○
吉田(賢)
委員 しかしながら
配船に適しないものを、毒の入
つたものを安く処分して売り飛ばすものに国民全体として、また国家は
価格補給なんかいたしません。それは当然のことであります。
食糧として配給するがゆえに消費者の負担を軽くせしめることが
一つの
理由で
価格補給がなされなければならぬ。毒が入
つておるというので
食糧にはならぬ何か使い道はないのかというので工業用
原料に流してしま
つた。こういうものに国家は
価格補給しておるのではない。しからばそういう観点からすれば何も狭い
食管特別会計を論じておるのではないのでありまして、
農林省行政を論じておるのです。
食糧庁の行政を論じておるのです。しかるときにはこれだけは国家の損である。これだけは
食管特別会計の損になる。これだけは何にというふうに区別してあるべきが当然なんです。われわれはともすると時間がありませんので、こういうのは看過してしまうが、
数字がまちまちに出るのでよく
調べてみると、これだけでも二億七千三百余万円違
つておる。ことに後にな
つてから
資料が出たのでありますけれ
ども、前々会のときにほかの
委員に
資料が行
つておらぬというので、私は別保してお
つたのでありますけれ
ども、大体
黄変米の処理はその後も継続されておるのです。古い
資料は八月の
資料です。八月以後も処分されておるわけです。だからそうい
つたものも全部出さなければならぬ。
あとでやかましく言われて
出したので、この私が
計算いたしましたのにさらに加わる。そうい
つたことがありまするので、この際今の
運賃諾掛あるいは
保管料など、さらに毒のついた配給しないで処理してしま
つたところの食料について、国が収支した経費はどのくらいにな
つておるのですか、概算でもいいですからひ
とつ述べてもらいたい。そういう辺を明らかにしておかなければ、あなたの立場からしてもこの
黄変米の処理によ
つて予算上損出が生じたものを適当に補填したり、ないしは処理をしたと思うのですが、そういう処理をする上においても、一体何ぼ損だということがわかりもせぬと、プールした全体の
数量がどうしたという、そういう
考え方では、
黄変米の処理としては私は忠実ではないと思う。それは
黄変米の処理の
責任はいずこが負うべきやということすら問題なんです。われわれも時間がないので、その辺にに
つては十分究明ができないのでありますが、あなたの方の角田技官によ
つても十分
説明ができない。いろいろと検討しなくちやならぬにもかかわらず、それを一緒に他の
会計とプールしてしま
つて、食管全体として
損害がこれだけあ
つたというような、そういうようなことでは
黄変米という特殊な別象、あなたの方の行政上の問題に対して、経理上の処置が忠実であ
つたと私は思えぬ。そのように国としててお
出しにな
つておる
代金の
支払いの総計がどのくらいになるのか、
食糧庁が
出した経費はどのくらい
出しておるのか、それについて御
答弁を願いたい。