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1954-02-02 第19回国会 衆議院 運輸委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十九年二月二日(火曜日) 午後二時三分
開議
出席委員
委員長
關内 正一君
理事
鈴木
仙八君
理事
關谷 勝利君
理事
松井 豊吉君
理事
山崎
岩男
君
理事
山口丈太郎
君
理事
竹谷源太郎
君
天野
公義
君
岡本
忠雄
君
木村
俊夫
君
高橋圓三郎
君
徳安
實藏
君 南條 徳男君
有田
喜一君
伊東
岩男
君 臼井 莊一君 楯 兼
次郎
君
正木
清君
中居英太郎
君 館 俊三君
出席国務大臣
運 輸 大 臣
石井光次郎
君
委員外
の
出席者
運輸事務次官
牛島
辰弥
君
運輸事務官
(
鉄道監督局国
有
鉄道部長
) 細田 吉蔵君
鉄道部長
)
日本国有鉄道総
裁
長崎惣之助
君 専 門 員 岩村 勝君 専 門 員 堤 正威君 ――
―――――――――――
一月二十三日
委員原彪
君
死去
につき、その
補欠
として同月二十八日
竹山祐太郎
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同月二十七日
委員岡田五郎
君、
山口喜久一郎
君及
び川島金次
君
辞任
につき、その
補欠
として
植木庚
子郎君、
天野公義
君及
び熊本虎三
君が
議長
の
指名
で
委員
に 選任された。 二月一日
委員熊本虎三
君
死去
につき、その補 欠として
小平忠
君が
議長
の
指名
で委 員に選任された。 同月二日
委員竹山祐太郎
君
辞任
につき、その
補欠
として
伊東岩男
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同日
理事岡田五郎
君、楯兼
次郎
君及び川
島金次郎
の
補欠
として
山崎岩男
君、
山口丈太郎
君及び
竹谷源太郎
君が理 事に当選した。 ――
―――――――――――
一月二十一日
モーターボート競走
による
国庫納付金引下げ
に 関する
請願
(
木村俊夫
君
紹介
)(第四二号) 二月一日
普通急行列車安芸号
に二等
寝台車連紬
に関する
請願
(
高橋禎一
君
紹介
)(第三〇二号) 同(
岡本忠雄
君
紹介
)(第三〇三号) 同(
高津正道
君
紹介
)(第三〇四号)
特別急行列車かもめ号
の
運転区間延長
に関する
請願
(
高橋禎一
君
紹介
)(第三〇五号) 同(
岡本忠雄
君
紹介
)(第三〇六号) 同(
高津正道
君
紹介
)(第三〇七号) 福岡県下の
鉄道電化
の
請願
(
熊谷憲一
君
紹介
) (第三〇八号) 同(
中島茂喜
君
紹介
)(第三〇九号) 同(
長正路
君
紹介
)(第三一〇号) 同(
岡部得三
君
紹介
)(第三一一号)
三陸鉄道敷設
の
請願
(
只野直三郎
君
紹介
)(第 三〇二号) 新宮、若桜間に
鉄道敷設
の
請願
(
大上司
君紹 介)(第三二三号)
山岩内
、
黒松問
に
鉄道敷設
の
請願
(
椎熊三郎
君
紹介
)(第三一四号) 荒海、西那須野間に
鉄道敷設
の
請願
(
黒澤幸一
君
紹介
)(第三一六号) 滝ノ原、
今市問
に
鉄道敷設
の
請願
(
黒澤幸一
君
紹介
)(第三一六号)
上越内線敷設
の
請願
(
亘四郎
君
紹介
)(第三一 七号) 同外二件(
鍛冶良作
君
紹介
)(第三一八号) 旧
播丹鉄道従業員
に
退職金支給
に関する
請願
(
岡田五郎
君
紹介
)(第三一九号)
白糠鉄道敷設
の
請願
(
森三樹
二君
紹介
)(第三 二〇号) 同(
伊藤郷
一君外二名
紹介
)(第三二一号) 同(
本名武
君
紹介
)(第三二二号)
喜米鉄道敷設
の
請願
(
河原田稼吉君紹介
)(第 三一三号) 同(
黒金泰美
君一名
紹介
)(第三二四号)
宮林鉄道敷設
の
請願
(
相川勝六
君
紹介
)(第三 二五号) 河口港
修築
に関する
請願
(
椎熊三郎
君
紹介
)( 第三二六号)
岩内
港
拡張工事施行
に関する
請願
(稚
熊三郎
君
紹介
)(第三一七号)
紋別
町に
測候所設置
の
請願
(
松田鐵藏
君
紹介
) (第三二八号)
紋別
町に
電波標識施設設置
の
請願
(
松田鐵藏
君
紹介
)(第三二九号)
紋別警備救難署設置等
に関する
請願
(
永井勝次
郎君
紹介
)(第三三一号) 同(
松田鐵藏
君
紹介
)(第三三一号)
常磐線取手
、
平間電化
の
請願
(
原彪
君(改)紹 介)(第三二六号) 金沢駅
構内操車場移転
に関する
請願
(
河野密
君
紹介
)(三三七号)
船舶職員法
の一部
改正
に関する
請願
(
冨吉榮二
君
紹介
)(第一三三八号)
角類
の
鉄道運賃引下げ
に閲する
請願
(
鈴木善幸
君
紹介
)(第三三九号)
山陽本線瀬戸
駅、西大寺駅間に
駅設置
の
請願
(
小枝一雄
君)(第三四一号)
羽幌
港に
燈台設置
の
請願
(
玉置信一
君
紹介
)( 第三四二号)
羽幌
港
修築工事施行
に関する
請願
(
玉置信一
君
紹介
)(第三四三号)
更京都
に
自動車検査場増設
に関する
請願
(
天野
公義
君
紹介
)(第二四四号)
高崎線
及び
上越線電車化促進
の
請願
(
武藤運
十 郎君
紹介
)(第三四五号)
上越線水上
駅、以北の
群馬県内各駅
を
高崎線鉄
道管理局
へ編入の
請願
(
武藤運十郎
君
紹介
)( 第三四六号)
上越
州
線西側
駅設置
の
請願
(
武藤運十郎
君紹 介)(第三四七号)
国営自動車
による
路線外団体貸切輸送免許
に 関する
請願
(
矢尾喜三郎
君
紹介
)(第三四八 号) 同(
佐々木盛雄
君
紹介
)(第三四九号) 歯ブラシの
貨物小口扱特別賃率
の免除に関する
請願
(
有田二郎
君
紹介
)(第三五〇号)
自動車運送事業
の
免許制度廃止反対
に関する請 願(
相川勝六
君
紹介
)(第三五一号) 同(片島港君
紹介
)(第三五二号) 同(
早稻田柳右エ門
君
紹介
)(第三五三号) 同(
舘林三喜男
