○渡部
説明員 それではまず順序として風水害の
関係から申し上げます。風水害の
関係は、夏以来臨時措置の各種の
法案が成立いたしまして、これに基く政令の準備をいたしておりましたが、先般食糧の安売りに関する法律の施行令を除きまして、一応施行令を出したのであります。すなわちまず第一に農地等の災害復旧に関しまする国庫補助の臨時特例措置に関する法律の施行令であります。これは政令に基きまして市町村を指定する段取りにな
つております。市町村の査定の分につきまして国の直接補助すなわち一箇所当り十万円以上のものの査定は済んでおりますが、十万円以下三万円の府県に対する国の補助の分の査定が全部済んでおりませんので、まず私の方で査定の済んでおります町村を第一次の指定をいたしました。次に府県の調査等を整備いたしまして、第二次の指定をいたすというふうに段取りしております。第一次の指定は今月の十日までに告示ができる
ようにしたい、こういうふうな段取りにな
つております。
それから第二に、営農資金の
関係でありますが、これは風水害
関係二百億であります。この一部保留を除きまして府県別の配当を終りました。
それから第三に風水害等による罹災農家に対する飯米麦の安売りの法律に基く施行冷であります。これは実際問題といたしましては府県と相談いたしまして、必要な県には食糧事務所から仮オーダーで出しております。この分は指定が府県別になりますので、私の方で政令案をつくりまして、法制局との打合せも済んでおりますが、府県別の指定のほかの方の省の
関係、すなわち建設省との
関係がありますので、それまで政令の公布を待つ
ようにというふうな
関係各省の話もありますので、まだ施行にはな
つておりませんが、これは施工したと同じにどんどん
先ほど申し上げました
ように、仮オーダーで必要な向きには飯米麦を流しております。そのほか公共土木の
関係は建設省と一緒の政令で出ます。それから排土の方もそうであります。そのほか一般の補助金につきましても、府県別の配分を内示済みであります。農薬その他であります。
次に冷害
関係でありますが、冷害
関係の法律の
関係といたしましては、営農資金の融通に関する法律であります。これの施行令もき
よう公布にな
つたそうであります。第一次の配分として二百二十億の約半分を府県に内示いたしております。
それから飯米麦の安売りの法律も、風水害の例になら
つて仮オーダーでどんどんや
つております。これも、
先ほどの風水害のときの飲米麦の安売りの施行令と同じ状態にあります。遠からず施行になります。
それからもう
一つありました農林漁業金融公庫の二十五億増資の法律であります。これは救農土木事業の自己負担分に充てるのと三億の伐採調整資金であります。準備を進めまして救農土木事業の自己負担分の貸付
条件といたしましては五分で十年以内、すえ置き期間は二年ないし三年のすえ置き期間で貸す、こういうふうにきめて公庫に指令をいたしております。
次の百十五億の補助金の交付の
状況であります。これは先般お手元に御送付申し上げておいた
通りでありますが、まず第一に救農土木事業の第一次の配分を終りました。総額五十億でありますが。そのうち約七億弱を留保しまして第一次の配分を終
つたのであります。配分の方針の骨子は、第一次といたしまして、原則として五割以上の被害の市町村を対象として配る
ように、それから従来ある都道府県営の灌漑排水、団体営灌漑排水、土地改良、開拓、林道事業、漁港施設、それぞれは従来の計画を生かしてやる。その計画が及ばない所にいわゆる臨時救農施設を優先的につける
ように、それから一市町村に対する補助金の最高限度を大体五割以上の被害農家戸数二戸当りの労銀収入が一冬二万円を最高限度にして、それ以上に一市町村に救農土木費が集中しない
ように、すなわち言葉をかえていいますと、被害のある町村に漏れがない
ようにこの金を使
つてくれ、こういう趣旨であります。それからまた市町村別の配当は農林
大臣の承認を受けるというふうな点が骨子であります。土木
関係は建設省に十億あります。これも大体農林省の方針と一体をなしまして配分を終
つております。なお冷害の隣接府県としまして、一部白穂地帯も含めて静岡、愛知、三重等に若干の配当を右の趣旨に
従つていたしております。
それから臨時救農施設の
内容等につきましては、お手元に差上げておきましたが、いわゆる小規模の土地改良あるいは林道、そのほかため池の修理施設等も広く拾
つて通知を出しております。
土木
関係の事業は以上の
通りでありまして、冷害対策諸費の一般補助金の配分でありますが、追加の十億の分につきましては先般閣議決定をいただきまして、水稲健苗育成事業費すなわち保温折衷苗しろ及び温冷床苗しろの五億二千万円、麦の増産対策の追加として麦の病虫害防除費に二千二百万円余り、種もみあるいは種ばれいしよ等の確保の追加分として一億一千四百万円余り、食生活の改善の追加として六千九百万円、このうち学校給食施設の増として四千万円を追加いたしております。米麦の安売りの追加分として八十百万円、
冷害地の試験研究機関の整備の増として五千五百万円、農業共済保険金の四十五億を減額いたしましたものと、それ以上不足の分のために借入れを要するもののために要する利子補給一億一千六百万円、耕上培養に四百九十万円、緑肥作物原採種圃設置補助に九百九十万円、炭がま補助の追加分として六百十万円、合計十億をそれぞれプラスして決定いたしたのであります。今まで申し上げたものは一応
資料として差上げております。これの府県別の配分は、種もみ、それから前にありました蚕桑病虫害防除繭の硬化病を除きましては、府県別の配当は済んでおりますので、
先ほどの御
要求に基きまして
資料の配付の準備をいたしております。概略この前の
委員会から
あとの経過を御
説明申し上げた次第であります。