○八
藤説明員 昨日の
大臣の申し上げましたお
言葉は、私
どもとしてはかように理解しているのでございます。
企業企業によ
つて弾力条項がある。
従つて業績の上つたところに
弾力条項によ
つて発動せられる。その限りにおいてアンバランスがあることは、これは当然である、かようにおつしやつたように
考えている次第であります。しかしこの年末の場合におきまして
期末手当、簡単に申しますれば通常いう暮れのボーナスでございますが、これがはたして
企業ごとでかわ
つてもいいかということになりますと、何もほかの
企業について私
どもは申し得ないところでありますが、私
たちといたしましては、
郵政は貧乏だから少くていいんた、その
企業によ
つての弾力だから少くていいんだということをおそれているのでございます。同じく正月を迎えるのでございますから、
予算上でも同じように
公務員の〇・五、それから各
企業とも〇・二五というように、同じ
数字が
計上されているのでございますから、できるなら同じにしてもらいたい。私
どもはお金持ちの楽な
企業の人
たちがたくさん年末
手当をもら
つて、
郵政には金がないのだから、これだけの金でがまんしなさいということをおそれている。しかしそれが年間を通じていわゆる
弾力条項によ
つて、その
企業の
実績により
努力によ
つて、それが還元されて来る限りにおいて、その
企業の特殊性は、これは私はもちろんあるだろうと思います。
つきましては、
お尋ねの後段の内部の問題でございますが、これはまことにむずかしい。おそらくこれは
職員組合側におきましても、いわゆる配分闘争とい
つて、非常にむずかしい問題であります。
郵便はうんととれたから
郵便にだけはこれだけやる。ところが
委託業務関係は、電通の方で
業績を上げたから、電信電話
従業員はこれだけ多くやる。
保険の方はないからゼロというように、同じ
郵政省の中において、同じ
公労法の
適用を受けている、また同じ一本の給与総額の中からやられている人間に、それぞれ
業績によ
つて段階をつけていいかどうかということは、非常山にむずかしいのであります。これも私
ども在来ともにこの点に苦心しておりますが、ただいまのところは私
どもは極力一つの
官庁の中にあるものとして、一本の
特別会計にある人間として、極力同じくすべき筋合いのもの等については一緒にして行きたい。たとえば先般の
調停案
実施の場合におきまして、
貯金から五億円入
つて参りませんでしたが、内部の節約その他によ
つてでも、
貯金にいようが、
保険にいようが、
郵便にいようが、ともかく一本にや
つて行きたいということで、俸給表等も一本の俸給表をつくつた。それからまた片方の例で申しますならば、
郵便増収対策というものがありまして、
増収が上つた場合には、これに対して何らかの
意味において
職員に対して還元してやるということは、
郵便が、先ほど
経理局長の
説明がありました
通り、
郵便局の割当の目標以上に
増収を上げたときは、
増収分に応じて支出してやる、還元してやるということで、
郵便は
郵便としてだけ切り離してや
つている次第であります。あるいはまた
保険なら
保険で、いろいろと募集等の成績が上りましたならば、その
保険事業の人間には、それぞれ
業績に応じたところの
手当の問題のごときは、これはでき得べくんばやはり
一般的なものとして統一的に扱
つて行きたい、かように
考えている次第であります。この問題は、なかなか実際上もりくつの上でもむずかしい問題であります。常に苦心があるところでありますが、今次の年末の
報償手当というやり方におきましても、やはり極力彼此総合いたしまして、事業部門にかかわらず高じようにや
つて行きたい、かように
考えております。