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1953-11-27 第17回国会 衆議院 議院運営委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十八年十一月二十七日(金曜日)     午後二時十四分開議  出席委員    委員長 菅家 喜六君    理事 荒舩清十郎君 理事 坪川 信三君    理事 渡邊 良夫君 理事 正木  清君    理事 土井 直作君       江藤 夏雄君    田渕 光一君       三和 精一君    山田 彌一君       山中 貞則君    山本 友一君       佐藤 芳男君    園田  直君       淡谷 悠藏君    島上善五郎君       山本 幸一君    池田 禎治君       首藤 新八君    小林 信一君  委員外出席者         内閣官房長官  福永 健司君         副  議  長 原   彪君         事 務 総 長 大池  真君         衆議院参事         (庶務部長)  久保田義麿君     ————————————— 十一月二十七日  委員中川俊思君及び中村英男君辞任につき、そ  の補欠として首藤新八君及び小林信一君が議長  の指名で委員選任された。     ————————————— 十一月七日  国会関係法規改正に関する事項  議長よりの諮問事項 の閉会中審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  第十八回国会の準備に関する件  議院運営委員会傍聴整理に関する件  昭和二十八年度の本院、訴追委員会裁判官弾  劾裁判所及び国立国会図書館補正予算に関す  る件     —————————————
  2. 菅家喜六

    菅家委員長 それではこれより議院運営委員会を開会いたします。  まず第一に、議席及び控室の件について事務総長から説明いたします。
  3. 大池真

    大池事務総長 議席及び控室会期ごとに一応その都度御指定願うことに相なつておりますが、前の国会と今度の国会と別にかわつたことがございませんので、事務局としては従来通りお願いをいたしたい、こう考えるのであります。
  4. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま事務総長説明通りに決して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がございませんから、さよう決定いたします。     —————————————
  6. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、議場内交渉係の件でございますが、その内容を申し上げますと、二百名以上の会派には五人、百名以上が四人、二十一名以上の会派が三人、それ以下が正副各一名でありますから、自由党が五人、改進党、社会党左派右派が三人、小会派が正副各一名ということになります。こういうことになりますが、従来通りでよろしゆうございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がなければ、議場内交渉係の件はさよう決定いたします。
  8. 土井直作

    土井委員 議場内交渉係の問題に関連して、ひとつ各党でそれぞれお話願つて、できるだけ実行するようにしてもらいたいと思うことは、問題が起つたときに、交渉係以外の者はあそこに出ないという慣例を徐々につくること別必要だと思うのです。それは一ぺんにそうきめてもたいへんだし、なかなかできない場合もありますから、ひとつそういう方向代議士会に御報告願うようにしたらどうかと思います。
  9. 菅家喜六

    菅家委員長 ただいま土井君からお話がありましたように、議場内交渉係の件について、議場内交渉係以外の者が、議席を離れて、議長席その他に出ないように、各党代議士会等においても話合いを願い、その線に沿つて行くように努力願いたいと思いますが、これも各位御異議ないと思いますけれども……。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 土井直作

    土井委員 なお、それでも出なければならぬ場合は、議運諸君が出るということにして、議運以外の人がなお出るということはせぬようにしたい。大体議場内交渉係の者が出て行つてやることにして……。
  11. 菅家喜六

    菅家委員長 これも今土井君からの御発言通り、どうしても場内交渉係だけでなく、もつと出る必要があるというときには、各党議院運営委員の方がおられるわけですから、その議院運営委員が出るということが大切なことだと思います。これも御異議ないと思いますから、各党代議士会等においてそのことを御報告願つてそういう線で行くようにひとつ御努力願いたい。     —————————————
  12. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、この前申し上げておいた場内電話の件ですが、臨時国会には間に合わないと思つておりますが、常会までにそういう設備ができるとすればいいと思います。これはこの前各党の御意見も伺い、研究しておいていただきたいと申し上げましたが、どういうことになつておりましようか。自由党はどうですか。
  13. 坪川信三

    坪川委員 自由党としましては、議場内にぜひとも設置すべきであるという意見でございます。
  14. 園田直

    園田委員 私の方も賛成です。
  15. 菅家喜六

    菅家委員長 どうでしようか、議場内でことさら席を離れて連絡しなくとも、電話で、本日はこの程度で散会したらどうかとか、定足数の問題でどうとかいうことも電話によつて連絡をする。その電話をどこに置くかということは、党の事情によつて別として、まず議場内交渉係のテーブルの上に電話をつけるようにして、それも目立たないように、上の方でなく、下の方につけて、それによつて連絡をする。そうすれば、議場内の秩序を乱さないように、ある程度話合いができると思うわけです。
  16. 正木清

    正木委員 各党間の連絡ですね。
  17. 菅家喜六

    菅家委員長 各党間のお話ができるように、各党で一応研究しようということだつたんです。
  18. 正木清

    正木委員 それはいいことだと思います。
  19. 菅家喜六

    菅家委員長 何ら支障がないし、便利になつてよかろうと思いますが……。
  20. 大池真

    大池事務総長 ただいま委員長から各党間とおつしやつたのですが、各党間というのは、自由党の方から改進党なりあるいは社会党なりに議事進行係関係でいろいろ連絡をされるということで、今度は社会党間あるいは社会党と改進党間ということになりますと、回線の順列組合せの数がたいへんなものになりますので……。
  21. 菅家喜六

    菅家委員長 そうじやないのです。誤解を受けるといけませんから御説明申し上げると、政府与党の、ただいまの自由党のところに置くわけです。それから改進党へ行く。わざわざ改進党の席まで歩いて行かないで、電話で改進党の席へ連絡する。改進党が済んで、改進党としては同意したが、社会党左派の方はどうですかというので、自由党から社会党左派連絡をする。それからまた社会党右派の方に連絡する。さらに分自党や小会流の方に連絡するという程度で、改進党から右派の方や左派の方に連絡するということになると困難だと思いますから……。
  22. 大池真

    大池事務総長 自由党各党との連絡だけで、各党間の連絡ではたいへんですから……。
  23. 山本幸一

    山本(幸)委員 つまり政府党として各党連絡できるようにしたいということで、各党間の連絡はできないわけですね。これはちよつと不公平だけれども、まあいいでしよう
  24. 菅家喜六

