わしたいということと、もう一つはこれを契機にして、徹底的に私設
鉄道
のこういう問題について解決をしていただきたい、こういう気持からでございます。どうか、読み上げたあとで、この
請願
書については事務当局にお渡しいたしますから、これを複写して各委員、当局にまわしていただきたい。そうしてそれをお読みにな
つて
いただいて、そこから生れて来る問題については非常に広汎なことになりますから、各委員の方の御協力を願
つて
、会社当局が召喚を受けた際には、各委員から十分なる御質疑と御検討をいただきたい。そうしてこれを、今の
国鉄
五箇年
計画
の中にも一項目として盛られておる公共福祉に関する問題が、従来私鉄の問題については一体どうな
つて
おるか、ことにこういうように議事を運んでいただきたいことをお願いいたしまして、殺された子供の両親からの
請願
書をざつときようは読み上げますから、お聞き取りを願いたいと思うのであります。
請願
書 本年一月二日、長男稜一(六歳五ヶ月)は小田急電鉄新宿発
経営
行き下り
電車
、世田谷代田駅十一時十分発によ
つて
、同駅から約一五〇米梅ヶ丘駅寄りの踏切(代田二号踏切)において
電車
の下敷きとなり、右大腿部に重傷を負い、一時間三十分後の十二時三十分国立世田谷病院で終に失血死をいたしました。 私は下に述べますような理由によ
つて
一切の責任は会社側にあると考えておりますが、会社としては、占用軌道内に不注意に入つたことに全部の原因があるとして、何等誠意ある態度を示しません。 陸運局
東京
事務所の
事故
録索引にも、就学前の子供の
事故
は「保護者の不注意」として十把ひとからげに記入してある有様であります。 これはひとえに、
鉄道
諸法規が明治時代のものであり、
交通機関
の
発達
のため、会社育成をはかるの余り、人命の保護という点が等閑に付せられている結果であらうと考えます。 ここにおいて私は
鉄道
諸法規が人命保護中心のものとなるよう改正せられんことを、
国会
議員諸氏に懇願するものであります。 以下この
事故
の主要点を要約して御参考に供したいと思います。 (一) 非常警笛吹鳴について 「現場附近沿線に住んでいる人々の内、誰一人として聞いた人がない。乗客の内の二人も聞かなかつた。被害者と同行して危く難を逃がれた子供も聞いた形跡がない。」という問に対して会社側は「運転手は吹鳴したという。他に証人もある。これは水かけ論に終るだろう。」と答えています。だが運転手はその前夜九時一八分まで乗務して帰宅出来ず、翌朝は四時五十五分に乗務しております。充分な休息がとれなかつたであろうことを考えると、どうも納得ができません。 (二) 踏切の
見通し
を悪く放置していることについて 保線工手が数時間で改憲できる踏切の
見通し
について、私の三、四回に及ぶ調査と
改善
の要求をその都度拒絶している会社側は、最後に至
つて
「現在のまで支障なし」と答えています。なるほど
電車
の運行にはいささかの支障もありません。しかし通行人にと
つて
は非常に重大な支障にな
つて
おります。附図に示すように堤防の腹の出つ張りと小山のために、踏切りから約五米の地点から二五・六米しか見通せません。察の調取書では三米はなれた地点から二〇米しか見通せないことにな
つて
おります。これでないと制動距離と
事故
地点との
関係
がうまく合わないのです!)これを削りとれば恐らく四五〇米以上見通せると思います。これが早く実行されてさえいたなら、今回の
事故
は起らないですみました。 (三) 代田二号踏切の道路変更について 附図点線に示しますように、元来は道路
通り
斜の踏切がありました。ところがいつの間にか会社は勝手に踏切を現在の場所に変更しました。このため踏切までの距離が二、三米ちじまりました。これまた元のまの踏切であつたならこの
事故
は起きなかつたと云えます。 (四) 代田三号踏切の廃止について二号踏切より約五〇米梅ヶ丘駅寄りにありますが、これは二号踏切にくらべて
見通し
は良好であります。これを会社は都にも区にも地元にも無断で廃止しております(終戦後二、三年間はあつたことを知
つて
