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委員長(
栗山良夫君) それでは順次
お答えを申上げます。
相馬君から
委員長に発せられた
質問の第一点は、本日自由党の方面から成規の手続を経て労働
委員長に本
会議における中間報告を求める手続がとられておる。而も議院運営
委員会或いはその
委員会の中にありまする小
委員会、理事会等においてこの議が進められておるが、
委員長は
承知しておるかどうかというお問であ
つたと存じます。
委員長は今朝ほど
委員長及び理事打合会を開きまして、その後その打合会において議がまとまらないままに午後一時から
労働委員会を開くお約束をいたしまして、当
委員会室にずつと席をとどめておる次第であります。午前の
委員長及び理事打合会におきまして、議のまとまらなか
つた点につきましては、本日の
委員会散会後改めて
委員長及び理事打合会を開きまして御相談申上げることも各理事に御賛成を得ておる次第であります。本日さようなことが当
委員会の外において行われておりますることは、私は噂としては聞かないでもございませんけれ
ども、少くとも議長なり或いは議院運営
委員長なりその他正視の機関から労働
委員長は何ら伺
つておりません。
只今労働委員会において
相馬君が御
発言になり、そうしてつぶさにその
事情を知
つたというのが最初でございます。
それから第二点は、中間報告を求めるような
事態というものは、
相馬君の御意見によりますると、
委員会が混乱をいたしまして、そしてその結論をつけがたいような情勢に立至
つたとき、或いは又労働
委員長の議事取り廻し等が極めて不穏当でありまして、このままでは円満なる
委員会の運営ができないと認めたとき、こういうような二つの場合であろうということを指摘せられまして
委員長の
態度をお質しにな
つたと思うのであります。私は当
委員会は
スト規制法案が審査付託せられまして以来、極めて厳正公平に各
委員諸君の御協力を得まして、会期末までには必ず本
会議に報告する義務を感じつつ熱心に審議に当
つて参りました。恐らくこれは
委員長個人の感じであるかも知れませんが、当
委員会におきましては
委員会が収拾すべからざるような混乱
状態に陥
つたことは一回もございません。又
委員長は、自分のことを自分で申すのは如何かと思いまするが、体の続く限り、先ず各会派の御意見の調整はあとうる限り今日までや
つて参りました。意見の不一致等のために私が一方に偏した議事の進行を図
つた覚えはございません。又今日における
態度といたしましては、本日も
労働委員会を開きまして、休憩に入
つておりまするけれ
ども、これは回帰がだんだん切迫して参りましたのに、
要求大臣の御
出席が得られないために目下休憩をしておるような次第であ
つたわけでありまして、今後の見通しといたしましては、
委員長は八月七日を以て終りますところの第十六国会の会期末までには
責任を以て本
会議に
スト規制法案に対する審査を終えまして御報告を申上げ、
委員長としての
責任を諸君の御協力を得て果したい、こういう工合に考えておりまして、何らそこに確信に動揺を受けておるような点はございません。
更に第三点といたしましては、仮に中間報告を求められるような場合がありましたときに、
委員長といたしまして、中間報告の内容について各会派の御意見を十分に尊重する意思はあるかどうかというような御
質問であ
つたと思いまするが、私は非常に重要な問題であると考えます。勿論
委員長の中間報告はそうでありまするが、成規の
通りに最終の審査を終了いたしましたところの
委員長の報告にいたしましても、これは国会法並びに参議院規則第百四条によりまして、多数意見者の承認を得ることにもな
つておることは諸君が御
承知の
通りであります。従いまして私といたしましては、若し中間報告をいたす必要が生じました場合には、その中間報告の内容につきましては、やはり各会派選出の
委員諸君と十分に御協議を申上げなければならんと考えておる次第であります。
第四点といたしましては、本日のこの
労働委員会の問題を、
労働委員会の外において取扱いについて議論をせられておる。私
委員長自身といたしましては、甚だ以てその真意が奈辺にあるかは了解に苦しむのでございまするけれ
ども、少くとも本日の午前中に行われました
委員長及び理事打合会において、当
労働委員会の議事の円満なる進行のためにあらゆる努力を重ねて参り、而も本日
委員会終了後には明日以後の議事の進行についてもよく打合せを申上げよう、こういうことによ
つて話合いがついておりましたにもかかわらず、その間において当
労働委員会に所属せられる
委員がそういう手続の署名に参画せられておるということにつきましては私は初耳でございますが、
委員長といたしましては、若し
相馬君の言われることが事実であるといたしまするならば、これは若干考えるところがなければならんと、こういう工合に考える次第でございます。