    菅家委員長 簡単なことならできるわけですが、複雑になりますとむずかしい問題になりますので……。
  25. 園田直

    園田委員 全部を同一回線にしてもできますよ。
  26. 大池真

    大池事務総長 それができないわけです。
  27. 土井直作

    土井委員 完全なものを一ぺんにやるというのじやなくて、一応そういう形でやつて、そのことがいいか悪いかということと、さらに完全な方式が将来できれば、そのことも考える。新しい試みだから、初めは簡易な形でやつて、まずければとりはずさなければならない場合もあり得るのですから、一応そういうことでやつてみたらどうですか。
  28. 菅家喜六

    菅家委員長 ぜひそう願いたいと思います。将来もつといい方法があるということになればまた考えることにして、一応現在各党の方が私のところに交渉に来られるわけですが、その手数を省いただけでも、それぞれの面で手数が省けると思います。そうして、われわれの方で一応きまれば、それを事務総長のところに置くのは煩雑ですから、鈴木君のところに置いて、そこで各党間の話がまとまつたから、きようはこれで休議をするとか、あるいは打切るとか開会の時間はどうするとか、今まで一々あそこへ行つてつてつたことを電話連絡する。それだけ出て行く手数が省けるので、土井君の言つたように一応やつてみて、また次にまずいところはどうするということを御協議願うとして、そういうことで、この国会から間に合うように、できたらやつてもらいたいと思います。
  29. 大池真

    大池事務総長 それから、なお各党から自分の党の事務室連絡するものはできそうです。
  30. 山本幸一

    山本(幸)委員 そうすると、一々呼出しに行かなくて済むので、たいへんけつこうだと思います。
  31. 菅家喜六

    菅家委員長 一々議場から党に行かなくても、電話連絡できるわけですね。——それではその問題はそういうことでよろしゆうございますね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんから、さように決定いたします。
  33. 正木清

    正木委員 そうすると、政府党各党間の電話と、各党とその党の事務室との電話というわけですね。
  34. 菅家喜六

    菅家委員長 そうです。
  35. 三和精一

    三和委員 なお、場内交渉係は従来通りとなりましたが、どういう顔ぶれになつておるのですか。一応知らせてもらいたいと思います。
  36. 菅家喜六

    菅家委員長 それはあとから印刷にしてお配りすることにいたします。     —————————————
  37. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、議事進行係の件でありますが、これは従来通りでいかがですか。
  38. 土井直作

    土井委員 どなたがやるのですか。
  39. 菅家喜六

    菅家委員長 荒舩清十郎君です。それでよろしゆうございますね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  40. 菅家喜六

    菅家委員長 それではそういうことにいたします。     —————————————
  41. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、議院運営小委員の員数及び選任の件と、小委員会設置の件でございますが、これは本委員会でこの前種々御意見があつたわけです。庶務小委員はつくらないで、それは全体で協議をしたいという御意見各党からあつたので、きようあらためて議題にするわけですが、この前の各党間のお話ように、庶務小委員はつくらないで、全員でそのことをやることに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議がありませんから、それでは庶務小委員設置しないで、本委員会においてそれらの取扱つてつた事項を審議することにいたします。  なお、次にお諮りいたしますが、院内警察及び秩序に関する小委員八名は、この前は設けるということに各党意見が御一致でありましたが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、御異議がありませんから、これは設置することに決定いたします。  なお、国会法等改正案起草小委員、これは委員長外七名ということで今日まで設置されております。この小委員会も当然必要だと思いますが、設置に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、国会法等改正案起草小委員会は、委員長を加えて八名として、これを設置することに決定いたします。  なお、議院運営小委員でありますが、従来は議運理事を充てることに慣例上なつておりましたが、これもさように決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  45. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんから、議運理事を充てることにして、議運の小委員を置くことに決定いたします。その選任方法は、従来の慣例によつて、割当てられた各党から申入れをしていただく方法でよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  46. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、御異議がありませんから、各党に割当てた委員数各党から申し出ることにして、決定することにいたします。  そういたしますと、院内警察及び秩序に関する小委員国会法等改正案起草小委員及び理事が当る議運の小委員の人選は、委員長におまかせを願いたいと思います。院内警察及び秩序小委員の割当は、自由党三名、改進党一名、左派一名、右派一名、分自党一名、小会派クラグ一名、以上八名であります。国会法等改正案起草小委員は七人で、自由党が二、改進党が一、左派が一、右派が一、分自党が一、小会派一、それに委員長を入れて八名です。委員としては七人です。そういうことにお願いをいたします。
  47. 田渕光一

    田渕委員 そこで運営小委員のことで伺いたいのです。理事を充てるということですが、十七国会最終日一つの問題を例にとるわけじやないが、たとえば国鉄会館問題で非常にあと味の悪い最終の失態を残したということは議運の責任だ、議運委員は何をしておるかということが各党から発言があつた。そういう例から見ても、運営小委員が決定したことは、議院運営委員会委員に何ら連絡がなくても、それだけでやるというような構想で行くならば、これは、私は、要するに多数政治とかあるいは多数の意見を尊重するということではなく、これだけの委員の中から選ばれた小委員理事だけが独断専行をやるような気分が出て来る。他の委員会理事会とかあるいは理事というものは、運営に関することをきめて、各委員了解を得てやつておりますが、この委員会においでは、私は従来から見ておると、理事委員との連絡を欠いておる。これはよその党は知りませんが、ことに私どもはそう思う。運営小委員会理事をもつて構成する、そうしてすべてをこの小委員会理事諸公でやつてしまうということなら、余分な委員はいらぬことになる。そういうことについて私は一つの疑義を持つておりますから、この際はつきりしておいてもらいたいと思います。
  48. 菅家喜六