君
紹介
)(第三五四号)
仙山線電化
の
請願
(
庄司一郎
君
紹介
)(第二五 五号) 同外一作(
只野直三郎
君
紹介
)(第三五六号)
飯田線附替え
に伴う
駅設置
の
請願
(
足立篤郎
君
紹介
)(第三五七号) 甘木線に
デイゼルカー運転
の
請願
(
熊谷憲一
君
紹介
)(第三五八号)
中央線立川
、
国立駅
間に
東立川
駅設置
の
請願
(
福田篤泰
君
紹介
)(第三六〇号) 合津港しゆんせつに関する
請願
(
吉田重延
君紹 介)(第三六一号) タグボートの
配置復活
に関する
請願
(
岡部徳三
君
紹介
)(第三六二号) 頴娃町に
設置
する駅の位置に関する
請願
(池田
清紹介
)(第三六三号)
定点観測業務続行
に関する
請願
(
山口太郎
君紹 介)(第三六四号) の
審査
を本
委員会
に付託された。 同月二十日
東北線電化促進
に関する
陳情書
(第八一号)
常盤線電化促進
に関する
陳情書
(第八二号) 高知、
須崎問
に
汽動車運行
の
陳情書
(第八号)
丘珠飛行場
の
整備促進
に関する
陳情
書( 第八四号)
大瀬崎元無線局跡
に
無線方位信号所設置
に関す る
陳情書
(第八五号) を本
委員会
に送付された。 ――
―――――――――――
本日の会議に付した
事件
理事
の互選
運輸行政
に関する件
鉄道新線建設
に関する件 ――
―――――――――――
關内正一
1
○
關内委員長
これより開会いたします。 議事に入るに先だちまして御報告申し上げます。本
委員会
の
委員
でありました
原彪
君は去る一月二十三日に、昨一日には
熊本虎三
君が
不幸病
のため逝去せられました。
国会再開
後ここに旬日を
経ずし
てこの悲報に接することは、本
委員会
に席を同じくするわれわれにとりまして、まことに
痛惜
にたえないところであります。ここにつつしんで
両君
に対し
哀悼
の意を表したいと存じます。 原君は去る第一
国会
以来、
熊本
君は第十三回
国会
以来、本
委員会
の
委員
として多年の経験を豊富に生かされ、
議案
の
審査
にあるいは国政の調査に精励よくその職責を果されたのであります。いまだ幾春秋に富まれる
両君
が本
委員会
のみならず、
祖国再建
のために残された偉大なるその功績は、あとへ続く人々により受継がれることと信じます。
今期国会
においても、本
委員会
といたしましては多くの
重要議案等
の
審査
をいたされはならぬ時期にあたり、その
審査
を前にいたしまして卒然として
面打
は急逝せられ、誠実にして真摯な姿を長くこの
委員会
の席に見ることができないことは、まことに
痛惜
の情にたえない次第でございます。ここにつつしんで
両君
の御長逝に対しまして心より
哀悼
のまことをささげる次第でございます。(拍手) ――
―――――――――――
關内正一
2
○
關内委員長
この際お諮りいたします。
委員
の異動に伴いまして
理事
に欠員が生じておりますので、
補欠選任
を行いたいと存じますが、
委員長
より
指名
するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
關内正一
3
○
關内委員長
なければさよう決します。
理事
に
山崎岩男
君、
山口丈太郎
君、
竹谷源太郎
君を
指名
いたします。
速記
をやめて。 〔
速記中止
〕
關内正一
4
○
關内委員長
速記
を始めて。 次に
運輸行政
に関し、
大臣
より説明を求めます。
石井運輸大臣
。
石井光次郎
5
○
石井国務大臣
第十九
国会
の
再開
にあたりまして、
運輸委員各位
に、最近の
運輸事情
につきまして御説明申し上げる機会を与えられましたことを感謝いたします。
委員
の中には、新たに選任された方もございますが、何とぞよろしく御願い申し上げます。 今
国会
に提出されました
予算
の詳細につきましては、
事務次官
より説明いたさせますが、
緊縮予算
の
わく
内において、
国際収支
の
改善
、
産業
の復興、
民生
の安定をはかるべく
運輸行政
を推准して参るには、幾多の困難があることを覚悟せねばなりません。今後とも一層の御
指導
、ご鞭撻を望む次第でございます。
法律案
につきましては、
運輸省
としてさしあたり九件を
予定
しておりますが、成案を得次第提出いたしますので、御
審議
を煩わしたいと存じます。
外航船舶
につきましては、
さき
に樹立しました
船舶拡充
四箇年
計画
を引続き推進して参る所存でありますが、
昭和
二十九
年度
におおきましては
予定
されております
日本開発銀行資金
百八十五億をも
つて
、できる限りの
外航船
の
建造
をはかる
意向
でありますが、二十万総
トン程度
を確保し得るかと考えております。また
船舶
の
建造コスト
を低減するため、昨年八月以降
造船コスト引下げ
に関する
暫定措置
により、
造船用鋼材価格トン当り
約一万円の
引下げ
を目途として、
製鉄業者
に対する
日本開発銀行
からの
融資
ならびに
日銀別口外貨貸し
による
融資
の金利がそれぞれ引上げられましたのに伴い、
企業努力
と相ま
つて
大幅な
船価
の低減を見たのであります。すなわち
貨物船
につきましては一六%以上の引下けが達成され、
わが国海運
の
国際競争力
の
強化
に役立ちましたほか、
輸出船舶
の獲得につきましても本
措置
の
実施
以来
受注量
は増大し、当初の
輸出目標
十万総
トン
の
年度内達成
も確実と見られる
情勢
であります。なお
外航船
による
外貨収入
も如上の諸
施策
の
実施
により顕著な
増加
を示し、
昭和
二十五
年度
の二千八百万ドルに対し、二十八
年度
においては
運賃市況
の悪化にもかかわらず二億ドルに近づくものと予想され、今後も
外航船腹
の
拡充
とともにますます増大するものと期待されるのであります。
港湾
につきましては、その
取扱量
は
昭和
二十三年の九千万
トン程度
に比し、
昭和
二十八年には二億二千万
トン
を越えて、ほぼ
戦前
の
取扱
まで回復するものと推定されます。しかるに各
港湾
の
施設
の現況は、
駐留軍
