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藤田進君 一時から六時までいて云々と言
つて、それが正しいように言われるが、私は心外です。いやしくも
委員会とはいいながら、
政府、
大臣を代表してそれに代るべき
立場で御
答弁願
つておるのに、
事態が変
つているのにかかわらず、その連絡がないから知らんということだと思うのです。一時から六時までいたので、自分はそれを知らなか
つたという意味も含まれていると思う。成るほどそうかと言
つて私は済ますことはできません。それは
大蔵大臣か、或いはあなたのほうからか、どちらのほうにいたしましても、刻々
情勢が変
つているならば、
政府答弁としては、その変
つたことにマツチして、それによ
つてやはり責任ある答えを願わなければ、
委員会の
審議としては誠に遺憾だと思うのです。その点はやはりどの省の場合におきましても、緊密なる連絡の下に、而も
政府を公式に代表して見えておるその
立場の人に対しては、間違いなく刻々の
情勢の変りというものは、殊にかような大きな問題の変りというものは、連絡されて然るべきではないか。私はその点を遺憾に思うのであ
つて、むしろそれは他の
かたがたには若干のそうい
つた連絡なり何なりがあ
つたのではないだろうかという疑いさえあるので、あなただけが
御存じなか
つたように私は思うのであります。而も、そういうことが全く非公式で、
委員会などでは言えないかのごとき御
発言でありましたが、そうであるならば、その御
発言になるニユアンスはいろいろあるでしようけれ
ども、この間の御
答弁では、すでにその話がもう三時頃きま
つてしま
つている。而も副
総理、更に
労働大臣、更に
大蔵大臣の了解も全部済んで、党のほうでは佐藤幹事長が出られて……、こういう
状態は、何人がどう言われようとも、全然それは非公式なそこらのとるに足らん者がや
つていることであ
つて問題にならんということは言えないと思うのです。結果的にこれを論じてもそうです。そういうことは連絡がなか
つたならば
御存じないかも知れませんが、将来については、やはり責任ある御
答弁をされる以上は、刻々のそういう移り変りというものは、必ず
政府当局としても、人もいるはずですから、連絡を密にされるのが、至当であるし、要望したいと思います。
更に私は
仲裁裁定の定施について特に
質問いたしましたのは、
海野委員の
質問に対しての
お答えが、
実施しないしないと言われるが、
政府は
実施すると言
つておるのです。ただこれが一月だと、こう抗弁されるので、
答弁というより、も……、それで私は、それは違いはしないかと、こういう意味で申上げたのでありますから、これ以上このことを追究しようとは思いません。ただ第二の、私の希望的観測だということでありましたが、そうであれば、そういう希望もあなたの御随意ですけれ
ども、先ほどの
答弁も非常に
自信ありげに
解決するということを言われていたので、私は又何か新らしい
情勢が、我々の知らない
情勢が出て来たか。昨晩までの
団体交渉を見るときに、必ずしもそう私は楽観していない。非常に
事態は困難な
状態に陥
つてしま
つておるという矢先、非常に楽観が出ていたので、私はここに
お答えを求めただけでありまして、この点は御希望であればいたし方ございません。そこで本論ですが、先般いろいろ調査いたしましたが、
アルコール専売に関しては、他にも無論これはよく似通
つたものがありますけれ
ども、予備金から一月以降の
源資を捻出しようということで、それぞれ
源資計算をなされておりますけれ
ども、遂に
衆議院ではかような
状態にな
つて、誠に遺憾だと思うわけですが、このようにそれぞれの
企業体、
現業について
仲裁裁定がなされ、この
経過というもは
団体交の渉、調停がすでになされた上に立
つておりますし、この受けて立つ
当局としても、それぞれのやはり舞台において
交渉がなされて来たと思うのです。いわば金曜日に
大蔵政務次官が言われた、個々の独立採算制、個別
賃金、個別
労働条件というこの吉田
内閣の一貫した方針、こうい
つた建前からしても、当然に
仲裁裁定の扱いについてもこの建前を例外としないで貫かれるのが至当ではないか。併し、これも若干この間と重複いたしますが、他に新らしい
事情の変更があるならば、これも認められると思いますけれ
ども、この際各
現業、
企業の
内容というものは、
源資的に見ても極めてアンバランスがあります。アンバランスがあるということは、これは民間産業に例えればもつと明確になるわけですが、いつの場合でも民間産業においては、やはり個々の
企業単位に調停がなされ、斡旋がなされて、
解決がなされておるわけであります。この
企業体、
現業に関する限り非常に無理に一本化されるということが、どうも我々には
納得行かないのです。このことが、或る意味では
賃金の統制であります。又このことは、非常にバラエティーに富んだ各
企業労働者の構成を無視したやり方でもあるし、
企業努力等に対する影響というものは非常に又これは問題があるのではないだろうか、
アルコール専売、或いは印刷などを調査いたしますと、その感が特に深いのでありまして、先般も申上げたように、家族構成も非常に
生計費を高く要する
内容を持
つておりまするし、又
源資的に見ても、かように極めて楽に
実施が可能であるという、こういうものまで、而も対象人員は千四、五百名という僅かな人員についてこうい
つた非常に無理押しなやり方をいうものは、今後非常に悪い影響を持つのではないだろうか。これは一般に対してもそういう印象を深めるのではないだろうか。若しこれが
政府の今後方針となるならば、民間産業に対する労働政策としても当然このシステムがとられて、仮に石炭が
賃金値上げになれば、同じ比率を以て他の産業もというような工合に、やはり
政府としてはこの事実を否定できなくなるのではないだろうかと、こう思われるわけですが、先般来、或いは均衡の面から、或いは予備金が使えないからといろいろ大蔵
政府次官としては言われて、私は結局まあ最後に御
答弁に
なつたものが真実であろうと推定する以外にないので、いろいろなことが言われておりまするので、
アルコール専売についてなぜあのように一月にせざるを得なか
つたか、
源資的に、或いはその他の
事情がありますならば、
一つ明快にこの際最終的な御
答弁として
お答え願いたいと思います。