    菅家委員長 この問題は、以前からそういう御意見がありましたが、大体全般に関係することは、理事会で決定したことは委員会におきまして御承認を得るという形を全部といつております。ただ理事会だけで決定して本委員会の決定として運営したという例は一回もございません。それから、各党の間における選ばれたその党の理事と党の委員との関係は、党だけの問題にしていただいて、また各党理事も今度新たに選任されることになりますから、それは各党々々のおのおのの観点からおやり願いたいと思います。今までは理事会で決定して運営委員会にかけずしてやつたという例はないと思います。
  49. 土井直作

    土井委員 今、田渕さんの御質問の点について委員長から大体の御答弁があつたけれども、今御質問になつておるのは議院運営小委員会、これは国会法にのつとつたものです。それから議運理事会というものは、議運委員の互選、つまり各党の按分によつて理事が出ておるわけです。これは全然別のものであつて、いわゆる国会法にのつとつた委員というものとは別である。ここに問題がかかつて独断専行するということはあり得ない。ただ、この間理事会できめた問題が一つありますが、それは、時間的に、運営委員会終つた後に理事会が開かれて、その席上、たまたまこの間の決算委員長報告の問題があつた。これは理事がきめてやつたことで、あなたのお説のように文句を言われてもしかたがない。あれでうまくきめた通りつてくれればよかつたが、わが党の方も御迷惑をかけて済まぬと思つて、あのときもおわびしておいたわけですが、従来は理事だけできめて理事だけでやるということはなかつた。ただ、この間たまたまそれがあつたが、御指摘ように、あれでかつてにやるということは将来もないし、またお説の通り理事会できめても、それを運営委員会に諮つて承認を得て、しかる後やろうという方向は、従来通りだと思う。ただ、たまたまこの間ああいうことがあつたので、この点おわびを申し上げると同時に、御了解——あの当時も申し上げたつもりですが、これは御了解を願いたいと思います。
  50. 菅家喜六

    菅家委員長 田渕さんのお話もごもつともだと思います。最終日国会の紛糾した問題が一つその問題になるわけですが、今土井君の御説明がありまして、なお重ねて申し上げると、あのとき理事会を開いて、その理事諸君から各党委員了解を得てもらうつもりだつた。ところが、不幸にしてその連絡が不十分だつたから、自由党委員の方にはそれがよく徹底しておらないために、自由党内部でも、これは運営委員会にかかつておらないじやないか、それを理事会だけで決定してはいかぬというようなことが出て来たわけです。この点は、今土井君からるるお話があつた通り、まことに遺憾であつて、今後はああいう事態が起らないようにしたいと思いますが、急に起つた問題のために、最終日にああいう問題を引起しました。  それから、今の小委員の方は、今御説明があつた通り国会法に基くもので、これによつて決定することと運営委員会において決定することとは別個のものでございますから、これは田渕さんも御了承を願いたい。  それから、しばしばこういう意見がありましたから、理事会で決定して、本委員会報告もせず、何ら諮らないで、それによつて運営するということは今後絶対ありません。またあるときはよく御注意を申し上げます。そういう運営というものは思わしくないと思いますから、従来もそういう方針をとつて来たのでありますが、なお今後は委員長においても十分注意をいたします。また各党理事の方にも、党のそれぞれの委員には努めて連絡を密にしていただきたい。またそういう角度から今回の理事選定等は御配慮を願いたい。そうしてスムーズに行きたいと考えておりますから、どうか御了承を願います。
  51. 田渕光一

    田渕委員 よくわかりました。それで運営委員会理事会との運営のあり方がはつきりわかつたわけですが、最近あなたが委員長になられて非常にかわつて来た。従来は二、三の人をちよいちよいと言うて議長室に呼び込んで、しよぼしよぼと話をして、国会運営する上に最も気をつけなければならぬ委員会が、往々土建屋のやみ取引のような醜態を見せておつた。これはわれわれが見ておつてもおもしろくないと思つておりましたが、菅家委員長になられて、こういう点が大分直つて来て、その度数が少くなつて来たうことは、私ども非常にいいことだと思つております。ああいうことは慎しむべきことで、行く人も不愉快だろうが、残つている者も不愉快であり、見ている人から見れば、何だか議長室でしよぼしよぼと言つて、何だか話をして来る。その結果が連絡をする間もなく、ただちに進められて行く。こういうことは国権の最高機関である国会運営委員のやることではないと常々考えておつた。あなたが委員長になられて、そういう度数は少くなつたのでありますけれども、理事会においてきめたことは各委員によく御連絡願つて円満にやつて行く、そうして模範的な運営をして行くように、一層御努力を願いたいという意味で申し上げたのであります。
  52. 菅家喜六

    菅家委員長 よくわかりました。御注意の点十分注意して、そういう運営に持つて行きたいと思います。     —————————————
  53. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、この際これに関連したことで御協議を願いたいことは、この前の委員会においても一応お諮りいたして、この運営委員会傍聴者整理というか、この場内整理のことは委員長に一任になつてつたのであります。急に別段この委員会だけやかましくする必要もありませんが、御承知通りこの場内は少し狭いので、混雑を来しております。そこで、その混雑を避けるというよう意味で、それから一つには、議員諸君傍聴に来られるのは当然の権利でありますが、すわるところもないので立つておられるとか、あるいはいつも新聞記者クラブ諸君を中心とした諸君がここにおられたが、その中に新聞関係以外の人も割込んでおるということもありました。そこで、一応まず速記者のあたりまでは議員傍聴席にする、それから、そこから先のところを、今かぎの手になつておりますが、これでもし新聞記者の方で悪いということなら、もう少しこつちにはみ出しても支障はないと思いますから、一応そういうふうにしてやつてみたらどうか。この委員会関係される新聞記者クラブの方、またクラブ員以外の新聞記者諸君も入られることがあるのですが、これはクラブ員以外だからというので、クラブの方でも別に制裁するでもないし、こつちでもそうやかましく言わなくても、そこら辺までは新聞社の方に入つてもらえる。それから、一般のほかの委員会と同じ傍聴券を出しましたものは、その人数を適当に制限する。それから、どうしても事務関係でいなければならない人は、各部の部長及び秘書課長人事課長議事部委員部課長議事部委員部の係員、これだけはどうしても出てもらわなければなりませんので、そこのところを事務当局に充てる。それから今度は、各派から連絡員が各運営委員のところに来るようなことがあつても、そこで衛視にとがめられるようなことがあつてはいけないので、各会派には、きようの御相談によつて連絡の特別な携帯証みたいなものを渡しておいて、それは入れるというようにしておかないと、各党連絡のとき不便だと思います。これも皆さんの御了承を得れば、そういうものを作成して、各党人数によつて何故か出して、その人は携帯証を持つて来れば、傍聴券というようなことでなくして、連絡に来られる。こうすれば幾らかこの狭いところの混雑も避けられるのじやないか。それから、委員長が許可する傍聴券というものは、大体その日の模様によつて発行するようにすれば、従来のように黒山のように人が立つていて、議員の出入りもできないというよう混雑にならないじやないかというので、こういう案を一応作成したのでありますが、なお妙案があれば、各委員から御指摘を願いたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは一応そういうことでやつてみたいと思います。やつてみて、また支障を来したときには、諸君の御意見によつて訂正できると思いますから、一応そういう取扱いにいたしまして、臨時国会からこれをやつてみたいと思います。     —————————————
  55. 菅家喜六