による接収、並びに打続く
災害等
によ
つて戦前
の
整備
された姿にはほど遠く、これらの
施設
の
整備復旧
は緊急の要事でありますので、戦後の
船舶
の
大型化等
をも勘案して、これらに対応できるように急速に
整備
いたしたいと考えております。 次に、
鉄道関係
について申し上げます。本
年度
の
国有鉄道
の
輸送量
は、昨
年度
に比して
旅客
、
貨物とも
に約四%の上昇を示しており、この
増加
の
情勢
は来
年度
においても
継続
するものと思われます。なかんずく
東京
を初め大都市の
旅客輸送要請量
は、激増の一途をたどりつつある
現状
でありますので、この
打開策
として
国鉄
における
設備
の
改善
はもとより、
地下高速度鉄道
の
拡充等
を推進し、
輸送力
の増強をはかるほか、他の
交通機関
との
輸送力調整
をはかり、これに対処したいと考えております。二十九
年度
における
国鉄財政
の
見通し
といたしましては、
施設
の
整備
を
促進
し、かつ前
国会
において承認されました
職員
の
給与改訂
を
実施
するため、多額の
資金
を必要といたしますが、来
年度
一般予算編成
の
方針等
を考慮し、一、二等
旅客運賃料金
のみを改訂し、
値上率
も
通行税
を
外わく
にすることにより、おおむね二割
程度
にとどめることの
結論
を得ましたので、今
国会
に
国有鉄道運賃法
の
改正法案
を提出しますとともに、これに基いて
国鉄予算
を作成して御
審議
をお願いすることと
なつ
ております。
国鉄
の
新線建設
は重要な意義を有するものであり、かつその実現を有する声も強いのであり幸して、本
年度
は三十線、八百八十一キロの
工事
を進めて参りましたが、現在までに四線、五十四キロ余が完成、営業を開始し、また一部開業したものが二線で、三十八キロ余であります。しかしながら、二十九
年度
の
国家財政
並びに
国鉄財政
の
事情
から
予算
の大幅の
削減
の余儀なきに至りましたので、きわめて困難ではありますが、従来
工事
中のものにつきましては、何らか
工事
を
継続
できるよう目下その
具体的方策
を検討いたしております。
国鉄
の
電化
につきましても、極力これを推進いたしたいと考えております。本
年度
におきましては、
東海道線浜松
・名古屋の
工事
を完成いたしましたので、二十九
年度
は引き続き米原までの
工事
を進捗せしめ、三十
年度
には完成いたす
予定
であります。 いわゆる
鉄道
会館問題に端を発し、
国会
において昨年以来論議されました
国鉄並び
に
国鉄監督行政
のあり力につきましては、
衆議院運輸
、決算両
委員会
の
結論
もございましたので、その後慎重
審議
検討いたし、すでに
行政指導
により必要な
措置
をとつたものもありますが、
監督強化
の
法的措置
としまして、
日本国有鉄道法
の
改正法案
を今
国会
に提出すべく、鋭意準備をいたしております。 なお、
公共企業体
のあり方についての基本的な問題につきましては、先般
閣議決定
により、
公共企業体合理化審議会
が
設置
されて
審議
を進めることと
なつ
ておりますので、これが
結論
をま
つて
根本的な
施策
を講じたいと考えております。
地方鉄道軌道
につきましては、第十六
国会
において制定された
地方鉄道軌道整備法
により
助成措置
を講じ、も
つて
重要な
鉄道
の
維持整備
をはかりたいと考えております。
鉄道車両
は、
機械工業
中で
造船
に次ぐ
プラント輸出
であり年々二十億
程度
の
実績
でありましたが、本
年度
はすでに約五十五億円の
実績
を示しております。しかしながら技術、
納期等
における有利な条件にもかかわらず、材料、
価格
の割高のため、かなり苦境にあることは事実でありますので、この点を打開すれば、さらに明るい
見通し
を持も得るものと考えております。
バス事業
及び
路線トラック事業
の
路線キロ
は、昨年未それぞれ十万キロ及び八万キロに達しておりますが、これら
事業
の
公共的運営いかん
は、ただちに
国民生活
に重要な
影響
を持つものでありますので、今後の
方針
といたしましては、
長距離路線網
の
整備充実
、
運転系統
の
合理化
、
運行回数
の
充実
、
国策的開発路線
の
運行等
をはかりますとともに、
事業
の基盤を強固にするための
対策
を推進いたしたいと存じております。 最近における
自動車
の
増加
はますます著しく、今日ではすでに百万両を突被し、なお毎月三万両にも及ぶ増勢を示している実情でありますが、これに伴い
自動車事故
も
増加
しておりますので、これが
対策
として、
車両検査施設
の
整備拡充
を
促進
し
検査
の
能率化
をはかり、
事故
の防止に努めますとともに、
事故
が発生した際における
救済策
として、
自動車事故
による
損害賠償
を保障する
制度
を確立する必要を認め、
目下関係各省
と鋭意折衝中であります。 かねてからの懸案でありました
国際航空路線
の開設は、昨年十月
日本航空株式会社
の設立によ
つて
ようやくその緒についたのでありますが、去る一月十四一
米国政府
から
正式許可
を得まして、二月二日
東京
・
サンフランシスコ線
の
業務開始
の運びとなり、さらに二月五日、
東京
・
沖繩線
の
業務
を開始することと
なつ
たのであります。今後さらに
日本航空
の
業務
を
充実
拡張すべく、十億円の
政府出資
につき来
年度
予算
に計上いたしております。なお
航空保安
の確保に万全を期するとともに、今後も引続き乗員、
航空交通管制官
の養成に必要な
措置
を講ずる等、
自主航空
の
再建
に努めたいと考えております。
わが国
の
観光事業
は、戦後逐年目ざましい進展を
逐げ
、特に昨年は
朝鮮休戦
の成立、
外客受入れ施設
の
整備
の
促進
、さらには
対外観光宣伝
の
強化等
により、大きな
発展
を示したのでありまして、
来訪外客数
は約八万、その
推定消費額
は百億円を若干上まわる成果を上げたのであります。しかも、本年は海外からの相次ぐ
観光団
の
求訪等
から推して、
来訪外客数
