○苫米地
委員 私からして一応弁明をさせていただきます。調査に出かけました直後から、数回にわたりまして調査団の各位に集合を、時間をきめて場所をきめて再三再四お願いいたしましたが、一回もお集まり願えなか
つたのであります。そこで私は、お集まり願うのには原案が必要であろうと思いました。その原案は、私がつくるよりも事務当局に観客的
立場に立
つてつく
つてもらう方がよかろうと思
つて事務当局にそれを依頼いたしたのであります。それができて参りましたが、それは非常によくできたと私は
考えました。客観的で主観を交えないでできている。しかしそれを検討してみますと、焦点がややぼけてお
つた。そこで私は、焦点は、この問題の
大蔵当局の取扱いが適法に行われているかどうか、スキヤンダルなどがあ
つたかないか、適法であるかないかというところに第一の重点を置いたのであります。その準拠した法規が適当であるかないかということは、価格の評定にも当然影響して来るのであります。しかし現在存在している法規
自身については二次的に
考えて、将来この法規については考慮を要するというような註釈を加えましたけれども、まず取扱いとしては、現存法規に正しくよ
つているかどうかということが、その問題の解決の中心であると思いましたから、この焦点を合せるだけの修正をして、これをもう一度つくり直してもら
つて、これを各関係者に配付してもら
つたのであります。その配付された範囲がだれだれであ
つたかは、記憶もありませんし、またこれはまことに申訳ありませんが、突きとめてもおりません。とにかく関係者に配付してもら
つたことだけは事実であります。それからその後も数回にわた
つて委員の各位に御参集を願
つて、その報告書を検討いたしたいと思いましたけれども、一回も集ま
つてくださらなか
つたのであります。かくしているうちに、もう会期も終りにな
つて来ましたので、私は
委員各位に向
つて、お集まりを願えないのならば、
意見書を提出していただきたい、かようにお願いいたしたのであります。ところがこのお願いに対して三名から出て参りました。大上
委員と平岡
委員と佐藤
委員、この三名から出て参りましたが、大上
委員の御
意見は、少し修正しさえすればその原案に織り込み得る程度のものでありましたから、これは原案に織り込みました。他の両
委員の
意見は、これは織り込むことができないものでありましたけれども、根本的否定ではなく、むしろ現存法規に対する批判と見るべきものがあ
つたのであります。その提出せられた平岡、佐藤両
委員に対して、諸君のこの御
意見を添付をして提出することに異議がないかということを確かめたのであります。そのほかの各位にも、
意見があ
つたら早急出してもらいたいと再び
お話いたしたのでありますけれども、出て来なか
つたのであります。そこでその修正をし、それからして反対もしくは批判の
意見を添えた書類をこしらえたときには、すでに会期も終りにな
つてしま
つたのであります。そこで私は、かくのごとき問題は、
一つの国会から次の国会に持ち越すべき
性質のものでないと思いましたので、大蔵
委員長に対してはまことに申訳ありませんが、
委員長の名あてのもの、議長の名あてのもの、大蔵大臣名あてのもの、こういうものをつくりまして、私は
委員長にお目にかかりたいと思
つたのでありますが、
委員長は御旅行中か何かでお目にかかることができなか
つたのであります。そこで私は議長のところへ参りまして、議長招待のお礼を述べたあとで、私ども調査団を派遣していただきましたが、一致した結論を得ることができないままに今日に及びましたが、そのまま放置すべきものでないと思いますから、これを議長に提出いたしますからごらん願いとい
つて、議長に手渡しました。それから大蔵省の方にも、大臣がお留守でありましたから、秘書にこれを提出いたしまして、その翌日私は帰郷いたしたわけであります。しかしながら、この報告書は客観的事実を述べたたけで、許可すべしとも許可してはならないとも書いてないのであります。そこで私はこの報告書を公表するにあたりましても、大蔵
委員会の名前は用いておりません。調査団長という私の名前で報告してある次第であります。これは
大蔵当局がごらんになれば、適法でないという指摘が
一つもないのでありますからして、これはさしつかえないとおとりにな
つたのは当然であろうと思う。これは私は、
委員長に対しましてはまことに申訳ありませんが、その後
委員長にお目にかか
つたのは飛行場でお目にかか
つただけで、そのあと海外に出かけてしまいまして、最近もど
つて来たような次第で、もど
つてからお目にかかりましたが、ほかのいろいろのことがありまして、このことを申し上げることを怠
つておりましたことは、まことに
委員長に対しては恐縮で、深くおわび申し上げる次第でございます。以上が現在までの経過でございます。