おります)。 以上(三)(四)の追及に対しては「勝手に道路変更や廃道が出来ることはないから必ず手続はした。しかし証拠書類はない」と独善的に答えます。けれ
ども
、区役所も都庁も決して許可したことはないと云
つて
おります。 (五) 制動効果の悪い車輛の使用について 古い
車両
の制動効査が悪いことは会社側も認めていますが、許可されているということを理由に何等積極的改造の誠意はありません。 (六) 遺品(靴、靴下)を隠匿し、肉塊、遺骨を遺棄しました。 (七) 負傷者の処置について前述しましたように、これは車輪にかか
つたの
ではありません。医師の診断によりますと両脚複雑骨折、死因は失血死とな
つて
おります。なお、右大腿部は車体下部の出つ張りでひつかかれて大動脈、静脈共に切断されておりました。この激しく出血する負傷者を応急的な止血方法も請ずることなく、狭い車掌の出入口からたてに抱いて引つ張り込みました。これではまるきり水差の水をさかさまにしてあけるのと同じく、多量の出血は明らかであります。これを見た近所の人は「ひき逃げされた方がむしろよかつたと思う。」とさえ言
つて
いられます。 今までの長年の経験による慣行では、こんな場合は下北沢の伊達病院か
経営
の川内病院へ行くことにな
つて
おります。これなら五、六分で行けます。ところが今回は梅ヶ丘駅で降ろしました。この駅の近くには外科医はありません。駅ではそのまま救急車を待つつもりであつたらしく、負傷部も露出したままホームの木のベンチの上にそのままごろりとねかして五、六分間放置していたのを見た乗客の一人は、その残酷さをなじ
つて
駅員を殴つたそうであります。また、
電車
待合せ中の他の乗客にも騒がれて、やつと附近の吉田内科小児科医院へ(担架の
設備
もない駅なので看板板をひつぺがして乗せたといいます)行き、診療が不可能だと言われると、「脈だけでいいから見てもらいたい」と言つたそうです。これが
事故
発生後十分間も経過した後の出来事であります。吉田医師は後に私に「その時は脈拍は微弱であつたが、元気はあり、自分の姓名、年齢ははつきりと名乗つた」と言
つて
おります。吉田医院に約五分間いて、十一時三十分国立世田谷病院に送られ、一時間の後十二時三十分亡くなりましたが、最後まで意識はハツキリしていたといいます。 以上から見ましても死因が直接負傷にあ
つたの
ではなく、負傷時の手当の誤り、手遅れにあることは明らかであります。 この処置について会社側は「結果ばかり見られては困る。誰だ
つて
人を殺したいものはない。少しでも早く手当をしたいばかりに梅ヶ丘に降ろしたのだ」といいます。しかし、私の「少しでも早く手当をしようと思
つたの
なら、なぜ世田谷代田の駅員に委託せぬか、現場に来ていたではないか。現場から約三〇〇米、私の家の二軒おいた隣りは外科の専門医である。他にも三〇〇米ばかりのところに外科医がある。これなら二分か三分で手当が出来た筈である。それをどうして残酷な乗せ方をしてまで(この時は痛い痛いと泣いたそうです)梅ヶ丘まで運んで木のベンチにコロがしておく必要があるか。まるきりナブリ殺しではないか」の間に対しては口をつむいでしまいます。 他の点はどうあろうとも、この点だけは、何としても過失による致死だと私には考えざるを得ません。これこそが人命を軽く扱う会社側の(またマグロか)というやり方の端的なあらわれだと思います。他にも「人を殺した
つて
安い金ですむ、高い金をかけて踏切
設備
なんか出来ない」と云われた人、露出した腸が泥にまみれているのを縫合せもせず泥のついたままで棺桶に入れられたという人も知
つて
おります。「なあに、足が一本飛んだだけですよ」といつた東急の
事故
係も知
つて
おります。 これらはみな、会社側がいかに都合のいい法規を楯にと
つて
悪質な人 命軽視、ひいては利潤をあげるためには踏切の
設備
などちつともかまわないということになるのだと考えます。因にこの踏切りは、一昨年夏代田小学校新設の際にその危険が痛感され警察からも、小学校からも、教育
委員会