は九万を越え、その
消費額
も約三千六百万ドル、百三十億円に達するものと予想されます。なお、この数字は
戦前
の
最盛期
たる
昭和
十一年の
観光収入
三千百万ドルを大きく突破するものであります。
国際収支
の
逆調
に悩むこの際、
観光事業
の
振興
をはかり、見えざる
輸出
としての
観光収入
の
増加
を期することは、まさに時局の
要請
こ即応するものでありまして、
明年度
の
予算緊縮
のため、
対外観光宣伝
の
実施機関
たる日本交通公社及び
外客受入れ態勢
の
整備促進
に当
つて
いる
全日本観光連盟
に対する
国庫補助金
は、それぞれ本
年度
に比し約三制の減少を見ることに
なつ
ておりますが、会費、
宣伝繰入金
の増徴、その他あらゆる有効なる方途を講じ、
対外宣伝
の浸透をはかるとともに、
他方受入れ態勢
の面におきましても、ホテルを初め
施設
及び
接遇
の
整備充実
をはかり、本
事業
の
振興
を通じて
国際収支
の
改善
に寄与いたしたいと存じております。
海上保安庁関係
について御説明申し上げますと、
警備救難業務
の主力となる
巡視船
九十七隻の約半数は老
朽木造船
でありますため、著しく手不足であり、さらに
北方海域
、
朝鮮海域
及び
東支那海方面
の
日本漁船
の
操業秩序
を維持し、あわせてとれ
ら漁船
に対する
不法拿捕事件
の発生を防止するため、常時
巡視船
を行動せしめておりますので、
沿岸水域
における
一般警備救難活動
に空白を生せざるよう
努力
を尽しております。
昭和
二十九
年度
においては、老
朽木造船
の
代群
として三百五十型
巡視船
一隻、二十三メートル
型内火艇ニ隻
を
建造
し、また、
さき
に認められましたヘリコプター六機のうち五機の引渡しを受け、各地に配属することとなりますので、今後は
海空
一体による迅速かつ機動的な
海上保安業務
の
運営
が期待されるのであります。なお、
日本海方面
の
浮流機雷
の状況は、その後漸滅の傾向をたど
つて
おります。
航路標識
の
整備
は、昨年の
予算削減
により当初の
計画
を相当割愛するの余儀なきに至りましたが、
国際的重要航路
に当る潮岬及び大王崎両
電波標識局
の新設を初め、
燈台
三十三基、浮標三十五基を新設する等重点的に
日本近海
における航行の安全をはか
つて
おります。
昭和
二十九
年度
においては五十
トン
型
燈台
見
まわり船
一隻を
建造
し、
燈台
四十八基、燈浮標十五基、
電波標識
三基を新設するとともに、
既設燈台
の
光力増大等
の
改良工事
もあわせて
実施
する
予定
でありますが、
わが国
の
現状
を列国と比較するとなお数段の隔たりがあるのでありまして、今後一層の
拡充
に努めねばならぬと考えております。
中央気象台
の
業務
につきましては、昨年の北九州及び
近畿地方
の
水害
にかんがみ、
明年度
は特に
水害対策施設
の
整備拡充
に努めたいと存じております。すなわち
昭和
二十八
年度
補正予算
により、西日本の鹿児島県外九県の
山岳地帯
における
雨量観測
の
整備
と、
近代的設備
としての
気象用レーダー
を一箇所
整備
を行いましたが、二十九度におきましては、引続き
山口
県外十県の
山岳地帯
に
雨量観測施設
の
整備
を行うとともに、
気象用レーダー
を二箇所に
設置
するに要します
経費
としまして、それぞれ一億三千九百万円及び三千六百万円の
予算
を計上いたしております。また
水害対策
と
水資源
の利用に当る
水利気象業務
の
整備
につきましては、
昭和
二十九
年度
におきまして北上川及び
利根川流域
の一部に対しまして
実施
する
意向
であり、これに要します
経費
といたしまして、約三千万円の
予算計上
をいたしております。 最後に、
職員
が
検察当局
の取調べを受けております
事件
につきましては、世間の疑惑を招くがごとき
事態
となりましたこはきわめて遺憾なことでありまして、今後とも十分戒心いたしますとともに、真相の明らかになるのを待
つて
しかるべき処置を考えたいと存じます。 ――
―――――――――――
關内正一
6
○
關内委員長
山崎岩男
君より発言を求められておりますので、これを許します。
山崎岩男
君。
山崎岩男
7
○
山崎
(岩)
委員
昭和
二十九
年度
の
運輸省関係並び
に
国鉄関係
の
予算関係
が上程せられまして、本日よりその
審議
に入るわけでございますが、そのうちでも
つて
私
ども国民
として最も
関心
を払わなければならぬ問題といたしまして、
鉄道新線建設
の費用が意外に少い。これは前
年度
におきましては、九十億の金をも
つて
工事
にかかりまして、三十線
程度
の
工事
が進行中であります。しかるにもかかわりませず、今回
昭和
二十九
年度
の
予算関係
というものは、わずか二十五億よりないのでございます。そこでその二十五億の金をも
つて
一体どの
程度
の
継続
ができるものかどうかという点につきましては、われわれ
運輸委員
はもちろんのこと、これは
国会
といたしましても、また
国民
といたしましても、重要なる
関心
を払
つて
行かなければならぬ
事態
であろうかと存じますので、この際
国鉄
がこれに対しましてどういう御
意向
であるか承りたいと思います。 ところで私
ども運輸委員会
といたしましては、この問題をなおざりにしするわけには参りませんので、
政府
並びに
国鉄当局
を鞭撻いたしまして、私
ども
の意のあるところをくんでいただいて、そうしてこの
継続事業
を延滞なく進めて行かなければならない、かように存じますので、
鉄道新鮮建設継続
に関する
決議案
を上程いたしたいと存ずるものでございます。まずその
決議案
の案文を朗読いたします。
鉄道新線建設継続
に関する
決議案
政府
は、
昭和
二十九
年度
予算案
において、
鉄道建設費
二十五億円を計上しているが、
昭和
二十八
年度
予算
に計上せられた
鉄道新線
(
復活線
を含む)三十線は、何れも
資源開発
、
地方産業
の
振興
に寄与するところ特に大なるもの及び
輸送系絡上重
要度の高いものであるから、これが一部
