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清澤俊英君 二、三点お伺いしておきたいと思いますが、今営農寄金の問題が出ましたが、
営農資金については
減収率を中心にして、大体基点を与えて見積りが立
つている、実際凶作を中心にして、多額の
資金を希望しておりますのは、あながち
冷害に遭
つた農民だけではなく、大きな供出をや
つている、相当量の作をして本年は凶災にもかからない、まあ一割ぐらいのところ減少している、こういうような
農家が土地改良等でたくさんの負担金をとられ、税金も払わなければならん、農手もたくさん借りている、肥料
資金の借越しもあるというようなので一番困
つている。本当に金を欲しいというのは、この線が、成るほど
農林省の
被害農家としての対象にならないのが相当額の
資金をついでやらないし、一番困
つている。ただ標準が三割以上というような標準をとられるだけであ
つて、二割なら二割の
減収というものは事実ある、これはやつぱり
一つの病気にかか
つている。
被害の度が違うだけである、そういう
農家に対して控除して頂ければ、仮に
只今農林大臣が言
つたように、
衆議院、参議院で九十五億に仮に増してみてもなかなか容易でない問題が出て来る、これらに対しては絶対お構いにならないお心なのかどうか、お伺いしたいということと、今
一つは、この第二次の
補正の問題について、これと併せてお伺いしたいのでありますが、そういう面を
考えれば、当然ここ当分の様子を見て、足らなか
つたならば何とかしてやる。現実に実情が出たら第二次
補正を出すというような腹構えが必要じやないかと思うこと。第二には、
農林省で先般出された第一次
補正予算の要綱が、大体
冷害だけでも百六十九億幾らにな
つておると思うのです。そのうち凶災の額六十九億を引きましても百億いくらにな
つている。ところがこの
予算に組まれておりまする
冷害の実質のつかめる分は九十五億円、こちらが減
つておる。ところが現実に今日渡された資料を見ますと、当時は十号の多分五日を中心にしてやられたのだと思うが、それを見ますと、全国平均水稲において八九%、十月十五日におきましては八二%と
被害率は殖えている、金も余計かかるという実情なのに減らした
予算が出ている、こういうことを
考えて見ましても、勿論足らんことは大体わか
つている。それから第三番目に私は
考えなければならんのは、この
冷害対策のいろいろ要綱を見てみましても、米が足らなか
つたという消費県に廻
つた転落県などは、現に食糧の食率を日数において減らしている、これまでのことをしているのでありますから、従
つて来年の春先すぐ食い繋ぎのできる「いも」なら「いも」、麦なら麦の増産の
計画を立てて食い繋ぎを一日も先にやらせんければならんのじやないかと思う。それらのことは
一つも
予算に見えておらんのでありますが、これくらいのやはり親切心を持
つてもらわなければならない。そうすれば、今それまでのことを
考えてもらいたい。それでも麦などはもう間に合わんと思いますが、それでも肥料を渡し、増産せいとか、何とかして少しでも間に合うように、それがひとりその県だけではなく、国全体の不足を補う上においては私は十全の施策だと思う。それくらいのことを
考えて頂きますれば少しずつ差が出て来ますれば相当の額のものが
考えられるので、それらのことを総合的に、まあ額の多少は別としまして、まあ足らんか
つたら第二次
補正予算くらいのものはしなければならんし、いろいろ思
つていることもあろうと思うから、そういうものを
一つ検討して第二次
補正予算を強力に
一つや
つてみる
考えだくらいの御
答弁があるかと思
つておりましたところ、そんなものは何にもないと。これはどうも
農林大臣として誠に私は遺憾に堪えない次第であります。それくらいの親切心を持
つてくれなければ、これだけの災害などを受けた農民は生きて行く途がないだろうと思う。私は水害というような、ああいうものに対しての
考え方と、この
冷害というようなものの
考え方の基本においては、大きな違いがあると思
つておる。水害のようなものは
一つの外傷で、これは金をかけてぱつと治せば、これは本当に治しきれる。ところが内部的な病気でありますところの
冷害等は、これは農民全体の上に蔽いかぶさ
つて、仮にお前は凶作の農民でない、
冷害農民でない、こう言われましても、それが二割か一割仮に違いまするならば、新潟県の例をとれば四百五十万石の線が全体だとしても、それが二割減りますれば九十万石の直ちに
収入減ということになりますならば、これは重大な、やはり
農家経済上の病菌を体の中に持ち込んでしまう。そうしてみまするならば、そういう点からも、やはり直接の今足腰の立たんという
冷害農民を救うと同時に、やりはそこに弱
つて来ている体自身を救うという二つの方法が
考えられなければならんのに、そういうことを少しもお
考えにな
つておらんのです。大体要綱にあるように
考えておらなければならん。私は時間がなくて駄目だと思
つた。そういうことを
考えてみましたならば、第二次
補正予算くらいは
考えておるくらいのことはおつしや
つてもいいのだろうと思う。今
片柳委員長の
質問に対しましては、そういう御
答弁がなか
つた。この点は第三次
補正予算でも何にも
考えておらんとおつしやるのか……。