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大池事務総長 お手元に
補正予算の要求書の刷
つたものを差上げてあります。これは今度の
臨時国会に
補正予算を出さなければなりませんので、本院
関係のものをどういう
ようにして出すかということで
お願いいたしたいと
思つております。この中には多少懸案のものもありますので、その分だけは
あとから申し上げることにいたしまして、一応既定のものだけについて御
説明を申し上げますれば、追加額といたしまして六千五百四十二万三千円が載
つておりますが、これは今回のベース・アップによる職員の増給の分と、十六、十七、十八回の
国会の費用、それと期末並びに勤勉手当の二割五分の増加額、これを総計いたしましたものがこれにな
つております。それから修正減少額として七百十四万五千円が載
つておりますが、これは、先般来の災害に基きまして、それらの資金捻出のために各省とともに営繕費の〇・五%
——約それだけにな
つておりますが、〇・五%の節約額、これは各省並におのおのの予算の中から実行の面で差引かれた面でございます。これを差引きますと、純粋の増加というものは五千八百二十七万八千円というものが、今回のどうしても必要な
補正予算の追加額になります。従いまして、これを二十八年度のものに加えますと、ここに書いてある
ようなことになるのであります。
これを
事項別に御
説明を申し上げますれば、ここに
事項としてありますが、十六回の
国会の会期延長、十七回及び十八回の
国会開会に伴い必要な経費ということにな
つております。これは、十六
国会は会期延長が十日間、その十日間の分と、それから十七
国会が全部で十日間やりましたのでその分と、それから十八
国会は、これは会期等によ
つてかわるわけでございますが、現実には一日分だけのものが載ることになります。それは十二月一日からの分は、これは通常
国会の経費として既定予算の方に算入してございますので、その残ります分としてここに出ておるわけであります。そり内容は
議員応召旅費、滞在雑費、議会雑費及び庁費等の予算の不足を補うための経費で、この総額がこういうことにな
つております。それから
国会職員等の給与改訂に必要な経費といたしまして、その総額の中に一千百四十二万円が載るのでありますが、これは、従来のベースが今回の改訂で一万五千四百八十円ベースになりますので、大体の率として二割増ということになるわけであります。この分が職員の一般の分でございまして、それから
あとは期末手当並びに勤勉手当が〇・二五ずつふえることになり、政府の方で御決定にな
つた補正予算として出て来ますので、それに対応いたしまして、本院の分もこういうことになります。その総額が、ただいま申し上げました
ような一番最初の追加額になりまして、その次の節約による金額として約五%の営繕費を落しまして、それだけのものを
補正予算として一応事務的に計算いたしましたものの御要求をいたしたい、こういうことでございます。以上のものを衆
議院の各項目別に割当てたものが下の数字でございます。
そこで、今申し上げましたうちで問題になります分は、一般の私どもの方の衆
議院の職員のものは、政府職員並の、今申し上げました
ようなベース・アップそのままでございますが、この中に、特殊な職員といたしまして、
議員秘書、専門員という
ようなのが含まれておるのでありますが、
議員秘書の分が現実には今一万九千二百円もら
つております。これは地域給の
ようなもの、それから二割五分の勤勉手当の
ようなものはないのでありますが、ただもらいつ切りで、一ぺんだけで一万九千二百円というのが現在の俸給にな
つております。これを、政府の方で今度他のもののベース・アップに伴いまして上げるのに、大体ほかの方はただいまの総平均が〇・二という
ようなものになりますので、それよりよほどいい
ようなところに上
つたと称して、八百円追加されて二万円ということにな
つております。そこでこの二万円というものではどうしても困るという話から、参
議院の方でも
庶務小委員会で問題になりまして、それに四千百九十二円足して二万四千百九十二円に上げたい、こういうことできのうまで
庶務小委員の方は
話合いをして、政府と
交渉し
ようということにな
つておりましたところ、本日またこれがいろいろ議論になりまして、やはり勤務地手当をこれに加えてほしい、勤務地手当は、一般政府職員は二割五分、今まで五階級にな
つておりましたのが四段階に減りました
関係で、五分落ちて〇・二になりましたが、それを同じく二割つけまして、二万六千四百円ということに主張し
よう。そうしますと七千二百円上るわけです。従
つて、今までの一万九千二百円を全部国家公務員並に引直してやりたいというのが、向うの
庶務小委員長の御
意見で、こういうことで政府に
交渉するから、衆
議院も同調してもらいたいということでございます。