路線
の
工事中止
を見るが如きことあらば、
再建途上
にある
わが国経済
の
発展
、
民生
の安定に及ぼす
影響
は極めて大である。 よ
つて
この際
政府
は、
鉄道建設
の
重要性
にかんがみ、新
線建設工事
につき特段の考慮を払いこれを
継続
施行し得るよう
措置
すべきである。 右決議する。 この
決議案
を上程いたします。
關内正一
8
○
關内委員長
ただいまの提案につき質疑の通告があります。
正木清
君。
正木清
9
○
正木委員
私はただいま
山崎
君から上程された
決議案
に関連して、ひとつ
運輸大臣
に御質問を申し上げたいと思う次第であります。
決議案
の趣旨についてば本員も決して反対するものではないことを一応明からにいたしておきますが、私がお伺いしたいことは、なるほど二十八
年度
においては
国鉄
は
国民
の
要請
にこたえるために相当の
予算
を計上して、その苦しい、乏しい
財政
の中から、
国鉄
本来の使命の一環として非常な
努力
を払
つて
来られました。
従つて
当
委員会
においても、私などはしばしば問題を明らかにして
運輸大臣
の所信をただし、今日この
新線建設
に対しては、その
建設資金
は当然国が出資すべき性質のものではないか、それからもしそれが今日の
財政
上困難であるとするならば、
国鉄
の今日のこの
財政
の状態の中において、一切の犠牲を
国鉄
に負担させることは非常に無理じやないか、少くとも
利子
だけは国が負担すべきものではないか、こういう意見を今日まで繰返し繰り返し主張して参りました。これに対して
運輸大臣
は、御説の通りである、自分としては少くとも
利子
は国が負担するように
努力
をしたい、このことは重ねてこの
委員会
において言明があつたところであります。そこで、こうした点について
運輸大臣
は今日まで
政府部
内においてどのような
努力
をされ、そしてこの二十九
年度
の
予算
の
編成
にあた
つて
、どのように
努力
されたかという点が一点。 次にお伺いしたいことは、ただいまの
決議案
の内容でございますが、私
ども
が新聞を通じて承知いたしております範囲においては、今日の
国家財政
上、特に全体として一兆円の
わく
の中でとどめるためには、こうした点においても十分考えなければならないという観点から、特に
国鉄
の
財政
状態とにらみ合せて二十五億
程度
にとどまつたということでございます。この点、私は
決議案
の採決に先だ
つて
、一応
政府
当局の態度を明らかにしていたたくことが必要であると思いますので、その点を私は御質問を申し上げるわけでございます。 同時に、
国鉄
総裁の長崎さんが御出席でございますので、総裁の長崎さんにも御質問を申し上げるわけでございますが、
政府
の
方針
はどうであろうとも、
国鉄当局
としては、この
新線建設
については当然無
関心
ではなかつたはすでございますから、
国鉄当局
の当初の
計画
というものはどの
程度
であつたのか、それがどういう経過をたど
つて
二十五億円にとどまつたのか。今日の
国鉄
の
財政
上、この新線
工事
に要する厖大な
予算関係
が、
国鉄
の
財政
圧迫するという理由で、
国鉄当局
が進んで
政府
に進言したものか。それとも逆に、
国鉄
の意図いかんにかかわらず、
政府
の方から進んでかくすべきであるというような
意向
が
国鉄
に伝わ
つて
、
結論
としてかように
なつ
たのか。この点も私は総裁から御答弁を願いたい、かように存じます。
石井光次郎
10
○
石井国務大臣
お答えいたします。
政府
が
新線建設
には出資をするか、そうでなかつたら
利子
補給すべきではないかということ等につきましては、かねて
正木
君からも何度もお尋ねがございまして、私もそういうふうな線に沿うてやるべきが筋であろう、それに
努力
するつもりだと申しておつたことも事実でございます。今度私
ども
といたしましては、第一案として本
年度
政府出資
として百十億を出してもらえぬかということを申したわけでございます。それは昨年の九十億に対しますると、本年は経済速力によりまして大体百十億ほしいという
国鉄当局
の話を開いておりまして、それをそのまま
政府
にお願いしたわけでございます。もしそれがこの際、
融資
の間で困るようであれば、それに対する
利子
補給たけ出してもらえぬか、そしが約五億円でございますが、この要求をその次にはいたしたわけでございます。ところがいろいろ折衝の途中におきまして、だんだんと明らかに
なつ
て参りまして、初めに言
つて
おりました一兆円の
予算
わく
を越さないということのためには、どうしても新規なものを一切認めないという建前でやらなければ、今までのものでさえ減らさなければ
予算
は組めないのであるから、これにどうしてもやることはできないということで、遂に私
ども
の要求は認められないことに
なつ
たわけでございます。それから
予算
の全体の
わく
が、金融の
政府
資金
の
わく
がずつと縮まりましたので、
国鉄
に対する
資金
というものは前年よりも減りました。この
国鉄
の新線につきましては、初めに十五億といい、二十億といい、最後に何とかもう少し出してもらえぬかというので、
予算
決定後でございましたが、いろいろ話をつけまして、ようやく二十五億まで持
つて
来たというような状態でございまして、はなはだどの面からいたしましても残念でございますが、そういような経過をたどつたわけでございます。
長崎惣之助
11
○長崎説明員 お答えいたします。ただいま
大臣
からお答えがございましたので、ほとんど全部尽きているわけでございますが、何分にも昨
年度
におきましては、預金部からの借入れが百四十五億というのでございましたが、それがことしば非常に減
つて
しま
つて
いる状況でございます。なおそのほかに、
政府
全体の
予算
編成
の面から行きまして、借入金を増額するということばとうていできない、その他
継続事業
で縮小を余儀なくされたものが多々あるというような、いろいろのお話がございまして、当初われわれは経済スピードで参りますと百十億の出資がいるということを強く要求したのでございますが、