    菅家委員長 それからついでに、同じようなことになりますが、この前から問題になつております食堂の問題です。食堂は御承知通り非常な混雑で、議員ちようど忙しい昼の食事、タべの食事自分の席がないということで、どうにかできないかという御意見がしばしばありました。これも庶務小委員会があればその方でやることでございますが、全体で協議ようということでございますから御相談申し上げますが、この前の各会派のお申合せによれば、大体昼の時間、十一時から一時とか二時までの間は議員だけにとどめる。それ以外の人は遠慮してもらいたい。それから議員が、いわゆる院内通行証による人を、時間に関係なくあすこの食堂に連れ込まないように、従来は、衛視の方も、院内を通行する通行証によつては入れないことになつておるから、これをとめますと、やはり代議士がおつて、何いいじやないかということで、問題を起さないようにするには認めざるを得ない形で、院内通行携帯証を持つておる者もかなりたくさん食堂に入つておりました。これは、各党で自粛すれば、代議士会等お話願えれば、院内通行証による者は食堂に行かないということになつて実行できるのじやないか、それが一つあとは、時間的に、今まであれだけ入れておつたものを、議員食堂だから議員以外の者はいけないというようなことは、急にやることも実際上どうかと思います。本来なら議員食堂ですから、議員だけで、これはどこの国でも、そういう議員食堂にはほかの者は入つていないようです。秘書でもなんでも、秘書秘書で別の食堂があるようですから、これはそうきめてもさしつかえないことではあると思います。議員だけの食堂議員以外の者が入るというのは妙なことになりますが、その辺を勘案して、時間的にもやつてみればと思いますが、この点に対する考え方を伺つてみたいと思います。次の国会からというお話合いがありましたが、これに対する御意見伺つておきたいと思います。
  56. 土井直作

    土井委員 ちよとお伺いしたいのですが、今の委員長意見によると、十二時から二時までですか。
  57. 菅家喜六

    菅家委員長 昼は十一時から二時まで、夕刻は五時から七時ごろまでということになりますか。まあ時間のことはどうでもいいが、一応こういうことでやつてみるかどうかということです。時間のことは皆さんとの御相談です。
  58. 土井直作

    土井委員 議員が行く場合は秘書などは行けないわけですか。
  59. 菅家喜六

    菅家委員長 そこも、どうもいろんな意見があるので、秘書が行けないということになると連絡の点もありますから、その辺はあまりやかましくなく、自粛のようなことで行くしかないのじやないか。秘書も行けないということになると、秘書が急な用があつて、先生は飯を食つているが、そこに連絡に行けないということもどうかと思いますから……。
  60. 土井直作

    土井委員 問題は、従来は院内通行証によるいわゆる院内参観によるものがたくさん入つておるわけですね。大体そういう院内を参観するというのは、委員会があつたりあるいは本会議がある場合には、原則として院内の参観はできないわけでしよう。ただあの通行証というものが発行されておる。その通行証の量の問題が問題になるのじやないかと思います。要するに食堂がそれほど混雑するほどの通行証が発行されていなければいいわけなんだが、それがかなり無制限的に発行されておるというところに、弊害があるのじやないかと思われます。そこで、まず第一段階としては、いわゆる成規のバツジでない通行証——成規のバツジには相違ないが、院内だけを通る通行証、それらの人々の制限をとりあえずやつてみる。十一時から二時まで議員以外は絶対入れない、こういうことになるとどうなりますか、その混雑程度は。
  61. 菅家喜六

    菅家委員長 これは速記をとめてちよつと懇談いたします。     〔速記中止〕
  62. 菅家喜六

    菅家委員長 懇談をとじます。  ただいまの食堂の件は、なお各党において十分御検討を願うことにして、結論は次の機会にいたします。     —————————————
  63. 菅家喜六

    菅家委員長 なお、先ほどお話のありました当委員会への出入の各党連絡員の数というものを、およそこのようにきめたらいかがかと思います。自由党四、改進党二、社会党左派二、右派二、分自党一、小会派一、合計十二、こういう今までのような比率でわけてみたのであります。別にこれはやかましく言う必要もありませんが、その程度携帯証を発行したらどうかと思います。それで支障があれば、固執する必要もありませんから、適宜増すことはさしつかえないと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————
  64. 菅家喜六

    菅家委員長 次は、特別委員会設置の件でございます。第十七国会の際には、海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会、公職選挙法改正に関する調査特別委員会、行政監察特別委員会、水害地緊急対策特別委員会、この四つの特別委員会があつたわけでございますが、今回はこの委員会設置をどのようにいたしますか。
  65. 坪川信三

    坪川委員 わが党は、水害を除き、従来の三つの特別委員会をつくることにいたしたいと思います。
  66. 園田直

    園田委員 改進党も三つだけに賛成です。
  67. 土井直作

    土井委員 三つでけつこうです。
  68. 山本幸一

    山本(幸)委員 水害は除くわけですか。
  69. 土井直作

    土井委員 水害は終つたらやめようということになつているのだから……。
  70. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会二十五人、公職選挙法改正に関するる調査特別委員会二十五人、行政監察特別委員会二十五人、この三つだけを設置するということに御異議ありませんか。
  71. 園田直

