○楯
委員 この問題は私はその制度が悪いというのではないわけです。しかしそういう制度をと
つておるがために、今日新聞紙上をにぎわしておるような問題が生じて来るということを言
つておるわけです。だから今日のああいううわさに対して、まだ
はつきり調べが済んでおらないのですが、うわさに対しても
国鉄当局としては、制度は制度であるけれ
ども、何とかこの種の問題が起らないようた措置をとるべきである。しかも後払いの
契約が、五十日の予納と二月以後の解約ということは、これはそろばんに合わぬ。これはあなたが見てもそろばんに合わないと私は思う。こういう点をひ
とつ検討していただきたいというところから申し上げたのです。
次にちよつと問題が飛びますが、
運輸省の方にお伺いしたいと思います。それは一昨日からいわゆる新
線建設の問題がたくさん出ておるわけでありますが、この問題については私は非常に残念だと思う。といいますのは、もう再三再四新
線建設については運輸
委員会で論議に論議を重ねております。実際運輸当局は、この国会の意見を尊重をしていただくならば、あのたくさんのいわゆる船舶
利子補給の金のある一部でも、この新
線建設の
利子補給にまわらなければ私はうそだと思う。何のためにわれわれがあわを飛ばして一年間ここで論争をして来たかという点を考えて、私は残念に思う。少しも尊重しておらぬ。私くどくしく申し上げたくはないのでありますが、先ほど
伊東委員も指摘されましたように、うわさによれば、船をつくる以外に一割くらいのいわゆるリベートというものが返
つておる。これは船をつくる費用に対するいわゆるプラス・アルフアであります。いらないものである。それから新聞によりますると、選挙ごとに数千万円の金が各政党に献金にな
つております。しかも健全なる企業であつたならばこれは合法でありまするから、私は何ら異議をさしはさむことはできません。しかし莫大な金を
国家から投
融資を受けて、
利子補給まで受けておるこれらの会社が献金をするというようなことは、
まつたく私はばかにしておると思う。これも船をつくる費用にプラスアルフアで、いらぬものである、こういうふうに考えます。一面新
線建設の方はどうか。三十の新
線建設にとりかか
つておる。それをことしはだめだと、三十の中で中止をされる線があつたということを聞いておるのでありますが、船に例をと
つてごらんください。着手をして半分できたけれ
ども、
予算がないからまあ半分は野ざらしにしておこう、こういう
状態であります。こういう点につきまして私は非常に残念に
思つておりますが、各
委員から質問がありましたので重複の質問は避けたいと思います。ぜひこういう点を真剣に考えて、いろいろな案が出ておりますが、ひ
とつ対処をしていただきたいと思うわけであります。これらの問題と関連をいたしまして、具体的に私は申し上げますが、さらに非常に遺憾なことがございます。これは真偽のほどは別といたしましても、
はつきりと私は新聞で見たのでありますが、
運輸省が
大蔵省とのいわゆる
予算の交渉にあた
つて、いよいよ
緊縮予算で交渉が暗礁に乗り上げてし
まつたそのときに、
運輸大臣は新
線建設の
利子補給を削って、いおゆる船舶の建造
利子補給の方にまわしてもらいたい、こういう申入れを
政府にいたしておる、こういうことが
はつきりりと新聞に出ておつたわけであります。この点が事実とするならば、われわれは黙
つておれない。監督局長、これがほんとうかうそか、
はつきりとひ
とつ責任のある答弁を願いたいと思います。