政府
のそうした
方針
あるいは借入金の増額の不可能というような、両方かち押えられまして、やむを得ず十五億が二十億になり、二十五億にとどま
つて
しまつたというのが実際の状況でございます。
關内正一
12
○
關内委員長
ちよつと
速記
をとめてください。 〔
速記中止
〕
關内正一
13
○
關内委員長
速記
を始めて。
竹谷源太郎
14
○竹谷
委員
昭和
二十九
年度
日本
国有鉄道
予算
説明という、配られた印刷物の
工事
勘定という項目のまん中ごろでありますが、「先ず
新線建設
費についてでありますが、新線の建設は前
年度
工事
着手線の
継続
に止め二十五億円を計上致しました。」とありますが、この新線につきまして、そのうち前
年度
工事
着手線の名前及び未着手の新線
計画
線の名称をお尋ねいたしたいと思います。
細田吉蔵
15
○細田説明員 お答え申し上げます。二十八
年度
の
新線建設
は全部で三十線ございます。そのうち三線は営業を休止いたしましたものの復活でございます。これを含めまして三十線と相
なつ
ておるわけでございます。このうち先ほど
大臣
の説明にもございましたように、四線はすでに本
年度
におきまして開通をいたしております。さらにあと二線が本
年度
中に開通を見ることに
なつ
ておりまして、これは本
年度
予算
の七十億で開通いたすわけでございますから、三十線中都合六線が本
年度
開通いたしまして、残りが二十四線あるわけであります。この線名を申し上げてみますと……(「プリントにしてください」と呼ぶ者あり)それでは表にいたしたいと思いますが、二十四線中着手しておりませんところだけを申し上げますと、北海道の辺富内線、根北線、それから近畿の坂本線、九州の国分線、枕崎線、内海線、それから越美線、この七線だけは設計、測量ばいたしておるのでございますが、
工事
の着手は全然しておらないものであります。そのほかの線につきましては、いろいろ
程度
がございますが、
工事
の請負に一応出しておる線でございます。従いまして二十四線中七線を引きました十七線が、何らかの
程度
で
工事
に着手いたしておるものであります。線路名その他につきましては、資料をもちまして別途御説明いたしたいと思います。
竹谷源太郎
16
○竹谷
委員
そうしますと、ここに二十九
年度
予算
として計上しました二十五億円は、昨年未着手のものを徐いた十七線についての
予算
ということに
なつ
ておりますか。
細田吉蔵
17
○細田説明員 先ほど来いろいろお話がございましたようこ、建設費が百十億いるところが二十五億に
なつ
たものでございますから、これを各線別にいかに配分するかということが非常に困難な状況でございまして、ただいまいろいろな案をつくりまして練
つて
おるのでございますが、最終的にはまだ決定を見ておらないわけでございます。近く建設
審議
会を開きまして、建設
審議
会の御意見も承りたい、かように考えておるわけでございますが、ここに書きました趣旨を大体において申し上げますと、未着手のものにつきましては、これは新たに差手することは、もうほとんどといいますか、絶対と申しますか、不可能に近いのでございまして、設計、測量等がまだ十分に済んでおらないものが大部分でございますので、設計、測量をさらに続けて行くということにいたしたらどうか、かようにただいまのところ考えているわけでございます。なお着手いたしましたものを
継続
いたすと申しましても、これは金が二十五億でございますので、これをどういうふうにして引伸ばして行くか、ただ引延ばすといいましても、だらだら細々とやるといいましても、実際問題といたしましては限度があろうかと思うのでございまして、それらは個々の具体的の線について、どの
程度
引延ばし得るかということを検討いたさなければならぬ次第でございまして、そういつたことを実際の工程その他とにらみ合せなければ、各線にどれだけの
予算
を振り向けていいかというようなことがはつきりきまらない。そこに先ほど申し上げました困難性もあるわけでございます。いずれにいたしましても、ただいまいろいろ案をつく
つて
おりますが、二十五億では幾ら延ばしましても、
年度
一ぱい
工事
続けて行くという金には絶対に不足するわけでございまして、金が、ある線におきましては十月とか、ある線におきましては十二月でございますとか、そういつた時期になくなりまして自然に休む、来
年度
予算
の目鼻がつきますまでは、休まざるを得ないというような形に相なるかと思うのでございます。ここに書きました
継続
という趣旨は、
年度
一ぱい続けて
工事
をやるという考え方ではございませんので、本
年度
とにかく
工事
を続けてやって、来
年度
にかかるものは来
年度
引き続いてやる、こういつた意味で
継続
という字句を用いているわけでございますが、その点は多少字句が不適当だというようなおしかりを受ける点ではなかろうかと思うのでございますが、大体ただいま申し上げたような趣旨でございます。
竹谷源太郎
18
○竹谷
委員
今の答弁でまだわからぬところがあるのでありますが、そうしますと、未着手線の七線については、調査、設計等を多少した
程度
で、他の前
年度
着工の十七線については、これまたそのうもには全然
工事
をやらない線もできるのであるかどうか、一応いずれも多少ずつはやるが、ずつと一年間
継続
しては
工事
が続かない、そのうちの何箇月かで、あとの月は
工事
を休止してしまうというような状態になるのであるか、もう一度お尋ねいたします。
細田吉蔵
19
○細田説明員 私の御説明が足りなかつたと思うのでございますが、ある線に重点的に金を入れることになりますと、他の線が打切られるということになるわけでございます。ただいまのところ私
ども
としましては、経済的にはある線に重点的に金を入れてやることは、資本を生かす道ではございますが、それでは
影響
するところが非常に大きいと思いますので、もう請負にも出しているような線が、ただいま申し上げた十七線であるわけでございますので、できるだけそういつたところについては、ある
程度
