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山中説明員 お答えします。ただいまの
お話、私
主計官の答弁をよく聞いておらなか
つたのでありますが、
赤路委員からの
調達庁の怠慢ということにつきまして、われわれの事務が完全に行われておるかおらぬかということは、これは自分から申し上げるよりも、第三者の批判にまつよりほかしようがないと思います。ここ一年の間にどういうことをしてお
つたかという問題につきましては、確かにアルフアベツト地区につきましても、一年、二年、あるいは長いものは三年の、いろいろな演習によるところの作業ができなか
つた日があると思うのであります。自分も参りましてから、地先の権利漁業の問題と、このアルフアベツト自由地区の問題につきましては、なるべく同時に並行的に片づけたいという、こういう考え方で進んでお
つたのでありまするが、七月の
予算折衝では、とても
資料がつかめない。あえて顧みて他を言うわけではありませんが、水産統計その他から見ましても、あの大洋の中にラインを引いたところから、なんぼの水揚げが三年間にあるかということは、これはいろいろ見方によ
つて非常に違うと思います。皆さんからごらんになるのと、われわれが見るのと、あるいはさらに第三者が見るのと、それぞれいろいろな見方があると思うのでありますが、これを統計面からどういうふうに押えるかということにつきましても、水産庁
方面の統計も参考にはしてみるのでありますが、その地区というものの確実性は、地先より以上に、漠然としておるわけであります。ここらの点をどこに持
つて来るか、水産試験場によりましても、過去
昭和十二、三年ごろの
資料しかないのであります。水流に乗
つて、かつおや、まぐろの魚群がどう動くかという
資料がないのであります。もう少し新しい
資料がないかと走りまわ
つておるのでありますが、
予算の都合上、こういうものの
調査の金が現在ないのだというような話にも
なつて来まして、われわれとしては、
はつきりしたものはこれでございますという
資料は、遺憾ながら自分らには現在までできていない状態のことは事実でございます。しかしそれではだれがつくればこれができるか、もちろん
調達庁より有能な官庁はたくさんあるとは存じますが、それ以上の確実なものとして、見方によ
つては税務署の
資料も、とり方によ
つてはとれると思います。しかし税務署の
資料だけが、はたして第三者の満足する
資料であるかどうかという、こういう点においても、おそらく問題があると思うのであります。比較的正確に近い、常識的に判断できる
資料というものを、あらゆる観点から押えてみなければならないという点で、前三箇年間をと
つてないことについての問題もあると思います。しかしながら、三年と
つても、五年と
つても、確実性の
はつきり把握できないものに対しては、何年とりましても、概数の観察的な正確さは得られるにしても、これでなければならないという数字は、おそらく出て来ない点が多々あると思うのであります。従いまして、われわれといたしましては、十二、三年ごろの水質
調査による魚群の移動状況にしましても、そういうものをとり、あるいは出漁漁船の隻数をとり、これが大体平均どれくらいの漁獲量を上げているのか。また一方においては、演習の実施がどれくらい行われて、これによるところの通計の作業阻害日数がどの
程度であるかという面から押えて行
つたものを現在は出しておるわけでありますが、おそらくこれにつきまして、疑問があれば、一応はわれわれが
説明はいたしますが、これで絶対間違いないかと言われれば、いろいろの見方によ
つては、増にも減にもなり得ることはあると思います。しかしながらある
程度の
一つの正確さというものの期待にわれわれは依拠する以外には、絶対的な計数というものは、ここではなかなか出て来ないのじやないかというふうに考えて、係でもそれぞれ折衝いたしておりまするが、もう少し自分らも
関係当局と十分折衝いたしたいということは思
つております。従いまして、一年間ほ
つてお
つた、こういう
お話でありますが、あるいは一年ほ
つておるのかもわかりませんが、見舞金のときにも、この実態がつかみにくくて、配付してないような現状であります。しかしこれをつかみにくいからと言
つて、荏苒日を送ることは、
赤路委員のお説にもあるように、
被害者としてはおそらく
納得のできないところでありまするから、この件数をどういうふうにまとめるか、あるいは三年とると言われれば、三年と
つてもよろしいと思いまするが、そこらの点において、われわれとしては、作業によるところの労力とか、効果の面とどういうふうな結びつきがあるか、こういう点も十分検討して、正確を期することにおいてはやぶさかではありませんが、ある
程度までつかめないものに対して、日をいたずらに送るということのロスの方が大きい場合には、われわれはそういうことを省略さしてもらう場合もあるということをお含み願
つておけばけつこうだと思います。