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森田豊壽君 簡単です。極喜く簡単です。米で以てやるためには、米をみんなに食わせるためには、米のほうは
供出で統制して置かなければならんというお話があ
つたのでありますが、米が不足だとすれば、現在九十万トンですか、あれを百六十万トンの
買入にいつの間にかくるつと引つくり返つて
外米をうんと持つて来た。まあ
外米も米である。この
外米を持つて来てこれに充てようということもあるが、早く言えば、国際米
価格によりまして、それでやつて行こうというような考え方も、輸入する以上はそういう考え方もだんだん出て来るようにも思うのでありますが、一体余分なことのようですが、簡単に申上げますと、
義務供出、
超過供出、現在この表あたりを見ておりまするというと、
義務供出、
超過供出というのはどこからどこまでがそうだかわからない。これは本当は全部がみんな
超過供出にしまいには
なつてしまうのじやないか、まあ極端なることを言いますれば……。それを無理に各府県に割当てまして、無理な
供出をしているということが実態であると思うのであります。随分
供出に対しましてはお骨折りに
なつておることは重々
承知しておりますが、こんな無理をしなくても、麦と同じように米をやつぱり買上をなすつたならばどうか、間接統制とおつしやいますけれども、できればと言いますが、買上ということがいいんじやないか。私はむしろ需給係数によりまして、すべての米価がきまるべきものであつて、豊凶係数なんということを謳つておることは、若しうんととれたときにはそれだけ安くするのかという議論も立つと思うのであります。余り議論的には私は言いたくないのでありますが、一体の豊凶係数なんというものでやつていないで、実際において需給係数ということが最も
価格を決冠するのに重要な係数でなければならん。而も自由経済下におきますところの
関係から言えば、それが主でなくてはならない。麦と米とどれだけの開きをおくかということは、麦のほうは自由である。而も米のほうは統制されている。
政府がきめる場合には別でありますが、自由である麦に対しましては、これが相当高く
なつておりますことは、この需給
関係が非常に強い。需要者が多いということにも相成るわけでありまして、そういつた係数で行くべきではなかろうかとも思うのでありますが、そういう点から行きますれば、自然とそこには米の買上
価格というものは決定しやすいので、今までのように
供出に対しまする莫大なる費用を使いまして、而も国民に好まれずそれが
食糧増産に支障を来たしておるに至りましては、この
供出制度こそ今日よほど考えるべき問題ではなかろうかと、こう思うのであります。要は、食糧を増産するのが目的でなくてはならんので、ただ米がとれなかつたから、何とかして出してもらつて、それで間に合わせるというならば、外国の食糧はたくさんあるのでありますから、それを持つて来て賄うということも今日ではできないことではないと言えるのであります。従いまして、この問題は私はこの
供出制度というものを根本的に今の御
説明のような
程度でなく、もう少し米というものから、すべての食糧を総合的に見ましてこれを考えたならば、今日
供出制度を廃することができないとは誰が断言することができましようか、こう私は考えるのであります。この点につきまして、外す気がないということであれば、それまでありまするけれども、これはよほど
一つお考えを願わなければならんじやないかと思うのであります。この点に対しまして、先ほどそれだけの準備ができておらないから、間接的な問題ができておらないから、間接的な品物を以てそれで調節することができない。間接調整ができないから、従つてお米を
供出させられるというように私は伺いましたが、この点につきましては、私はそう考えますが、
外米をうんと入れたならば、それはできるじやないか、間接調整ができるじやないかと思いますが、その点は如何ですか。