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説明員(山口喜雄君) 私から補足をいたします。昨日黒人兵と白人兵おのおの一名が容疑者として挙
つておるということを申上げましたがその点は
只今刑
事課長から
お話がございましたように、黒人兵一名を容疑者として調べましたが、本人が否認をいたしておりますし、目撃した同僚も又否定をいたしております。なお検挙いたしました白人兵のデビツト・バーガスというのが自分一人でや
つたということを認めておりますので、黒人兵のほうは
関係ない、こういうように思います。昨日の答弁を訂正いたします。
なおこの中に入
つておりましたものが何であるかという点につきましては、直ちに駈付けました警察官が被害を受けました
人々を、六人でございますが、警察に来て頂きまして、それから警視庁に同行を願いまして、直ちに検査をいたしました。酸性でもない、アルカリ性でもない、中性のものである。それからなお油性のものでないかという検査も同様にいたしましたが、それでもなか
つたのであります。
従つて中性の而も油性のものでない。そうするとまあ普通の水のようなものであるということが一応鑑定の結果わか
つております。本人も水道の水を入れたということを
言つておりますので、この点は間違いはないと思います。従いましてまあ道路の上にありましたのに水が落ちて来て、そうして多少汚れがかか
つたということになると思います。
それから先方の処罰云々の
お話がございましたが、この点は先方では直ちに軍紀違反として本人を逮捕いたしております。そうして軍紀違反として、こういう行為は新聞に
ちよつと出ておりましたが、四カ月の懲役、三分の一の減俸の処分を受けるだろうということを話して、おるのを非公式に聞いたのであります。未だ正式の
裁判にもかけておりませんし、先方でも行政協定によりまして
日本側にこの
裁判権が第一次的にあるということは明らかに認めておるのであります。昨日の三時に本人を
只今お話がありましたように麹町署に連れて来まして、二時間に亘
つて調べております。なお先方側で留置して取調べております際にも、警視庁から係官が参りまして同席をいたしておるのであります。本人の動機につきましては
お話がありました
通りであります。なお本人は取調の際に泣いてお
つたということであります。動機は非常に複雑なものではないように
考えておるのであります。
以上私から補充いたしまして…。