    園田委員 今の特別委員会設置の件の、この三つの存置には異論がありませんが、わが党としては当臨時国会において防衛特別委員会設置を要求するはずでございますから、その場合にはまた御相談申し上げますから、念のために考慮に入れておいていただきたいと思います。
  72. 田渕光一

    田渕委員 水害対策に継続審議があると困ると思いますが、それはありませんか。
  73. 大池真

    大池事務総長 継続審議というものは次の国会の召集まででございますから、一応それがなくなるわけでございます。
  74. 土井直作

    土井委員 災害は終つたらよすということにしてあるのです。
  75. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは特別委員会設置についてはさよう決定いたします。     —————————————
  76. 菅家喜六

    菅家委員長 次は、開会式に関することですが、これは会期の件とあわせて御協議を願いたいと思います。会期の件は、ここで決定する前に、明日常任委員長会議が開かれると思いますから、常任委員長意見を一応聴取しなければなりません。そうして参議院ともまた協議をしてやるということでございますから、きようはお話合い願つて委員長理事その他に御一任願つて、その線に沿うたように運んで行きたい、こういうきめ方をしておくしかないのじやないか。それで、参議院では、いつも衆議院が決定して持つて来るということで、しばしばその問題で紛糾しております。先ほど参議院議運委員長が来られて、向うでは、きよう理事会を開いて、こちらの決定を待つてつて理事理事で話をしたいという申入れがありました。本委員会でまとまればどこに御一任になつてもけつこうだと思いますから、一応お諮りして大体の目安をきめたいと思います。
  77. 土井直作

    土井委員 大体どうでしようか、参議院協議するとか、あるいは常任委員長会議というような成規のものを開いて、それぞれ会期の問題を決定しなければならぬのですから、そこでこの委員会としては、皆さんの御意向だけをあらまし御決定おき願つて最終決定というのではなく、その線によつて委員長に一任する。あるいは両院の方の運営委員の間で相談しなければならぬ場合は、委員長並びに理事に御一任願つて折衝するようにしておいていただく。すでに新聞などにも出ておりますように、三十日に召集されて十二月の八日まで九日間ということも聞いておりますが、大体その線でいいのじやないか。それで八日までやつて、九日一日置いて、もし臨時国会で審議が未了になるものがあれば、九日一日あれば継続審議の処置ができますから、そういう形にしておいて、通常国会に持ち込んで行くということがいいのじやないか。従つて会期は九日間、三十日から十二月八日までというくらいにおきめを願つておいて、なお開会式の問題は、非常に短期の臨時国会ですから、前回の臨時国会と同じように、召集日の当日に開会式をやるという運びにしていただいたらどうかと思いますが、いかがでしようか。
  78. 坪川信三

    坪川委員 ただいま土井君の御発言になつた通り、私どももまつたく同意見でございます。
  79. 園田直

    園田委員 わが党も同じです。
  80. 正木清

    正木委員 それでいいでしよう
  81. 首藤新八

    首藤委員 それでけつこうです。
  82. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは各党意見が一致しました。会期は三十日より十二月八日まで九日間、なおこの線に沿つて議院の方と連絡をし、常任委員長意見も徴さなければなりませんから、成規の手続はそれによつて進めるということに御了承を願います。開会式はただいまお話のありました三十日。なお事務総長から開会式に関する件を一応御説明願います。
  83. 大池真

    大池事務総長 大体開会式は、この前二時ということにお願いいたしまして、この前の十七国会のときには十時にお集まり願つたわけですが、現実に開かれましたのは一時九分に開かれました。それから議席の指定、続いて会期の件で討論等がありましたので、これが一時二十六分に終つております。そうして一時四十五分に陛下がこちらに行幸になるということで、一時半までにお出迎えができたわけであります。今回は、この会期の点は非常にむずかしくなくてきまると思いますが、一応参議院の方でも会議を開いて、議場その他を直さなければなりませんので、その関係で、三十日に開会式をあげるとすれば、やはり午後二時ということにお願いしなければならぬ、こう考えております。できますれば前回通り午後二時ということにお願いいたしたいと思います。それから、開会式が済みまして、この前は四時半から再開をいたしまして、小笠原蔵相の演説になり、その演説が終つてこちらは散会をして、蔵相はそれから参議院にまた行くということになりましたが、今回は二時から四時半まではかからないと思つております。この前と多少様子がかわつておりますので、二時半から三時か三時半ごろまでかかるだろうと思つております。それで、開会式の式次第等についても、この前は従来通りの式次第でありましたが、この前参議院理事の打合せのとき、式次第についても参議院側ではちよつと直してもらいたいという意見があつたのであります。それらもまだどういうように直したいという御希望か、よくわかりません。従つて、式次第並びに式辞の件並びに会期、開会式の問題は両院の合同でお打合せ願いたいということになつておりますから、明日は午前中に常任委員長会議を開いていただきまして、大体本日のこの空気をお伝えして、決定はひとつ委員長もしくは理事等に御一任願つておいて、参議院と打合せをする。そのようにとり運んでいただいたら、両院の問題はないのじやないかと考えております。
  84. 山本幸一

    山本(幸)委員 ちよつと伺いますが、開会式の日に招待する来賓というか、それは一体どういう連中ですか。
  85. 大池真

    大池事務総長 招待する来賓というのは、衆参両院の一つの儀式ですから、従つて立法府としての大きな儀式ということで、国家機構の中心として、行政府の主賓として内閣総理大臣、それから司法府ということで最高裁判所長官、それから独立の存在として会計検査院長、それに国会図書館は国会の付属の機関でございますから国会図書館長——この国会図書館長は、図書館法により、国務大臣と同等の待遇を受けるということになつてつて、両院の付属機関で、両院にサービスする機関ということから、国会図書館長をこれに加える。これが中心になりまして、もちろん陛下等も、あとからお言葉をいただくわけで、それと、宮様等にも、従来の開会式等の沿革がありますので、おいでを願うということで出してあります。
  86. 山本幸一

