○寺尾豊君
只今議題となりました
参議院及び
裁判官弾劾裁判所の
昭和二十八年度
歳出予定経費補正要求に関する件につきまして庶務
関係小
委員会における審査の経過並びに結果を御報告いたします。
先ず予算の
内容を御
説明いたしますと、
参議院の補正
要求額は、追加額四千四十四万九千円、修正減少額二百八十九万円、差引補正額三千七百五十五万九千円でありまして、これをすでに成立した
昭和二十八年度予算額十一億七千九百四十七万一千円に加えますと、十二億一千七百三万円と相成ります。
補正
要求額の内訳は、第一に第十六回
国会の会期延長、第十七回
国会及び第十八回
国会の開会に伴う
議員の応召旅費、滞在雑費、議会雑費等の予算の不足を補うために必要な経費一千七百二十八万円であります。
第二に、
昭和二十九年度一月以降
国会職員及び
議員祕書の給与を改善するため必要な経費九百三万円であります。
第三に、
国会職員及び
議員祕書の期末手当及び勤勉手当、おのおの〇・二五カ月分を増額するために必要な経費一千四百十三万九千円であります。
第四に、修正減少額二百八十九万円は、
参議院庁舎増築費の一部を節約したものであります。
次に
裁判官弾劾裁判所の補正
要求額でありますが、これは第一に、
昭和二十九年一月以降
国会職員の給与を改善するため必要な経費九万九千円、第二に、
国会職員の期末手当及び勤勉手当おのおの〇・二五カ月分を増額するため必要な経費十六万二千円、合計補正
要求追加額は二十六万一千円でありまして、これをすでに成立した
昭和二十八年度予算額八百八万六千円に加えると、八百三十四万七千円となります。
庶務
関係小
委員会といたしましては、閉会中から今期
国会にかけまして、前後六回に亙
つて委員会を開き、協議いたしました結果、右の
通り決定いたした次第でありますが、なお、公務員の給与の改善に伴う
国会議員の歳費の改訂及び公務員に対する期末手当、年間〇・二五カ月分の増額支給に対応する
国会議員の期末手当に対する措置につきましては、衆議院側とも協議いたしました結果、
政府側の要望もあり、今回はこれを
要求しないことにいたしました。
又、明年一月以降における
議員秘書の給与の改善につきましても、衆議院側と協議をいたし、又
政府側とも折衝いたしました結果、現行月額一万九千二百円に対し、公務員の給与改訂に関する
人事院勧告の趣旨に鑑み、取敢えず月額二万一千九百円に引上げることに
決定したのでございますが、予算措置としては、先に申上げました祕書の給与改善のための
要求額のほか、必要な額を、大蔵省の管理に属する予備費から支出することにな
つております。
併し右の程度を以てしては、なお不十分と
考えられますので、
国会開会中の手当支給等につきましては、更に
政府並びに衆議院側とも協議の上、通常
国会において必要な措置を講じ、速かに改善を図るよう努力することを申合せた次第でございます。
以上をも
つて報告を終りますが、何とぞ本
委員会においても御
承認あらんことをお願いいたします。