○伊能芳雄君 私はここで
政府側に対する質問はこの辺で打切りますが、ここに一、二
提案したいことがあるのであります。先ず私は今度の北海道、九州に対する視察、現地
調査について反対をしたのでありますが、民主主義の原則によ
つて決定した以上は、私も参加いたしますが、未だに私はどういう点が現地でなければわからないということについて納得できない点が多々あるのであります。従
つて私は問題点を持
つて行かないで、ただ漠然と行かなければならないというのが、私の備わらざる心境であります。そこで私は今回の現地視察を主張された方々から、この
政府に対する質問でも、どういうきつかけで、出発の前に、こういうふうに
委員会が机上では割切れないものがあるから、そこで現地に出発するのだということを私
どもに教えて頂きたいということを虚心坦懐お願いすると共に、私はこれが社会大衆に対する義務である、出発の前にどうしても私はや
つて頂かなければ責任が果されないと思う。私の手許にはすでに、一体何だ、泥縄も甚だしいじやないかということが随分来ておる。それにもかかわらず、私は快く参加いたしますけれ
ども、私の良心から言えば甚だ割切れないものがあるということを申上げて、どうぞ現地視察を主張された方々には、明日一日しか質問の時間が残されておりませんが、是非私
どもに教えて下さる
意味において、又社会大衆に対してこういうふうに我々は委曲を尽してやてや
つたけれけれ
ども、なかなか机上では割切れないものがあるから、どうしても現地を視察しなければならないんだということを
はつきり認識させる必要があると私は
考える次第であります。この視察を主張された方々の是非このことについての措置をお願いして止まないものであります。これを以て私の質問を打切ります。