    山本(幸)委員 そうすると、陛下、総理大臣を除いて何名くらいですか。
  87. 久保田義麿

    ○久保田参事 正式招待状が出るのは最高裁判所長官と総理大臣、皇族、それだけでございます。
  88. 山本幸一

    山本(幸)委員 これは事務総長は聞かれておるだろうと思いますが、参議院で問題になつておるらしい。参議院で問題になつた点を聞くと、もつともだと思う点があります。開会式に議員が行つたところが議員の席がない。結局立たなければならぬ。だから中には、せつかく行こうと思つても、帰つてしまうようなことがたびたびあるらしいのです。それにもかかわらず来賓の諸君はもう着席しておる。特別の席が設けてあるということになると、これはまずい。議員の手において開会式をやるのに、議員でない来賓の方々が着席場所があり、議員は立つていなければならぬということは、はなはだ困るという議論だつたらしい。従つて、その結論として、最高裁判所長官あるいは会計検査委員長、図書館長等の、そういう方々を御招待申し上げることは当然であり、よかろうと思いますが、そういう人には特別な席を設けてもらつて、なるべく議員が着席できるような席をつくつてもらいたいということで、相当参議院で論議があつた。その点私はもつともだと思いますから、これはよく考えてもらいたいと思います。
  89. 土井直作

    土井委員 これは主賓の方が着席して、招待した方が立つておる方が礼儀じやないですか。ぼくは議員が立つていてもいいじやないかと思うのです。しかも両方の議員を合せると、こちらが四百六十六、向うが二百五十五ですから、しよせん五人、三人立つたところが、全員が出て来れば結局着席はできない議場関係だし、そういう点をあまり考えることはどうかと思うのです。私はこういうことが参議院で議論になつたことがおかしいと思う。
  90. 山本幸一

    山本(幸)委員 一応向うのりつくは通ると思うのですが……。
  91. 土井直作

    土井委員 議員だから着席しなければならないということだけれども、ぼくは何もイギリスの例を言うのじやないが、イギリスなどは、代議士になつても、全体ぶ来れば着席できない。二百人くらい席が足らないでしよう。それでも別にそうやかましく言わない。他国のことだから何もそれを日本に当てはめようというのじやないが、三、四十分か一時間のことなら、議員がすわる席がないからというので、五名か十名の者の問題をあまり議論しない方がいいだろうと思います。
  92. 正木清

    正木委員 議員全体が完全に出席すれば七百名以上になるので、実際は十人か十二、三人の事柄ではなくなるわけですね。そうするとやはり土井君の意見が成り立つのじやないかな。
  93. 大池真

    大池事務総長 ただその中で、皇族方は上の方に席が別にあるので、ほんとうは四人しかない。総理大臣それから最高裁判所長官、会計検査院長、図書館長、それだけです。しかも総理大臣は議員ですから、実際議員でない者は三人でございます。
  94. 菅家喜六

    菅家委員長 どうでしようか。開会の期日のことは決定し、開会式に関することですが、参議院の方にいろんな御意見があるらしい。これはこつちとの連絡のとき、そういうことが話題になるでしようから、そのとき適当に話し合つて、よく連絡をするようにいたしたいと思います。     —————————————
  95. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、国務大臣の演説並びに質疑の件を議題としてお諮りいたします。
  96. 園田直

    園田委員 総理大臣、大蔵大臣がやるのですか。
  97. 菅家喜六

    菅家委員長 総理、大蔵——今回は外務はいいでしよう。政府の方はやらないとも、またしいてやるということも言つてないのですが、わずかの間だから、特別に外務大臣が立つて演説するようなこともないと思うのです。
  98. 池田禎治

    ○池田(禎)委員 外務大臣が国会において外交方針の演説をやることが国のためにいけないということなら別だが、ただやらぬでもよかろうというように政府が独断できめて来るなどというのは、これは政府は越権きわまる。政府がそういうことをきめてかがるというのはおかしい。
  99. 菅家喜六

    菅家委員長 今お話があつたから、政府としては別にやるという建前には立つておらないということで、必要があるとかないとかいうことではないのです。各会派がどうしても外務大臣にやらせろということなら、また政府に要求することになります。
  100. 池田禎治

    ○池田(禎)委員 私どもは外務大臣の外交方針の演説はやつてもらいたいと思います。
  101. 正木清

    正木委員 わが党としても、ぜひ外務大臣が外交問題について演説をされることを要求しておきます。
  102. 園田直

    園田委員 改進党は、総理大臣、大蔵大臣の財政に関する演説は要求いたします。外務大臣の外交方針については、重大な問題が山積しておりますが、政府の方で中間報告をやるということなら別として、党としては、短期の一週間において外務大臣の演説を聞いて、これに対する根本的な質疑をやるためには期間が短かいと考えるので、通常国会において徹底的に質問したいと思います。従つて今回は特別に要求はいたしません。
  103. 菅家喜六

    菅家委員長 分自党は……。
  104. 首藤新八

    首藤委員 改進党と同様です。
  105. 菅家喜六

    菅家委員長 自由党も……。
  106. 坪川信三

    坪川委員 その通りです。
  107. 菅家喜六

    菅家委員長 ちよつと懇談いたします。速記をとめてください。     〔速記中止〕
  108. 菅家喜六

    菅家委員長 懇談をとじます。  国務大臣の演説並びに質疑の件について種々御意見が懇談中にございました。それらを勘案して、委員長の方において政府と交渉することにいたします。その結果については、この委員会報告することにいたします。     —————————————
  109. 菅家喜六

    菅家委員長 次は、請願受理の件、これは事務総長より御説明を願います。
  110. 大池真

    大池事務総長 これは、請願が出されまして、今度引続いておりましても、会期が常会になりますと、一応前に出したものは審議未了というようなことになつて、また出しかえすということは御迷惑だと思いますので、今回の臨時国会に接着した請願だけは、できるだけ早く各委員会の方におまわしして、その他の特に急がないようなものは通常国会の方に持ち込むように、この前通りに取扱いをいたしたいと思いますから、御了承を願いたいと思います。
  111. 菅家喜六