でも続けて行きたい、こういう気持ではいるわけでございますが、その辺が、先ほど申し上げました通り非常にむずかしい点でございますので、最終的には決定いたしておらないという実情でございます。
竹谷源太郎
20
○竹谷
委員
もう一つ、
新線建設
についてお尋ねしますが、この未着手七線以外に、運輸当局として新線として建設せんと
計画
しております線があるかどうか。それをお尋ねします。
細田吉蔵
21
○細田説明員 この説明書にも書いてございますのですが、新しく着手をせられたいという要望の線は非常にたくさんあるのでございます。つまり先ほど申しました三十線以外に、二十九
年度
から着手してもらいたいという御要望の強い線はたくさんあるのでございますが、先ほど申し上げておりますように、今まで着手しておりますものでさえも続けて行けないというような実情でございますので、二十九
年度
は三十線以外の線に新たに着手するということはやめるということで、これは建設
審議
会の小
委員会
でも、そのような御決定も一応ございましたようなわけでございます。
従つて
計画
というものは別段きま
つて
おりませんし、二十九
年度
は新たなものは着工はいたさない、こういう考え方でございます。
竹谷源太郎
22
○竹谷
委員
ただいま承りますと、この未着手の七線以外にも何十線、あるいは河百線という着手してもらいたいという猛烈な新鮮建設の要望があるというお話でありますが、そうなりますと、なおさら先ほど
正木委員
から質問がありましたように、
新線建設
という国土の開発、交通の
発展
に伴
つて
、ぜひ必要な
鉄道
網の
拡充
という
事業
の重要な仕事をしております
国鉄
といたしましては、とうてい
財政
上さような
事業
を遂行すろことは不可能であろうと思う。しかも今後着手すべき線は大部分採算のとれないものであり、しかも公共的に必要なものである、かようなものを一公社である
国鉄
の全額負担においてなすというような
計画
では、とうてい円滑に行くことのできないことは申すまでもないところでございます。しかも本
年度
は
財政
緊縮でも
つて
、かような非常に要望があり、すでに着手もしくは着手することが決定して、設計までできておるものの
工事
ができない。そして二十五億円に圧縮した、こういう
現状
でございますが、これに対しまして先ほど
山崎
委員
から提案のありました
決議案
の内容を
実施
しようとしますならば、運賃の値上げなり、あるいは公務員の待遇の劣悪化なり、あるいは
施設
の維持、取替補充というようなことができなく
なつ
て、
国鉄
運輸の危険が増大するというように、あらゆる方面にしわ寄せが行くことになるであろうと思う。こういうふうに考えてみますと、どうしてもこうした
新線建設
事業
のようなものに対しましては国家がみずから投資するなり、あるいはこの
新線建設
のために
鉄道
債権を発行したというような場合には、その
利子
を全額補給するというような、そうした
財政
的援助を国家がなすのでなければ、とうてい
国鉄
の経営、また円滑なる日本の交通
事業
の
発展
も期しがたいと思うのでありますが、当局としてはこの点に関していかように考えておられるか。今
大臣
が留守でございますが、次官がおりますから、ひとつ責任ある御答弁をお願いしたいと思います。
牛島辰弥
23
○牛島説明員 お答えいたします。先ほど
大臣
からもその点につきましては一応お話があつたと思うのでありますが、
鉄道
の
新線建設
の費用につきましては、その財源を国の出資に求むべきである。またその出資がどうしてもできないで借入金に求める場合におきましては、その
利子
の補給をなすべきであるということは、以前からも建設
審議
会からの答申、建議があつたわけであります。
政府
としましては、昨年におきましても、また本年の二十九
年度
予算
編成
に際しましても、この点を十分に
努力
したつもりであります。
政府出資
百十億の要求は、百十億の一般会計より
国鉄
会計への繰入れということが、今回の
予算
におきましてほとんど不可能になりましたので、ただちに
利子
補給の方法によりまして、昨
年度
の預金部よりの
財政
資金
の借入れに対しまして
利子
補給の法案の草案を用意いたしまして、ちようど六分補給にいたしますと五億
程度
のものになりますので、五億
程度
の
予算
要求をしたのでありますが、これも一般会計より
国鉄
会計へ繰入れて参ります関係上、今回の
予算
におきましてこの五億の財源をも得ることができなかつたということでありまして、
運輸省
といたしまして、私
ども
としてはやはり
政府出資
で行くのが本筋であろうかと存じております。また
政府出資
が悪く、
財政
資金
によりまして
国鉄
の借入金にその財源を求める場合におきましては、
利子
補給で参るべきがよいのである、こういうふうに考えております。ただ今回の
予算
編成
におきまして、それが実現できなかつたことを遺憾に存ずる次第であります。
關内正一
24
○
關内委員長
他に御質疑はございませんか。
南條徳男
25
○南條
委員
新線建設
についてただいま当局から御説明がありましたが、細田説明員の答弁は私は重大な発言だと思うので、ちよつと再質問をしてみたいと思うのであります。今の細田説明員の話によると、二十八
年度
に決定した三十線の建設線のうちで、未着手線が七線ある、これはどのようなことがあ
つて
も今二十九
年度
には着手できないものであると考えるという。そうしますと、これは昨二十八
年度
に三十線を
国鉄
が着工すると建設
審議
会できめて、
予算
を計上し、そして百十億の
予算
を査定したのでありますが、これはそのときの
国鉄
は調査も側量も完了しているから、二十八
年度
に着工できるという想定のもとに、三十線の
予算
を計上して獲得したものと私は思うのでありますが、その点はどうなんですか。
細田吉蔵
26
○細田説明員 お答え申し上げます。ただいま申し上げました七線は設計、測量等が全部でき上
つて
いるから、二十八
年度
に
工事
に着手するということには
なつ
ておりませんので、事実設計、測量ができておりませんから、設計、測量からまず始めるということであります。その前のいろいろな経済