からも、区議会もその決議として、それぞれ会社に対して地下道とするよう要望したところ、会社からは「当方は長年ここで営業していることだし、学校は最近山を開いてお建てにな
つたの
だから全額の負担は出来ません。半額を区の方で負担して頂ければ何とか考慮しましよう」という回答であつたそうであります。ところが区の方では
予算
がないというのでウヤムヤに終りました。然しその翌年、田村保区長病死に際しては香料として二百万円、葬儀費用として七十万円の支出がされたという話をきいて、どうして三十万円か四十万円の地下道に対する補助金が出せなか
つたの
かと、割り切れない気持を抑えることが出来ません。 何卒よろしく御賢察の上善処方をお願いいたします。 こういう書類に地図もつけてあるのですが、この問題からいろいろのことが考えられるのです。この運転士がこの事件で検事局へひつぱられて調査をされたのが、三月の二十三日だそうですが、この運転士はその日にすぐ乗務させられて、これは新聞に出たのですが、あの線のどこかの踏切りで「生長の家」の宣伝カーにぶつか
つて
——けがをさせたかどうか知りませんが、
事故
を起した。これを見ても会社当局が運転士の訓練、しつけといいますか、そういうことについても非常に粗漏だと言わなければならないということなのですが、私が調べたものによります。と、小田急の二十七年の踏切り
事故
というものは六七六件で、そのうち死亡が十二名、負傷が二十二名にな
つて
いる。二十八年には七十二件の踏切り
事故
で、そのうち死亡が二十五人、負傷が十二人にな
つて
いる。京王では二十七年には三十七件の踏切り
事故
で、十一名を殺して十四名を負傷させておる。二十八年には四十五件の
事故
で、十二名殺して十二名負傷させておる。
京浜
では二十七年は七十五件の踏切り
事故
で、二十一人を殺して三十六人の負傷をさせておる。二十八年には七十三件の踏切り
事故
で、二十五人を殺して三十二名に負傷させておる。京成
電車
では二十七年には二十二件の
事故
で、七名を殺して九名を負傷させておる。二十八年には、三十七件の
事故
で、十二名を殺して二十名を負傷させておる。小田急ではこのほかに
電車
の衝突事件があ
つて
、百六十人くらいの死傷
事故
が——けがばかりじやないかと思いますが、百六十人ぐらいや
つて
おる。いれは
東京
陸運而の統計でちよつと見たのですから間違
つて
おるかもしれませんが、そういうような
状態
にな
つて
おる。ことに
人口
が非常に稠密にな
つて
来ない先に、
都市
を中心とした私鉄が
東京
、
名古屋
、
大阪
、福岡、京都というところで、無理な形で運転をしておるというふうに十分考えられる。そういうことについてどういうふうな監督をなさ
つて
おられるか、またこの死傷
事故
の跡始末についてもどういうふうにな
つて
おるかということを、非常に深く憂慮するのでありまして、全国的な私鉄の問題であると思
つて
、ちよつとお尋ねいたしたいのであります。
植田純一
14
○植田政府委員 ただいま御指摘の
事故
に関する詳細な事情につきましては、実は手元にお答え申し上げる資料がございませんので、十分調査いたしたいと思います。全般的に申しまして、この踏切りの問題というものは非常に頭を悩ましておるわけでございます。これは
国鉄
、私鉄を通じて踏切りというものは非常に問題がございますが、特に
都市
の郊外
電車
の沿線がどんどん発展して参りますので、踏切りの対策につきましては十分関心を持
つて
おるわけでございます。ただこの踏切りの問題につきましては、先ほ
ども
ちよつとお言葉にありましたが、道路のいわゆる管理者の協力と申しますか、小さな道路が非常にたくさんある
現状
でございます。そういうふうな道路の整理、あるいは協力というふうな面からも、や
つて
行かなければならぬ問題でございますが、
現状
におきましては踏切りの数が非常に多くございまして、しかも
設備
が全然ないという踏切りが、その大多数を占めておるわけでございます。もちろん交通量等をにらみ合せまして、どうしても何らかの
設備
をしなければならぬという
状態
の踏切りにつきましては、もちろん会社といたしましても、自衛的にや