    菅家委員長 御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  112. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは、ただいま事務総長より御説明申し上げました通り、請願受理の件は従来の例に従つてやることに決定いたします。     —————————————
  113. 菅家喜六

    菅家委員長 次に、昭和二十八年度本院の予算補正要求の件についてお諮りいたします。これについて一応事務総長から御説明を願います。
  114. 大池真

    大池事務総長 お手元に補正予算の要求書の刷つたものを差上げてあります。これは今度の臨時国会補正予算を出さなければなりませんので、本院関係のものをどういうようにして出すかということでお願いいたしたいと思つております。この中には多少懸案のものもありますので、その分だけはあとから申し上げることにいたしまして、一応既定のものだけについて御説明を申し上げますれば、追加額といたしまして六千五百四十二万三千円が載つておりますが、これは今回のベース・アップによる職員の増給の分と、十六、十七、十八回の国会の費用、それと期末並びに勤勉手当の二割五分の増加額、これを総計いたしましたものがこれになつております。それから修正減少額として七百十四万五千円が載つておりますが、これは、先般来の災害に基きまして、それらの資金捻出のために各省とともに営繕費の〇・五%——約それだけになつておりますが、〇・五%の節約額、これは各省並におのおのの予算の中から実行の面で差引かれた面でございます。これを差引きますと、純粋の増加というものは五千八百二十七万八千円というものが、今回のどうしても必要な補正予算の追加額になります。従いまして、これを二十八年度のものに加えますと、ここに書いてあるようなことになるのであります。  これを事項別に御説明を申し上げますれば、ここに事項としてありますが、十六回の国会の会期延長、十七回及び十八回の国会開会に伴い必要な経費ということになつております。これは、十六国会は会期延長が十日間、その十日間の分と、それから十七国会が全部で十日間やりましたのでその分と、それから十八国会は、これは会期等によつてかわるわけでございますが、現実には一日分だけのものが載ることになります。それは十二月一日からの分は、これは通常国会の経費として既定予算の方に算入してございますので、その残ります分としてここに出ておるわけであります。そり内容は議員応召旅費、滞在雑費、議会雑費及び庁費等の予算の不足を補うための経費で、この総額がこういうことになつております。それから国会職員等の給与改訂に必要な経費といたしまして、その総額の中に一千百四十二万円が載るのでありますが、これは、従来のベースが今回の改訂で一万五千四百八十円ベースになりますので、大体の率として二割増ということになるわけであります。この分が職員の一般の分でございまして、それからあとは期末手当並びに勤勉手当が〇・二五ずつふえることになり、政府の方で御決定になつた補正予算として出て来ますので、それに対応いたしまして、本院の分もこういうことになります。その総額が、ただいま申し上げましたような一番最初の追加額になりまして、その次の節約による金額として約五%の営繕費を落しまして、それだけのものを補正予算として一応事務的に計算いたしましたものの御要求をいたしたい、こういうことでございます。以上のものを衆議院の各項目別に割当てたものが下の数字でございます。  そこで、今申し上げましたうちで問題になります分は、一般の私どもの方の衆議院の職員のものは、政府職員並の、今申し上げましたようなベース・アップそのままでございますが、この中に、特殊な職員といたしまして、議員秘書、専門員というようなのが含まれておるのでありますが、議員秘書の分が現実には今一万九千二百円もらつております。これは地域給のようなもの、それから二割五分の勤勉手当のようなものはないのでありますが、ただもらいつ切りで、一ぺんだけで一万九千二百円というのが現在の俸給になつております。これを、政府の方で今度他のもののベース・アップに伴いまして上げるのに、大体ほかの方はただいまの総平均が〇・二というようなものになりますので、それよりよほどいいようなところに上つたと称して、八百円追加されて二万円ということになつております。そこでこの二万円というものではどうしても困るという話から、参議院の方でも庶務小委員会で問題になりまして、それに四千百九十二円足して二万四千百九十二円に上げたい、こういうことできのうまで庶務小委員の方は話合いをして、政府と交渉ようということになつておりましたところ、本日またこれがいろいろ議論になりまして、やはり勤務地手当をこれに加えてほしい、勤務地手当は、一般政府職員は二割五分、今まで五階級になつておりましたのが四段階に減りました関係で、五分落ちて〇・二になりましたが、それを同じく二割つけまして、二万六千四百円ということに主張しよう。そうしますと七千二百円上るわけです。従つて、今までの一万九千二百円を全部国家公務員並に引直してやりたいというのが、向うの庶務小委員長の御意見で、こういうことで政府に交渉するから、衆議院も同調してもらいたいということでございます。
  115. 山本幸一

    山本(幸)委員 これは、今事務総長説明によつておわかりの通り、重要な問題だと思います。ということは、政府の出しておる案の賛否は別問題として、原案として一般給与を九・三というように上げておる。ところが秘書については、今説明があつたように、いわゆる自然昇給の分と、地域給を〇・五本給に繰入れた分、この二つを除いてしまつて給与を上げたという形です。従つて九・三でなく四・三になつてしまつておる。秘書は四・三の給与の値上りにしかならない。それをまたさらに八百円に削るというのだから、恐るべき削り方です。これでは秘書の待遇は悪過きます。
  116. 正木清

    正木委員 これで行くと、手取りはかえつて減収になるのです。
  117. 山本幸一

    山本(幸)委員 だから、今の議論で行けば、秘書の現行給与に対して原案をつくる場合、政府の案に準じてつくれば〇・五を本給に入れたものにして地域給を加えて、それに対して幾らベースを上げるというやり方が正しい。それで計算すれば二万六千四百円になるのです。
  118. 荒舩清十郎

    ○荒舩委員 これは今度のベース・アップのもので、一般公務員と同じにして二万二千円、それに地域給が今まで五階級だつたのを四階級というのが一つの案ですから、東京都だから四階級にしてやると二万六千四百円になるのです。現在までの一万九千二百円を政府案のように二万円にかりに上げるとすると、税金を引かれると七十二円今までよりマイナスになるという現象らしいのです。
  119. 正木清

