○
安部キミ子君 大変私
北海道のことでこだわるようですけれ
ども、どうも
僻地のみじめな姿を見て来ておりますので、気にかか
つてしようがないのです。そこで国が
法律を一律に
全額国庫負担だとか、或いは
半額国庫負担だとかいうような、或いは
ミルク、
小麦粉の
半額負担というような
形式で事を処理されますと、それ以上に困
つている
北海道のようなああして中標津とか、
標茶とかいうような
開拓民の
実情というものを十分御理解頂いて、これは結局私は
政府の
開拓政策が
間違つている原因にあると思うのでありますが、それらのことも当然私は
政府に
責任がある。こういうふうに思
つておるのでございますので、
現実の姿は、
地方の都会の
人たち、或いは割に恵まれた
地方の
子供たちが
給食をしてもらうというふうな生ぬるいようなものじやないのです。食べるものもない、
自分たちで搾
つている牛乳、それでさえが
子供に一滴も飲ましてやれないというほど窮迫した
生活でございますので、そうしたところの
子供たちは、非常に栄養も悪いし、背も伸びていない、それから
肉付も悪い、顔色も悪い、目は大変病んでいるというふうな、見たからに不
健康そのものでございますし、又自然の天候の圧迫によ
つて萎縮している、これが
教育を受けている
子供であろうかというふうな、非常にわびしい気持になるのでございますが、私はこういうふうな
子供には別途の方途が当然なされなければいけないのじやないかというふうに考えているのでございますから、こうした
子供の
対策には十分あなたのようなお立場のかたも
現地を一度見て頂いて、或いは本当を言えば
文部大臣も
現地を見て頂いて、
日本の
国民の中に、こういうふうな
教育を受けているものがあるということを見て頂いたならば、ただ
形式一片でああだ、こうだと事を私はおきめになることはできないだろうと思うんです。そこでそうした
現実に即した施政をや
つてもらいたいと、こういうふうに考える次第でございますので、そういうふうなところにはそれに適した
給食法を立法するなり、又政令で出してもらうなりして十分な
措置を講じて頂きたい。更に強く要望しておきます。よろしくお願いいたします。