つて
おりますし、また監督官庁といたしましても、極力
設備
の
整備
について指導しておるわけでございます。実際問題といたしましては、踏切り
設備
の全然ないというのが大多数を占めておる
現状
でございまして、また
現状
におきまして、あらゆる踏切り
設備
をするということも非常に困難な
状態
でございますから、逐次交通量の
増加
とにらみ合せまして、踏切り
設備
の完備に今後一層邁進して参りたい、かように存ずるわけであります。 踏切りの傷害
事故
につきまして、ただいま郊外電鉄につきまして二十七年度、二十八年度の
数字
をおあげになりました。正確な
数字
を手元に今持
つて
おらないのでありますが、小田急及び
京浜
につきましては、御指摘の
通り
の
事故
があるように私は記憶いたしております。大部分の死傷
事故
は、いわゆる全然踏切り
設備
のない箇所におきまして、たまたま
事故
が起きたとい場合が多いわけでございます。交通量の問題もございますし、また御指摘の
見通し
の問題、その地形の
状態
等の点もございますので、こういう点につきましては、従来から指導いたしておりますが、この際さらに十分そういう点を調査いたしまして、
設備
の
整備
ということに今後も努力いたしたいと思います。なお不幸にいたしまして傷害
事故
が起きまして死亡された方に対しましては、個々の場合によ
つて
慰藉の方法も違うかと思いますが、社会通念上もつともと思うような慰藉の方法を講ずるようには指導いたしております。特にひどいというふうな事例がございますならばよく調査いたしまして、今後とも注意いたしたいと思
つて
おります。もちろん負傷者に対しますいろいろの扱い等につきましても、そういう事実がございますならばよく調査いたしまして、そういうことのないようにいたしたい、かように考えております。
館俊三
15
○館委員 私の希望は、
請願
書に書いてあることが事実であるかということを、小田急の責任者を呼んでここで十分吟味する必要があると思います。これは単に小田急を吟味するばかりではなく、これを契機といたしまして、
一般
私鉄に対しての警告を与えることになろうと考えますので、その点を十分に
理事
会が御詮議を願いたいと思うのであります。 今当局のお話でありましたが、なく
なつ
た人たちの補償というものについて、会社は実に不誠意だ。親たちが出かけて行
つて
も、会社の責任者は会わないで、大体係長クラスが応待して、いいかげんな態度で荏苒日をむなしくしている。それで、それでは裁判に訴えればいいじやないかという意味の会社側の話に対しては、親たちは非常に憤激している。裁判で公正にや
つて
もらえばいいのですけれ
ども
、そういう両親たち、あるいはけがした人たちは、裁判の費用もかかるし、日にちもかかりますので、結局泣寝入りにな
つて
おる。私はここに料材を持
つて
来れば幾らでもあるのですが、小田急だけでも相当やられておる。この人たちがそういうはめに陥れられて泣寝入りにな
つて
おるのが、二件や三件や四件ではないのです。そういう事態を監督当局として、どういうふうに見ておられるかという気持もするのであります。いずれ
理事
会で御決定をいただいて喚問をしていただいた場合には、そういうこと及び従業員の取扱いの事柄、応急処置の事柄はどうか、あるいは
車両
をどうしているのだ、ブレーキをどうしているのだというようなことも、十分に吟味をしなければならぬと思いますから、この次の
委員会
でみんなでこれを取上げて、十分なる吟味をや
つて
いただきたいという提案だけにしておいて、きようはこれで打切
つて
おきたいと思うのです。
山口丈太郎
16
○山口(丈)委員 私は今の館委員の発言に
関連
して、一つお尋ねしたいと思います。
交通機関
、特に専用軌道を走りますすべての
交通機関
に対しての法律は相当古くな
つて
いて、交通事情の頻繁にな
つて
参りました現在の情勢にそぐわないものが非常に多いのではないか。これはぜひとも改正する必要を私
ども
感ずるのでありますが、当局においては、将来交通法規、特に
国鉄
も含む専用軌道上における