    正木委員 今荒舩さんが言つたように、ぼくの党の秘書ということではないが、ここにぼくたちが来る前にいろいろ陳情があつた。話を聞くともつともなんです。政府原案では二万円にされる。税金を引かれると今より少くなる。だから、これはきようここできめなければいけないのでしようか。これは自分たちの秘書のことだから、参議院と十分連絡をとつて同一歩調で行きたいと思いますから……。
  120. 荒舩清十郎

    ○荒舩委員 今正木さんが言われるように、非常に重要なことだと思います。参議院庶務小委員長から、きのうまでは、今お話があつた通り、二万四千円にしよう、こういう案だつた。ところが、だんだん税金が差引かれるのを計算してみると、一般公務員と同様にして地域給を入れれば二万六千四百円になる。これで今きまつたから、参議院並に衆議院も同調してもらいたいというのです。
  121. 山本幸一

    山本(幸)委員 それで今正木さんから発言がありまして、私もその通りだと思いますが、一応この計算の数字は私は正しいと思います。従つて、やはり参議院がきめたのですから、衆議院もこれは同一態度をきめて政府と折衝を願う。これは政府の今度出した案に準じてきめたものですから、これのいい悪いは別だが、原案をつくる場合、政府案に準ずれば、こういう原案を出すべきではないと思います。
  122. 土井直作

    土井委員 先ほど事務総長が発表された中に、二万四千百九十二円という数字が出ていましたね。それはどういう形になつておるのですか。一万九千二百円に対して八百円上げると二万円になる。それに地域給を加えたものが二万四千百九十二円になるのですか。
  123. 荒舩清十郎

    ○荒舩委員 そうです。
  124. 土井直作

    土井委員 それを現在の公務員のベース・アップに準じてやれば一万九千二百円というのが二万二千円になる。それに地域給の〇・二を加えると、二万六千四百円になるというわけですね。
  125. 荒舩清十郎

    ○荒舩委員 その数字は一般公務員と同じ比例だということです。だからこれはいざこざのない正規な理論的なものだということですね。
  126. 菅家喜六

    菅家委員長 いかがでしようか。これはきようきめなければならない急ぐ問題ですが、参議院が決定したというのだから、委員長においては参議院の方の委員長協議して、政府側にこのことを強く要望するということ以外にないのでありますから、参議院と同一歩調で進むということで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  127. 菅家喜六

    菅家委員長 それでは参議院交渉して、そういう方向に進むことに努力いたしたいと思います。
  128. 大池真

    大池事務総長 それからいま一つ問題が残つておりますのは、この前に夏期手当のとき、秘書だとか職員の方は繰上げたのですが、議員あとでもらうということで、〇・五そのまま残つております。従つて、この前秘書並びに職員等につきましては〇・二五だけ先払いしてしまいましたために、法律はそのまま〇・五だけ出せる法律になつておりますから、その不足分の〇・二五というものが今度入るわけです。ところが議員さんの方は〇・五がそのまま残つておりますから、今度出す場合はそのまま〇・五しか出せないのでありまして、この前の当然繰上げられるものを、先にとる必要はないというのでそのまま残つておりますので、従つてもし、ほかと一緒に〇・二五というものをわれわれはもらうべきものをそのまま残したのだから、ほかがふえるのだから、われわれも〇・二五ふえてしかるべきであるということになれば、これは単行法なり何なり法律を出さなければ出せないことになります。そうしなければ、一応これを出す場合には〇・五ということで出さざるを得ないのでございますから、その点も十分御了承願つておきたいと思います。
  129. 正木清

    正木委員 〇・五はあたりまえですね。一般並にすれば〇・二五というものが問題になるわけですね。
  130. 大池真

    大池事務総長 〇・七五にならなければならぬわけでございます。〇・七五にするためには法律をつくらなければならぬのでありますが、いずれそれはそのときまた御考究を願いたいと思います。
  131. 池田禎治

    ○池田(禎)委員 この説明によれば、国会職員等の給与改訂に必要な経費ということで出ておりますが、国会職員というのは高級職もみな入つておるのですか。
  132. 大池真

    大池事務総長 入つております。この国会職員等の給与改訂に必要な経費という中には、議員秘書も専門員もすべて入つております。従つて、先ほどの八百円上るというのが、二万四千云々ということになりますと、千百四十二万円というものがプラスされることになります。もしそういうことがきまれば、数字の整備はおまかせ願いたいと思います。
  133. 菅家喜六

    菅家委員長 今秘書の給料の点に対する問題で、官房長官が院内におられましたから、ここに来ていただきました。そこで官房長官に申し上げますが、大体こういうことです。秘書の給料のことですが、これを一般公務員並と同じにしてもらいたい。そうしますと二万二千円になつて、それに東京都の勤務地手当二割を加えると二万六千四百円になる。これは当然こうしてもらわなければ、政府の原案通りにすると、税金を差引かれると秘書は七十円か幾らかマイナスになる。上げてもらつてかえつて損をする。これは不合理だ。やはり議員秘書は一般公務員並にしてもらいたいということで、これは筋が通つた意見だというので、全会一致この意見がきまつたわけです。従つて二万二千円に勤務地手当を加えますと二万六千四百円、こういうことを強く政府に要望してもらいたいということでございました。参議院もきよう庶務小委員会で決定したということでございます。
  134. 菅家喜六

    菅家委員長 ちよつと速記をとめていただきます。     〔速記中止〕
  135. 菅家喜六

    菅家委員長 懇談をとじます。  ただいま懇談中に話題になりました秘書の給与の件は、先ほども御意見がもつたところによつて、参議院交渉して、政府側にいま一段の交渉をするということにいたしておきます。     —————————————
  136. 大池真

    大池事務総長 今のは衆議院の方でございますが、あと訴追委員会の方の補正予算並びに国会図書館の方の補正予算、これは今言うような特殊な職員もございませんので、一般職員並にいたしてそのままになつておりますから、従いまして今お手元にあります訴追委員会の方は追加が二十五万九千円ということになります。それから国会図書館の方は一千七十五万八千円、これだけが追加になります。それから今の営繕費の四百二十九万三千円の減がありまして、結局職員の分としては六百四十六万五千円、これだけになるのでありまして、特殊な職員がございませんので、政府並のものがそのまま載つておりますから御了承を願いたいと思います。