事情
の調査、交通量がどれくらいになるとか、どれくらいな貨物が出るというような経済調査は十分いたしておりますので、それで決定をいたしまして、建設費が計上されましてから
実施
のための設計、測量にかかる、こういうことでございまして、ただいまの未着手と申しましたのは、設計、測量は二十八
年度
でいたしているわけでございます。それで二十八
年度
に請負
工事
にまだ出しておらない線でございます。
南條徳男
27
○南條
委員
それでわかりますが、そうしますれば三十線は二十八
年度
に着工できるという
見通し
のもとに、昨年は百十億の
予算
を獲得したものと思う。そうすると、今度そのうちから二十五億に二十九
年度
削減
されました場合には、この未着手の七線の場合は、今のお話では当然除外されるような事柄ですけれ
ども
、私はそうじやなくて、これも含んでその二十五億円の中でとう勘案するかということを建設
審議
会その他でも
つて
勘案して、重要なものについてはあめらためて着手する。この中には、私
ども
知
つて
おるところではすでに図面もできておる。線路もかか
つて
おる。ごくわずかのものだけが、いろいろな
事情
で延びたものが、たまたま今回の未着手線に
なつ
ておるものもあるのです。だから今のような御説明になりますと、非常な不公平ができると思うので、この点どういうふうに
なつ
ているか、承りたい。
細田吉蔵
28
○細田説明員 私の説明不足非常に申訳ございませんが、大前提に二十五億の配分については最終的にきま
つて
おりませんということを申し上げました次第でございます。ただいま南條先生のおつしやいましたように、新たに二十五億をどう配するかということにつきましては、われわれの方といたしましても、
国鉄
としましても、十分案を練りますし、また建設
審議
会の御意見も聞きたい、各方面の皆さん方のご意見も承
つて
決定すべきである、そういう前提はあるのであります。ただ私があとでその七線はどうもむずかしそうだということを申しましたのは、いろいろ事務的に案を練
つて
おります過程においては、非常に困難があるようですということを申し上げた次第でございますので、これは私の言い誤りであれば修正させていただきますが、ただもにこれについてはもうやらないということにきま
つて
おりますというようにおとりでございますと、そうではございません。前提で一番先に申し上げましたので、あと説明でそれがどうも非常にむずかしく
なつ
ておりますということを申し上げただけでございます。その点は御了承願いたいと思います。
竹谷源太郎
29
○竹谷
委員
ただいま運輸次官から
新線建設
事業
に対しては
政府
が投資すべきであり、また少くとも
利子
補給くらいはやらなければならぬという考えのもとにあらゆる
努力
をしたが、今回はその実現を見なかつたという御答弁でありました。その点は了承いたしますが、これにつきましては今後とも従前以上の熱意をも
つて
、これが実現に
努力
する決意ありやをまず伺いたい。 次に
山崎
委員
からただいま上程されております
決議案
が、――これは仮定の話になりますが、通過いたしましたとした場合、当局としてはこれを実現しますために
施設
の維持、改良及び公務員の給与に対する圧迫ということをせずして、この
新線建設
事業
費の増額を
計画
するようにしなければならぬと思うのであります。この点について
新線建設
事業
費の増額、が他の重要な部面に圧迫、そうして
予算
の圧縮を伴うようなおそれはないかどうか、それをお尋ねしたいのであります。
牛島辰弥
30
○牛島説明員 第一点につきましては、ただいま私が申し上げました
方針
に従いまして、今後とも
努力
して参りたいと思います。 第二点につきましては、これは今回二十九
年度
の
国有鉄道
の
予算案
につきまして、皆さん方にも十分御
審議
願いたい。その内容につきまして、その構成等もよく御
審議
願いたいと思うのであります。何分にも
政府出資
ができませんものでございますから、この財源を求めるということになりますれば、新たに附加するか、現在あるべき
予算
をある
程度
編成
がえするかというよりほかないと思います。問題ば
編成
がえする場合に、給与の点につきましてはこれは問題はないと思いますが、同じ
工事
勘定の中におきまして操作をもし行いますとしますれば、他の面に
影響
は当然出て来ると思います。
財政
投資をふやすということになりますれば別問題でございますが、やはり今回の
財政
投
融資
の総額というものは、一般会計
予算
を一兆円以内に押えましたと同じように、
政府
としまして投
融資
の総額を限定いたしておりますので、
現状
におきましてはなかなか借入れ、公債の増額はむずかしいのではないかと思います。
岡本忠雄
31
○
岡本
委員
次官に一つお伺いしたいのですが、今度の
政府
の施政
方針
演説におきまして、新規
計画
は一切これを認めず、こういう
方針
を示されたようでありましたけれ
ども
、先ほど細田説明員の御説明によりますと、設計、測量をやつたものもあるというな線につきましては、これを一体
継続事業
と考えておられるかどうかという問題です。すなわち新規
計画
はこれを一切認めずということは、どのように理解しておられるかということと、先ほどの設計、測量をしたような
事業
は、
継続事業
であ
つて
、新規
計画
ではない、こう認められるのか、あるいは認めないのか、この二点についてちよつと御説明を順います。
牛島辰弥
32
○牛島説明員 第一点につきましては、御承知のように
鉄道
の新線
計画
を決定いたします場合におきましては、建設
審議
会の答申をいただき、それに基きまして
国鉄
が新線
計画
の許可を
運輸大臣
に求める、こういうものにつきましては新規
計画
である、こういうことでございます。従いましてただいま第二点でお話になりましたような着工するかしないかという問題ではなしに、許可を求めるか求めないか、新たに新線として計上するかしないかという問題であります。 第二の問題は、すでにその許可を得まして、
国鉄
としましては新たに
路線