事故
について、法的にどういう措置をとろうとされておるかということが第一点。 第二点として、
自動車
の交通事情というものは、非常な速度で頻繁さを加えて参りました。
東京
でも
京浜
国道一つをと
つて
みましても、
京浜
電車
が品川のところで平面交叉をしておるだけでなくて、あの交通頻繁な道路上を郊外
電車
が走
つて
おる。大体私は郊外
電車
の運転士でありますから、
電車
のことにつきましては一応知
つて
おると思うのでありますが、もちろん速度もあそこはたしか二十キロ
程度
に落しておるとは思いますが、しかしだからとい
つて
電車
というものは、そうそうその場に障害物を発見してただちにとまるという性質のものではない。ですからそういうものがあのような頻繁な街道で、並用軌道上を走るということは非常に危険があると思います。そういうものについてはやはり適切な
線路
改修等の措置を、監督庁としても当然とらるべきではないかと思いますが、それについてはどういう考えを持
つて
おられるか。 第三点としては、踏切りの改憲にあたりましては、その道路管理者との間における踏切りの
改良
工事等に対する経費負担の面が非常な障害にな
つて
おりまして、これの解決がなされない限り、立体交叉による踏切りの解決というものは、なかなか至難な事情にある。これに対しましてはなかなか一片の法律等によ
つて
は、解決が困難な面もあろうかと思いますが、だからとい
つて
このままに捨てておくということは、非常な危険を伴うのではないか。特に私鉄などにおきましては、営利を主眼というわけでもないでありましようが、しかし何とい
つて
も業績を上げなければその会社の
経営
が成り立
つて
行かない。成なり立
つて
行かなければますます従業員に対する特遇も低下する。それは単に給料の問題だけではありませんで、やはりそれはあらゆる労働
条件
について非常な低下を来して参るのでございます。そういう意味から申しましても、これらの
設備
の点に対してかかる経費についても、相当適切なる、やはり公益性のある措置がとられない限りは、私は解決は困難ではないか、かように思うのでございますが、以上申し述べました諸点について、まず当局の指導並びに今後における対策について承
つて
おきたい、かように考えております。
植田純一
17
○植田政府委員 第一の法制上の問題でございますが、御指摘の
通り
この
鉄道
に関します基本的な営業法規と申しますのは、
鉄道
営業法にな
つて
おります。
鉄道
営業業に基きまして
建設
規程であるとかあるいはまた運転規則であるとかいうのが出ておるわけであります。
鉄道
営業法自体が非常に古い法律でございまして、必ずしも
現状
にぴつたりと合わない規定も中には残
つて
おるという状況でございまして、新しい情勢に適応いたしますように何らか改喜正をしなければならぬということは、かねがね私
ども
考えておつたところでございます。ただ非常に困難な点は、これが基本法規でございまして、これに基きましていろいろの法規ができておりまして、たとえば
国鉄
に対する法規と私鉄に対する法規は、それぞれ別個の系統にな
つて
おるわけです。従いましてそういうふうな問題をどうするか。実は
国有鉄道
が公共企業体になりました今日におきましては、やはり基本的な運転なら運転の共通の規則があ
つて
もいいじやないかということも考えられますし、そういう法体系をどうするかということがまず根本的な問題にな
つて
おりまして、そういう点につきまして実は検討をしておるようなわけでございます。その法体系と同時に、もちろん
内容
につきましていろいろ検討しておるわけでございますが、根本法の
鉄道
営業法につきましては、そういう法体系その他の点の
考え方
がきまりませんと、なかなか手をつけられない点もございますので、その点は研究する一方におきまして、実態的にそれから出ております
建設
規程だとか運転規則だとかいうものにつきまして逐次改正をして行こう。根本的な問題とさしあたりの問題とわけまして、根本的な問題を研究しながらも、さしあたりの問題を、運転規則あるいは
