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多賀谷委員 実はもう少し詳しく
資料を持
つておるわけです。十分
質問いたしたいと思うわけですが、
政府側の方が準備不足のようでありまして、どうも困るわけですが、この問題につきましては、今会期中にぜひもう一度
質問をさせていただきたい、かように
委員長に要望いたしまして、この問題を打切りたいと思います。
続いて次の
質問に入りたいと思います。次に
お尋ねしたのは、これは本日検事総長、それから刑事局長、さらに
食糧長官、自治庁長官を呼んでいるわけですが、刑事局のみしか見えておられませんから、この点も刑事局の公安課長さんにのみ
質問をして、再度次の
機会に
質問をいたしたいと思います。この問題は八幡市の堂山の旭硝子牧山工場に起
つた事件でございますが、この組合は定員を増してくれという要求を出しまして、そうしてストライキに入
つたわけであります。そのストライキ中に、一部の
労働組合員がデモをやりまして、そうして会社幹部及び第二組合の事務所にデモをかけて、若干へいをこわしたということで、十月の十八日からずつと勾留されておるという
事件であります。この
事件につきまして
お尋ねをいたしたいと思うわけです。なるほど十月の十六日の夜デモをや
つて、会社の幹部の社宅に対していろいろ陳情をしたわけでありますが、この際若干のへいがこわれたということで、十八日に六名逮捕する、さらにその後次々と計二十名勾留をされておるのでございます。この問題は、これだけを取上げますと、何もそれほど大きな問題でありませんけれ
ども、この労使
関係を争議中に非常にアンバランスにしておいて、そうして国家権力の介入があ
つたのではなかろうかという危惧さえ組合員に抱かせておるのであります。それはどういうことかと言いますと、十月の七日になりまして第二組合ができまして、保全要員が監禁の
状態にな
つて、千名ほどのものが
作業をしたわけであります。その後十月二十五日になりまするまで、会社は工場内から一歩も出さなくて、そうしてこれらの従業員の第二組合員及び警備員、あるいは
請負人を食わすために、市役所から応援米を願
つておるのであります。しかもその数は百九十七俵の米を市役所が非常米と称して出しておる。この問題は、当然水害後の北九州、さらに
食糧事情の窮迫せる今日において、市民の非常な問題にな
つておる。しかるに、これは全然検挙その他の
調査がなされていないのであります。さらに十月の八日、
請負人の暴力的な連中が第一組合の組合事務所に参りまして、暴行、すなわち机とか、いすをこわしておる。あるいは窓ガラスを破損し、中におりました組合員を二週間のけがをさしておる、こういう
事件が起りました。これにつきましては、当時私服の刑事がお
つたわけでありますが、向う側を向いて、しかも一人や二人ではありません、組合の推定で参りますと、三十名程度の私服の刑事がお
つたにかかわらず、全然その
事件は取上げられていない。そこで
政府あるいは検察庁あるいは市警は、第一組合のみを圧迫しているのではないか、こういう疑惑の目をも
つて組合員はながめているわけであります。これに対して、なぜ十月八日のこの暴力的な
事件を検挙しなか
つたか、さらに十月十六日のデモの組合員を今日まで三十名も勾留しているのか。さらに市が行いました応急米の食管法違反の問題に対して、何ら検察庁は手を加えていないが、どういうわけであるかを
お尋ねいたしたいと思うわけであります。