建設
規程につきまして研究し、改正して行こうというのが現在の
考え方
でございます。その点につきましては成案を得ておるものもございますし、また一部分改正したものもございますが、
考え方
といたしましてはそういうふうな
考え方
で現在進んでおるようなわけでございます。 次に
自動車
の
発達
に伴いまして踏切りの問題もきわめて問題でございますし、同時にまた御指摘の並用軌道の問題につきましてもだんだんと交通上問題にな
つて
参ります。
都市
内の交通におきましても、路面の
電車
というものが現在におきましてもかなり交通に支障しておるというような
現状
で、この面につきましてもいろいろ考えなければならぬ点がずいぶんございます。郊外
電車
におきまして並用軌道で行
つて
おりますものにつきましては、これは
自動車
の
発達
に伴いましてますます問題にな
つて
来ると思います。こういうような問題につきまして根本的に解決をはか
つて
行くということにつきましては、非常な問題がございます。
東京
の郊外だけにおきましてもそういう点につきまして非常に問題があるわけでございますが、こういう面につきましては、一面におきましてはやはり国家的な助成ということもどうしてもしなければ、解決できないのじやないかというふうな点を実は考えております。踏切りの問題につきましても同様でございまして、先ほ
ども
ちよつと触れましたが、網の目のように大きな道路、小さな道路がありまして、踏切りの数が非常に多くな
つて
おります。ことに
自動車
の
発達
に伴いましては、
自動車
の通行に適するような道路を
整備
でもして、踏切りの数を少くし、かつこれを完備する、できれば立体交叉にするというふうな根本的な
考え方
をしなければ、問題は解決しないのではないか。経費の負担の面におきましても御指摘の
通り
でありまして、
国鉄
におきましてももちろん、まして私鉄自身の能力だけに期待しておりましたのでは、とても解決ができない。またこれは非常に卑近な例になりますが踏切りの
見通し
の問題におきましても、私有地であるがためにか
つて
に踏切りの直免に
見通し
をさえぎるような建物を建てられたのでは、
見通し
を非常に阻害する。そのために、交通量がさほどでもないのだが、
見通し
が非常に悪くて
事故
の原因になるというふうな場所もございますので、私
ども
の希望としますれば、そういう踏切りの直角のところは、
見通し
をさえぎるような建物を建てられないようなことも、考える必要があるのではないかというような点もいろいろ考えておりますが、いずれにいたしましても、費用の問題あるいはまたある
程度
の強制措置が伴いますので、根本的にはやはり立法措置がどうしても必要である、かように考えまして、今後の大きな問題といたしまして、この踏切り対策といたしましてそういう立法措置を研究して参りたい。私
ども
は以前からそういう点につきまして実は検討もいたしておるわけでございますが、非常にいろいろな問題を含んでおりまして、なかなか成案に至らないというのが
現状
でございます。従いまして根本的な解決につき参ましては今後とも十分研究して参りたい。また皆さん方の御協力も得たいと考えておるような次第でございます。
山口丈太郎
18
○山口(丈)委員 今の御答弁によりますと、相当研究をされて、近く法体系もきめて作業にかかるようでありますが、これは人命に関する問題でありますから、一刻も早く十分に検討されて、本
国会
には間に合わなければ、その要綱だけでもひとつ私
ども
に配付してもら
つて
、そうしてわれわれが
十分検討
ができるような措置をと
つて
いただきたいと思います。 それからこれは
委員長
に質問をしたいのですが、
請願
あるいは陳情等は、いつでも会期が終る直前に審議がされるようでありますが、これでは私
ども
の審議が十ぱからげでありまして、せつかく
請願
、陳情をした向きに対して誠意のないことになると思うのであります。そこで
請願
にしても陳情にしても、これが実現のためには取捨選択等についても、十分に検討をいたす必要があるのですからして、従来のように会期の終りとかその間近に、ただ一片の
説明
を聞いただけで採択をするというようなことではなくして、
委員長
においては今期にはひとつ、ただいまも相当の
請願
、陳情が出されておることでありますから、会期までに逐次出されたものから真剣に審議をして、
予算
も成立をしたあとでございますから、
予算
を伴う向きに対しましても実現困難なものもありましようけれ
ども
、しかし次会においては、それらについて真剣な討議をした上で、これらの
請願
については本年中に補正をしてでもやるべきもの、あるいは法律を定めてやるべきもの等についての取捨選択をした上で、
重点
的に取上げるような措置を講ぜられることが、私は
委員長
としても適切な措置ではないかと思いますが、
委員長
はこの
請願
、陳情に対してどのような考えをも
つて
対処されるか、ひとつ所見を承りたい。
關内正一
19
○關内
委員長
ただいま山口君の御意見でありますが、これはきわめて重大なことでありまして、私の党といたしましても、先般総務会でこの問題が大きく取上げられまして、その結果、結局この問題は
委員長
会議を開いて、そうしてただいま山口君が述べられたような御趣旨に沿うようなことにしなければいかぬ、こういうような話合いにもな
つて
います。私といたしましても、先ほどの
理事
会でもこの話が出ましたので、御趣旨に沿うように十分な検討を加えたい、かように考えておる次第であります。
楯兼次郎
20
○楯委員 先ほどの館委員の質問に
関連
して二、三お聞きしたいと思いますが、一体
旅客
、公衆が死傷を受けた場合、これに対する補償並びに慰藉についての規定といいますか、法の定めというものが全国的に一貫をしておるのか、あるいは会社々々によ
つて
まちまちであるのか、そういうものが定められておらないのか、これをまず第一にお伺いしたいと思います。
植田純一
21
○植田政府委員 踏切りに関します法規といたしましては、先ほどちよつと触れました
建設
規程がございます。これは
国有鉄道
並びに私鉄別々の
建設
規程がございますが、これには根本的には交通頻繁な踏切りには云々という規定はあるわけでございますが、しかしきわめて抽象的な原則だけでございまして、具体的にはそれ以上の定めは何もないわけでございます。従いましてこの趣旨を体しまして、
国鉄
は
国鉄
、私鉄は私鉄がそれぞれ踏切りの
設備
をや
つて
おるというような
現状
であります。
楯兼次郎
22
○楯委員 私のお伺いしたのはそうじやないのです。踏切り以外でも、
旅客
、公衆が死傷を受けた場合に、これの損害と言うと語弊がありますが、補償をしまたは慰藉料を出すというようなことについての、一定の統一した規定というものがあるのかないのか。
植田純一
23
○植田政府委員 それは統一した規定は何もございません。
楯兼次郎
24
○楯委員
国鉄
の場合は、私はあるというふうに記憶いたしておりますが、どうでしよう。
植田純一
25
○植田政府委員
国鉄
の内規であるかもしれませんが、私今存じません。全般を通じた規定としてはございません。
楯兼次郎
26
○楯委員 内規であるかもしれないが存じませんという御回答ですが、先ほど館委員の話を聞いておりましたが、私もそういう声をよく聞いているわけです。子供が死んでしまつた、ところが
鉄道
の方では、一万円か五千円の慰藉料でそのままだ、けしからぬという声をよく聞くわけです。この点については、また別の機会にわれわれ委員として検討をしなければならないと思いますが、御存じないようでありますから、この次の
委員会
の、館委員の要求の参考人のお見えになるときに、ひとつ研究されて御
説明
願いたいと思います。
關内正一
27
○關内
委員長
先刻館委員よりお話がありました小田急の責任者を参考人として招致いたす問題でありますが、この問題につきましては、次会の
理事
会に諮りまして、なるべく館委員のお申出に沿いまするように、努力いたしたいと存じます 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十六分散会